KLX250D-TRACKER(LX250H/J)-since 1998-

LX250H

SRとESのいいとこ取りで一つに纏まったLX250E後期型、またはBA-LX250E型。

※BAというのは適合規制の記号です。詳しくは>>認定型式と通称型式

定評があったエンジンや足回りはそのままに多機能デジタルメーターなどの装備を充実化。

そして同時に発売となったのが国内ではマイナーだったモタードを普及させるキッカケとなった名車D-TRACKER(LX250J)です。

Dトラッカー

KLX250に17インチのオンロードタイヤを履かせたもの。

多くにとってオフ車なのにオンロードタイヤというスタイルは斬新すぎて最初は敬遠された。

しかし海外では既にモタードブームが起きていたこと、ジムカーナで人気だったこと、大型バイク顔負けな速さで下り去っていく玄人がいた事・・・などなど

多角面的にスポーツのイメージが広まっていった事で一年も立たずして人気が出てきた。

カワサキが得意とする先見の明・・・と思いきや実は違う。

今でこそDトラと言えば250モタードの先駆車、モタードの鉄板と言われていますが、カワサキはモタードとしてDトラを売りだした訳ではないんですね。

Dトラッカーのカタログ写真

最初はスクランブラーとして売り出してたんです。

スクランブラーっていうのはまだオフロードバイクが確立する前のカテゴリで、オフ走行を考慮されたオンロードベースのバイク事。

ちなみにD-TRACKERって車名の由来は多分そのままダートトラックから来てるんだと思います。

ダートトラック

ダートトラックというのは平坦な土をグルグル回るレース。とても同じジャンルのバイクには見えませんよね。でも当時のプレスリリースにもそう書いてあります。

ただDトラの場合、性能が良かったからモタードの潜在層や、本来ならターゲットじゃない層にまでウケて成功しちゃったというわけ。

つまり、別に先駆けたつもりは無かったのに気がついたら先駆車になってて名モタードに奉られてたっていう何とも面白い成功車。こうなった事に誰よりも驚いたのはカワサキじゃないかな。

2004年には生産台数が追いつかなかったのかタイへ生産が移され、ブランケットやリム幅、ショックなどに変更が入りました。

主要諸元
全長/幅/高 2135/885/1210mm
[2065/790/1175mm]
シート高 885mm
[865mm]
車軸距離 1435mm
車体重量 116kg(乾)
[118kg(乾)]
燃料消費率 46.5km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 8.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 30ps/8500rpm
最高トルク 2.6kg-m/7500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前3.00-21(51P)
後4.60-18(63P)
[前110/70-17(54H)
後130/70-17(54H)]
バッテリー YTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8E
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.5L
交換時1.3L
フィルター交換時1.4L
スプロケ 前14|後42
[前14|後39]
チェーン サイズ520|リンク106
[サイズ520|リンク104]
車体価格 459,000円(税別)
[469,000円(税別)]

系譜図

系譜図
KL250

1977年
KL250
(KL250A/C)

KLR

1984年
KL250R/KLR250
(KL250D)

ES|SR

1993年
KLX250ES/SR
(LX250E/F)

スーパーシェルパ

1997年
SUPER SHERPA
(KL250G/H)

H型、J型、M型

1998年
KLX250
D-TRACKER
(LX250H/J)

S/V型前期

2008年
KLX250
(LX250S)
D-TRACKER X
(LX250V)

