Shadow Classic/Custom400(NC44/45) -since 2008-

シャドウ400

2008年の排ガス規制を機にFI化されカスタムとクラシックの2モデルとなったシャドウ400。

旧来のクラシックモデルに加えてカスタムモデルは実質的にシャドウスラッシャーの後継的な立ち位置。といってももう2015年時点で残ってるのはクラシックだけだけどね。

日本はやっぱりディープフェンダーにファットタイヤを履いたクラシックモデルが人気みたいね。

さてしかし、意外なことにこのシャドウ400はホンダ車なのライバル車であるスズキのイントルーダーやヤマハのドラッグスターに販売台数で負けています。ホンダ車でライバル車より不人気なバイクって非常に珍しい気が・・・

シャドウ

やっぱり二本サスが原因かな。

一番人気のドラッグスターは空冷な上にリジッド風サス、二番人気のイントルーダーは水冷だけどリジッド風サス。それらに対してシャドウは水冷で二本サス。

重ねて言いますがなんでスティードではリジッド風サスにしたのにシャドウでは二本サスなのよって話ですけど、ホンダは何も言ってないからシャドウシリーズの始祖である1986年のシャドウ750(RC25)がそうだったからとしか・・・もしくは真似はしないというホンダスピリットの現れか。

そして恐らくこのシャドウ400は2017年の排ガス規制をもって生産終了です。ホンダからも生産終了のお達しが出回ってるみたいです。

兄弟車のVT400S(海外名Shadow RS)に至ってはもう一足先に生産終了しちゃってるし。

VT400S

シャドウ自身も次期型やモデルチェンジの話も今のところ何も・・・だからマイチェンで規制を通してくるのか、無くなるのか分かりません。

エンジンも既にシャドウとシャドウファントムにしか使ってないし、海外はシャドウよりF6BやFURYを押してる感じだから頃合いなのかな。

スピリット・オブ・ザ・フェニックス

でもシャドウは「スピリット・オブ・ザ・フェニックス」ですよ。

不死鳥です。何度倒れようと甦ってくる・・・かも。

というかホンダってスティードもそうだしマグナもそうだけど、何でヒットしたクルーザーって短命なんでしょうね。

主要諸元
全長/幅/高 2510/920/1125mm
[2445/835/1130]
シート高 660mm
[650mm]
車軸距離 1640mm
[1655mm]
車体重量 255kg(装)
[244kg(装)]
燃料消費率 40.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 14L
エンジン 水冷4ストロークOHC2気筒
総排気量 398cc
最高出力 31ps/7000rpm
最高トルク 3.4kg-m/3500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/90-17(64S)
[前90/90-21(54S)]
後90/90-21(54S)
バッテリー YTZ10S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9/DPR8EA-9
または
X22EPR-U9/X24EPR-U9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(SAE10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.2L
交換時2.5L
フィルター交換時2.6L
スプロケ 前16|後43
チェーン サイズ520|リンク124
車体価格 750,000円(税別)
[730,000円(税別)]
※[]内はシャドウカスタム(NC45)
系譜図
nc121985年
NV400Custom
(NC12)
NC261988年
STEED400
(NC26)
NC341997年
Shadow400
(NC34)
NC402000年
Shadow Slasher400
(NC40)
NC44|NC452008年
Shadow400
Classic/Custom
(NC44/45)

Shadow Slasher400(NC40) -since 2000-

シャドウスラッシャー400

シャドウの派生モデルとして登場したのがこのシャドウスラッシャー400。

シャドウ400との違いは前輪が19インチ化されたことと、外装がシンプル&ショート化されシャドウより3万円ほど安かった。今で言うカスタムモデル。

翌年にはブルハンドル仕様も追加し排ガス規制による生産終了までの8年間シャドウと併売して売られ、最終年にはタンクにフレアパターンの入ったDX仕様が限定で発売されました。

