EN400ツイン/バルカン(EN400A/B/C) -since 1985-

バルカン400

「Live Sports」

厳密に言うとZ400LTDの後継として登場したバルカン400で年号で言えば本当はGPZ400Sより前に出ています。

エンジンはGPZ400Sと同じくGPZ900Rのエンジンを流用したハーフニンジャと呼ばれるもので

『45ps/9500rpm|最高時速145km/h』

というアメリカンにあるまじきというか、エリミネーターの要素が見え隠れするほどのスペックを持っています。

EN400ツインカタログ写真

もちろんプルバックハンドルやティアドロップタンク、それに駆動ノイズを抑えるベルトドライブなどアメリカンのツボは抑えていますけどね。

ところで先程からハーフニンジャと言っていますが

EN400エンジン

「いや400は倍にしても800じゃん」

って思われている人も多いかと。実はこのEN400は国内向けにショートストローク化したモデルで、それとは別に輸出向けに

『454Ltd|EN454』

というモデルがあったんです。

名前の時点で察せるかと思いますが元ネタはそこから。

EN400カタログ

もう一つ補足するとご覧の通りバルカンっていう名前になってないですよね。

これは1985年に出た最初のモデルはEN400TWINというモデルだったから。バルカンという名前になったには5年後にあたる1990年からなんです。

1985:EN400(EN400A)

1990:バルカン400(EN400B)

1994:バルカン400(EN400C)/スポークホイール

※当初この流れを誤解していましたすいません

EN400Bカタログ

そんなEN400/バルカンなんですが、これが出た当時というのはアップハンにしたネイキッドが主体だったアメリカンブームが落ち着いた頃でした。

そんな時代に出たもんだからEN400はあまり見向きされなかったんだけど、1990年代に入ると再びアメリカンが人気に。

しかし今度の人気はVツインエンジンを積んだローロングボディの本格派アメリカンだった。

バルカン400

そのためカワサキも新設計のVツインを積んだバルカン400(VN400A/B)を開発し1995年から発売。

初代バルカンことEN400はお役御免っていう少しかわいそうなモデルでした。

主要諸元
全長/幅/高 2195/835/1225mm
シート高 745mm
車軸距離 1490mm
車体重量 184kg(乾)
燃料消費率 -km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 11.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC2気筒
総排気量 398cc
最高出力 45ps/9500rpm
最高トルク 3.4kg-m/8500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前100/90-19(54S)
後140/90-15(70S)
バッテリー YB12A-A
プラグ DR8ES
または
X27ESR-U
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量3.4L
交換時2.8L
フィルター交換時3.0L
スプロケ
チェーン
車体価格 508,000円(税別)
系譜図
GPZ400S1986年
GPZ400S
(EX400A)
EN4001985年
EN400-TWIN
(EN400A/B/C)
KLE4001991年
KLE400
(LE400A)
EX-41994年
EX-4
(EX400B)
R2010年
Ninja400R
(EX400C/D)
ER-4n
(ER400B/C)
2014年
Ninja400
(EX400E/F)
2018ニンジャ4002018年
Ninja400
(EX400G)

Z125/PRO(BR125H)-since 2016-

Z125PRO

グロムに対抗すべくFI化しボアを3mm拡大で遂にフルスケールとなったKSR125ならぬZ125。

KSRの名前が無くなっちゃったのは少し残念。

このミニモタード市場はみんな止めちゃっててKSRしか残ってなかったんだけど、先に言った通りホンダからグロム、更にイタリアのベネリからもTNT125というライバル登場でKSRも左団扇ではいられなくなった。

TNT125

そこで対抗すべくフルスケール化というわけ。上の写真がTNT125(日本未入荷)です。

んでまあTNT125は置いとくとしてグロムとの比較だけど、これがまあ見事にほぼ互角。

Z125 グロム 比較

Z125が優っている点は航続距離。なんかモンキーとゴリラの関係に似てるね。

パッと見だと先代KSR110とは別のバイクに見えるけど、中身で言うとフレームや足回りも基本的にKSRのまま。違って見えるのはフレームカバーとアンダーカウルが付いたから。

