MAJESTY250(4D9前期) -since 2007-

DT-1

フルモデルチェンジし四代目となったマジェスティ4D9の前期。

強化された排ガス規制に対応するためにFI化したんだけど、それだけじゃなくてメッキシリンダーやアルミ鍛造ピストンなどを採用した新設計エンジンを積んでる。

ところが実は馬力が先代から3馬力下がって19馬力。メーカーは「カタログスペックよりも街中キビキビを取った」とのこと。

更に電子制御トランスミッションのYCC-AT(Yamaha Chip Controlled-Automatic Transmission)を搭載。
これは要するに最近では珍しくなくなったモード切替スイッチで、ノーマルモードとエンブレが強くなる(若干引っ張るような)モードと、それに自動変速を加え加速を速くするモード。

プロジェクター式

外見もエアロデザインを進化させ、ライトがプロジェクター式になった。ツリ目って言っていいのかいいのか分からないくらいツリ目に。

どこかで見たことあると思ったらプロジェクターは同年代のYZF-R1(4C8)と同じものなんだね。そしてこの顔でもR1同様に賛否両論あった。

まあそれより何よりビッグスクーターブームが既に去リつつある中で、希望小売価格が70万2450円と高くなっちゃったもんだからどんどん販売台数は落ちていった。

主要諸元
全長/幅/高 2175/780/1185mm
シート高 700mm
車軸距離 1550mm
車体重量 188kg(装)
燃料消費率 38.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 12.0L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 19ps/6500rpm
最高トルク 2.2kg-m/5500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前110/90-13(55P)
後140/70-12(65L)
バッテリー YTZ10S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/ベーシック
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
1.7L
交換時1.5L
フィルター交換時1.7L
スプロケ
Vベルト 4D9-17641-00
車体価格 669,000円(税別)
系譜図
SG01J1995年
マジェスティ(4HC)
SG03J前期2000年
マジェスティ(5GM)
SG03J2002年
マジェスティ/C/ABS(5SJ)
SG15J2004年
グランドマジェスティ(5VG)
SG20J前期2007年
マジェスティ(4D9前期)
SG20J現行2012年
マジェスティ(4D9後期)

GRAND MAJESTY250(5VG) -since 2004-

グラマジェ

先に紹介した5SJと併売する形で登場したグランドマジェスティ250
ベースは欧州向けのMAJESTY400で250までスケールダウンした水冷DOHCエンジンをクラス初のアルミフレームに積んだ大人のマジェスティ。

既にマジェスティ(250)が居たんだけど、若者に人気が出過ぎて本来のターゲットであったハズの30歳オーバーのライダーが離れていっていた。
ホンダのフォルツァに流れていったと言った方が正しいか。

それに歯止めをかけるためにヤマハとしては異例の2モデルラインナップだったんだけど残念ながら歯止めは掛からなかった。
後に400cc版のグランドマジェスティ400も追加したんだけど思惑通りにはいかなかったみたい。

このグランドマジェスティ250は2007年の排ガス規制強化により終了しちゃったんだけど、同エンジンを積んだマグザムが今もなお存続中。

マグザム

ロー&ロングがコンセプトの言ってしまえば現代版フュージョン・・・フォルツァというマジェスティのパクリを出されたからやり返したんじゃないかと邪推してしまう。
ただこっちはグランドマジェスティやフュージョンと違いモロ若者向け。ヤマハはこういうの考えるの上手いな・・・

ヤマハの資料を読む限りグラマジェ250を三代目マジェスティとしている。若者向けをマグザムに託しマジェスティは30歳オーバー向けのビッグスクーターへと原点回帰させる思惑だったのかもしれない。

