「きれいを、はじめよう。」
フロントディスクブレーキとコンビブレーキが標準になった六代目タクトことAF51型。 コンビブレーキというのは左(リア)ブレーキを握るとフロントも自動で気持ちブレーキをかけてくれるホンダのスクーターではお馴染みの機能。
そんなAF51型ですが、先代のリアスポイラー問題でタクトに求められるモノが利便性や親切設計である事を再確認した為か、再び別体式フェンダーで丸みのある優しいデザインへと刷新。
ステップフロアもフラット形状の広い形に変更され、それまでのディオ系からどちらかというとリード系に寄った形となったのが特徴になります。リアランプもリードそっくりですしね。
また、AF51は98年から強化される排ガス/騒音規制に対応するため、キャタライザーも標準装備。 ちなみにグレードはノーマルとスタンドアップの二種類。
さすがにもうあまり見なくなりましたが、走っているイメージを連想していただけるとお分かりの通りAF51型は保守的な見た目から、先代までは弄られるやんちゃ坊主にもそれなりに需要があったものの、この代からは完全無欠な原付コミューターとなりました。
さて、ホンダのファミリースクーターの祖であり最年長モデルでもあったタクトですが、2002年にこのモデルをもって一度生産終了となります・・・理由はもちろん2stだったから。
厳しくなる排ガス規制に対し、オイルを燃やす2stが不利なのは言うまでも無い話。ただ、まだまだ対応する事は可能な範疇でした。では何故辞めたのかというと、環境保全を最重要課題ととらえCVCCエンジンまで開発した歴史を持つホンダとして
「よりクリーンな4stに全面的に切り替えていく」
という方針は必然で、それはホンダ製ファミリースクーターの祖であるタクトでも例外ではなかったという話。
主要諸元
全長/幅/高 | 1665/625/1020mm |
シート高 | 695mm |
車軸距離 | 1170mm |
車体重量 |
70kg(乾) |
燃料消費率 | 50.0km/L ※30km/h走行テスト値 |
燃料容量 | 6.0L |
エンジン | 空冷2サイクル単気筒 |
総排気量 | 49cc |
最高出力 | 5.2ps/6000rpm |
最高トルク | 0.59g-m/6000rpm |
変速機 | 無段階変速機(Vマチック) |
タイヤサイズ | 前後3.00-10-42J |
バッテリー | YTR4A-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
BR4HSA |
推奨オイル | ウルトラ2スーパー |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
1.15L |
Vベルト | 23100-GZ5-003 |
車体価格 | 159,000円(税別) [175,000円(税別) ※[]内はスタンドアップ |