先に紹介した996Rのフィードバックである998シリーズ。
大台の100mmボアとなったテスタストレッタエンジンの始まりであり、916系として最後のスーパーバイクになります。
テスタ(頭)+ストレッタ(狭い)=テスタストレッタ。
頭というのはヘッドのことで、バルブ核を狭くし燃焼室をコンパクト化した事が語源です。
998はマトリックスに登場したので覚えている人も多いのではないかと。
ちなみにそのマトリックスエディションも登場しました。
実はこれ限定モデルとはまた違った意味で非常にレア。というのもこれは二人乗り仕様だから。
元々ドゥカティは一人乗り用の”モノポスト”と二人乗れる”ビポスト”があるんですが、日本に入ってくるモデルは基本的にモノポストだけだった。
ただこのマトリックスエディションは映画のシーンで二人乗りしている事からもビポストだけ。だから日本に入ってきたのもビポストだけ。
数少ない二人乗り仕様スーパーバイクなわけです。
ちなみにRモデルは通例通り排気量が999ccまで上げられた別エンジンの豪華モデル。
最初にも言った通り998は916系の最後になるんだけど、次が一年ほどで登場したためモデルライフは意外にも短いものでした。
そのためか、今でも高値安定だったりします。
エンジン:水冷4サイクルDOHC L型二気筒
排気量:998cc
最高出力:
123ps/9500rpm
最大トルク:
9.8kg-m/8000rpm
車体重量:198kg(乾)
※スペックはEU仕様の無印