主要諸元
全長/幅/高 2230/780/1380mm
シート高 750mm
車軸距離 1565mm
車体重量 210kg(装)
燃料消費率 39.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 14.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 24ps/6500rpm
最高トルク 2.5kg-m/5500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前120/80-14(58S)
後150/70-12(64S)
バッテリー GT9B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/ベーシック
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.7L
交換時1.5L
フィルター交換時1.7L
スプロケ
Vベルト 5VG-17641-00
[1B7-17641-00※06以降]
車体価格 589,000円(税別)
系譜図
SG01J1995年
マジェスティ(4HC)
SG03J前期2000年
マジェスティ(5GM)
SG03J2002年
マジェスティ/C/ABS(5SJ)
SG15J2004年
グランドマジェスティ(5VG)
SG20J前期2007年
マジェスティ(4D9前期)
SG20J現行2012年
マジェスティ(4D9後期)

MAJESTY250/C/ABS(5SJ) -since 2002-

DT-1

マイナーチェンジと共にABSモデルとカスタムモデルのCが追加された5SJ型。
ご存知の通りこのモデルで1988年のCBR250R(MC17)以来となる年間販売台数二万台越えの大ヒットとなる。更にはマジェスティの対抗馬として登場したフォルツァまでもが二万台突破。

厳密に言うとこの中でもショートスクリーンやメッキバーハンドル等、ビッグスクーター定番のカスタムを施したC型が若者の間で沸々と沸き立っていたカスタムブームを一気に加熱させた。

どれだけこのブームが凄かったかというと、ピークの2005年には販売車種の実に50%をビッグスクーターが占めた。

YP250C

そもそも何故若者を中心としたビッグスクーターブームが起きたのか?
ちなみにビッグスクーターブームが起こる前はトラッカーブームで、発端は木村拓哉さん主演のドラマが事の発端。
じゃあビッグスクーターは何が発端かというと・・・諸説ある。

その一
楽チンで維持費も安い、言わば軽自動車の下位互換

その二
流行に敏感だったトリッカー乗りがビッグスクーターに乗り換えた(ビッグスクーターが売れだすとトリッカーが失速した)

その三
所ジョージさんの「世田谷ベース」という番組で当時マイナーだったビグスク(TMAX)のカスタムが企画&放送された事から

個人的には多分これら複合的要因が重なって最後は「みんな乗ってるから」になったと思うのですが、面白いのは欧州と日本のブームの違い。

というのも実は日本だけでなく欧州でも同年代にビッグスクーターブームは起きました。
ただ上記のようにアメリカンに近いカスタムが日本で流行ったのとは対照的に、欧州では初代マジェスティが国内でプチ成功を収めた40代前後の層への「快適・快速」によるもの。

MAXIスクーター

日本がショートスクリーンやメッキパーツやロンスイ等のカスタム系なのに対し、防風性の高いロングスクリーンやハンドルカバー&ヒーターやキャリアボックスなど完全な実用主義。(まあ向こうでも日本風なカスタムをする流行も少しあったみたいだけど)

文化の違いか環境の違いかは分かりませんが同じバイクでこうも対極的なのは考え深い物がありますね。

主要諸元
全長/幅/高 2140/770/1350mm
シート高 700mm
車軸距離 1535mm
車体重量 166kg(装)
[178kg(装)]
燃料消費率 41.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 12.0L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 21ps/6500rpm
最高トルク 2.4kg-m/5500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前110/90-12(64L)
後130/70-12(62L)
バッテリー GT9B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DR8EA
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/ベーシック
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.4L
交換時1.2L
スプロケ
Vベルト 5CG-17641-00
車体価格 559,000円(税別)
[599,000円(税別)]
※[]内はABSモデル
系譜図
SG01J1995年
マジェスティ(4HC)
SG03J前期2000年
マジェスティ(5GM)
SG03J2002年
マジェスティ/C/ABS(5SJ)
SG15J2004年
グランドマジェスティ(5VG)
SG20J前期2007年
マジェスティ(4D9前期)
SG20J現行2012年
マジェスティ(4D9後期)