余談だけどシャドウも国によって名前がVTだったりシャドウだったり色々とややこしいんですよねえ・・・

主要諸元
全長/幅/高 2310/795/1060mm
シート高 645mm
車軸距離 1625mm
車体重量 232kg(装)
燃料消費率 40.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 13L
エンジン 水冷4ストロークOHC2気筒
総排気量 398cc
最高出力 33ps/7500rpm
最高トルク 3.5kg-m/5500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前110/80-19(59S)
後160/80-15(74S)
バッテリー YTZ10S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9/DPR8EA-9
または
X22EPR-U9/X24EPR-U9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(SAE10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.9L
交換時2.2L
フィルター交換時2.4L
スプロケ 前16|後44
チェーン サイズ520|リンク124
車体価格 629,000円(税別)
系譜図
nc121985年
NV400Custom
(NC12)
NC261988年
STEED400
(NC26)
NC341997年
Shadow400
(NC34)
NC402000年
Shadow Slasher400
(NC40)
NC44|NC452008年
Shadow400
Classic/Custom
(NC44/45)

Shadow400(NC34) -since 1997-

シャドウ400

「SPIRIT OF THE PHOENIX」

スティードとは別にクラシックモデルとして登場したのがシャドウ。

日本でアメリカンといえば今でこそクラシッククルーザーが標準だけど当時はまだそこまで確立していなかった。

それにホンダはスティードがバカ売れしてたんだけど何でスティードとは別に新しいクラシックスタイルのクルーザーを出したかといえばライバル車の出現があったから。

94年にはチョッパースタイルのイントルーダー400、そして96年にはもはや王道のドラッグスター400が登場。

それまでのライバル不在な状況じゃなくなったんだね。

初代シャドウ400

んでシャドウの特徴なんだけどやっぱりツインサス。

これがねえ・・・何でスティードはリジッド風だったのにシャドウでツインサスにしちゃったのよって話なんですが、ホンダとしてはボリューム感を出したかったみたい。

あと名前の由来ですけど「ワイルド」「渋い大人」のイメージを持たせるためだとか。

主要諸元
全長/幅/高 2455/945/1105mm
シート高 695mm
車軸距離 1625mm
車体重量 242kg(装)
燃料消費率 34.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 14L
エンジン 水冷4ストロークOHC2気筒
総排気量 398cc
最高出力 33ps/7500rpm
最高トルク 3.5kg-m/5500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/90-17(64S)
後170/80-15(77S)
バッテリー FTX14-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9/DPR8EA-9
または
X22EPR-U9/X24EPR-U9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(SAE10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.9L
交換時2.2L
フィルター交換時2.4L
スプロケ 前16|後44
チェーン サイズ520|リンク124
車体価格 629,000円(税別)
系譜図
nc121985年
NV400Custom
(NC12)
NC261988年
STEED400
(NC26)
NC341997年
Shadow400
(NC34)
NC402000年
Shadow Slasher400
(NC40)
NC44|NC452008年
Shadow400
Classic/Custom
(NC44/45)

STEED400(NC26) -since 1988-

スティード400

第二次クルーザーブームの火付け役として有名な本格クルーザーのスティード。

あのNV400カスタムから僅か3年でこの差は何だ?と思う人も多いかもしれない。

実はスティードはHAM(ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチュアリング)との共同製作車。つまり本場であるアメリカの声を交えて(というか主体?)で作られた本当のアメリカン。

スティードコンセプトスケッチ

だからこれだけの造りがいきなり出来たわけだね。画期的だった位相クランクエンジンだったけどクルーザーには相応しくないってことでヤメて大幅に改良された低回転寄りのエンジンになった。

さらに今ではイントルーダー400やDS400も使ってるリジッド風に見えるリア周りはスティードが初。

まあその結果、そりゃもうコレでもかってくらいの大ヒット。

それまで400のクルーザーといえばヤマハのビラーゴだったけど、スティードでホンダが一気に掻っ攫った。

NC26

カスタムベースとして見ても優秀だったのも人気の一つかな。

途中途中に派生モデルとして安価モデルのVLC、ディッシュホイールを付けたVSE、スプリンガーフォークを付けたVLS等が発売されました。

2002年の排出ガス規制に伴って2001年にノーマルのVLXに一本化するマイナーチェンジをしたんだけど、ホンダはそのモデルを最後にスティードの生産を終了して併売していたシャドウへ一本化することなりました。一部の海外では既にシャドウという名で売られてたりしたんだけどね。

