ZX-6R(ZX636C/ZX600N) -since 2005-

ZX636C

「より速く、よりスムーズに」

センターアップマフラーが目を引くC型。

最新の航空学により角が落とされNinjaシリーズ最高のCdA値(空気抗力係数)を叩き出したモデル。

これにより最高速である268km/hを出すために必要なパワーを従来モデルより約10馬力軽減。

ZX636Cカットモデル

と言われてもあまり恩恵が感じられないかも知れませんが、要するに空気抵抗が大幅に減ったわけで燃費向上に大きく貢献しているです。

しかしそんな外見以上に変わったのが中身の方。

ZX636Cカットモデル

・デュアルFI

・楕円スロットルバルブ(市販車初)

・ペタルディスク(市販車初)

・排気デバイス

・左右非対称異型スイングアーム

・バックトルクリミッター

・ラジアルマスターシリンダー

などなど。

2005ZX-6Rカタログ写真

でも一番はエンジンを見直して先代から一気に10馬力アップして128馬力(公道向け636C型)になったこと。

これほど馬力が上がったのは

「このエンジンの限界を求めよう」

というチームコンセプトがあったから。

2005ZX-6R壁紙

その結果が10年近く破られなかった128馬力。

ZX-6Rの中で一番野心的なモデル。

主要諸元
全長/幅/高 2065/715/1110mm
シート高 835mm
車軸距離 1390mm
車体重量 164kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 17.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 636cc
最高出力 123ps/12500rpm
最高トルク 7.2kg-m/11500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/65ZR17(56W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9E
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量4.0L
交換時3.4L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前15|後43
チェーン サイズ520|リンク108
車体価格 1,039,500円(税込)
系譜図
ZX600F1995年
ZX-6R
(ZX600F)
ZX600G1998年
ZX-6R
(ZX600G)
ZX600J2000年
ZX-6R
(ZX600J/636A)
ZX636B2003年
ZX-6R
(ZX636B/600K)
ZX636C2005年
ZX-6R
(ZX636C/600N)
ZX600P2007年
ZX-6R
(ZX600P)
ZX600R2009年
ZX-6R
(ZX600R)
ZX600E/F2013年
ZX-6R
(ZX636E/F)
ZX600G2019年
ZX-6R
(ZX636G)

ZX-6R/RR(ZX636B/600K) -since 2003-

2003ZX-6R

「目標はクラス最速」

スーパースポーツ選手権によってミドルの熱が最高潮に達した頃に発売された新世代ZX-6RことZX636B型。

ずっとメガスポーツ偏重だったカワサキとして初のスーパースポーツモデルなんですが

・FI化

・3~6速をクロス化

・前後分割式オールアルミフレーム

・市販車初となるラジアルマウントキャリパー

・41mm大径倒立フォーク

などなどコンセプト通りワインディングからサーキットまでのエキサイトメントに絞る形に。

ZX636Bカットモデル

ところで

「636って排気量オーバーなのでは」

という話ですが、実際その通りでレース向けはZX-6RR/600Kという別モデル。

ZX600K

カリカリなレース用と公道モデルの2モデル展開でした。

Kモデルの方は

・鋳造ピストン

・ステダン装着用ボス

・可変ピボット

・バックトルクリミッター

などなどを装備。

こう聞くとKモデルが豪華で本当の6Rの様に聞こえるかも知れませんがそれは違います。

ZX636B

+37ccというのはどうしても600という限られた排気量ではどうしても犠牲になってしまうトルクを稼ぐための物。

この恩恵は数値以上のもので、巷では卑怯者呼ばわりする声までありました。

2003ZX-6Rカタログ写真

これ要するに

「全域で使いやすい汎用性こそZX-6R」

という初代からある考えを継いでいる事の現れなんです。

主要諸元
全長/幅/高 2025/720/1110mm
シート高 835mm
車軸距離 1400mm
車体重量 161kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 636cc
最高出力 118ps/13000rpm
最高トルク 6.8kg-m/11000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/65ZR17(56W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9E
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量4.0L
交換時3.4L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前15|後43
チェーン サイズ520|リンク110
車体価格 1,029,000円(税込)
系譜図
ZX600F1995年
ZX-6R
(ZX600F)
ZX600G1998年
ZX-6R
(ZX600G)
ZX600J2000年
ZX-6R
(ZX600J/636A)
ZX636B2003年
ZX-6R
(ZX636B/600K)
ZX636C2005年
ZX-6R
(ZX636C/600N)
ZX600P2007年
ZX-6R
(ZX600P)
ZX600R2009年
ZX-6R
(ZX600R)
ZX600E/F2013年
ZX-6R
(ZX636E/F)
ZX600G2019年
ZX-6R
(ZX636G)

