ジャンルの歴史

マルチパーパス系

マルチパーパスとは

近年日本でも流行りだしているジャンル。

ただマルチパーパス、デュアルパーパス、アルプスローダー、アドベンチャーなどと色んな呼び方をされて違いが分からず混乱してる人も多いかと。

 

【特徴】

積載性、航続距離、防風性、そして走破性。

一言で表すなら未舗装路も走れるツアラーといった所です。

 

【歴史】

このマルチパーパス系の歴史というのはこれまた難解です。

というのもマルチパーパスというのはオフロードバイク(エンデューロバイク)の派生みたいなバイクだから結局オフ車の歴史と同じ。英語圏でも"デュアルスポーツ"という名でオフ車と同列的な扱い。

ただそれではつまらないので考えましたが、メーカーのホームページを見ているとパリダカ推しな場合が多いのでパリダカ基準で考えてみましょう。

なんでパリダカ推しなのかというとパリダカというのはオフロードの耐久レースみたいなもので、長時間かけて長距離を走る競技だから。

TT500改

となると答えは第一回パリダカで優勝したTT500(XT500改 since1976)になる・・・でもこれはどう見てもビッグタンクを積んだオフ車(エンデュランサー)だよね。

実際これの市販モデルであるXT500を舗装された街などで使う人が多く

「もっとオンロード寄りなXT500が欲しい」

という要望から生まれたのがSR500/400だったりします。

となると挙げられるのは公認レースとなった第三回に優勝したR80G/S(Since 1980)かなと思う。

今でもマルチパーパスの代表格として売れに売れているR1200GSのご先祖様です。

R80G/S

GSというのはゲレンデ・シュポルト(大地への冒険)という意味で、要するに「山越え(長距離走行)出来る道を選ばないバイク」という感じ。更に凄いのは"ラリーは単気筒"という定石を覆した事。

大体マルチパーパスって二気筒だけど、それを最初にやってのけたのがこのGS。

これも元々はISDE(エンデュランスレース)の為に作られたエンデュランサーがベースだし、恐らく皆が思い描くマルチパーパス像とは違うと思います。

現代のマルチパーパスの始まりとなるのは諸説あるけど1987年に登場したホンダのXL600Vトランザルプかと。

トランザルプ600V

TRANS(超える)ALPS(アルプス)でトランザルプ・・・まさにアルプスローダーですね。

このバイクは砂漠の女王といわれたパリダカ優勝マシンNXRのレプリカで、NXRにオンロード性能と使い勝手を加えたようなモデル。現代のマルチパーパスはここから始まったと言えるかと。

 

 

オマケ:マルチパーパスの定義

「マルチパーパス、アルプスローダー、デュアルパーパス、アルプスローダー、アドベンチャー」

色んな呼ばれ方をしているので混乱している人も多いかと。

歴史や定義がハッキリしていない事から

「こうなっていればマルチパーパスで、そうなっているのはアルプスローダー」

という明確なジャンル分けは出来ないと言ったほうがいいかもしれません。

R1200GS壁紙

マルチパーパス、アルプスローダー、デュアルパーパス、アルプスローダー、アドベンチャー・・・なんと読んでも構いませんが

「○○なのがアドベンチャー、○○なのがマルチパーパス。」

という覚え方は危ないので止めたほうが無難です。何度も言いますがメーカーや同じライダーによって認識がバラバラなので有らぬ誤解を招きかねません。

 

というのも、オフロード系の歴史でも話しましたが、オンロードの走行性能とオフロードの走行性能というのは基本的に反比例するものだからです。

つまりオンとオフという相反する両方の道をしっかり走れないといけないマルチパーパスというのは、車種によってオンとオフの何処らへんにウェイトを置くかが肝心要。

オンが得意でオフはあまり考えられていないマルチパーパスもあれば、オフが得意でオンはオマケ程度なマルチパーパスもある。

マルチパーパスと言われているバイクはアドベンチャーとも言えるし、アドベンチャーと言われるバイクはマルチパーパスとも言えます。

これは本当に匙加減でどうにでも言える。

 

つまり大事なのは名称ではなくオンとオフどちらにウェイトを置いているバイクなのかということ。

素人にそんな事を判断するのは無理と思うかもしれませんが、何も知らない素人でもどっちにウェイトを置いているのか簡易ながらカタログで見分ける方法があります。

スーパーテネレ

それはフロントホイール径。フロントホイールというのは大きければ大きいほどオフロードにおける走破性に大きく寄与しますが、一方でオンロードでのハンドリングがモッサリした物になる。

21インチのホイールだったオフロードが、モタードモデルになると17インチにインチダウンしたりするのはそういった事から。

それを踏まえて豊富なマルチパーパスを抱えてるホンダを例にマルチパーパス系をフロントホイール径で並び替えてみると・・・オンオフ比はこうなる。

フロントホイール径

何となくイメージと合致するかと思われます。一概には言えない部分もありますが、こうすれば比較的簡単にどちらにウェイトを置いてるか分かるかと。

マルチパーパス系はイメージやキャッチコピーだけで判断せず、フロントホイール径も判断材料の一つにしましょう。

 

ネイキッド系ストリートファイター系マルチパーパス系オフロード&モタード系ストリート系スーパースポーツ系フルカウルスポーツ系ツアラー系メガスポーツ系クルーザー系スクーター系クラシック系

 

 

該当車種

CRF1000LNC750の系譜

SUPER TÉNÉRÉの系譜

V-STROM1000V-STROM650の系譜

VERSYS1000VERSYS-Xの系譜

R1200GSの系譜

などなど

ジャンル一覧

ネイキッド ネイキッド系
ストリートファイター ストリートファイター系
オフロード|モタード オフロード&モタード系
マルチパーパス マルチパーパス系
ストリート ストリート系
スーパースポーツ スーパースポーツ系
フルカウルスポーツ フルカウルスポーツ系
ツアラー系 ツアラー系
メガスポーツ メガスポーツ系
クルーザー クルーザー系
スクーター スクーター系
クラシック クラシック系

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