Z125フロント

なおのことKSRのままでいいじゃんと思うけど、いい加減しつこいのでもう言いません。まあ社内でもKSRのまま行くかZに改名するか揉めたみたいだけどね。

Z125メーター

しかしホント125のメーターじゃないですね。3000rpmまでが短いとかスポーティでカッコいい。旧型乗りからの嫉妬が凄そう。

ただ、気を悪くされる人が居たら申し訳ないんですがKSR(Z)好きとして個人的な事を言わせてもらえば見た目もこれだけ凄いんだからスペックももう少し頑張って欲しかったなというのが正直な所。

Z125

というのも今125ccで速いバイクといえばMT-125やYZF-R125の15馬力車。

なんで15馬力かって言うと欧州の上限が15馬力だからなんですがそれは置いとくとして、125ccにおいて15馬力と10馬力の差っていうのはハッキリ言って誰が乗っても分かるレベル。だからKSRもといZ125には是非とも15馬力かそれに近い馬力を発揮するエンジンを積んでKSR2時代の”小さいのに速い”というかつての勇姿を取り戻して欲しかった。

Z125エンジン

Z125の横型エンジンで15馬力まで持って行くには水冷化を始めとしたエンジン見直しが必要で車重増やコスト面で難しいのは分かるんですが、Zファミリーに仲間入りしたわけだしトコトコ系のグロムと差別化するためにも・・・って言っても後の祭りか。

Zファミリー

でもこうやって勇ましい兄者達と並べると末っ子らしくて可愛いですね。時代はトコトコミニモタなのか。

ところで今回はクラッチ付きのMTグレード(PRO)のみ。更に二人乗り出来るようになったんですね。二人乗りなんてKSRシリーズとしては初です。乗る人が居るかは別問題としても乗ろうと思えば乗れるというのは大きいかと。

主要諸元
全長/幅/高 1700/750/1005mm
シート高 780mm
車軸距離 1175mm
車体重量 102kg(装)
燃料消費率 50.0km/L
※定地走行テスト
燃料容量 7.4L
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 124cc
最高出力 9.7ps/8000rpm
最高トルク 0.98kgf-m/6500rpm
変速機 常時噛合式4速リターン
タイヤサイズ 前100/90-12(49J)
後120/70-12(51J)
バッテリー FTH4L-BS
プラグ CR6HSA
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量1.0L
交換時0.8L
フィルター交換時0.9L
スプロケ 前14|後30
チェーン サイズ420|リンク100
車体価格 320,000円(税別)
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

【関連車種】
GROMの系譜YZF-R125の系譜Small DUKEの系譜RS4 125の系譜

KSR PRO(KL110E)-since 2014-

KSR110PRO

「なんで遊びのバイクで自動遠心クラッチなんだ!」

マニュアル仕様を追加してきたあたりそう思ってた人が多かったのかもしれない。

マニュアル化

GROMへの対抗か。

その他の部分は幅が15mm広くなった事以外はD型とはほぼ変わりません。

このモデルがキャブとしては最終モデルになります。

主要諸元
全長/幅/高 1725/740/1020mm
シート高 750mm
車軸距離 1170mm
車体重量 95kg(装)
燃料消費率 -km/L
※定地走行テスト
燃料容量 7.3L
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 111cc
最高出力 8.6ps/8000rpm
最高トルク 0.86kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式4速リターン
タイヤサイズ 前後100/90-12(49J)
バッテリー FTH4L-BS
プラグ CR6HSA
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4/T4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量1.1L
交換時0.9L
フィルター交換時1.0L
スプロケ 前14|後31
チェーン サイズ420|リンク100
車体価格 275,000円(税別)
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

KSR110(KL110D)-since 2012-

KSR110後期

これまた排ガス規制で生産終了となったもののアジアでは継続して売られていたKSR110。

だから国内ライダー達は2012年にフルモデルチェンジされても指を加えて眺めるしか無かったんだけど、再販を望む声に答えて2013年になって急に国内へ逆輸入する形に。

