CB1300 SUPER FOUR(SC54前期)-since 2003-

sc54

「感動のBIG-1」

2003年に出た三代目BIG-1ことCB1300SF/SC54型。

ユーザーフレンドリーにした先代が大好評だったのですが、今度は

「もうちょっと軽くして」

という声が多く聞かれるように。

そこで新型BIG-1は『20kgの減量』を目標に打ち立て、ほぼ全面維新と言えるダイエットが行われました。

sc54デザインスケッチ

まずエンジンはFI化に伴いロッカーアーム式から直打式へ変更し、フィンなど装飾や贅肉を削ぎ落とし8kgの減量。

足回りもスイングアームとホイールを再設計し、ダブルプロリンクも廃止したことで5kgの減量。

メインフレームも背骨をシングルからダブルにしたクレードルで7kgの減量。

その他にもマフラーを一本出しへ変更し、リアタイヤを190から180へ、テールのスリム化とLED化などなどで21kgもの軽量化に成功。

2003年式CB1300SF

聳え立つエンジンが何と言ってもSC54の特徴ですね。

これも本当はもうちょっとシリンダーを寝かせたかったんだけど

「それをしてしまったらBIG-1ではなくなる」

として何とかギリギリまで立てる事を大事にしたんだそう。

CB1300SF壁紙

ちなみに排気量を下げること無く軽量化しただけでなく、ホイールベースを短縮しポジションもコンパクトにしたためSC54型はBIG-1シリーズ一のスポーツ寄りなモデルになっています。

そしてもう一つ紹介しておかないといけないのが2005年に登場し、今では定番となったCB1300SUPER BOLD’ORです。

CB1300sb

ABS仕様の追加と、サイドカバーの形状変更による足付き改善を機に追加されたモデル。

これは高速道路の二人乗り解禁によって、ツーリングに使われる様になった事が背景にあります。

なぜボルドールなのかという話はもうCB750Fあたりで話したので省きますが、SC54のボルドールではもう一つ説明しておかないといけない事があります・・・ご存知な方も多いとは思いますが

『鈴鹿八耐』

です。

プロジェクトBIG-1チームはSC54へのモデルチェンジと同時に2003年の鈴鹿八耐に参戦しました・・・その名も

CB1300SF Type-R

CB1300SFタイプR

オーバーサイズピストンで190馬力を叩き出し、足回りはVTR-SP用のHRC製パーツを流用したレーサー。

VTR1000SPWやCBR954RRなど屈強なSS勢の中に混じって出場しました。

しかも『30位完走&クラス別優勝』というネイキッドにあるまじき立派な戦果。

この活躍により

「CB1300SF Type-Rを売ってくれ」

という要望が起こり、2004年に限定100台でレプリカを発売。

CB1300SFドリームスペシャル

・PIAA製HIDライト

・フレームマウントカウル

・モリワキ製フルエキ

・アルミ削り出しセパハン

などを装備したモデルでノーマルの1.5倍となる税別1,428,000円だったものの即完売。

この一件で

「カウル付けても受け入れてもらえる」

という事がわかり、CB1300SUPER BOLD’ORに繋がったというわけ。

CB1300スーパーボルドール壁紙

ただ八耐参戦を決めた際は、カウルの市販化はもちろんタイプRに装着することも原さんは考えていなかったそう。

しかし

「カウル無しで八時間は勘弁してくれ」

とライダーから懇願され付けたやむなく付けた経緯があります。

というかそもそもなぜ原さんは八耐に出ようと思ったのかというと、BIG-1がこのSC54で10年という節目を迎えたからです。

「その節目をオーナーたちと一緒に喜び合いたい」

という考え、会社に懇願して出場した。多くのBIG-1乗りが応援に来てくれて本当に嬉しかったとの事です。

CB1300SBスペシャルエディション

ちなみに言い忘れましたがBIG-1の生みの親である原さんも『無敵艦隊RCB』や『市販レーサーCBR1100R』を生み出したHERTのメンバーだった方なんですよ。

主要諸元
全長/幅/高 2220/790/1120mm
[2220/790/1215mm]
シート高 790mm
車軸距離 1515mm
車体重量 254kg(装)
[260]kg(装)
燃料消費率 25.0km/L
※定置走行テスト値
燃料容量 21L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 1284cc
最高出力 100ps/7000rpm
最高トルク 11.9kg-m/5500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/70R17(58W)
後180/55R17(73W)
バッテリー YTZ14S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR8EA9/EDPR9EA9
X24EPR-U9/X27EPR-U9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.6L
交換時3.8L
フィルター交換時4.0L
スプロケ 前18|後39
チェーン サイズ530|リンク114
車体価格 980,000円(税込)
※ツートンは+10,000円
※[]内はSB、ABSは+6kg
系譜図
CB750FOUR1969年
Dream
CB750FOUR
CB750FOUR-Ⅱ-1975年
Dream
CB750FOUR-II
/K/AERA
cb750f1979年
CB750F(RC04)
CB900F(SC01/09)
CB1100R1981年
CB1100R/F
(SC05/08/11)
CBX750F1983年
CBX750F
/Horizon
/BOLD’OR
(RC17)
cb7501992年
CB750/T
(RC42/RC39)
cb1000sf1992年
CB1000SF
(SC30)
cb1300sf1998年
CB1300SF
(SC40)
sc542003年
CB1300SF/SB
(SC54)
ST2008年
CB1300SF/SB/ST
(SC54中期)
sc652010年
CB1100
(SC65)
SC65中期2014年
CB1100/EX/RS
(SC65後期)
sc54後期2014年
CB1300SF/SB
(SC54後期)

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