ZX-6R(ZX600J/ZX636A) -since 2000-

ZX600J

「You can’t lead from behind.」

第一世代最後となるZX-6R/ZX600J型。

ここでちょっとモデルチェンジの内容の前に当時のミドル情勢を説明します。

90年代にミドルの熱源というか火種であるCBR600Fが大ヒット、それに対抗すべく登場したスポーツ志向のZX-6Rによりミドルスポーツは更に人気となり一つのクラスとなりました。

その影響で今までローカル止まりだった600レースが世界選手権に格上げ。

世界選手権になるということはつまり・・・土俵が出来たというわけで、GSX-R600やYZF-R6などZX-6Rよりも過激なライバルの登場は必然。

600ccクラス

更には我道を進んでいたCBR600Fもスポーツ性を高めたCBR600F4となり、今も続く四大ミドルが1999年に出揃いました。

これにより最初からスポーツ志向が強かったZX-6Rは追う立場から追われる立場へと引っくり返ったわけです。

ZX-6R

そんな中でのモデルチェンジとなったJ型はどんな変更をしているのかというと

・燃焼室を半球形へと改良するヘッド周りを新設計

・メッキシリンダー

・クランクウェブの形状変更

・ラムエアなどをの吸気効率最適化

・スイングアームの剛性アップ

・120/65R17を始めとした足回りの見直し

などなど。

エンジン

色々と改良されているんですがスペック的には+3.5馬力&-5kgと、追われる立場になったカワサキにしては大人しめのスペックアップ。

こうなった理由は

『このクラスに求められるモノは汎用性』

と考えていたから。

そもそも600というのは日常使いの延長線上にサーキットがある形で始まったカテゴリ。

だからこのクラスを買う人というのは見る目がとっても厳しく、サーキットだけでなく街乗りもツーリングも熟せるバイクじゃないといけない。

グラブバー

それが見て取れる典型的な装備が様々なシーンで活躍するグラブバー。

その路線はこのJ型でも変わらず、改良も単純に速さに磨きを掛けるわけではなく全域でパワーを出し、全域で気持ちよく走れてこそのZX-6R。

思ったほどスペックアップをしなかった理由はここにあります。

2001年ワールドスーパーバイクZX-6R

まあこのZX-6Rで世界選手権優勝してるんですけどね。

でも万能600だったのは事実です。

ZZR600-ZX6R

その証拠にZX-6R/J型は後継モデルが出た後も、北米ではZZR600として2006年まで万能スポーツツアラーとして発売されていたんですよ。

※お詫び

実はこのモデルは2002年に636ccとなったモデルがありました。

ZX636A

ZX-6R/636A型といってJ型のボアを2mm拡大しKLEEN(触媒)を搭載しています。

欧州向けに一年だけ販売された第一世代と第二世代の狭間の様なモデル。

全く知らず系譜から抜けていました申し訳ないです。

さてさて・・・スーパースポーツが当たり前な現代では、この旧世代ZX-6Rは装備もスペックも中途半端に見えるでしょう。

ZX-6Rカタログ写真

確かにこの第一世代ZX-6Rをスーパースポーツとは違うと思います。

この第一世代はサーキットだけでなく街乗りにもツーリングにも使える正統派ミドルスポーツという表現が正しいかと。

主要諸元
全長/幅/高 2030/730/1175mm
シート高 820mm
車軸距離 1400mm
車体重量 196kg(装)
[199kg(装)]
燃料消費率
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 599cc
[636cc]
最高出力 111ps/12500rpm
[118ps/13000rpm]
最高トルク 6.7kg-m/10000rpm
[6.8kg-m/11000rpm]
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/65ZR17(56W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9E
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量4.0L
交換時3.4L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前15|後40
チェーン サイズ525|リンク108
車体価格 ※[]内はZX636A型
系譜図
ZX600F1995年
ZX-6R
(ZX600F)
ZX600G1998年
ZX-6R
(ZX600G)
ZX600J2000年
ZX-6R
(ZX600J/636A)
ZX636B2003年
ZX-6R
(ZX636B/600K)
ZX636C2005年
ZX-6R
(ZX636C/600N)
ZX600P2007年
ZX-6R
(ZX600P)
ZX600R2009年
ZX-6R
(ZX600R)
ZX600E/F2013年
ZX-6R
(ZX636E/F)
ZX600G2019年
ZX-6R
(ZX636G)