Super Sherpa(KL250G/H) -since 1997-

スーパーシェルパ

KLXシリーズとはまた違った方向性、いわゆるトレッキングのスーパーシェルパ。

初期型はダウンフェンダー仕様(KL250G)とアップフェンダー(KL250H)が選べたのですが二年目からはアップフェンダーのみになっています。

SUPERSHERPAカタログ

トレッキングモデルということで足つきが非常に良く、エンジンも元気いっぱいなKLX250の物を再び空冷化した物。

なんでわざわざ空冷に先祖返りさせたのかって言うと、軽量化とエントリーモデルということで転けた時に水冷だとラジエーターを破損するおそれがあるのでそのためだろうね。

スーパーシェルパカタログ

オフ車の走破性にこだわりを持ってたカワサキらしくトレッキングの割には走破性が高い。

パワートレッキングというこれまた絶妙というか微妙というか・・・

でもそのおかげでセローにこそ敵わなかったもののソコソコ人気が出た。ただ空冷だったために排ガス規制を通せなかった為に2006年で生産終了となりました。

ちなみにオーストラリアやアメリカなどの農業者や牧場者向けのアギ(AGI)バージョンも存在した。

その名はSTOCKMAN

ストックマン

可能な限りガードとキャリアステーを付けたモデルなんだけど残念ながら日本では売られてない。

なんでかって言うとライト周りへのキャリア取り付けは違法だったから。

主要諸元
全長/幅/高 2060/780/1130mm
シート高 810mm
車軸距離 1360mm
車体重量 107kg(乾)
燃料消費率 44.5km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 9.0L
エンジン 空冷4サイクルDOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 26ps/9000rpm
最高トルク 2.4kg-m/7000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前2.75-21(45P)
後41.0-18(59P)
バッテリー YTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8E
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.5L
交換時1.3L
フィルター交換時1.4L
スプロケ 前14|後43
チェーン サイズ520|リンク102
車体価格 409,000円(税別)
系譜図
KL250

1977年
KL250
(KL250A/C)

KLR

1984年
KL250R/KLR250
(KL250D)

ES|SR

1993年
KLX250ES/SR
(LX250E/F)

スーパーシェルパ

1997年
SUPER SHERPA
(KL250G/H)

H型、J型、M型

1998年
KLX250
D-TRACKER
(LX250H/J)

S/V型前期

2008年
KLX250
(LX250S)
D-TRACKER X
(LX250V)

KLX250SR/ES(LX250E/F) -since 1993-

LX250E

「打倒2st!闘う4st!!」

高性能で人気を博していたKLRの後継となるKLX250SR

ぶっ飛んだ性能だったKLRの後継がどうなるかと思ったら更にぶっ飛んでた。

モトクロッサー(競技用)のKLR250Rと同時開発で30馬力を発生させる新設計の水冷DOHCエンジンを125cc並の軽量ボディに搭載。

KLX250SRカタログ写真

メッキシリンダーにペリメターフレームに日の字断面スイングアームにインナー43φの16段階減衰力調整機能付き倒立フォークで始動はキックのみ。

ライトもオマケ程度の物しか付いていないという徹底っぷり。

KLX250SR

水冷4stならではの高回転の伸びと乾燥重量109kgという軽さも相まって他を圧倒するほどの速さを持っていた。

現代の高性能オフの先駆車の様な存在。

その一年後に登場したのがKLX250ES

KLX250ES

スパルタン過ぎるSRに対し、こちらはセルと正立フロントフォークを装備した使い勝手を考慮したモデル。

それでも速さは圧倒的だった。オフロードブームだったからこそ出せたバイクだね。

ちなみにKLX250Rというモデルも同時発売された。

SRをベースに吸排気やサス変更をし、保安部品を取っ払ったバイク。

競技専用車両なので割愛します。

主要諸元
全長/幅/高 2135/885/1220mm
[2135/885/1210mm]
シート高 885mm
車軸距離 1435mm
車体重量 109kg(乾)
[119kg(乾)]
燃料消費率 50.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 8.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 30ps/8500rpm
最高トルク 2.6kg-m/7500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前3.00-21(51P)
後4.60-18(63P)
バッテリー [YTX7L-BS]
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8E
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.5L
交換時1.3L
フィルター交換時1.4L
スプロケ 前14|後42
チェーン サイズ520|リンク106
車体価格 449,000円(税別)
[459,000円(税別)]
系譜図
KL250

1977年
KL250
(KL250A/C)

KLR

1984年
KL250R/KLR250
(KL250D)

ES|SR

1993年
KLX250ES/SR
(LX250E/F)

スーパーシェルパ

1997年
SUPER SHERPA
(KL250G/H)

H型、J型、M型

1998年
KLX250
D-TRACKER
(LX250H/J)

S/V型前期

2008年
KLX250
(LX250S)
D-TRACKER X
(LX250V)