スティードシャドウ

実に16年間も売られてた超ロングセラー車。ホンダクルーザーとしては唯一成功を収めたバイクと言えるかも。ああ、でもマグナ250もヒットしたか。

主要諸元
全長/幅/高 2310/760/1130mm
シート高 680mm
車軸距離 1600mm
車体重量 208kg(装)
燃料消費率 37.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 9L
エンジン 水冷4ストロークOHC2気筒
総排気量 398cc
最高出力 30ps/7500rpm
最高トルク 3.3kg-m/5500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前100/90-19(57S)
後170/80-15(77S)
バッテリー FTX9-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9/DPR8EA-9
または
X22EPR-U9/X24EPR-U9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(SAE10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.8L
交換時2.1L
フィルター交換時2.3L
スプロケ 前16|後45
チェーン サイズ525|リンク120
車体価格 599,000円(税別)
系譜図
nc121985年
NV400Custom
(NC12)
NC261988年
STEED400
(NC26)
NC341997年
Shadow400
(NC34)
NC402000年
Shadow Slasher400
(NC40)
NC44|NC452008年
Shadow400
Classic/Custom
(NC44/45)

NV400Custom(NC12) -since 1985-

NV400カスタム

一大ブームを巻き起こしたスティード、そしてシャドウシリーズのご先祖様にあたるNV400カスタム。

俗にいうナンチャッテアメリカンの類なんだけど非常にホンダらしい部分がある。それはエンジン。

バンク角52度というクルーザーの要素として大事な挟角Vツインという条件を満たしてるんだけどホンダは要らぬひらめきをしてしまったんですね。

「狭角Vツインでもクランクを位相にすれば90度Vツインと同じく一次振動を0でパワーを稼げる!」

位相クランクVツイン

そのおかげでこのNV400カスタムは挟角Vツインながらヒュンヒュン回るエンジンで44馬力ものパワーを発生させる画期的なエンジンとなりました。

NV400カスタム

そんな画期的だったエンジンを積まれ満を持して発売されたNV400カスタムの評価はというと・・・

「ヒュンヒュン回り過ぎでVツインの鼓動感が全くない。」

というまあクルーザーとしては当たり前なダメ出しをくらう結果に。

非常に面白いエンジンを積んだバイクでしたが、残念ながらクルーザーとしての人気は出ませんでした。

いやむしろ何でクルーザーでそんな事したんだって話ですが、まあ当時は第一次クルーザーブームとレプリカブームの間みたいな時期でメーカーも方向性が分からなかったんでしょう。

NV400SP

このヒュンヒュン回る挟角Vツインエンジンは後のシャドウシリーズにも改良され載るのは勿論のこと、NV400SPというスポーツモデルにも搭載されました。

ホンダ ブロス

さらにそこから派生してブロスとなり、そのまた派生としてVRX400ロードスター等が出てたりします。

VRX400ロードスター

ほかにもトランザルプ400やアフリカツインにも積まれてたりと、実は結構兄弟車というか従兄弟が多いんです。

ここまでの乱立を見るにホンダが何とかこのエンジンを使ったヒットバイクを作ろうとしていた形跡が伺えますね。まあ面白いエンジンなので無理もない話です。

主要諸元
全長/幅/高 2175/840/1190mm
シート高 770mm
車軸距離 1490mm
車体重量 193kg(装)
燃料消費率 44.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 12L
エンジン 水冷4ストロークOHC2気筒
総排気量 399cc
最高出力 43ps/9500rpm
最高トルク 3.5kg-m/7500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前3.50S18-4PR
後130/90-16(67S)
バッテリー FB12A-A
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9/DPR8EA-9/DPR9EA-9
または
X22EPR-U9/X24EPR-U9/X27EPR-U9
推奨オイル Honda純正ウルトラU(SAE10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.0L
交換時2.5L
フィルター交換時2.7L
スプロケ
チェーン
車体価格 499,000円(税別)
系譜図
nc121985年
NV400Custom
(NC12)
NC261988年
STEED400
(NC26)
NC341997年
Shadow400
(NC34)
NC402000年
Shadow Slasher400
(NC40)
NC44|NC452008年
Shadow400
Classic/Custom
(NC44/45)

