「EVEN MORE FIREPOWER」
大きく並んでいるRRの文字とスラントノーズ化したタイガーアイが印象的な四代目RRことSC33後期モデル。
FireBladeとしては最後のキャブ仕様であり、最後のそばかすアッパーであり、最後の正立モデルであり、最後のフロント16インチ。
エンジンにはRVF/RC45と同じアルミスリーブシリンダーを採用した他、フレームもキャブやブレーキも何もかも、約80%ものパーツを見直して改良。
そのおかげで先代(前期)の懐の広さは残しつつ、エキスパートも満足できる走りに。
ここまでが第一世代RRいわゆるCBR900RR世代となるわけですが、追ってこられた方は分かる通り900RRと偏に言っても四代ものモデルがあるわけです。
そんな900RR世代を象徴するものといえばやっぱり”16インチのフロントホイール”でしょう。
というのもCBR900RRが誕生した頃には今と同じように17インチが主流でした。フロント16インチが多かったのは80年代前半頃まで。
にも関わらずCBR900RRは16インチをチョイスし、採用し続けたわけです。
何故16インチにしたのか簡単に説明すると、フロントホイールを小径にすると操舵がとっても軽くなるんです・・・が、この”軽さ”が良くもあり悪くもあった。
「ハンドリングが軽く機敏」
と捉える人もいれば
「空を切っているようで怖い」
と捉える人もいた。
結局コレは捉え方次第というか、スキル次第というか、個人差が大きい。
ただ
「CBR900RRはトリッキー」
という声があったのもこれが主な理由。
これについては開発リーダーの馬場さんもモデルチェンジの度に17インチにするか相当悩んでいたそうですが
「ファンtoライド、操る喜びを味わえるのは16インチ」
という事で16インチを”敢えて”採用し、続けたというわけ。
ちなみにこのモデルにはアッパーカウルの裏に、そんな馬場さんのメッセージとサインが掘られています。
”FOR THE PEOPLE WHO WANT TO KNOW THE MEANING OF LIGHT WEIGHT.”
「ライトウェイトの意味を知りたい人達のために」
主要諸元
全長/幅/高 | 2030/685/1115mm |
シート高 | 800mm |
車軸距離 | 1405mm |
車体重量 | 200kg(装) |
燃料消費率 | 23.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 18L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4気筒 |
総排気量 | 918cc |
最高出力 | 128ps/10500rpm |
最高トルク | 9.3kg-m/8500rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前130/70ZR16(61W) 後180/55ZR17(73W) |
バッテリー | FTX9-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR9EH-9 |
推奨オイル | Honda純正ウルトラG1(10W-30) |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.4L 交換時3.5L フィルター交換時3.6L |
スプロケ | 前16|後42 |
チェーン | サイズ525|リンク108 |
車体価格 | 不明 ※国内正規販売なし |