MAJESTY250(5GM) -since 1999-

5GM

記憶に新しい一大ビッグスクーターブームを引き起こした二代目の通称SG03

全てが新設計でスポーツ性が向上し、メットインスペースも量販車初となるフルフェイスタイプが二個収容可能な大容量に。

ビッグスクーターといえばガラパゴス的な印象を持つ人も居るかもしれないけどそれは大間違いで欧州でも大好評。

ちなみに日本では「ビッグスクーター」ですが欧州では「MAXI SCOOTER」や「MAXI ROLLER」と呼ばれています。

主要諸元
全長/幅/高 2140/780/1350mm
シート高 700mm
車軸距離 1535mm
車体重量 168kg(装)
燃料消費率 41.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 12.0L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 21ps/6500rpm
最高トルク 2.4kg-m/5500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前110/90-12(64L)
後130/70-12(62L)
バッテリー GT7B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DR8EA
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/ベーシック
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.4L
交換時1.2L
スプロケ
Vベルト 5CG-17641-00
車体価格 549,000円(税別)
[599,000円(税別)]
※[]内はABSモデル
系譜図
SG01J 1995年
マジェスティ
(4HC)
SG03J前期 2000年
マジェスティ
(5GM)
SG03J 2002年
マジェスティ/C/ABS
(5SJ)
SG15J 2004年
グランドマジェスティ
(5VG)
SG20J前期 2007年
マジェスティ
(4D9前期)
SG20J現行 2012年
マジェスティ
(4D9後期)
SG01J 1995年
マジェスティ
(4HC)
SG03J前期 2000年
マジェスティ
(5GM)
SG03J 2002年
マジェスティ/C/ABS
(5SJ)
SG15J 2004年
グランドマジェスティ
(5VG)
SG20J前期 2007年
マジェスティ
(4D9前期)
SG20J現行 2012年
マジェスティ
(4D9後期)

MAJESTY/SV/ABS(4HC)-since 1995-

初代マジェスティ250

マジェスティの初代モデルになる4HC型。

当時ビッグスクーターというカテゴリは存在せず、似たようなバイクといえば86年に出たユッタリマッタリがコンセプトのフュージョンくらいだった。

そんな中で出たマジェスティは高剛性フレームにハイパワーなエンジンという走りを意識したモデル。そしてそれを覆うエアロデザイン。

それまでのビッグスクーターのデカくて遅くて野暮ったいという概念を覆し、快適かつ快速なバイクとして国内軽二輪部門(~249cc)では売上第一位の年間一万台、世界累計では10万台という販売台数を記録。

4HCカタログ

ただ、このヒットを支えたのはヤマハの読み通り30歳オーバーのライダー達のセカンドバイク的な立ち位置で、後に訪れるビッグスクーターブームはまた別の話。

二年後には前後ディスクブレーキを採用したSV、さらにその一年後にはこのクラスとしては珍しくABS仕様のモデルが登場。

実は毎年のように細かいマイナーチェンジを繰り返していたんですよ。

主要諸元
全長/幅/高 2110/765/1330mm
シート高 700mm
車軸距離 1500mm
車体重量 147kg(乾)
燃料消費率 41.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 11.0L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 21ps/6500rpm
最高トルク 2.4kg-m/5500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前110/90-12
後130/90-12
バッテリー GT7B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DR8EA
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/ベーシック
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.4L
交換時1.2L
スプロケ
Vベルト 4HC-17641-00
車体価格 479,000円(税別)
系譜図
SG01J1995年
マジェスティ(4HC)
SG03J前期2000年
マジェスティ(5GM)
SG03J2002年
マジェスティ/C/ABS(5SJ)
SG15J2004年
グランドマジェスティ(5VG)
SG20J前期2007年
マジェスティ(4D9前期)
SG20J現行2012年
マジェスティ(4D9後期)