REBEL250(MC49) -since 2017-

REBEL250

「EXPRESS YOURSELF」

21世紀に復活を遂げたREBEL250は北米のジェネレーションY世代を狙ったバイク・・・ジェネレーションYというのはネットの普及とともに成長してきた80~90年代生まれの世代のことだそう。

ジェネレーションY世代

日本でいえばゆとり世代と同じくらいでしょうか。世代に名称を付けて分けるのが好きなのは日本だけじゃないんですね。

話をREBELに戻すと、REBEL250(北米300)は500と(細部は違うものの)フレームを共有化し、CBR250RやCRF250そしてご先祖様と同じ名前を持つCB250Fにも使われているエンジンを積んだバイク。

ただし吸排気を低速を厚めに専用のチューニングしているのでエンジン型式がMC41EからMC49Eに変わってます。

REBEL300エンジン

このREBELを担当されたのは三倉さんという方で、系譜の外側で紹介したNM4-01/02も担当された方。その為かこのREBELは面白い事にNM4と同じ手法が取られています。

それはフロントフォーク角で「系譜の外側:NM4-01/02」を読んでもらえた人ならわかると思いますが、NM4と同様にフロントフォークをスラントさせている。

REBEL250

そっちで話したので割愛しますがこれはトレール量(直進安定性)のバランスを取るため。

フォークを前に突き出せばカッコいいけどハンドリングに影響が出る。REBELは250というエントリークラスだから初心者が乗っても違和感を覚えさせないハンドリングは絶対だったから”アメリカンなイメージを出しつつハンドリングはニュートラルに”というNM4と同じ狙いと手法を取ったというわけ。

ただREBELの初心者への配慮はもっと見えやすい部分にもあります。それは何処にもお金を掛けてるように見えない事。

REBEL250壁紙

これは車体価格を抑える意味があって実際50万(税別)を切る安さを誇ってる。

先代がそうだったようにREBELと名前を付けるからには若者に手の届く、若者に寄り添ったバイクじゃないとダメですからね。

ただ、先代と違って21世紀のREBELは更に一歩踏み込んだ狙いがある。

何処にもお金を掛けてるように見えない事のもう一つの理由は”先々のカスタムを考えて”です。

例えばミラーやウィンカーなどの灯火系周りは見るからに何処かで見たことある部品を取ってつけたようで正直ちょっと惜しいよね。

REBEL250前後

でもこれらの部分は弄り方を知らない初心者でも比較的簡単に変えられる(カスタムできる)部分。

だからケチってるんです。

アンバランスで細部の詰めが甘いのにデザインが破綻してるようには見えないのは

・アイコンである特徴的なタンク

・くびれたナローメインフレーム

・ファットワイドな足回り

REBEL250前後

という、初心者がカスタムしようと思っても難しい土台である主要部分はキッチリ仕上げてるから。

デザインコンセプトが「RAW(未加工)」である事を見てもこのREBELは

REBELラフデザイン

「お前の手で完成させろ」

というホンダらしくない初心者への甘くない優しさが隠されてるわけです。

【関連車種】

Shadow400の系譜DragStar400の系譜インクラ/ブルバ400の系譜DragStar250の系譜

主要諸元
全長/幅/高 2190/820/1090mm
シート高 690mm
車軸距離 1490mm
車体重量 168kg(装)
燃料消費率 34.1km/L
※WMTCモード値
燃料容量 11L
エンジン 水冷4サイクルDOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 26ps/9500rpm
最高トルク 2.2kg-m/7750rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前130/90-16(67H)
後150/80-16(71H)
バッテリー YTZ8V
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
SIMR8A9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.8L
交換時1.4L
フィルター交換時1.5L
スプロケ 前14|後36
チェーン サイズ520|リンク110
車体価格 498,000円(税別)
※ABS仕様は+2kg&47,000円
系譜図
CB2501968年
CB250シリーズ
(CB250)
MC041980年
CM250T
(MC04)
MC061981年
250T Master/LA Custom
(MC06/MC07)
MC131985年
REBEL
(MC13)
MC261991年
NIGHT HAWK250
(MC26)
MC492017年
REBEL250
(MC49)

