「シャープに一新した。ザ・スクーター」
直線基調でキリッとなった二代目タクトことAB07後期モデル。カタログなどで『新タクト』と表記していた事からニュータクトという愛称で呼ばれたりしています。
そんなニュータクトの変更点としては、エンジンの見直しとトルクセンサー付きVマチックに改良する事で、3.2馬力から4馬力にパワーアップしつつ燃費は100km/Lと走行性能を大きく向上した事。
また、当時増加傾向にあった原付事故を鑑みてウィンカーをビルトインタイプの大型なものに変更し上品にすると同時に、視認性の向上などの改良も行われました・・・が、ニュータクトのアイコンといえばやっぱりこれ。
『WING VISOR』
車体前方に備えられたプラスチックの板で、開くとなんとステップへの雨風の巻き込みを防ぐサイドバイザーになる機能。
そんな心ときめくギミックが付いているのが二代目タクト/AB07後期ことニュータクトの特徴になります。ちなみにウィングバイザーは耐久性の問題からかこの代限りだったりします。
話を戻すとモデルというかグレードも再編され
・タクトDX(セル付き/キック式)
・タクトフルマーク(サイドトランク付き)
・タクトフルマークカスタム(上記に加えグローブボックス付き)
の3ラインナップとなりました。
そしてニュータクトで絶対に忘れてはいけないのが、二年目に登場したこれ。
『タクト・クレージュ仕様(通称クレタク)』
もはや説明不要かと思いますが当時を知らない人のために解説すると、このモデルはミニスカートの生みの親であるアンドレクレージュというフランスの有名デザイナーが手がけた特別色モデル。
今でこそずいぶんと派手なカラーリングだと思いますが、当時はこのアンドレクレージュが手がけたものがものすごく流行っていた。
四輪の方でもこんなホイールを出して大流行するレベル。
そんな流行の最先端を取り入れたスクーターだったためスケバン(死語)というか女性に人気爆発。
フルマーク仕様も含め一万台の限定生産だったものの、あまりの人気に
『ニュータク=クレタク』
という勘違いまで生む事態となりました。
主要諸元
全長/幅/高 | 1555/630/960mm |
シート高 | – |
車軸距離 | – |
車体重量 |
47kg(乾) |
燃料消費率 | 100.0km/L ※30km/h走行テスト値 |
燃料容量 | 3.2L |
エンジン | 空冷2サイクル単気筒 |
総排気量 | 49cc |
最高出力 | 4.0ps/6000rpm |
最高トルク | 0.50kg-m/5000rpm |
変速機 | 無段階変速機(Vマチック) |
タイヤサイズ | 前後2.75-10-2PR |
バッテリー | YB4L |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
BP6HS |
推奨オイル | ウルトラ2スーパー |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
0.9L |
Vベルト | 23100-GA7-701 |
車体価格 | 109,000円 [セル付き:123,000円] {フルマーク:133,000円} 『フルマークカスタム:141,000円』 |