KL250R/KLR250(KL250D) -since 1984-

KL250R

先代KL250の後継として国産としては初めてトレールに水冷エンジンを積んだバイクでもあるKL250R。

DOHCで二軸バランサーで28馬力を発揮するエンジンも凄いけど、セミエアフォークにユニトラックサスと実は足回りも凄いやつ。

トレール車らしからぬヒュンヒュン回るエンジンと元々定評のあった走破性に磨きが掛かった事でロングセラーとなったモデル。

KLR250

性能が良かった事から、アメリカの海兵隊の特殊部隊「アメリカ海兵隊武装偵察部隊」で使われてた実績がある。

結果として初登場時の84年から93年まで大したマイナーチェンジもなく売られ続けたロングセラー車。

KLR250

ちなみにKLR250とKL250Rと2つ呼び名があるけどどっちも同じこのバイクの事を指す。

カワサキが国ごとに使い分けてたせいでゴチャゴチャになってる。

日本では最初はKL250Rで売ってたけど80年代後半からKLR250に切り替えたみたい。

主要諸元
全長/幅/高 2140/855/1205mm
シート高 835mm
車軸距離 1415mm
車体重量 117kg(乾)
燃料消費率 58.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 11.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 38ps/9000rpm
最高トルク 2.3kg-m/7500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前3.00-21-4PR
後4.60-17-4PR
バッテリー FB4L-A
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DP9EA-9
または
X27EP-U9
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.5L
交換時1.3L
フィルター交換時1.4L
スプロケ 前15|後44
チェーン サイズ520|リンク104
車体価格 388,000円(税別)
※スペックは84KL250R
系譜図
KL250

1977年
KL250
(KL250A/C)

KLR

1984年
KL250R/KLR250
(KL250D)

ES|SR

1993年
KLX250ES/SR
(LX250E/F)

スーパーシェルパ

1997年
SUPER SHERPA
(KL250G/H)

H型、J型、M型

1998年
KLX250
D-TRACKER
(LX250H/J)

S/V型前期

2008年
KLX250
(LX250S)
D-TRACKER X
(LX250V)

KL250(KL250A/C) -since 1977-

KL250

カワサキ初となる4st250トレール車のKL250

エンジンはオンロードモデルのZ200の物をボアアップしたものだけど、フレームや足回りの開発には当時のKX(2st競技用モトクロッサー)メンバーが関わっていた事もあってオフロードの走破性は初代ながら目をみはるものがあった。

KL250カタログ

目をみはるものっていうか最初期のトレール車はメーカー問わずだいたい二本サスなんだけど、その中でもKL250は頭ひとつ抜けてた。

ただ初期はバランサーを搭載してないので振動も凄まじく、パーツが振動でもげるのも珍しくないほど。

KL250C

80年にセミエアサスを採用し、晩年の82年に249ccまでボアアップされバランサーを装備しました。

主要諸元
全長/幅/高 2155/855/1160mm
シート高 855mm
車軸距離 1415mm
車体重量 125kg(装)
[126kg(装)]
燃料消費率 46.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 9.8L
エンジン 空冷4サイクルDOHC単気筒
総排気量 246cc
[249cc]
最高出力 21ps/8500rpm
[22ps/8500rpm]
最高トルク 2.0kg-m/6500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前3.00-21-4PR
後4.60-17-4PR
バッテリー 6N6-1D-2
[6N6-3B]
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
B7ES
[B8ES]
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.5L
スプロケ 前14|後40
チェーン サイズ520|リンク96
車体価格 278,000円(税別)
※[]内は後期C型
系譜図
KL250

1977年
KL250
(KL250A/C)

KLR

1984年
KL250R/KLR250
(KL250D)

ES|SR

1993年
KLX250ES/SR
(LX250E/F)

スーパーシェルパ

1997年
SUPER SHERPA
(KL250G/H)

H型、J型、M型

1998年
KLX250
D-TRACKER
(LX250H/J)

S/V型前期

2008年
KLX250
(LX250S)
D-TRACKER X
(LX250V)

Z125/PRO(BR125H)-since 2016-

Z125PRO

グロムに対抗すべくFI化しボアを3mm拡大で遂にフルスケールとなったKSR125ならぬZ125。

KSRの名前が無くなっちゃったのは少し残念。

このミニモタード市場はみんな止めちゃっててKSRしか残ってなかったんだけど、先に言った通りホンダからグロム、更にイタリアのベネリからもTNT125というライバル登場でKSRも左団扇ではいられなくなった。

TNT125

そこで対抗すべくフルスケール化というわけ。上の写真がTNT125(日本未入荷)です。

んでまあTNT125は置いとくとしてグロムとの比較だけど、これがまあ見事にほぼ互角。

Z125 グロム 比較

Z125が優っている点は航続距離。なんかモンキーとゴリラの関係に似てるね。

パッと見だと先代KSR110とは別のバイクに見えるけど、中身で言うとフレームや足回りも基本的にKSRのまま。違って見えるのはフレームカバーとアンダーカウルが付いたから。

Z125フロント

なおのことKSRのままでいいじゃんと思うけど、いい加減しつこいのでもう言いません。まあ社内でもKSRのまま行くかZに改名するか揉めたみたいだけどね。

Z125メーター

しかしホント125のメーターじゃないですね。3000rpmまでが短いとかスポーティでカッコいい。旧型乗りからの嫉妬が凄そう。

ただ、気を悪くされる人が居たら申し訳ないんですがKSR(Z)好きとして個人的な事を言わせてもらえば見た目もこれだけ凄いんだからスペックももう少し頑張って欲しかったなというのが正直な所。