ZX-6R(ZX600G) -since 1998-

ZX600G

「NEW CYBER SPORT」

兄貴である9Rと足並みを揃えてモデルチェンジとなった二代目6RことZX-6R/ZX600G型。

ちなみにH型はキャタライザーを装備したカリフォルニア仕様で日本には入ってきていません。

アルミフレームと元気ハツラツなエンジンで非常に高い評価を獲得したにも関わらず僅か二年でフルモデルチェンジとなりました。

1998ZX-6Rカタログ写真

具体的にはラムエアやキャブなどの吸気系を見直し、高回転化した事で8馬力アップ。

加えてタイヤサイズを160から170に上げつつも足回りを見直すことで車重を4.5kgも軽量化。

しかしこのモデルの改良一番凄いのはメインフレームを一から作り直してホイールベースを15mm縮めた事。

実はこのモデルでフルモデルチェンジする予定はありませんでした。

しかし最適なハンドリングにするにはホイールベースを縮めるのがベストで、その為には造ったばかりのアルミフレームを再度作り直す必要があったというわけ。

何故そこまでする必要があったのかというと、プロジェクトリーダーの高田さんには信念があったから。

ZX600Gカタログ写真

「数年で飽きるようなバイクを絶対に造ってはいけない」

と信念です。

車体価格が多少高くなってもそれだけ長く乗ってもらえるならそれは高くはない。そういう考えを反映したモデルだったわけです。

主要諸元
全長/幅/高 2025/715/1160mm
シート高 815mm
車軸距離 1400mm
車体重量 176kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 599cc
最高出力 108ps/12000rpm
最高トルク 6.7kg-m/10000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/60ZR17(55W)
後170/60ZR17(72W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9E
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量4.0L
交換時3.4L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前15|後40
チェーン サイズ525|リンク108
車体価格
系譜図
ZX600F1995年
ZX-6R
(ZX600F)
ZX600G1998年
ZX-6R
(ZX600G)
ZX600J2000年
ZX-6R
(ZX600J/636A)
ZX636B2003年
ZX-6R
(ZX636B/600K)
ZX636C2005年
ZX-6R
(ZX636C/600N)
ZX600P2007年
ZX-6R
(ZX600P)
ZX600R2009年
ZX-6R
(ZX600R)
ZX600E/F2013年
ZX-6R
(ZX636E/F)
ZX600G2019年
ZX-6R
(ZX636G)

ZX-6R(ZX600F) -since 1995-

1997ZX-6R

「Balance of Power」

ZX-6Rの系譜の始まりとなるZX600F型。

一年先に出ていたZX-9Rと通ずるルックスを持っていることからも分かる通り、弟分的な立ち位置で登場しました。

ZX600Fエンジン

エンジンは先に出ていたZZR600の物をベースに当時まだまだ珍しかったラムエアを採用し、100馬力を叩き出すエンジンに。

そして話題となったのがそんなエンジンを積む車体がアルミツインスパーフレームだった事。

ZX600F

当時、欧州ではミドルスポーツ人気が高まっていました。

ただし高まっていたとはいえ今あるミドルSSの様な過激なバイクではなく、あくまでも実用バイクの延長線上にあるスポーツが中心だったのでスチールフレームが基本だった。

1995ZX-6R

そんな中でいきなりレーサーと同じアルミフレームのミドルスポーツでしかも100馬力っていう遊びのないミドルスポーツ、全く加減がないバイクだったからとても注目を集めました。

1997ZX-6R

反対に国内でこのクラスっていうのはまだまだ需要がなく、カワサキも大々的に売ってはいなかったのであんまり知らない人が多いかと思います。

ただZX-6Rの系譜の始まりはここであり、実はミドルSSの6Rは結構長い歴史を持っている事は知っておいてください。

主要諸元
全長/幅/高 2030/690/1130mm
シート高 810mm
車軸距離 1415mm
車体重量 182kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 599cc
最高出力 105ps/12500rpm
最高トルク 6.6kg-m/10000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/60ZR17(55W)
後160/60ZR17(70W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9E
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量4.0L
交換時3.4L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前15|後40
チェーン サイズ525|リンク108
車体価格
系譜図
ZX600F1995年
ZX-6R
(ZX600F)
ZX600G1998年
ZX-6R
(ZX600G)
ZX600J2000年
ZX-6R
(ZX600J/636A)
ZX636B2003年
ZX-6R
(ZX636B/600K)
ZX636C2005年
ZX-6R
(ZX636C/600N)
ZX600P2007年
ZX-6R
(ZX600P)
ZX600R2009年
ZX-6R
(ZX600R)
ZX600E/F2013年
ZX-6R
(ZX636E/F)
ZX600G2019年
ZX-6R
(ZX636G)