Address125(DT11A)-since 2017-

2017年式アドレス125

「Stylish Scooter」

V125の後釜として登場したアドレス125。若干大柄になりVの文字が無くなりました。

Vがどういう意味だったのかスズキから正確なアナウンスはありませんが、系譜から見るに上位グレードを表す意味だったのかと。

そんなアドレス125の装備面を見ると目立った変更点といえば次世代低燃費エンジンSEPと前後アルミホイールを装備したこと。

2017年式ADDRESS125

その代わりV125Sに付いていたデジタル時計も省略と少し寂しい変更もあるんだけど、税込みで221,400円という安さを考えるに文句は言えませんね。

V125ベーシックより20,000円以上安く、ADDRESS110と16,200円しか変わらないんですよ・・・こうなるともう110買う人は居ないのではなかろうか。

ただまあ正直に言うと

2017年式アドレス黒

「アジア臭が強い」

という印象・・・を持たれた方が多いかと思います。

しかし注意して見てみると、(失礼ながら)こう見えてかなり国内偏重と取れる箇所が節々にあります。

一つはホイールサイズ。

アドレス125サイド

ホイールが鉄からアルミにグレードアップされたわけですが、サイズが

フロント:90/90-12|リア:100/90-10

と昨今のアジアスクーターとしては非常に小さい。リアに至ってはV125から変わらず。

フロントホイール

ホイールサイズが小さいと荒れた路面が苦手になります。だから路面の舗装がまだ行き届いていないアジアでは最低でも14インチが基本。欧州もこの傾向。

なのにアドレス125は12/10インチとかなり小さいサイズ。これは荒れた路面への対応を捨て、小さい事のメリットである小回りや取り回しの良さを取ってるから。

つまりこのアドレス125は完全に中国や台湾、それに日本といった極東がメインの原付二種ということ。

アドレス

110がインドネシア生産なのに対し、125は中国なのもその為かと。

もう一つ。

これが意外で驚いたんですが、スペックシートを見るとアドレス125は中国や台湾向けモデル、インドで売っている同型エンジンモデルよりも圧縮比が上げられているんです。

2017年式ADDRESS125

向こうはSEPエンジンでも9.6/1程。ちなみに先代V125も同じ程度。

圧縮比を上げると簡単に言うと仕事量が増える。だから上で言った同型よりも0.7馬力ほど高い。

圧縮比

しかし大事なのは圧縮比を上げたにも関わらず、馬力が思ったほど上がっていない(先代比-0.5馬力)という事。

これは厳しくなった排ガス規制に対応する面もありますが、実用域トルクを取った面もあるかと思います。スズキは最近クルマの方で圧縮比を上げて実用トルクを稼ぐモデルチェンジが多いんですよ。

日本はオクタン価管理が行き届いているからなのか理由は定かではありませんが、日本モデルだけわざわざ圧縮比を上げる調整をスズキはしているわけです。

ちなみに圧縮比は上げすぎると熱くなって自然発火(ノッキング)を起こしてしまうのですが、ここまで上げる事ができたのは勿論SEPエンジンだったから。

2017年式ADDRESS125

公式では類似エンジン(110のエンジン)と書かれていますが、恐らくほぼ形は同じ。そして注目してほしいのはガソリンを吹くインジェクターの位置(赤丸)です。

このSEPエンジンはインジェクターがシリンダーに直付けされギリギリまで吸気バルブに近い位置に置かれてる。

FIの位置

いわゆるポート噴射というやつで、吹いた燃料を壁に付着させる事なく燃焼室まで届ける事が出来る。

ちゃんと届くということは燃料の無駄を無くす事はもちろん、ガソリンによる冷却効果も上がるし、ギリギリまで混合しないことで空気の流入量も増えるので圧縮比や燃焼効率を上げられるという話。

