再び大変貌となった1199パニガーレ。
パニガーレというのはドゥカティ本社の所在地の名前から。
916系のデザインとLツインこそ継承していますが、トレリスフレームでも乾式クラッチでもセンターアップマフラーでも無い・・・1198の系譜で言った懸念をものともせずやってきました。
そんな中でも最大の変更点はトラスフレームを辞めてモノコックフレームになった事。
これは簡単な話フレーム兼エアクリーナーボックスで、そこのスロットルボディを内蔵というか組み込んでいる形。
916のカーボンエアクリーナーボックスを思い出させますね。
もう半分フレームレス状態。
こうした理由は軽量化はもちろん前輪荷重割合を少しでも増やすため。
エンジンも新世代『スーパークアドロ』になりました。
エンジンの方も大変貌で、コグドベルトを遂に辞めてカムチェーンとカムギアのハイブリッドであるセミカムギアトレイン方式に。
元々コグドベルトを採用し続けた理由はチェーンより精度高く軽いからなんだけど、恐らくプーリーの小型化などのコンパクト化において強度が限界だったからじゃないかと。
ユーザーとしてはメンテンスフリーになるわけなのでありがたい話ですけどね。
そしてスーパークアドロといえばもう一つ忘れちゃいけないのがビッグボア。
ボアが更に拡大され112mmとなり二気筒最大馬力となる195馬力に。
流石にデコンプが付きましたが・・・112mmですよ。
身近なもので言えばカップヌードルのBIGサイズ(108mm)がスッポリ収まる直径。
どんだけデカイんだって話。
この他にもクイックシフター、TCSやEBC(エンブレコントロール)、モード切り替えなどなど。
Sモデル以上になるとオーリンズの電子制御サスペンションを装備しています。
これはSのちょい上になるSトリコローレというモデルでOPのデータロガーを標準装備。
正直ドゥカティはグレードがありすぎてシンドいので割愛しますが、一つだけ外せないであろうグレードというかモデルが2014年に出たこれ。
『1199Superleggera』
スーパーレッジェーラとは凄く軽いという意味で、その名の通りパニガーレRより14kgも軽い乾燥重量155kg。
フレームやホイールの材質をアルミからマグネシウムに変更し、カーボンボディやらチタンボルトやらを奢って、SBK用のピストンをそのまま等など・・・で、限定500台の650万円。
ちなみにこはホモロゲではなく単にスペシャルなバイク。
ところでパニガーレが日本に入ってくる時マフラーが話題になりましたよね。
日本の規制を通すために特別仕様として消音カバーに加えスペシャルマフラーが・・・
・・・これテルミーニョ製のマフラーなんですけどね。
カムチェーンを始めとしたエンジンノイズを拾わせない為に伸ばしたんでしょうが、マフラー1つでデザインってここまで崩れるものとは。
そんなスーパーバイクとしてのブランドポイントを大きく変えてきた外してきたパニガーレでしたが市場の反応はとても良く、ドゥカティは業績を大きく伸ばす事に。
パニガーレが何故売れたのかって言えばデザインの素晴らしさの一言に尽きるでしょう。
エンジン:水冷4サイクルDOHC L型二気筒
排気量:1199cc
最高出力:195ps/10750rpm
最大トルク:13.4kg-m/9000rpm
車体重量:164kg(乾)
※スペックはEU仕様