CBR250の系譜

CB250R
(MC52)
-since 2018-

CB250R/MC52

「SPORTS ROADSTER」

新世代CBことCB-Rの250版として登場したCB250RのMC52型。

ただのネオレトロ250と思いきや長男坊であるCB1000Rに負けないどころか勝ってるほど凄まじいので長々と。

コンセプトデザイン

エンジンは従来の水冷単気筒エンジンをほぼそのまま使っているものの車体回りは完全新設計。

何よりも目につくのはもちろん足回りでフロントフォークはCBR600RRに使われた物をベースとした軽量かつ超高剛性な250にあるまじき極太の倒立フォーク。

CB250R足回り

加えてラジアルマウント対向4POTキャリパーを装備。

リアの方もスイングアームは伝家の宝刀への字形状のガルアームを採用。

ガルアーム

そしてガス別室式の上等なリアサスペンションもCB-Rシリーズらしくダイレクト感重視のリンクレス。

ただこのCB250Rの場合フレームにダイレクトマウントするのではなくプレートに備え付けている面白い構造をしています。

フレーム

言うなればユニットプロリンクレス・・・なんか日本語がおかしいですね。

それよりも狙いですが、これは簡単に言うとリア(スイングアーム)のストレスをフロント(メインフレーム)に負わせない為です。

 

面白い部分は他にもあります。それはバッテリーの位置。

バッテリーの位置

本来ならばエアクリーナーボックスがある位置になんとバッテリーが鎮座しています。

これの狙いは主に2つで、一つはマスの集中化。

バッテリーってかなり重いのはご存知と思いますが、それを何とかシートよりもっと重心(エンジン側)に持ってこようとした結果ここになったんですね。

バッテリーの位置

マスフォワードな見た目からも分かる通りそれ以外にもマスの集中化への配慮が各部にあり、このおかげでCB250Rは

『前50:後50』

というSS並の重量配分になっています。

 

そしてもう一つの狙いがダイレクトなアクセルレスポンス。

バッテリーがタンクの下に納められているという事はシート下には何もない。

じゃあCB250Rのシート下には何が納められているのかというとエアクリーナーボックスを始めとした吸気系が納まっています。

インテーク

これまた何とも面白い形をしていますよね。

SSなど吸気管を真っ直ぐ下ろす『ダウンドラフト』というのを見たり聞いた事があると思いますが、あれは簡単に言うと管をストレートにすることで空気の引っかかりや渦を起こさせないようにしてスムーズな(高効率な)吸気をするのが狙い。

この見慣れないレイアウトはその効果を横で実現したものなんです。吸気系はバッテリーと違ってプラスチックで軽いからマスの集中化にもなる。

MC52赤

つまりCB250Rはバッテリーと吸気系が入れ替わった形になってる何とも面白い構造をしている。

 

そして忘れてはいけない凄まじさが150クラスのサイズ(150と共有)でそれを実現させたこと。

インテーク

これにより装備重量で僅か142kg、ABSモデルでも144kgという圧倒的な軽さを誇っています。

・・・が、大事なのは手段ではなく目的。

「何故それらの事をしたのか」

という事ですよね。

カタログ裏面

『日常の移動をアソビに変える SPORTS ROADSTER』

というCB250R/MC52のコンセプトを実現させる為にこれらの意匠が施されてるわけですが、じゃあどうなったのかというとCB250Rは

『ネイキッドでありながらスーパースポーツの様なハンドリング』

を持ったバイクになっています。

剛性に物を言わせて頭を突っ込んで曲がっていくハンドリングを完璧なほど再現している。

・徹底的なマスの集中化

・オーバースペックなフロント

・フロントと切り離されたリアサス

・ラジアルタイヤ指定

全てはこのハンドリングを実現させる為にやっているんです。

CB250R壁紙

ただしその一方で車体は150ベースで非常に軽く取り回しの良い250ネイキッドだから躊躇や億劫さはない。

つまりCB250Rは

「スーパースポーツのハンドリングと150の身軽さを持った250」

というわけ。

 

怒られるかもしれませんが正直に言うとCB250Rは250の中でも初心者のファーストバイク向きではないと思います。

軽すぎる上にハイグリップタイヤを履いても負けない車体とハンドリングを持っているから節操なく感じるかも知れないし、軽さ最優先でタンク容量も10Lと少ないネイキッドだから長距離などはかなり不向き。

恐らくこのバイクの魅力が分かりにくいかと。

CB250R壁紙

じゃあどういう人がこのバイクに向いているのかと言えば

「スーパースポーツのハンドリングと150の身軽さを持った250」

という言葉に反応せずにはいられない人たち。

ピンポイントで言うならば

「スーパースポーツの良し悪しを知っている経験者」

です。

ホンダMC52

CB250Rはスーパースポーツに乗ると誰もが感じるであろう

『楽しいんだけど乗せられている感覚』

というフラストレーションを解消してくれるバイク。

まだ大型を知らず排気量コンプレックスを抱く一方で

『何の気兼ねもなく乗り回せていた感覚』

をスーパースポーツの楽しいハンドリングのままもう一度味わえるバイク・・・早い話が

CB250Rカタログ写真

「大型に乗ると250の良さを痛感する」

というバイクあるあるを突き詰めた様なモデルという事です。

 

【関連車種】

YZF-R25/3の系譜
GSX250R/GSR250の系譜
Ninja250/Z250の系譜

主要諸元

全長/幅/高 2020/805/1050mm
{2020/805/1045mm}
シート高 800mm
{795mm}
車軸距離 1355mm
車体重量 142kg(装)
[144kg(装)]
{144kg(装)}
燃料消費率 33.7km/L
※WMTCモード値
燃料容量 10.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4バルブ単気筒
総排気量 249cc
最高出力 27ps/9000rpm
最高トルク 2.3kg-m/8000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前110/70R17(54H)
後150/60R17(66H)
バッテリー YTZ8V
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
SIMR8A9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.8L
交換時1.4L
フィルター交換時1.5L
スプロケ 前14|後36
チェーン サイズ520|リンク108
車体価格 466,000円(税別)
[513,760円(税別)]
{513,000円(税別)}
※[]内はABS仕様
※{}内は19年モデル

系譜図

MC14 1986年
CBR250FOUR
(MC14)
MC17 1987年
CBR250R
(MC17)
MC19 1988年
CBR250R
(MC19)
MC22 1990年
CBR250RR
(MC22)
MC23 1991年
ジェイド
(MC23)
MC31 1996年
ホーネット
(MC31)
MC41 2011年
CBR250R
(MC41)
MC41後期 2014年
CBR250R
(MC41後期)
MC43 2014年
CB250F
(MC43)
2017CBR250RR 2017年
CBR250RR
s (MC51)
CB250R/MC52 2018年
CB250R
(MC52)