また車の話になりますが最近スズキのCMで

「デュアルジェットエンジン」

デュアルジェットエンジン

って言ってるの聞いたことありませんか。アレと同じ仕組みです。

ただ車の場合は4バルブ(吸気2バルブ)でそれぞれのポートにFIが付いてる形。

2017年式DT11A

だからアドレスのエンジンは差し詰め”シングルジェットエンジン”といった所でしょうか。

いやSEP(SUZUKI ECO PERFORMANCE)なんですけどね。

【関連車種】
PCXの系譜LEADの系譜CYGNUSの系譜TRICITYの系譜

主要諸元
全長/幅/高 1900/685/1135mm
シート高 745mm
[760mm]
車軸距離 1285mm
車体重量 109kg(装)
燃料消費率 51.0km/L
※WMTCモード値
燃料容量 6.0L
エンジン 空冷4サイクルSOHC単気筒
総排気量 124cc
最高出力 9.4ps/7000rpm
最高トルク 1.0kg-m/6000rpm
変速機 Vベルト
タイヤサイズ 前90/90-12(44J)
後100/90-10(56J)
バッテリー FTX7A-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
または
U22EPR9
推奨オイル スズキ純正オイル
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量0.8L
交換時0.65L
ベルト 27601-10K00
車体価格 205,000円(税別)
[210,000円(税別)]
※[]内はフラットシート
系譜図
アドレス501987年
Address50/チューン(CA1CA/B)
アドレスV501990年
Address V50/Vチューン(CA1FA)
アドレスV1001991年
Address V100/S(CE11A/CE13A)
アドレス110

1998年
Address110(CF11A)

アドレスV125/G規制前モデル2005年
Address V125/G(CF46A K5~K7)
アドレスV125規制後モデル2009年
Address V125/G(CF4EA K9~)
アドレスV125S2010年
Address V125/S/SS(CF4EA/CF4MA L0~)
2015アドレス1102015年
Address110(CE47A)
2017アドレス1252017年
Address125(DT11A)

Addres110(CE47A)-since 2015-

2015年式アドレス110

実に12年ぶりに復活を遂げたアドレス110

2st時代はアドレスの上位モデル的な立ち位置だったけど今回は逆で廉価版アドレスといった立ち位置。

だからアドレスV125とは併売。スズキは併売を多用しますね。

まあV125は台湾製で中国や台湾や日本向けで、110はインドネシア製でインドをメインとしたASEANがメイン市場なんですけども。

でも廉価版と言ってもスズキ初となる新設計エコエンジンのSEP(スズキ・エコ・パフォーマンス)でカタログ燃費は50km超という低燃費っぷり。

アドレス110カタログ

これは同クラスで猛威を奮っているPCXとほぼ互角の燃費。

ライバル車達と違って110はアイドリングストップ機能を持っていないのにこの燃費は驚異的。

2015年式アドレス110メットイン

更にアドレスの弱点の一つだったメットイン容量の少なさも110では改善され大容量に。

V125の弱点を潰したようなアドレスですね。

主要諸元
全長/幅/高 1845/665/1095mm
シート高 755mm
車軸距離 1235mm
車体重量 99kg(装)
燃料消費率 53.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 5.2L
エンジン 空冷4サイクルSOHC単気筒
総排気量 112cc
最高出力 9.1ps/8000rpm
最高トルク 0.88kg-m/6000rpm
変速機 Vベルト
タイヤサイズ 前80/90-14(40P)
後90/90-14(46P)
バッテリー YTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
または
U22EPR9
推奨オイル
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量0.8L
交換時0.65L
フィルター交換時0.7L
ベルト 27601-16F12
車体価格 198,000円(税別)
系譜図
アドレス501987年
Address50/チューン(CA1CA/B)
アドレスV501990年
Address V50/Vチューン(CA1FA)
アドレスV1001991年
Address V100/S(CE11A/CE13A)
アドレス110

1998年
Address110(CF11A)

