XB12S Lightning -since 2004-

XB12Sライトニング

XB9Rのエンジンをロングストローク化させトルクフル(1202cc化)にしたXB12SとXB12R。

そしてこの頃からスポーツスターのエンジンをビューエルが使うのではなく、ビューエルのエンジンをスポーツスターが使うように。立場逆転ですね。

XB12Sライトニング

ちなみに本場アメリカではXB2シリーズと呼ぶようですが、これまたバリエーションが色々とあって分かりにくい面があります。

日本国内で最も売れたのは2005年登場のXB12Scg(センターグラビティ)と呼ばれるモデル。

XB12Sライトニング

サスペンションを縮め、シートも変更されたローシートモデル。

他には中道のSs(スポーツ)、一人乗りトラッカー仕様のXB12STT(トレールトラッカー)など。

XB12STT

そしてこれらのグレードに共通しているのがノーマルのXB12Sよりも長いスイングアームを採用したこと。

フロントフォークも少し寝かせホイールベースとトレール量を伸ばしたことで懐が広くなっています。流石に250並みのホイールベースじゃ厳しかったのか。

XB12Sライトニング

更にSとRに次いで投入されたのがXB12X/XT Ulysses(ユリシーズ)。

サスペンションをロングストロークな物に変更したデュアルパーパスモデル。

XB12X

販売台数が順調に伸びていった事によるスケールメリットもあってか、年を追う毎に車体価格も安くなっていった事と、積極的な試乗会により更に人気を呼びました。

XB12ポスター

※2005年初期は170万で、晩年の2010年には120万円ほど。

少し話がそれますが、ビューエルって何処の国に人気かご存知ですか。

Made in USAと謳っている事からもアメリカが一番人気と思いがちですが、当時の資料を見ると意外にも一番台数が出ているのは欧州なんです。

XB12Sポスター

比率的には

欧州5|北米4|日本1

との事。意外ですよね。

エンジン:空冷4サイクルOHV二気筒
排気量:1203cc
最高出力:
101ps/6000rpm
最大トルク:
11.2kg-m/6000rpm
車両重量:179kg(乾)
※スペックはXB12S

系譜図
エリックビューエル 創業者
Erik Buell
RR1000/1200 1986年
RR1000/1200
RS1200 1989年
RS1200
S2 1994年
S2 Thunderbolt
S1 1996年
S1 Lightning
S3 1996年
S3/T Thunderbolt
M2 1997年
M2 Cyclone
X1 1999年
X1 Lightning
BLAST 2000年
Blast
XB9シリーズ 2003年
XB9R Firerbolt
XB9S Lightning
XB12シリーズ 2004年
XB12R Firerbolt
XB12S Lightning
XB12X ULYSSES
1125シリーズ 2007年
1125R
1125CR
1125シリーズ 2011年
1190RS
1190シリーズ 2015年
1190SX
1190RX

「XB12S Lightning -since 2004-」への1件のフィードバック

  1. いつも楽しく読ませていただいています。
    ロングモデルについてですが、正確には【スイングアームが長い】のではなく、【フレームも、スイングアームも長い】です。タンク容量=フレーム内の体積も違います。
    アメリカ人が、タンデムするのに窮屈だったのでロングモデルを欲した、ということのようですが、乗り比べると全然別の乗り物です。

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