ストリート系

ストリートとは

おしゃれバイクの筆頭として上げられるジャンルのバイク。お店の脇に置かれるのが凄く似合うというかよく見るというか。

【特徴】

比較的排気量も抑え気味でまた軽く細いので足付きが非常に良く、ワイドハンドルなので操舵もしやすく街乗り向き。

逆に言うとこれで長距離を走るのはなかなか大変だが、ストリート系なだけありカスタムが豊富でスクランブラーに近い。

【歴史】

実はこのバイクとっても歴史が長いです。

というのもこれの元となっているのは1920年代から行われているアメリカで人気のレース

『フラットダート(フラットトラック)』

というオーバル上の砂や土や砂利などが敷かれたオーバル上のコースを集会して競うバイクが発端なんですね。

凄く分かりやすいのがホンダのFTRというバイク。

RS750DとFTR

アメリカのフラットトラック用ファクトリーマシンRS750D(別名サイドワインダー号)を強く意識しているのが分かるかと思います。

つまり得意分野はダートという話なんですが、しかしそれはアメリカの話であって日本はオートレース文化はあれどダートレース文化はほとんど無いため実用性を考慮したストリートトラッカーとして売られるようになった。

出回り始めたのは1980年代後半、これは当時国内でカスタムブームが起きていたから。なんでカスタムブームでフラットトラック系が出始めたのかと言うと、この系統のバイクは

「オリジナルカスタムしてナンボ」

っていうアメリカ発祥らしい文化が合ったから。

ただ結局その波に乗ることは出来なかったんですが、それからしばらくした2000年頃にドラマBeautiful Lifeで主人公を演じていた木村拓哉さんがTW200に乗っていたことで爆発的なヒットと共にブームに。

それはそれは本当に凄いブームでもう他のバイクブームは何だったのかっていうレベル。美容室に行けば必ず一台は停まってるんじゃないかってくらい。

この事で当時あまりの不人気さにカタログ落ち寸前だったTWが一躍ヤマハのトップセールス車にまで上り詰めるという珍事を招きました。

ストリート系

更に面白いのはそれを見ていた他メーカーから、FTR、グラストラッカー、VANVAN、250TRといった1970年代に生まれるも不人気過ぎて短命に終わってしまったバイク達がゾンビのように復活。しかもどれもヒットっていう。

この一件によりストリート系というジャンルが確立される事となったわけです。キムタク恐るべし。

【最後に】

日本で売られているフラットトラック系というのは日本人向けに造っている面が強く、価格も良心的なのでオシャレな下駄車であると同時に構造も比較的シンプルなのでカスタマイズ性も高い。

「自分だけのオリジナル(カスタム)を作りたい」

と考えている人にうってつけのバイクと言えるかと。

該当車種

APEの系譜

ST250/GRASSTRACKERの系譜

VanVan200の系譜

などなど

種類一覧
ネイキッドネイキッド系
ストリートファイターストリートファイター系
オフロードオフロード系
モタードモタード系
マルチパーパスマルチパーパス系
ストリートストリート系
スーパースポーツスーパースポーツ系
フルカウルスポーツフルカウルスポーツ系
ツアラー系ツアラー系
メガスポーツメガスポーツ系
クルーザークルーザー系
スクータースクーター系
クラシッククラシック系

「ストリート系」への1件のフィードバック

  1. 以前の愛車が角目TW200でした。1980年代後半から1990年代前半にかけて最も売れていない時期に、売れていたSEROWではなくTWを購入して林道ツーリングにガンガン行っていました。
    TW200は砂地などのフカフカな所でもタイヤの空気圧を低くして走行できる、本当はスゴいバイクなんですよ。確かリアタイヤは空気圧を0にしてもタイヤのビードが落ちない構造になっていた筈。
    風魔プラス1でお馴染みの風間さんがこのTW200をベースにして、TY250スコティッシュのエンジンとフロント周りをくっつけてスーパーTWを作って、バイクで北極点に到達したんです。
    燃費も良くて、長距離ツーリングでは実測リッター47kmを越えた事もしばしば。
    純正オプションのキャリアを付ければ荷物もいっぱい積めたし、最高のツーリングバイクだったなぁ。
    ドラマなんかで変な風に使われてからは、メーカーも迎合して丸ライトにしたりカウルのデザインを変えたりして妙に安っぽくなったと感じました。
    まあ実際に安かったんですけど、角目TWが安さの中にも醸し出していた「ワクワク感」が無くなり、ただタイヤが太いだけの安っぽいバイクじゃねーか、と。

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