1991年にフルモデルチェンジを果たしF2となったPC25。本当はFのナンバリングが付くのは北米だけなんだけど日本でもF4がありましたし分かりやすいので。
内容としてはツアラー性を損なわないまま走行性能を磨くという正にFコンセプトそのもの。
カムチェーンの配置をセンターから主流のサイドへ移行しエンジンの軽量コンパクト化及び吸気効率の上昇。ボアを2mm大きくし599ccとしたことで馬力は更に上がって99馬力となりました。
翌92年からは晴れて国内仕様が作られ正規取り扱い車種に。ただ馬力が69馬力と落とされててホンダも売れる見込みが無いと思ったのか年間販売計画はわずか500台。
それとは対照的に海外におけるCBR600F2~3は後に”90年代の600を代表する最も優れたバイク”と言われるほど程の評価とセールスを獲得。
元々初代のF1が成功した事からも開発を任された責任者の石川聡さんは相当なプレッシャーだったようで、CBR600F2という文字は伏せMV9という刻印名でプロジェクトを掲げ
「もっとも軽く、もっともパワフルな600」
という信念のもと、デザインの段階から参加し根を詰め時間を掛けて作ったとのこと。高い評価を得たのはその熱意があったからでしょうね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2020/685/1130mm |
シート高 | 810mm |
車軸距離 | 1405mm |
車体重量 | 205kg(装) |
燃料消費率 | 30.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 16L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4バルブ四気筒 |
総排気量 | 599cc |
最高出力 | 69ps/11000rpm [99ps/12000rpm] |
最高トルク | 5.1kg-m/8000rpm [6.5kg-m/10500rpm] |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/60ZR17 後160/60ZR17 |
バッテリー | FTX9-BS または YTX9-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR8EH-9 |
推奨オイル | Honda純正ウルトラG1(10W-30) |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.0L 交換時3.2L フィルター交換時3.5L |
スプロケ | 前15|後40 |
チェーン | サイズ525|リンク106 |
車体価格 | 730,000円(税込) ※[]内はUK仕様 |