外見はグッと新しくDトラ125風の攻撃的なデザインになったほか、ホイールのキャスト化などの変更。

タイ製KSR110

そしてなんとセルまで(D型)付きなんですが、それより驚きなのが「FIじゃなくキャブ」だと言う事。

かつてNinja250Rの開発者インタビューで中の人が言ってたんだけど

「実際問題としてキャブでも排ガス規制を通そうと思えば通せる。でもそうすると仕様地によってセッティングを出す手間とコストが増えるからしない。」

と言っていました。

つまりその手間を掛けてでも日本仕様に合わせてきたということ。よっぽど再販の声が強かったんでしょうね。

主要諸元
全長/幅/高 1725/725/1020mm
シート高 750mm
車軸距離 1170mm
車体重量 95kg(装)
燃料消費率 -km/L
※定地走行テスト
燃料容量 7.3L
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 111cc
最高出力 8.6ps/8000rpm
最高トルク 8.8kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式4速リターン
タイヤサイズ 前後100/90-12(49J)
バッテリー FTH4L-BS
プラグ CR6HSA
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4/T4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量1.1L
交換時0.9L
フィルター交換時1.0L
スプロケ 前14|後31
チェーン サイズ420|リンク100
車体価格 274,286円(税別)
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

KSR110(KL110E前期)-since 2002-

KL110E

KSR-1/2の生産終了から二年後にデビューしたKSR110

見た目は殆ど変わらずエンジンを空冷4stの110cc一本化し50ccモデルは残念ながら廃止。更にミッションをそれまでのマニュアル式から自動遠心クラッチ式に変更。

「走りのモデルでクラッチレスとはどういうこっちゃ」

と言われまくった。
恐らく4st化でパワーダウンは避けられない。それならいっそAT限定でも乗れるトコトコ楽ちん仕様に・・・という思惑。。。か?

足回りは相変わらず一級品なのにクラッチレスというのがちょっとチグハグな印象。

KL110

しかしエンジンレイアウトを見るに(いま話題のGROMもそうだけど)

「パワー不足を感じる人は自己責任でボアアップして下さい」

と言わんばかりのレイアウト。
まあ「ボアアップに優るチューン無し」という名言もあるくらいだからそういう事なんだろう。ミッションのマニュアル化も幸いな事にアフターメーカーの物があるので逃げ道はある。

「ところでこの110ccはどこから来たの?」

と鋭い人は思うかもしれない。だってカワサキに110ccのバイクなんて他にないもんね。答えはこれ

KLX110

本場競技用のモトクロッサーであるKLX110のエンジンを使ってる。つまりKSR110はモタードでありながらモトクロッサーの血が流れている。しかも元のこっちはマニュアルクラッチ。

今の時代4miniに速さを求めちゃいけないのは仕方ないけど、でもホントに何で自動遠心クラッチにしたんだろうね・・・タイの影響かなあ?

主要諸元
全長/幅/高 1670/705/995mm
シート高 750mm
車軸距離 1165mm
車体重量 84kg(乾)
燃料消費率 -km/L
※定地走行テスト
燃料容量 7.3L
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 111cc
最高出力 8.4ps/8500rpm
最高トルク 0.83kgf-m/6500rpm
変速機 常時噛合式4速リターン
タイヤサイズ 前後100/90-12(48J)
バッテリー FTH4L-BS
プラグ CR6HSA
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量1.0L
交換時0.8L
フィルター交換時0.9L
スプロケ 前15|後31
チェーン サイズ420|リンク100
車体価格 249,000円(税別)
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

KSR-1/2(MX050B/80B)-since 1990-

KSR-2

AR、KSと苦汁をのまされたカワサキが打倒TDR50/80を掲げたかは定かじゃないけど本気で作り込んできたミニモタードのKSR-Ⅰ/Ⅱ

先代までのネガだった空冷エンジンを水冷化しTDR同様に低速寄りにリセッティング。そして原付なのに倒立サスや前後ディスクなど足回りの強化。

これが大ヒットとなり10年近くモデルチェンジすることなく売れ続けた。しかし残念ながら規制強化により2000年に生産終了。
翌年には後継がデビューするんだけど2stと4stという事で方向性が変わったので今でも2stのKSR-1/2は人気が高く値が落ちない。

