CBR900RR(SC33後期) -since 1998-

SC33後期

「EVEN MORE FIREPOWER」

大きく並んでいるRRの文字とスラントノーズ化したタイガーアイが印象的な四代目RRことSC33後期モデル。

FireBladeとしては最後のキャブ仕様であり、最後のそばかすアッパーであり、最後の正立モデルであり、最後のフロント16インチ。

1998CBR900RR

エンジンにはRVF/RC45と同じアルミスリーブシリンダーを採用した他、フレームもキャブやブレーキも何もかも、約80%ものパーツを見直して改良。

そのおかげで先代(前期)の懐の広さは残しつつ、エキスパートも満足できる走りに。

1999CBR900RRリア

ここまでが第一世代RRいわゆるCBR900RR世代となるわけですが、追ってこられた方は分かる通り900RRと偏に言っても四代ものモデルがあるわけです。

そんな900RR世代を象徴するものといえばやっぱり”16インチのフロントホイール”でしょう。

16インチ

というのもCBR900RRが誕生した頃には今と同じように17インチが主流でした。フロント16インチが多かったのは80年代前半頃まで。

にも関わらずCBR900RRは16インチをチョイスし、採用し続けたわけです。

1998ファイヤーブレード

何故16インチにしたのか簡単に説明すると、フロントホイールを小径にすると操舵がとっても軽くなるんです・・・が、この”軽さ”が良くもあり悪くもあった。

「ハンドリングが軽く機敏」

と捉える人もいれば

「空を切っているようで怖い」

と捉える人もいた。

SC33カタログ写真

結局コレは捉え方次第というか、スキル次第というか、個人差が大きい。

ただ

「CBR900RRはトリッキー」

という声があったのもこれが主な理由。

これについては開発リーダーの馬場さんもモデルチェンジの度に17インチにするか相当悩んでいたそうですが

「ファンtoライド、操る喜びを味わえるのは16インチ」

という事で16インチを”敢えて”採用し、続けたというわけ。

ちなみにこのモデルにはアッパーカウルの裏に、そんな馬場さんのメッセージとサインが掘られています。

馬場忠雄サイン

”FOR THE PEOPLE WHO WANT TO KNOW THE MEANING OF LIGHT WEIGHT.”

「ライトウェイトの意味を知りたい人達のために」

主要諸元
全長/幅/高 2030/685/1115mm
シート高 800mm
車軸距離 1405mm
車体重量 200kg(装)
燃料消費率 23.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 18L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 918cc
最高出力 128ps/10500rpm
最高トルク 9.3kg-m/8500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前130/70ZR16(61W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー FTX9-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9EH-9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.4L
交換時3.5L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前16|後42
チェーン サイズ525|リンク108
車体価格 不明
※国内正規販売なし
系譜図
cbr750rr1990年
CBR750RR
Prototype
SC281992年
CBR900RR
(SC28前期)
sc28-21994年
CBR900RR
(SC28後期)
sc331996年
CBR900RR
(SC33前期)
sc33-21998年
CBR900RR
(SC33後期)
sc442000年
CBR929RR
(SC44)
sc502002年
CBR954RR
(SC50)
sc572004年
CBR1000RR
(SC57前期)
SC57後期2006年
CBR1000RR
(SC57後期)
sc592008年
CBR1000RR
(SC59前期)
sc59後期2012年
CBR1000RR/SP
(SC59後期)
SC772017年
CBR1000RR/SP1/SP2
(SC77)
SC822020年
CBR1000RR/SP
(SC82)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です