アドレスV125/G規制前モデル2005年
Address V125/G(CF46A K5~K7)
アドレスV125規制後モデル2009年
Address V125/G(CF4EA K9~)
アドレスV125S2010年
Address V125/S/SS(CF4EA/CF4MA L0~)
2015アドレス1102015年
Address110(CE47A)
2017アドレス1252017年
Address125(DT11A)

Address V125/BASIC/S/SS(CF4EA L0~)-since 2010-

アドレスV125S

エンジンや足回りの装備はそのままでヘッドライトやウィンカーレンズを始めとするルックスが一新され新しくなったV125S

V100と110の時のように無印も旧型もスタンダードとして併売されてます。

V125スタンダード

実はこのテコ入れには理由がある。
不落だった原二王者のV125なんだけど維持費や燃費などで世間から再注目され各社の競争が激化した。
アドレスより安いモデル、アドレスより速いモデル、アドレスより低燃費なモデルなど多種多様・・・もはやアドレスの武器となるのはコンパクトな車体と車重だけに。(あとOPセットなんかのコストパフォーマンスもか)

結果として新車種(PCXやシグナスX)に次々と販売台数を抜かれてしまった。まあニューモデル相手に10年以上前の設計で善戦してると見れば凄い事だけどね。

スズキにとってアドレスV125はHAYABUSA1300、Bandit1250に並ぶ(失礼ながら)数少ない看板車種であり売れ筋の人気モデル。大げさかもしれませんが個人的にはその中でもV125はスズキだから生み出せた一番スズキらしいバイクだとも思います(良い意味で)

だから当然スズキはこの面白くない状況をいつまでも黙って見てはいないでしょう。

Address125

※写真のモデルはポルトガルやギリシャなどで売られていたAddress125でV125とは関係ありません。紛らわしいことしてすいません125系の写真が無かったもので・・・

主要諸元
全長/幅/高 1780/635/1030mm
シート高 745mm
車軸距離 1235mm
車体重量 101kg(装)
燃料消費率 42.6km/L
※WMTCモード値
燃料容量 6.3L
エンジン 空冷4サイクルSOHC単気筒
総排気量 124cc
最高出力 9.9ps/7500rpm
最高トルク 1.0kg-m/6000rpm
変速機 Vベルト
タイヤサイズ 前90/90-10(50J)
後100/90-10(56J)
バッテリー YTX7A-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR6HSA
推奨オイル スズキ純正オイル
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.1L
交換時0.95L
フィルター交換時1.0L
ベルト 27601-33G00
車体価格 249,000円(税別)
系譜図
アドレス501987年
Address50/チューン(CA1CA/B)
アドレスV501990年
Address V50/Vチューン(CA1FA)
アドレスV1001991年
Address V100/S(CE11A/CE13A)
アドレス110

1998年
Address110(CF11A)

アドレスV125/G規制前モデル2005年
Address V125/G(CF46A K5~K7)
アドレスV125規制後モデル2009年
Address V125/G(CF4EA K9~)
アドレスV125S2010年
Address V125/S/SS(CF4EA/CF4MA L0~)
2015アドレス1102015年
Address110(CE47A)
2017アドレス1252017年
Address125(DT11A)

Address V125G/LTD(CF4EA K9~)-since 2009-

アドレスV125後期

2008年の排ガス規制で数多くのバイクがバタバタと倒れゆく中でもV125は健在でした。既にインジェクションだったからね。

このモデルからは暫くはV125Gに一本化されたんですが、勿論そのままというわけではなくO2センサーやマッピングの変更などで規制前モデルと比べて1.5馬力ほどパワーダウン。

これが50馬力も100馬力もある大排気量バイクならそれくらい誤差の範囲なんだけど小排気量にとっては結構致命的で「通勤特急」の異名も少し薄れてしまった。とはいうもののそれは規制前と比べた時の話。遅くなったと言われる規制後のV125でも他の原二と比べると速い方。

