JOG CG50/ED/ES/Z(2JA/2TA/2TE/3CP)-since 1987-

CG50

「スタイリッシュ センセイション」

二代目となるCG50/2JA型。

CG50Z

見た目もクチバシが若干スラント化されこの時点で既に現代的な形となり、カラーリングもパール・スポーティ・カジュアルと多彩な色を展開。

ただそれよりも大きく変わったのがエンジン。

クランクから燃焼室まで新たに見直され、さらに大容量マフラーなどに変更されたことで馬力が一気に上がって6馬力に。

CG50Z

更に翌年にはセニアーニフォークとディスクブレーキを搭載し6.3馬力になったスポーツエディションのCG50Z/3CP型も販売。

ますます引っくり返る様になったかと思いきやソコは考えられていて、ホイールベースが延長されタイヤも3.00にワイド化などで安定性も向上しました。

少し話が脱線するんですが、80年代に一大ブームとなったファミリーバイクは女性の社会進出に合致したことで大ヒットとなりました。

80年ごろのソフトバイク

そのためCMでも女優さんなどを起用し、スーパーや百貨店で普通に買えた。

今でいえばジャスコで原付売ってたようなものです。

その一方でJOGはどちらかと言うと若者向け・・・じゃあ何処で宣伝していたのかというと実は雑誌。

メンズファッション雑誌

『POPEYE』や『FINEBOYS』といった今もある若者向けメンズファッション雑誌でマストアイテムとして宣伝されていた。

今では信じられない話ですね。

・・・が実はこの二代目ジョグ、先代とは違い少し苦戦を余儀なくされます。

カタログ写真

その理由は主に二つ。

一つは1986年の道路交通法改正で、原付もヘルメットの着用が義務付けられたから。

気軽に乗れることが武器だった原付にこのヘルメット義務化は大きく負担だったようで原付市場が縮小傾向に。

そしてもう一つはライバルだったタクトがそれを逆手に取った強烈なモデルチェンジをしたから。

タクトフルマーク

通称『メットインタクト』と呼ばれている事からも分かるよう、義務化されたヘルメットをスタイリッシュに収納できる原付として大ヒット。

一方で縦型エンジンでメットインを備えていなかったジョグは先代ほどの人気は出ず。

ジョグスポーティ

走りのコンパクトボディと広いステップを狙った設計が仇となってしまったわけです。

一応ヤマハも先にボクスンでメットインタイプを出していて、その後もチャンプとか続けていたんですけどね。

ヤマハチャンプ

ただリアを無理やり伸ばした形だったので人気は今ひとつでした。

※CG50ED/2TA|JOGパール

※CG50ES/2TE|JOGスポーティ

上記の違いは色のみ

主要諸元
全長/幅/高 1610/600/975mm
[1620/625/990mm]
シート高 700mm
[705mm]
車軸距離 1115mm
[1125mm]
車体重量 56kg(乾)
[60kg(乾)]
燃料消費率 80.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 3.5L
[3.3L]
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
最高出力 6.0ps/7000rpm
[6.3ps/7000rpm]
最高トルク 0.63kg-m/6000rpm
[0.65kg-m/6500rpm]
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前後3.00-10-2PR
バッテリー YB4L-B
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
BP7HS/BP8HS
または
W22FP-U/W24FP-U
推奨オイル ヤマハ純正スーパーオイル
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
0.8L
スプロケ
Vベルト 2JA-17641-00
車体価格 109,000円(税別)
[129,000円(税別)]
※[]内はスポーツ(3CP)
系譜図
27V 1983年
CE50E/ES
(27V/48F/1KX/1RN/2EX)

CG50 1987年
CG50E/ED/ES/Z
(2JA/2TA/2TE/3CP)
CY50 1989年
CY50/D/H/HS/Z
(3KJ/3RY)
YG50 1991年
YG50/D/Z/ZS/EX
(3YJ/3YK)
YJ50 1994年
APRIO
YJ50/EX/S/R
(4JP/4LV/5AU)
YV50 1997年
YV50/C/Z/H
(5BM/5EM/5GD)
CV50 2001年
CV50/A/R/ZR
(5KN/5PT/5SU/5SW)
CE50 2007年
CE50/D/P/ZR
(3P3)
CEH50 2018年
CEH50/D
(B3K)

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