NIGHT HAWK250(MC26) -since 1991-

ナイトホーク250

ホンダが付けたペットネームの中でも一二を争うほど普及しなかったのに諦めず復活となったホークシリーズのナイトホーク250。

REBELのエンジンとフレームを使い、キャスター角を立て、同じ年にデビューしたJADE同様にサイドカバーから一体となったシートカウルなどでネイキッドとクルーザーの間の子のような・・・というか先祖返りしたようなスタイリングに。

このバイクはNIGHTHAWK(アメリカヨタカ)という名前からも分かる通りアメリカ市場がメイン。

ナイトホーク250

向こうではそれまでCM200というバイクがあったんだけど、それの後釜として用意された。前後ドラムブレーキにスポークホイールという割り切った形をしています。

対して日本ではビジネスバイクだったCD250Uの後継的な扱い。

ナイトホーク250

ネイキッドブームが起こっていたのでネイキッド版レブルという狙いがあったものと思われます。

ただ日本向けのナイトホークは北米向けと違ってグリメカ製のキャストホイールを装備。

グリメカというメーカーはイタリアにあるホイールやキャリパーといった主に足回りの部品を作るメーカーで、フェラーリにも採用された事があるそう。

ナイトホーク250

一級品のホイールを履いているモダンな実用バイクと言っていいのか、実用性を兼ね備えるモダンネイキッドと言いのか分からない何とも不思議なネイキッド。

しかし残念ながらこれがホークシリーズ最後のモデルとなりました。

主要諸元
全長/幅/高 2090/755/1090mm
シート高 745mm
車軸距離 1425mm
車体重量 145kg(装)
燃料消費率 50.0m/L
※定地走行テスト値
燃料容量 16L
エンジン 空冷4サイクルOHC二気筒
総排気量 233cc
最高出力 21ps/8500rpm
最高トルク 2.0kg-m/6500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前90/100-18(54S)
後120/90-16(63S)
バッテリー FTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR6HSA
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.6L
交換時1.4L
スプロケ 前14|後33
チェーン サイズ520|リンク104
車体価格 349,000円(税別)
系譜図
CB2501968年
CB250シリーズ
(CB250)
MC041980年
CM250T
(MC04)
MC061981年
250T Master/LA Custom
(MC06/MC07)
MC131985年
REBEL
(MC13)
MC261991年
NIGHT HAWK250
(MC26)
MC492017年
REBEL250
(MC49)

REBEL250(MC13) -since 1985-

初代レブル

“反逆者”という意味を持つREBEL(レブル)。

非常に簡単に言うと250T M&Cをベースに、フロントフォークを更に突き出し、ティアドロップタンクやボブテールなど各部を見直しアメリカンらしさを更に強調したモデル。

レブルSP

この頃といえばレーサーレプリカブーム真っ只中だったんですが皆が皆そういうレーサーに憧れを持っていたかというとそうでもなかった。

ツナギを着て峠を走るのではなく、街をカッコよくスマートに乗りたいと思ってる人たちも多く、またちょうどこの頃というのは『白バイ野郎ジョン&パンチ』というアメリカドラマの影響もあって

「街をカッコよく乗り回せるバイク=アメリカン」

という認識が広まってた。

初代レブルCatalog

そんな中で登場したこのレブルは本当にそれを実現させる為だけに生まれてきた様なバイクだったんです。

当然ながら人気も高くこのレブルがヒットしたことで250アメリカンも激しい競争が始まり、その熱は90年台半ばまで続きました。

MC13北米モデル

ちなみにアメリカなど一部の国ではこのREBEL(海外名:CMX250)は教習車(練習車)として非常に重宝された歴史もあったりします。

主要諸元
全長/幅/高 2115/815/1100mm
シート高 660mm
車軸距離 1460mm
車体重量 147kg(装)
燃料消費率 55.0m/L
※定地走行テスト値
燃料容量 10L
エンジン 空冷4サイクルOHC二気筒
総排気量 233cc
最高出力 21ps/8500rpm
最高トルク 2.0kg-m/7000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前3.00-18-4PR
後130/90-15(66P)
バッテリー FB9L-B
[FTX7L-BS]
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR6HSA
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.9L
交換時1.5L
スプロケ 前14|後33
チェーン サイズ520|リンク108
車体価格 339,000円(税別)
※[]内は90年モデル以降
系譜図
CB2501968年
CB250シリーズ
(CB250)
MC041980年
CM250T
(MC04)
MC061981年
250T Master/LA Custom
(MC06/MC07)
MC131985年
REBEL
(MC13)
MC261991年
NIGHT HAWK250
(MC26)
MC492017年
REBEL250
(MC49)