ZRX1200DAEG(ZR1200D) -since 2009-

ZRX1200DAEG

「Japanese Standard Naked」

排ガス規制に伴いフルモデルチェンジされたZRX1200DAEG/ZR1200D型。

FI化に伴いヘッド周りを始めとしたエンジンの見直しで自主規制突破の110馬力となり、ミッションもスムーズさに定評があったZZR1200ベースの6速に変更されスポーツ性を更に向上。

ダエグメカニズム

ホイールも五本スポークタイプとなり、外装もシェイプアップされスリムさが更に増しました。

他にもフレームはもちろん足回りに至るまで改良が入っています。

ZRX1200DAEGで行われた改良の狙いというか目指したものというのは

『国内ベスト』

というのもこのZRX1200DAEGから国内のみの販売なんですね。何故そうなったのか少し説明します。

ローソンレプリカ

プロジェクトリーダーの山本さんいわく、ZRXは本当は先代で終わる予定だった。

これは欧州を中心に

「ネイキッドといえばストリートファイター」

という認識そして人気が広まっていたから。

だからカワサキも水冷Zに大きく舵を切る事となり、いわゆるスタンダードネイキッドはストリートファイターベースで行こうという話に。そのためZZR1400をベースにしたネイキッドや、Z1000ベースにしたネイキッドなどの案で進んでいました。今にして思えばZ900RSが正にソレですね。

しかしそれでは旧来のZRXオーナーを始めとした日本のビッグネイキッド層を満足させるものは造れない。

「日本のビッグネイキッドユーザーを満足させるビッグネイキッドを別に造ろう」

となったのがプロジェクトの始まり。

そして様々な車種を身をもってテストした結果

「日本の道を走って最も楽しいのはやはりZRX1200Rだ」

という結論になった。

操。爽。装。創。

ZRX1200DAEGが国内仕様のみだった事や、大変貌する事がなかった理由はここにあります。

開発リーダーの山本さんが無類のZRX好きというのもあるんでしょうけどね。ZRX1100に十年乗っているそうです。

ちなみに名前が”R”から

『DAEG(ダエグ)』

というルーン文字になった事にも胸を熱くさせる話があります。

japanese standard naked

「着実な成長」

「進歩」

「終わりと始まり」

「突破」

「新しい展開」

という前進的な意味なんですが、この名前を入れたのは開発チームじゃない。

「完成の域にあったZRX1200Rを少しでも良くしようと血眼になって開発に取り組んでいた開発チームの思いを車名に刻みたい」

と営業側からの申し出で付けられた名なんです。

GPZ900Rからずっと磨き続けてきた集大成、大好きなZRXの総仕上げという熱意が伝わったんでしょうね。

最後に開発リーダーを務められた山本さんが、生産終了となった際にRIDEのインタビューで仰っていた言葉を引用して締めたいと思います。

ZRX1200DAEGファイナルエディション

「GPZ900Rの伝統を汲む最後のモデルになりました。分かる人に大事に乗り続けていただきたいです。」

※2017年モデルをもって生産終了

主要諸元
全長/幅/高 2150/770/1155mm
シート高 795mm
[790mm]
車軸距離 1470mm
車体重量 246kg(装)
燃料消費率 25.8km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1164cc
最高出力 110ps/8000rpm
最高トルク 10.9kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX12-BS
プラグ CR9EK
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量3.5L
交換時2.7L
フィルター交換時3.0L
スプロケ 前18|後44
チェーン サイズ525|リンク112
車体価格 1,120,000円(税別)
※[]内はLIMITED
系譜図
GPz11001995年
GPZ1100
(ZX1100E/F)
ZRX11001996年
ZRX1100/II
(ZR1100C/D)
ZRX1200R前期2001年
ZRX1200R/S
(ZR1200A/B)
ZRX1000DAEG2009年
ZRX1200DAEG
(ZR1200D)

【関連車種】
CB1300の系譜XJR1300の系譜Bandit1250の系譜

ZRX1200R/S(ZR1200A/B) -since 2001-

ZRX1200R

「ワインディング エリート」

二代目となるZRX1200R/SのZR1200A/B型。

このモデル何が恐ろしいって一見すると排気量しか変わっていないように見えて実は大きく変わっている事。

ZR1200

ナンバリングにもなっている通りボアを3mm、ストローク1.4mm拡大され1164ccとなっているわけですが、これほぼ作り直したエンジン。

元々GPZ900Rにルーツがあるエンジンだったため、1100までは想定していたものの流石に1200まで上げるのは無理だった。

ZRX1200Rカタログ写真

そこでスリーブ(シリンダーの内張りみたいなもの)を取っ払ってメッキシリンダー化。それに伴いクランクケースに至るまで色々と手を加えたので実は先代とあまり互換性が無い。

