
「街はウルフだ。」
RGV250ガンマと同年デビューしたネイキッド版にあたるWOLF/VJ21A型。
型式がガンマと同じことからカウルを剥いただけと勘違いされがちですが実は結構変わっています。
まず中低速域での使い勝手を考えリアスプロケットを46Tに変更。更にネイキッドという事でエンジンをブラックアウト化。そして軽快なハンドリングを実現させるために、わざわざフロントディスクをシングル化してバネ下重量の軽減まで。

もちろん市街地などでの仕様を考えてポジションも起きたものになっています。
翌89年には先に紹介したガンマと同じ電子制御化を中心とした変更点に加えステップ位置を更に前進させポジションが更に楽なものに。
三年目にして最終モデルである90年型ではキャブセッティングやフューエル周りの改良が加わっています。
ちなみに何故ウルフを出したのか疑問だったんですが、これについては横内さん曰く

「(レプリカ)ブームはいつか去る、だからブームに甘んじない新しい物を作る必要があると考えた」
とのこと。
ウルフはレプリカブームに沿ったものではなかったので人気は出ませんでした。
でもその割に今でも一部で根強い人気がある事や
「あの時に買っておけばよかった」
と言われるのはブームに流されていない新しい2stスポーツの形だったからでしょうね。
主要諸元
| 全長/幅/高 | 1990/700/995mm |
| シート高 | 755mm |
| 車軸距離 | 1380mm |
| 車体重量 | 125kg(乾) |
| 燃料消費率 | – |
| 燃料容量 | 17.0L |
| エンジン | 水冷2サイクル2気筒 |
| 総排気量 | 249cc |
| 最高出力 | 45ps/9500rpm |
| 最高トルク | 3.8kg-m/8000rpm |
| 変速機 | 常時噛合式6速リターン |
| タイヤサイズ | 前110/70-17(53H) 後140/60-18(64H) |
| バッテリー | FT4L-BS |
| プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
BR9ES |
| 推奨オイル | – |
| オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量1.1L |
| スプロケ | 前14|後46 |
| チェーン | サイズ520|リンク114 |
| 車体価格 | 509,000円(税別) |







結局コケてネイキッドになることを考えたら、走り屋にはウルフの方が合ってたのかも?
「あの時に買っておけばよかった」
まさにその通りです。
なんであの時買わなかったんだオレ!
なぜトレールなんか買ったんだオレ!
あの時の自分をぶん殴ってやりたい。