「LEADER.SHIP.」
カム周りの変更に加え排気量を1182ccまで上げて1200となった三代目ゴールドウィング。
ネイキッドモデルのスタンダード、クルーザーなインターステート、高級モデルのアスペンケードの3モデルラインアップなのは変わらず。
ただネイキッドモデルは僅か一年でカタログ落ちとなりました。
既にゴールドウィングといえば大きなフェアリングを纏ったグランドツアラーというイメージが定着していたんでしょうね。
ホンダも分かっていたのか丸目だった先代からカウルに沿った角目に変更し、パニアケース等もカウル有りきで纏まりのあるデザインに変更。
他にも足回りがブレーキトルク応答型アンチダイブ機構(TRAC)に変更され、タイヤサイズが【F:19/R:17】から【F:16/R:15】へ大幅インチダウン。
その代わりフロントフォークが大径化されハンドリングを向上させています。
トップモデルのアスペンケードにはラジオや液晶はもちろんの事、着脱可能なカセットデッキも新たに装備。
もはや何が何のボタンなのか・・・
ただこのモデルチェンジで最も重視されたのはパッセンジャー関係です。
これは財布の紐を握っている奥様を満足させる為。
乗り心地も良く、くつろげる広いスペースで、女王のように下々を見下せる高いポジションに。
そしてゴールドウィングはこのモデル(1985年)で生誕10周年を迎え、正に金翼と言えるゴールド塗装の記念モデルGL1200LTDを出しました。
ただ特別塗装してあるだけでなく、フューエルインジェクションやオートクルーズといった最新デバイスを奢ったスペシャルモデルで、大台の1万ドルを初めて越えたモデル。
翌年には同等の装備を施されたSE-iも登場しました。でも金なのはLTDだけ。
主要諸元
全長/幅/高 | 2355/920/1170mm {[2505/970/1510mm]} |
シート高 | 790mm |
車軸距離 | 1610mm |
車体重量 | 296kg(装) [341kg(装)] {353kg(装)} |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 22L |
エンジン | 水冷4サイクルOHC2バルブ水平対向4気筒 |
総排気量 | 1182cc |
最高出力 | 94ps/7000rpm |
最高トルク | 10.7kg-m/5500rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前110/90-19 後130/90-17 「前110/90-19 後120/90-16」※82年モデル 『前110/90-19 後130/90-17』※83年モデル |
バッテリー | Y50-N18L-A |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DPR7EA-9/DPR8EA-9/DPR9EA-9 または X22EPR-U9/X24EPR-U9/X27EPR-U9 |
推奨オイル | API SEorSF 10W-40 |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
分解時4.0L 交換時3.2L |
スプロケ | – |
チェーン | – |
車体価格 | – ※国内正規販売なしのため ※[]内はINTERSTATE ※{}内はASPENCADE |