フレームの方もヘッド周りの剛性を上げ、スイングアームも剛性を大幅に上げつつホイールベースを13mm延長すると共にピボット位置も5mm下げ。

ZRX1200Rカタログ写真

足回りもリアショックの受け側を下げ180/55にワイド化し、フロントフォークのオフセットやセッティングを見直しなどなど。

「まさかそこまで変更されていたとは・・・」

と思った人が多いと思います。そう思うのも当たり前な話。見た目はほとんど変えていないんですから。

ZRX1200Rカタログ写真

この二代目を託された企画の真田さんいわく

「先代を踏襲し正常進化」

というのがコンセプト。ザックリ言うとより懐の広いモデルにするためのモデルチェンジ。

そんな中でもパッと見で大きく変わったのが、丸目のIIに変わって登場したZRX1200S/ZR1200B型。

ZRX1200S

丸目同様に国内では1000台弱しか売れなかった様なので知らない人も多いかと。

まあこれは日本向けというより当たり前の様に何泊もするツーリングをする欧州向けに造られた意味合いが強いモデルですしね。

ZR1200B

その際にビキニカウルのRはどうしても不向きな所があり、もっと長距離ツーリングに使えるようにしてほしいという強い要望があったから造られたモデルなのがこのS型。サスペンションのセッティングも変えてあります。

更にマイナーなのがZRX1200/ZR1200C型というモデル。

ZR1200C

1200にも丸目モデルあったんですね。欧州のみで販売されていたようです。

一方でこのモデルからアメリカにも輸出されるようになったんですが向こうはRモデルだけ。

北米版ZRX1200R

元ネタである伝説のローソンはアメリカだから当然か。

ちなみにローソンレプリカも古い歴史なので少しだけ解説すると1981年に北米カワサキの要望によりAMAで勝つためにベースマシンとしてZ1000Jを造ったのが始まり。

Z1000J

それをベースにカスタマイズしたのが初のライムグリーンZことKZ1000J改で、このモデルでAMAチャンピオンに輝いたのがエディー・ローソンという方。

初代ローソンレプリカ

この快挙を記念して出されたのがローソンのJ改レプリカであるR型ことKZ1000RとKZ1100Rになります。

これがローソンレプリカの始まりなんですが、意外なことに当時の車体設計を担当していた山崎さんいわく社内でローソンレプリカといえばR型ではなくS型の方だったそう。

ローソンレプリカS1

S型というのはこのKZ1000SというモデルでAMA連覇を狙って補強を始めとしたフルチューニングが予め施された今で言うホモロゲーションモデル。製造はレギュレーションで定められた規約の最低台数である30台のみ。