Z125

というのも今125ccで速いバイクといえばMT-125やYZF-R125の15馬力車。

なんで15馬力かって言うと欧州の上限が15馬力だからなんですがそれは置いとくとして、125ccにおいて15馬力と10馬力の差っていうのはハッキリ言って誰が乗っても分かるレベル。だからKSRもといZ125には是非とも15馬力かそれに近い馬力を発揮するエンジンを積んでKSR2時代の”小さいのに速い”というかつての勇姿を取り戻して欲しかった。

Z125エンジン

Z125の横型エンジンで15馬力まで持って行くには水冷化を始めとしたエンジン見直しが必要で車重増やコスト面で難しいのは分かるんですが、Zファミリーに仲間入りしたわけだしトコトコ系のグロムと差別化するためにも・・・って言っても後の祭りか。

Zファミリー

でもこうやって勇ましい兄者達と並べると末っ子らしくて可愛いですね。時代はトコトコミニモタなのか。

ところで今回はクラッチ付きのMTグレード(PRO)のみ。更に二人乗り出来るようになったんですね。二人乗りなんてKSRシリーズとしては初です。乗る人が居るかは別問題としても乗ろうと思えば乗れるというのは大きいかと。

主要諸元
全長/幅/高 1700/750/1005mm
シート高 780mm
車軸距離 1175mm
車体重量 102kg(装)
燃料消費率 50.0km/L
※定地走行テスト
燃料容量 7.4L
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 124cc
最高出力 9.7ps/8000rpm
最高トルク 0.98kgf-m/6500rpm
変速機 常時噛合式4速リターン
タイヤサイズ 前100/90-12(49J)
後120/70-12(51J)
バッテリー FTH4L-BS
プラグ CR6HSA
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量1.0L
交換時0.8L
フィルター交換時0.9L
スプロケ 前14|後30
チェーン サイズ420|リンク100
車体価格 320,000円(税別)
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

【関連車種】
GROMの系譜YZF-R125の系譜Small DUKEの系譜RS4 125の系譜

KSR PRO(KL110E)-since 2014-

KSR110PRO

「なんで遊びのバイクで自動遠心クラッチなんだ!」

マニュアル仕様を追加してきたあたりそう思ってた人が多かったのかもしれない。

マニュアル化

GROMへの対抗か。

その他の部分は幅が15mm広くなった事以外はD型とはほぼ変わりません。

このモデルがキャブとしては最終モデルになります。

主要諸元
全長/幅/高 1725/740/1020mm
シート高 750mm
車軸距離 1170mm
車体重量 95kg(装)
燃料消費率 -km/L
※定地走行テスト
燃料容量 7.3L
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 111cc
最高出力 8.6ps/8000rpm
最高トルク 0.86kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式4速リターン
タイヤサイズ 前後100/90-12(49J)
バッテリー FTH4L-BS
プラグ CR6HSA
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4/T4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量1.1L
交換時0.9L
フィルター交換時1.0L
スプロケ 前14|後31
チェーン サイズ420|リンク100
車体価格 275,000円(税別)
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

KSR110(KL110D)-since 2012-

KSR110後期

これまた排ガス規制で生産終了となったもののアジアでは継続して売られていたKSR110。

だから国内ライダー達は2012年にフルモデルチェンジされても指を加えて眺めるしか無かったんだけど、再販を望む声に答えて2013年になって急に国内へ逆輸入する形に。

外見はグッと新しくDトラ125風の攻撃的なデザインになったほか、ホイールのキャスト化などの変更。

タイ製KSR110

そしてなんとセルまで(D型)付きなんですが、それより驚きなのが「FIじゃなくキャブ」だと言う事。

かつてNinja250Rの開発者インタビューで中の人が言ってたんだけど

「実際問題としてキャブでも排ガス規制を通そうと思えば通せる。でもそうすると仕様地によってセッティングを出す手間とコストが増えるからしない。」

と言っていました。

つまりその手間を掛けてでも日本仕様に合わせてきたということ。よっぽど再販の声が強かったんでしょうね。

主要諸元
全長/幅/高 1725/725/1020mm
シート高 750mm
車軸距離 1170mm
車体重量 95kg(装)
燃料消費率 -km/L
※定地走行テスト
燃料容量 7.3L
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 111cc
最高出力 8.6ps/8000rpm
最高トルク 8.8kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式4速リターン
タイヤサイズ 前後100/90-12(49J)
バッテリー FTH4L-BS
プラグ CR6HSA
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4/T4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量1.1L
交換時0.9L
フィルター交換時1.0L
スプロケ 前14|後31
チェーン サイズ420|リンク100
車体価格 274,286円(税別)
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

