最も説明が難しく書きたくないジャンル。
要するにオールドルックなバイク。
【特徴】
使い勝手や性能などを追わず”意図的”な古いデザインで味を楽しむバイク。
デザイン的に言えば1950年頃のカフェレーサーバイクな物が多い。
本当に古いバイクはビンテージ、そのビンテージバイク風な新しいのがクラシック。
シングルクレードルフレームに空冷シングルやツインを積んだのがクラシック・・・説明が難しい。言葉足らずですいません。
【歴史】
正直クラシックの歴史と言われても説明しかねます。
どこまでがビンテージでどこからがクラシックなのか・・・そこでとりあえずクラシックと思われるものを挙げていこうと思います。
有名なメーカーとしてはノートンですかね。
1898年設立されてから紆余曲折ありながらもやっていってるイギリスの老舗バイクメーカー。
代表的な車種は写真のコマンドー。といってもノートンも昔はマン島TTで優勝するほどのスポーツメーカーだったんですが。メグロの手本となったバイクでもあります。
もう一つ挙げるとするならロイヤル・エンフィールド。
名前くらいなら聞いたことがある人も居るのではないでしょうか。
ノートンに次ぐイギリスの老舗バイクメーカー。バイクを始めるまでは自転車を作ってました。
見た目だけでなく造りも本当にクラシックなため
「本当のクラシックバイクを作ってるのはロイヤル・エンフィールドだけだ」
という声まであります。
今はインドの会社に買収されたためインドのメーカーの子会社となってます。
まあただここらへんのメーカーのバイクは高額だし日本では馴染みもないのですっ飛ばします。
ファンの方はすいません。。。
日本メーカーで言えばカワサキエストレヤやW800、スズキで言えばST250、ヤマハで言えばSR400辺りがそうでしょうか。
ただWでもK2やW1なんかはクラシックどころか当時はハイスペックマシンだったし、今で言えばビンテージ。
何処でビンテージとクラシックを分ければいいのか微妙だけど、Wで言うなら恐らく復刻した1999年のW650からかと。それでももう15年以上前ですが。
1992年に出たエストレヤの場合は最初から250cc版メグロとして出たので間違いなくクラシックでしょう。
スズキのST250もボルディの後継とは言え十分クラシック。
んで問題は1978年に出たSR400。
「SRこそクラシックの代表じゃん!」
って思われるかもしれませんが、SRも発売当初はクラシックというよりスクランブラー的な立ち位置でした。
スクランブラーっていうのは未舗装路もソコソコ走れるバイク。元となっているのがビッグトレールのXT500だから成せた技ならぬバイクです。こう見えてショートストロークエンジンなんですよ。
時代にだんだんついて行けなくなってSRX400が出たあたりからクラシックに方向転換し始めたんですが、ほとんど形変わってないっていう。
今どきキックスタートしかない市販車なんてこれくらいじゃなかろうか・・・
クラシックの説明は本当に難しいです。大きなブームや流行などはないものの、いつの時代も一定数の需要があるのも事実です。
本人が古き良き渋さがあると思えばそれはもうクラシックかと。
2010年頃からクラシックなバイクをメーカーが出していますが、アレは欧州で流行っているネオクラシックまたはネオレトロといいます。
すごく簡単に言うと、比較的新しいバイクをベースに性能や利便性はそのままにスタイルだけ古くしたバイクのことです。
該当車種
・GB250の系譜|SR400の系譜|ST250の系譜|Wの系譜|ESTRELLAの系譜|MOTO GUZZIの系譜 などなど