つまりホモロゲ(S型)の方をローソンレプリカと呼んでいて、ローソンレプリカ(R型)をローソンレプリカと呼んでいたわけじゃなかった・・・頭がこんがらがる。

ただZRXも正確に言うとR1のレプリカというよりこのS1のレプリカと言ったほうが正しいかと思います。

ZR1200A

写真では分かりにくいんですが採用前提で開発されたトラス構造パイプスイングアームやエキセントリック式チェーンアジャスターはS型のものですしね。

社内の人間にとってはSの方がローソンレプリカだったという驚愕の事実だったんですが、もう一つ驚きなのが

「ローソンレプリカがこれほどの人気ブランドになるとは誰も思っていなかった」

という事。

当時はZ人気に陰りが見え始めていた頃だったのに加え、少し経つとGPZ(第二世代Z)への世代交代に成功していたから。

GPZの時代

更にその後もZZRやZX-9Rなどカワサキのフラッグシップがどんどん出た。

・・・にも関わらずローソンレプリカの人気はカワサキの意向に反するように一向に衰えなかったんです。

でもだからこそこうやって再び日の目を見る事が出来た。元祖ローソンモデルに携わられてた山崎さんもこう仰られていました。

ZRX1200Rローソンレプリカ

「ローソンレプリカはZやGPZとは全く違う。ユーザーの皆さんが育ててくれた幸運なブランドですね。」

※2004年:給排気の見直しとピボット位置の調整

主要諸元
全長/幅/高 2120/780/1150mm
[2120/780/1230mm]
シート高 790mm
車軸距離 1465mm
車体重量 223kg(乾)
[227kg(乾)]
燃料消費率 25.5km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1164cc
最高出力 100ps/8000rpm
最高トルク 10.4kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー FTZ14-BS
{TYX14-BS1※04以降}
プラグ CR9EK
または
U27ETR
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量3.5L
交換時2.7L
フィルター交換時3.0L
スプロケ 前17|後42
チェーン サイズ530|リンク110
車体価格 960,000円(税別)
[990,000円(税別)]
※[]内はZRX1200S(ZR1200B)
系譜図
GPz11001995年
GPZ1100
(ZX1100E/F)
ZRX11001996年
ZRX1100/II
(ZR1100C/D)
ZRX1200R前期2001年
ZRX1200R/S
(ZR1200A/B)
ZRX1000DAEG2009年
ZRX1200DAEG
(ZR1200D)

ZRX1100/II(ZR1100C/D) -since 1996-

ZRX1100

「The Finest Footwork」

アメリカの市販車レースで二連覇を果たしたマシンのレプリカであるKZ1000Rに通ずる佇まいで登場したZRX1100/ZR1100C型と丸目ネイキッドタイプのZRX1100-II/ZR1100D型。

ZRX1100とKZ1000R

少し前下がり気味にしてスポーティさをアップさせる現代風アレンジが加えられているのが特徴的ですね。

ZRX1100が登場した背景には

・ネイキッドブーム&レース(NK-4)
・1990年750cc自主規制撤廃
・1995年限定解除から大型自動二輪へ

があります。

そもそもこのブームに火を付けたのは他ならぬカワサキのゼファー400/750/1100なんですが、それから暫くしてゼファーとは別にスポーツモデルとして開発されたのがZRX1100というわけ。

ZRX1100海外パンフ

Z=四気筒
R=ネイキッド
X=究極

で究極の四気筒ネイキッドという意味。

ちなみにいまの若い人は信じられないかもしれませんが『ネイキッド』という言葉が国内で明確に定まったのもこの頃だったりします。

ZRX1100/ZR1100C

そんなZRX1100はエンジンは先に紹介したGPZ1100の物をベースにフライホイールマスを上げて安定性を向上させているんですが、凄かったのはどちらかというと車体の方。

まず何より車体が非常に軽量コンパクトに纏められているという事。

ZR1100C

例えばホイールベースは1450mmと400クラス並の短さ。

加えて重要なのがハンドリングが非常にクイックでグリングリン寝かせて走る味付けになっていること。

これはフロントフォークを思い切り立ててフォークオフセット(ステムホールと)は30mmと非常に短めにしているから。要するにスーパースポーツ系に近いレイアウトになっているというわけ・・・つまり

カワサキZRX1100

「ビッグネイキッドのセオリーを無視したビッグネイキッド」

というのがZRX1100だったんで・・・がこれがウケた。しかも海外でも。

ZRX1100はもともと日本国内のみの販売を計画していたモデルだったものの、試しにケルンモーターショー(ドイツ)に出展してみたところ非常に高い反響があったため急遽ドイツとイタリアにはビキニカウル付きのC型が、フランスとオランダには丸目のD型が輸出される事になりました。

ZR1100-2

だから国によってはカウルレスであるコッチ、ZRX1100-IIのほうが有名だったりします。日本ではRが八割、IIが二割で圧倒的にRモデルが人気だったようですが。

最後に小ネタを話すとZRX1100はそのビッグネイキッドらしいアップライトなポジションとトルクフルなエンジンを持つ一方で、ビッグネイキッドらしからぬ軽快さも持っていた事から一般ユーザーだけでなくジムカーナなどから非常に人気というかランカー御用達マシンでした。

でも実はそうなったのはある意味では必然だったとも言えるんです。というのもこのZRX1100の車体を担当していたのは古橋さんというモノコックフレームの方でも有名な方なんですが、企画の谷さんいわく

ZRX1100カタログ写真

「ZRXがこうなったのは古橋が当時ジムカーナにハマっていたから※KBM/Vol.49より」

との事。

主要諸元
全長/幅/高 2120/780/1150mm
[2120/780/1085mm]
シート高 790mm
車軸距離 1450mm
車体重量 222kg(乾)
[221kg(乾)]
燃料消費率 26.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 20.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1052cc
最高出力 100ps/8500rpm
最高トルク 9.8kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後170/60ZR17(72W)
バッテリー YTX14-BS
プラグ CR9EK
または
U27ETR
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量3.5L
交換時2.7L
フィルター交換時3.0L
スプロケ 前17|後45
チェーン サイズ530|リンク110
車体価格 940,000円(税別)
[920,000円(税別)]
※[]内はZRX1100-II(ZR1100D)
系譜図
GPz11001995年
GPZ1100
(ZX1100E/F)
ZRX11001996年
ZRX1100/II
(ZR1100C/D)
ZRX1200R前期2001年
ZRX1200R/S
(ZR1200A/B)
ZRX1000DAEG2009年
ZRX1200DAEG
(ZR1200D)

