Z1000/Ninja1000の系譜

Ninja1000/Z1000SX
(ZX1000G/H) 
-since 2011-

Ninja1000

「パーソナルジェットファイター」

戦闘的なルックスが話題になってたZ1000の兄弟車として出てきたNinja1000(Z1000SX)/ZX1000G型とABSのH型。

簡単に言うとZ1000のフルカウルバージョンなんだけどZ1000にただサイドカウルを付けただけではなくSSルックな外装に総取っ替え。

「SS乗りたいけどポジションが・・・」

「SSに乗りたいけどサーキット行かないし・・・」

「SSを買ったけどやっぱりポジション辛い・・・」

というSSブームによるSS疲れを起こしたけどスポーツ性は捨てたくないという声にドンピシャで答えたモデル。

Ninja1000白

「カワサキはよく考えたな」

と思うわけですが、意外なことにD型開発当初はこのNinja1000は想定していなかったんだとか。

でもD型の開発過程で非常に良く出来たモデルでストリートファイターだけに留めておくのは勿体ないという事で開発された経緯があります。

ただストリートファイターとして開発したものをSSルックなツアラーにするという事にかなり難儀したようで、ライトを可能な限り低い位置に置きつつスクリーンも立てない事でネイキッドベースのフルカウル車にありがちな腰高感を感じさせないようにするなどの創意工夫が施されてる。

Ninja1000スクリーン

それでも大変だったみたいで開発中に

「ツアラーなのにいくら何でもこの防風性はマズいぞ」

ということで最大で18度も角度を変更できる可変スクリーンを急遽装備することになった背景があったりします。

 

もちろん見た目だけじゃなくてエンジンもレスポンスをツアラーらしさを出すために

・スプロケの丁数の変更

・厚みを増したシート

・4Lアップの逞しいタンク

・タンデムや積載性を考えたグラブバー付きテール

・ラバーマウントの強化

などなどツアラーとして欠かせない要素はしっかり抑えてありました。

 

そんな中でも面白いのがハンドルで、Ninja1000はZ1000のバーハンドルからセパレートハンドルに変更されハンドルの切れ角も2度ほど上がってるんですが、ハンドルを変えた割にはあまりポジションは変わってない。

ninja1000メーター

じゃあ何でわざわざセパハンにしたのかというと

「欧州人はフルカウル&バーハンを嫌うから」

だそうです。でもこれ日本でも言えるかもね。

主要諸元

全長/幅/高 2105/790/1170~1230mm
シート高 820mm
車軸距離 1445mm
車体重量 228kg(装)
[231kg(装)]
燃料消費率 -
燃料容量 19.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1043cc
最高出力 136ps/9000rpm
最高トルク 11.2kg-m/7800rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後190/50ZR17(73W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9EIA-9
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品10W-40
オイル容量 全容量4.0L
交換時3.2L
フィルター交換時3.8L
スプロケ 前15|後41
チェーン サイズ525|リンク112
車体価格 1,239,000円(税込)
[1,302,000円(税込)]
※[]内はABSモデル(ZX1000H)

系譜図

Z1 1972年
900Super4
(Z1/A/B)
Z900
(A4)
Z1000A 1976年
Z1000
(Z1000A1/2)
Z1-R 1977年
Z1-R/2
(Z1000D)
Z1000MK2
(Z1000A3~)
Z1000J 1981年
Z1000J
(Z1000J)
Z1000R
(Z1000R)
Z1100GP 1981年
Z1100GP
(Z1100B)
Z1100R
(Z1100R)
GPz1100 1983年
GPZ1100
(ZX1100A)
ZR1000A 2003年
Z1000
(ZR1000A)
ZR1000B 2007年
Z1000
(ZR1000B)
ZR1000D 2010年
Z1000
(ZR1000D)
Ninja1000 2011年
Ninja1000
(ZX1000G/H)
ZR1000L/M 2014年
Z1000
(ZR1000F/G)
Ninja1000
(ZX1000L/M)
ZX1000W 2017年
Z1000/R
(ZR1000H/J)
Ninja1000
(ZX1000W)
ZX1002K 2020年
Ninja1000SX
(ZX1002K)