もちろんただパワーダウンしただけでなく細部に調整が入って乗り心地や安定性が増してる。
しかもアドレス最大の武器である「安い・コンパクト・速い」は変わらなかったので売れ行きに影響はなく原二王者の地位は不落だった。

主要諸元
全長/幅/高 1750/635/1030mm
[1750/720/1030mm]
シート高 740mm
[750mm]
車軸距離 1235mm
車体重量 98kg(装)
[100kg(乾)]
燃料消費率 52.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 6.0L
エンジン 空冷4サイクルSOHC単気筒
総排気量 124cc
最高出力 9.9ps/7500rpm
最高トルク 1.0kg-m/6000rpm
変速機 Vベルト
タイヤサイズ 前90/90-10(50J)
後100/90-10(56J)
バッテリー YTX7A-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR6HSA
推奨オイル スズキ純正オイル
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.1L
交換時0.95L
フィルター交換時1.0L
ベルト 27601-33G00
車体価格 245,950円(税別)
[265,000円(税別)]
※[]内はLTD
系譜図
アドレス501987年
Address50/チューン(CA1CA/B)
アドレスV501990年
Address V50/Vチューン(CA1FA)
アドレスV1001991年
Address V100/S(CE11A/CE13A)
アドレス110

1998年
Address110(CF11A)

アドレスV125/G規制前モデル2005年
Address V125/G(CF46A K5~K7)
アドレスV125規制後モデル2009年
Address V125/G(CF4EA K9~)
アドレスV125S2010年
Address V125/S/SS(CF4EA/CF4MA L0~)
2015アドレス1102015年
Address110(CE47A)
2017アドレス1252017年
Address125(DT11A)

Address V125/G(CF46A K5~7)-since 2005-

ADDRESS V125

ここに来て登場するのが今だ現役でビュンビュンと街中を色んな意味で走り回ってるアドレスV125

ぶっちゃげると名前はアドレスだけどヴェクスター125(CF42A)の後継とも言えなくもない。

V125はあまりのメジャーさに気付かれないけど実はクラス初となるインジェクション車。そしてクラス最軽量でもあったりする。

アドレスV125

しかもただ単にFI化しただけじゃなく、先代の動力性能を超えることが至上命題だったからFI化された。

その言葉通りV125は原二らしからぬ加速力を持っている。この事で「通勤快速」という異名から「通勤特急」に格上げ。

実は数々のリコールがあってるんだけどその速さ欲しさに今でもこの年式のモデルは人気だったりする。

原二スクーターとしては最速の部類のバイク。

主要諸元
全長/幅/高 1750/635/1030mm
シート高 740mm
車軸距離 1235mm
車体重量 85kg(乾)
[88kg(乾)]
燃料消費率 56.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 6.0L
エンジン 空冷4サイクルSOHC単気筒
総排気量 124cc
最高出力 11.4ps/7500rpm
最高トルク 1.2kg-m/6000rpm
変速機 Vベルト
タイヤサイズ 前90/90-10(50J)
後100/90-10(56J)
バッテリー YTX7A-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR6HSA
推奨オイル スズキ純正オイル
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.1L
交換時0.95L
フィルター交換時1.0L
ベルト 27601-33G00
車体価格 208,950円(税込)
[229,950円(税込)]
※[]内はG
系譜図
アドレス501987年
Address50/チューン(CA1CA/B)
アドレスV501990年
Address V50/Vチューン(CA1FA)
アドレスV1001991年
Address V100/S(CE11A/CE13A)
アドレス110

1998年
Address110(CF11A)

アドレスV125/G規制前モデル2005年
Address V125/G(CF46A K5~K7)
アドレスV125規制後モデル2009年
Address V125/G(CF4EA K9~)
アドレスV125S2010年
Address V125/S/SS(CF4EA/CF4MA L0~)
2015アドレス1102015年
Address110(CE47A)
2017アドレス1252017年
Address125(DT11A)
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