タクトDX/フルマーク/フルマークカスタム(AB07後期)-since 1982-

AB07後期

「シャープに一新した。ザ・スクーター」

直線基調でキリッとなった二代目タクトことAB07後期モデル。カタログなどで『新タクト』と表記していた事からニュータクトという愛称で呼ばれたりしています。

ニュータクト

そんなニュータクトの変更点としては、エンジンの見直しとトルクセンサー付きVマチックに改良する事で、3.2馬力から4馬力にパワーアップしつつ燃費は100km/Lと走行性能を大きく向上した事。

また、当時増加傾向にあった原付事故を鑑みてウィンカーをビルトインタイプの大型なものに変更し上品にすると同時に、視認性の向上などの改良も行われました・・・が、ニュータクトのアイコンといえばやっぱりこれ。

AB07後期

『WING VISOR』

車体前方に備えられたプラスチックの板で、開くとなんとステップへの雨風の巻き込みを防ぐサイドバイザーになる機能。

AB07後期カタログ

そんな心ときめくギミックが付いているのが二代目タクト/AB07後期ことニュータクトの特徴になります。ちなみにウィングバイザーは耐久性の問題からかこの代限りだったりします。

話を戻すとモデルというかグレードも再編され
・タクトDX(セル付き/キック式)
・タクトフルマーク(サイドトランク付き)
・タクトフルマークカスタム(上記に加えグローブボックス付き)
の3ラインナップとなりました。

AB07後期モデル

そしてニュータクトで絶対に忘れてはいけないのが、二年目に登場したこれ。

AB07後期クレージュ

『タクト・クレージュ仕様(通称クレタク)』

もはや説明不要かと思いますが当時を知らない人のために解説すると、このモデルはミニスカートの生みの親であるアンドレクレージュというフランスの有名デザイナーが手がけた特別色モデル。

今でこそずいぶんと派手なカラーリングだと思いますが、当時はこのアンドレクレージュが手がけたものがものすごく流行っていた。

AB07後期クレージュ

四輪の方でもこんなホイールを出して大流行するレベル。

そんな流行の最先端を取り入れたスクーターだったためスケバン(死語)というか女性に人気爆発。

フルマーク仕様も含め一万台の限定生産だったものの、あまりの人気に

『ニュータク=クレタク』

という勘違いまで生む事態となりました。

主要諸元
全長/幅/高 1555/630/960mm
シート高
車軸距離
車体重量

47kg(乾)
[セル付き:49kg(乾)]
※フルマークは+1kg

燃料消費率 100.0km/L
※30km/h走行テスト値
燃料容量 3.2L
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
最高出力 4.0ps/6000rpm
最高トルク 0.50kg-m/5000rpm
変速機 無段階変速機(Vマチック)
タイヤサイズ 前後2.75-10-2PR
バッテリー YB4L
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
BP6HS
推奨オイル ウルトラ2スーパー
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
0.9L
Vベルト 23100-GA7-701
車体価格 109,000円
[セル付き:123,000円]
{フルマーク:133,000円}
『フルマークカスタム:141,000円』
系譜図
AB071980年
タクトDX/フルマーク
(AB07)
AB07後期1982年
タクトDX/フルマーク/フルマークカスタム
(AB07後期)
af091984年
タクト/フルマーク/フルマークS
(AF09)
af161987年
タクトフルマーク
(AF16)
af241989年
タクト/ベーシック
(AF24)
af30-af311993年
タクト/スタンドアップ/S
(AF30/AF31)
AF511998年
タクト/スタンドアップ
(AF51)
af75-af792015年
タクト/ベーシック
(AF75/AF79)

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