250T MASTER/LA CUSTOM(MC06/MC07) -since 1981-

250T

下を太らせたエンジンを新たに用意しCM250Tよりも更にコンパクトな車体に搭載した250T MASTERと、アルミホイールとディスクブレーキを採用した250T LAカスタム。

CM250Tとの併売モデルだったのですが、こちらはそれなりに売れました。

なぜなら、軽い(130kg)・安い(税別29万円)・優しい(シート高730mm)と三拍子揃ってたから。

LAカスタム

ちなみに安さの秘訣は400の共有化ではなく、翌年に発売される125と共有化したから。その為か排気量は233ccと若干寸足らずだったりします。

翌年の1981年にはノーマルタイプをベースにベルトドライブ化されたSD(SILENT-DRIVE)が追加。

250T SD

三拍子に加えメンテナンスフリーが加わり四拍子に。

スクーターのVマチックを除くとホンダとしては唯一のベルトドライブ車じゃないかなこれ。

主要諸元
全長/幅/高 2030/810/1130mm
[2030/810/1175mm]
シート高 730mm
車軸距離 1345mm
車体重量 141kg(装)
[143kg(装) ]
燃料消費率 58.0m/L
※定地走行テスト値
燃料容量 12L
エンジン 空冷4サイクルOHC二気筒
総排気量 233cc
最高出力 21ps/8500rpm
最高トルク 2.0kg-m/4000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前3.25S18-4PR
後110/90-16(59S)
バッテリー FB9-B
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
C7HSA
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.8L
交換時1.5L
スプロケ
チェーン サイズ520|リンク94
車体価格 290,000円(税別)
[311,000円(税別)]
※[]内はLAカスタム
系譜図
CB2501968年
CB250シリーズ
(CB250)
MC041980年
CM250T
(MC04)
MC061981年
250T Master/LA Custom
(MC06/MC07)
MC131985年
REBEL
(MC13)
MC261991年
NIGHT HAWK250
(MC26)
MC492017年
REBEL250
(MC49)

CM250T(MC04) -since 1980-

CM250T

ホークCB250Tのエンジンを積んだアメリカンモデルのCM250T。

当時若者の間ではクルーザーブームが巻き起こっていたのでホンダも各排気量毎に用意し展開していました。

その250部門がこのCM250Tだったんですが・・・キャブは絞っているもののエンジンは超ショートストロークでカリカリなHAWKのまま。

10000rpmで最大馬力を発揮するエンジンが、マン島を走れるポテンシャルを持ったエンジンがクルーザーに合ってるわけが無い話。

ただホンダもそのことは分かっていたのか、翌年には更にクルーザーらしいバイクを出します。かわいそうですが本当に繋ぎみたいなバイクでした。

CM250

ちなみにアメリカでも発売されていたんですが、アメリカ版CM250はこれじゃなくて次の250Tがベースだから日本のCM250Tとは違います。ややこしいですね。

主要諸元
全長/幅/高 2125/850/1130mm
シート高
車軸距離 1330mm
車体重量 181kg(装)
燃料消費率 40.0m/L
※定地走行テスト値
燃料容量 13L
エンジン 空冷4サイクルOHC二気筒
総排気量 249cc
最高出力 26ps/10000rpm
最高トルク 2.0kg-m/8500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前3.50S18-4PR
後4.60S16-4PR
バッテリー FB12A-A
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
D8EA
推奨オイル Honda純正ウルトラU(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.0L
交換時2.3L
スプロケ
チェーン
車体価格 338,000円(税別)
系譜図
CB2501968年
CB250シリーズ
(CB250)
MC041980年
CM250T
(MC04)
MC061981年
250T Master/LA Custom
(MC06/MC07)
MC131985年
REBEL
(MC13)
MC261991年
NIGHT HAWK250
(MC26)
MC492017年
REBEL250
(MC49)