GPZ1100(ZX1100E) -since 1995-

GPZ1100

「BIG SPORT TOURER」

ただでさえ過去に空冷で出た1100(GPz1100/ZX1100Aの系譜)の影に隠れてしまう上に、同じく知名度が無かった鳩サブレと呼ばれたGPZ250Rが漫画などの影響で有名になった事でもはや最も知られていないGPZになってしまったGPZ1100/ZX1100E型。

エンジンは誰もが知るカワサキの名車ZZR1100から受け継いだ物で、その名に恥じぬ性能を持っています。つまりこの系譜ももっと辿るとGPZ900に辿り着くんですが、ZZRの系譜と被るのでZRXの元となったこのモデルから。

1995ZX1100E

肝心のコンセプトが何なのかというと文字通り

「気軽に楽しめるZZR1100」

というもの。

カタログ写真

時速290km/Lまで想定してたZZR1100エンジンを中低速重視にチューニングし、ポジションも少し易しめに変更。

「ツーリングにもってこいなZZR1100」

という存在になり車体価格も869,000円とかなり抑え気味で晩年にはABSとパニアケースを装着したモデルも登場しました。

ZX1100F

こうやって見るとZX-12RとZZR1200の関係に似てますね。というかこれEX-4ならぬEX-11では。

主要諸元
全長/幅/高 2180/720/1210mm
シート高 790mm
車軸距離 1520mm
車体重量 242kg(乾)
[252kg(乾)]
燃料消費率 28.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 22.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1052cc
最高出力 97ps/8500rpm
最高トルク 9.0kg-m/4500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後170/60ZR17(72W)
バッテリー YTX14-BS
プラグ CR9EK
または
U27ETR
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量3.5L
交換時3.2L
フィルター交換時3.5L
スプロケ 前17|後43
チェーン サイズ530|リンク112
車体価格 869,000円(税別)
[1,050,000円(税別)]
※[]内はABSモデル(ZX1100F)
系譜図
GPz11001995年
GPZ1100
(ZX1100E/F)
ZRX11001996年
ZRX1100/II
(ZR1100C/D)
ZRX1200R前期2001年
ZRX1200R/S
(ZR1200A/B)
ZRX1000DAEG2009年
ZRX1200DAEG
(ZR1200D)

ZRX400/2(ZR400E/F) -since 1994-

ZX400K

ゼファーでブイブイ言わせてたカワサキが出したもう一つのネイキッドであるZRX。

ZZR400の水冷エンジンを積んだモデルで見た目から分かる通りローソンレプリカでお馴染みZ1000Rをイメージしたネイキッド。ローソンのZ1000Rというのは簡単に言うとアメリカのレースにおいて憎きホンダを打ち負かしチャンピオンに輝いたマシンです。

KZ1000R

フルカウルのZZR、ネイキッドのZRXという住み分けですね。ちなみに兄貴分はZRX1100/1200/DAEGといい、”ZRX”だけだとこの400の事を指します。

弟分であることから勘違いされがちですがこう見えて兄貴分であるZRX1100より2年も先に出ています。

ZRX1100

上が1100で下が400。

ZR400E

ただ同じZ1000Rがデザインベースながらも比較的スポーツルックなデザインにリファインしたZRX1100に対してZRXはお尻の跳ね上げなどもせず非常に渋いZに通ずるデザイン。

マシンの特性も見た目通りで、クラスとしては小柄で俊敏な1100に対して400は大きくドッシリ系のバイク。

ZRX-2

一年遅れでビキニカウルを外して砲弾型メッキメーターやメッキホイールを採用したオーソドックスなZRX-2も発売。

多分ZRXシリーズで混乱してる人も多いと思うのでまとめると

400はビキニカウルが付いた1と丸目の2

1100もビキニカウルが付いた1と丸目の2

1200はビキニカウルのRと大型のハーフフェアリングを付けたSで丸目なし

DAEGはビキニカウルのRのみで丸目もハーフフェアリングもなし

という事になってる。ややこしいね。

ZRX-II

まあ要するに丸目ZRXは400と1100だけですが、結局ビキニカウルの付いた無印やRしか売れなかったから1200以降では無くなったわけですね。大した防風性もないビキニカウルの方が売れるネイキッドって珍しいですよね。

ZRXスーパーブラック

これがZの神通力というやつでしょうか。

今さらアレコレ言うバイクじゃないので書くことがない・・・のでエキセントリックカラーの話をしましょう。ZRXといえばコレでしょう。

ZRXフレーム

ZRXシリーズの特徴であるエキセントリックカラー。

ZZR1100やゼファー等にも採用された歴史があり、新型のZ1000(D型から)にも採用されてますけど、ZRXがDAEGまで採用されていた事と丸パイプスイングアームに似合ってることからZRXのイメージが強い人も多いのではないでしょうか・・・そうでもない?