KSRワンメイクレース

あとこれは余談だけど実はポンキッキーズのガチャピンがKSR80のワンメイクレースに出たりした。

更に言うとKSR-1はカワサキにとって今のところ最後の50ccバイクとなっている。

主要諸元
全長/幅/高 1660/720/960mm
シート高 715mm
車軸距離 1140mm
車体重量 77kg(乾)
燃料消費率 71.0km/L
[63.0km/L]
※定地走行テスト
燃料容量 8.0L
エンジン 水冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
[79cc]
最高出力 7.2ps/8000rpm
[10.0ps/8000rpm]
最高トルク 0.65kg-m/7000rpm
[0.95kg-m/7000rpm]
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前後100/90-12(48J)
バッテリー YB2.5L-C-4
プラグ BR8ES
[BPR8ES]
推奨オイル カワサキ純正2サイクルオイル
オイル容量 全容量1.0L
スプロケ 前13|後49
[前15|後40]
チェーン サイズ420|リンク112
[サイズ420|リンク108]
車体価格 233,000円(税別)
[248,000円(税別)]
※[]内はKS-II
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

KS-1/2(MX050A/080A)-since 1987-

KS-1

ARシリーズの後継としてデビューしたミニモタードのKS-IとKS-II。

当時は原付&原二はGAGやYSR50をキッカケにレプリカに火が付いた頃でホンダからもNSR50が登場。そしてカワサキからも遂にニューモデルが登場・・・と思ったらレプリカじゃなくてモタードで肩透かしを食らった人は多いかと。

エンジンはARの物をそのまま流用したもので既にルックスはKSRと通ずる所があるが、KSRと違ってあまり人気は出ず三年しか発売されませんでした。

TDR50

というのもモタードというニッチなカテゴリなのに加え、翌年にヤマハからTDR50/80というこれまたRZ50ベースの水冷エンジンを積んだ本格的原付デュアルパーパスが出ちゃったから勝負にならなかった。

二代続けてヤマハに潰されちゃったカワサキは相当悔しかったと思う。

TDR50

でも諦めなかったから今があるんですよね。

主要諸元
全長/幅/高 1560/730/890mm
シート高
車軸距離 1110mm
車体重量 66.5kg(乾)
燃料消費率 -km/L
※定地走行テスト
燃料容量 9.0L
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
[78cc]
最高出力 7.2ps/8500rpm
[9.2ps/8000rpm]
最高トルク 0.62kg-m/8000rpm
[0.85kg-m/7500rpm]
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前後100/90-12(49J)
バッテリー FTH4L-BS
プラグ BR8ES
[BPR8ES]
推奨オイル カワサキ純正2サイクルオイル
オイル容量 全容量1.0L
スプロケ 前14|後40
[前15|後30]
チェーン サイズ420|リンク106
[サイズ420|リンク100]
車体価格 183,000円(税別)
[195,000円(税別)]
※[]内はKS-II
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

AR50/80(AR050/080) -since 1981-

KR50

細身のスリムボディに90Sから続くエンジンを搭載したARシリーズ。50と80の他にも125があったけどちょっと志向も系譜も違うので今回は除外しますゴメンナサイ。

50の方はなんとカワサキとしては10年ぶりの原付。高まりつつあった50市場にカワサキが参入すると話題になった。そして蓋を開けてみたら期待を裏切らない本格スポーツの50。

カワサキはこれをKR50(KRというのはカワサキのロードレース用バイク)の様なバイクだと銘打った。

でもイマイチ波に乗れなかったAR・・・というのも火付け役となったRG50が居たのを始め、時を同じくしてホンダからは原付版CBXと言われたMBX50、そしてヤマハからAR同様の7.2馬力に加え水冷のRZ50が発売されたから。

