MC41の後期モデルとなる2014年からのCBR250R。
外見が大きく変化し前期モデルがCBRというよりどちらかといえばVFRだったのに対して如何にもCBRなデザインに変わりました。カウル形状が変更された事で足つき性も改善してます。
中身の方も吸気の見直しで1kw(1.36馬力)パワーアップしたものの、その分値段も5万円ほど上がって遂に50万円に。
それでこのデザインの変貌についてなんですが、これは日欧のユーザーを取り込もうとした意図かと思われます。
というのもMC41はグローバルモデルという事でデザインに関しては欧州とアジアでそれぞれ案を持ち寄って日本で取りまとめるという形が取られたんですが
・ツアラーデザイン(上品さ)を求めるアジア
・スポーツデザイン(過激さ)を求める欧州
真っ二つな意見だったとの事。
結局ツアラー(上品)デザインになったのはアジアの方が主要マーケットということからでしょう。
そして後期で先スーパースポーツライクなデザインになったのはアジアでの需要が満たされた事で、今度は日欧向けに切り替えたという事ではないかと。
ちなみに日本や東南アジア向けの250とは別にオーストラリアやA2免許の欧州や何でもござれなアメリカ向けの300があります。
ところでこのMC41をいま改めて見て思ったんですが、よくよく考えて見ると
「4st単気筒250で29馬力」
というのは中々なパワー。ホンダの市販車としては1983年のGB250の30馬力に次ぐパワーで、全体で見てもかなり上の方。
この事があまり注目されたり語られたりしないのはやはりマルチ(馬力)至上主義が250にも根強いという事か・・・シングルスポーツが廃れたのもそういうことか。
ちなみに前期型で書きそびれたのですがCBR250R Dream CUPって知ってますか。
ホンダのHRC主催で毎年全国19ヵ所のサーキット場で行われている
『安全性、平等性、低コスト』
を基本規則としたレース。チュートリアルの福田さんが紹介してたりしたので知ってる人も多いですかね。
CBR250Rのみでビギナー向けのBクラスとエキスパート向けのEクラスがあります。
改造範囲も厳しく制限されており最高速はせいぜい160km/hくらいなんですが年を追うごとに非常に盛り上がっています。
年末に行われる全国大会ビギナークラス決勝ではホンダのMotoGPライダーでチャンピオンのマルケスとペドロサもゲスト参戦するほど。
決勝の全国大会にもなるとプロレベルの人達が犇めき合っていますが、腕に自信のある方は是非どうぞ。
主要諸元
全長/幅/高 | 2035/720/1120mm |
シート高 | 780mm |
車軸距離 | 1380mm |
車体重量 | 161kg(装) [164kg(装)] |
燃料消費率 | 32.1km/L ※WMTCモード値 |
燃料容量 | 13L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC単気筒 |
総排気量 | 249cc |
最高出力 | 29ps/9000rpm |
最高トルク | 2.3kg-m/7500rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前110/70-17(54S) 後140/70-17(66S) |
バッテリー | YTX7L-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
SIMR8A9 |
推奨オイル | Honda純正ウルトラG1(10W-30) |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量1.8L 交換時1.4L フィルター交換時1.5L |
スプロケ | 前14|後36 |
チェーン | サイズ520|リンク108 |
車体価格 | 464,400円(税込) [515,160円](税込) ※[]内はABS仕様 |
前期と後期の部品の違いが解りにくい。