構わずに話を勧めると、これはまあ見て分かる通りチェーンアジャスターなわけですが一般的なのはこんなのですよね。

チェーンアジャスター

アクスルシャフトを緩めて、アジャストナットを回して左右のズレと張りを見ながら調整してアクスルシャフトを絞めて完了。やったことある人は分かると思いますが非常に面倒くさいです。

ところがこれがエキセントリックカラーならとっても簡単。

エキセントリックチェーンアジャスター

スイングアームの先端に付いているクランプボルトを緩めてエキセントリックの穴に六角を突っ込んで回して調整しクランプボルトを絞めるだけ。左右両方やる必要もアクスルシャフトを緩める必要もなし。なんてお手軽エキセントリック。

更にエキセントリック使い(?)の間では有名なんですが、このカラーは真円つまり360度回るので、カラーを反転させる事も出来るわけです。

エキセントリックカラー反転

こうすると何が変わるのかというと車高が変わります。

下に向ければ車高が上がり、上を向ければ足付きが良くなる面白い構造・・・なんだけど、このエキセントリックがメジャーにならない理由はここにあるわけです。

要するにチェーンの張り調整次第で車高まで変わってしまうんですね。そうすると挙動も大きく変わってしまうので面白いと思う人がいる一方で、違和感を覚える人も非常に多いというわけ。

ZRX400

最後にZRXに話を戻しましょう。

ZRXはZZRと併売されていたんですが、96年にはラジエーターマウント位置の変更とリアサスリザーバータンクデザインの変更といった少変更が入ってますが、大きく変わったのは1998年モデルから。

ZRXモデルチェンジ

K-TRICキャブ(KAWSAKI Throttle Responsive Ignition Control)、サイレンサー別体式マフラー、そしてクラス初となる6POTキャリパーなど。

K-TRICっていうのは要するにイグナイターの点火タイミングを遅らせてノッキングを起こさせない様にするシステム。なんでそうなるのかっていう話まで始めると途方も無い長さになってしまうのでそのうち豆知識にでも書きます。

ZR400E後期

そしてローソンカラーが出たのもこの98年モデルから。ZRXシリーズってDAEG含めて全部そうなんだけど、ローソンカラーは絶対後出しなんだよね。消費者の心理をわかってるというか商売上手というか・・・

一応この後も02年にはギア比の変更、04年にはイモビの採用といった少変更が加わってますが、大きく前期後期と分けるなら~97と98~でしょうね。

結局ZRXはZZRよりも一年長い2008まで販売が継続されました。

ZRX火の玉カラー

カワサキの400ネイキッドといえばゼファーってみんな答えるけど、Zの流れを見たらZRXの方がZに近いネイキッドかもね。

主要諸元
全長/幅/高 2095/745/1130mm
[2095/745/1080mm]
<2075/745/1115[1065]mm>
シート高 770mm
車軸距離 1450mm
車体重量 185kg(乾)
[195kg(乾)]
燃料消費率 36.5km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 16.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 399cc
最高出力 53ps/11000rpm
最高トルク 3.8kg-m/9000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前110/80R17(57H)
後150/70R18(70H)
<前110/70R17(54H)
後150/70R18(70H)>
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9E
または
U27ESR-N
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4/T4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量3.7L
交換時2.8L
フィルター交換時3.2L
スプロケ 前15|後43
<前15|後42>
チェーン サイズ525|リンク106
車体価格 659,000円(税別)
[679,000円(税別)]
※[]内はZRX-II(ZR400F)
※<>内は98年以降
系譜図
zx400d1985年
GPZ400R/FX400R
(ZX400D/E)
zl400a1986年
エリミネーター400/SE/LX
(ZL400A/B/C/D)
zx400f1987年
GPX400R
(ZX400F)
Zx400k/n1990年
ZZR400
(ZX400K/N)
ZR400E1994年
ZRX/2
(ZR400E/F)

【関連車種】
CB400の系譜XJR400Rの系譜GSR400の系譜