KSR110(KL110E前期)-since 2002-

KL110E

KSR-1/2の生産終了から二年後にデビューしたKSR110

見た目は殆ど変わらずエンジンを空冷4stの110cc一本化し50ccモデルは残念ながら廃止。更にミッションをそれまでのマニュアル式から自動遠心クラッチ式に変更。

「走りのモデルでクラッチレスとはどういうこっちゃ」

と言われまくった。
恐らく4st化でパワーダウンは避けられない。それならいっそAT限定でも乗れるトコトコ楽ちん仕様に・・・という思惑。。。か?

足回りは相変わらず一級品なのにクラッチレスというのがちょっとチグハグな印象。

KL110

しかしエンジンレイアウトを見るに(いま話題のGROMもそうだけど)

「パワー不足を感じる人は自己責任でボアアップして下さい」

と言わんばかりのレイアウト。
まあ「ボアアップに優るチューン無し」という名言もあるくらいだからそういう事なんだろう。ミッションのマニュアル化も幸いな事にアフターメーカーの物があるので逃げ道はある。

「ところでこの110ccはどこから来たの?」

と鋭い人は思うかもしれない。だってカワサキに110ccのバイクなんて他にないもんね。答えはこれ

KLX110

本場競技用のモトクロッサーであるKLX110のエンジンを使ってる。つまりKSR110はモタードでありながらモトクロッサーの血が流れている。しかも元のこっちはマニュアルクラッチ。

今の時代4miniに速さを求めちゃいけないのは仕方ないけど、でもホントに何で自動遠心クラッチにしたんだろうね・・・タイの影響かなあ?

主要諸元
全長/幅/高 1670/705/995mm
シート高 750mm
車軸距離 1165mm
車体重量 84kg(乾)
燃料消費率 -km/L
※定地走行テスト
燃料容量 7.3L
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 111cc
最高出力 8.4ps/8500rpm
最高トルク 0.83kgf-m/6500rpm
変速機 常時噛合式4速リターン
タイヤサイズ 前後100/90-12(48J)
バッテリー FTH4L-BS
プラグ CR6HSA
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量1.0L
交換時0.8L
フィルター交換時0.9L
スプロケ 前15|後31
チェーン サイズ420|リンク100
車体価格 249,000円(税別)
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

KSR-1/2(MX050B/80B)-since 1990-

KSR-2

AR、KSと苦汁をのまされたカワサキが打倒TDR50/80を掲げたかは定かじゃないけど本気で作り込んできたミニモタードのKSR-Ⅰ/Ⅱ

先代までのネガだった空冷エンジンを水冷化しTDR同様に低速寄りにリセッティング。そして原付なのに倒立サスや前後ディスクなど足回りの強化。

これが大ヒットとなり10年近くモデルチェンジすることなく売れ続けた。しかし残念ながら規制強化により2000年に生産終了。
翌年には後継がデビューするんだけど2stと4stという事で方向性が変わったので今でも2stのKSR-1/2は人気が高く値が落ちない。

KSRワンメイクレース

あとこれは余談だけど実はポンキッキーズのガチャピンがKSR80のワンメイクレースに出たりした。

更に言うとKSR-1はカワサキにとって今のところ最後の50ccバイクとなっている。

主要諸元
全長/幅/高 1660/720/960mm
シート高 715mm
車軸距離 1140mm
車体重量 77kg(乾)
燃料消費率 71.0km/L
[63.0km/L]
※定地走行テスト
燃料容量 8.0L
エンジン 水冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
[79cc]
最高出力 7.2ps/8000rpm
[10.0ps/8000rpm]
最高トルク 0.65kg-m/7000rpm
[0.95kg-m/7000rpm]
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前後100/90-12(48J)
バッテリー YB2.5L-C-4
プラグ BR8ES
[BPR8ES]
推奨オイル カワサキ純正2サイクルオイル
オイル容量 全容量1.0L
スプロケ 前13|後49
[前15|後40]
チェーン サイズ420|リンク112
[サイズ420|リンク108]
車体価格 233,000円(税別)
[248,000円(税別)]
※[]内はKS-II
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)