原付スポーツ

この過熱化により原付で時速100超えが当たり前となり事故が多発。
結果として「原付は60km/hまで」とする悲しい自主規制が生まれることになる。

主要諸元
全長/幅/高 1830/625/970mm
シート高 790mm
車軸距離 1195mm
車体重量 81kg(装)
[84kg(装)]
燃料消費率 69.0km/L
[34.0km/L]
※定地走行テスト
燃料容量 9.6L
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
[78cc]
最高出力 7.2ps/9000rpm
[10.0ps/8000rpm]
最高トルク 0.62kg-m/8000rpm
[0.89kg-m/7500rpm]
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前後2.50-18-4PR
[前2.50-18-4PR
後2.75-18-4PR]
バッテリー 6N6-1C
プラグ B8ES
[BP8ES]
推奨オイル カワサキ純正2サイクルオイル
オイル容量
スプロケ 前13|後49
[前15|後41]
チェーン サイズ420|リンク116
[サイズ420|リンク114]
車体価格 153,000円(税別)
[158,000円(税別)]
※[]内はAR80
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

KH90(KH90C) -since 1977-

KH90

「限りない可能性を持つキミにおくろう。ぜいたくな程のこの一台・・・」
このクラスとしては初となる前後油圧ディスクブレーキを採用した贅沢な一台。「ケッチ」の相性で親しまれたKHシリーズの末っ子。
兄貴分にKH125が居たけど向こうはドラムブレーキを採用となんだかよく分からないラインナップ。
この頃からカワサキは4ストはZ、2ストはKHと車名で区別するようになる。

KH-90

カタログから見ても分かる通りディスクブレーキを最大限にアピールしている。
ただ時代は50と大型の競争がヒートアップしていて、90という微妙な排気量の為に下火だったみたい。

主要諸元
全長/幅/高
シート高
車軸距離
車体重量 96kg(乾)
燃料消費率 -km/L
※定地走行テスト
燃料容量
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 89cc
最高出力 10.5ps/7500rpm
最高トルク 1.0kg-m/7000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ
バッテリー
プラグ
推奨オイル
オイル容量
スプロケ
チェーン
車体価格 145,000円(税別)
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

90S/SS/SSS(G8) -since 1968-

kawasaki 90SS/S

90ccは入門モデル、125ccは玄人モデルというのが定説だった時代に出た125ccに負けない本格仕様の90Sと90SS、と思ったらSSSまであった。あの有名な500SSマッハ3の末っ子。

Sはスポーツでクラッチレス四速ロータリー式ギアの街乗り快適仕様で今のKSR110に通ずる物がある。
SSはスーパースポーツでマニュアル五速リターン式ギア。
SSSはスーパースポーツスクランブラー(今で言うオフ車)の仕様。

カワサキ90シリーズ

当時のカワサキはまだ今風の「KAWASAKI」ではなく「リバーマーク」と呼ばれるものが載った物を使ってた。

これがそのエンブレムで川崎重工の当時の社章が描かれた旗が載っている。

リバーマーク

社章は川崎の川の字がモチーフ。だから「リバーマーク」
でも使っていたのは1960年後半までで、70年台に入ると今風の(厳密に言うと違うけど)「KAWASAKI」に変わった。

ちなみにお馴染みとなった今のロゴの名は「フライングK」と呼ばれる。

フライングK

結果的に他に例がない本格スポーツの90Sは大成功を収めた。
これに気を良くしたカワサキは次に紹介するKH90を始めとして90ccで多彩なラインナップを展開する事に。

あと意外な事にこのバイク、当時郵便車として少なからず納車されてたみたいです。

主要諸元
全長/幅/高
シート高
車軸距離
車体重量 79kg(乾)
燃料消費率
燃料容量
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 89cc
最高出力 10.5ps/8000rpm
最高トルク 0.98kg-m/7000rpm
変速機 常時噛合式4速リターン
タイヤサイズ
バッテリー 6N6-3B
プラグ B8HS
推奨オイル
オイル容量
スプロケ
チェーン
車体価格 76,000円(税別)
※スペックは90-S
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)