
こだわりすぎて失敗したXLXの反省からRFVCエンジンはそのままにシングルキャブ化されたXLR250。それでもXLXから2馬力アップと5kgの軽量化を果たしています。ツインキャブはなんだったのかってなりますよね。
ただXLR250Rは出て僅か一年半ほどでモデルチェンジされ型式もMD16からMD20へと変わっています。

初期型はエンジンまで真っ赤。赤エンジンと黄金に輝くアルミスイングアームとホイールが特徴的ですね。だからこのモデルだけは特別にXLR250Rfと正式名称で呼ばれていたりします。
ちなみにブラックアウト化された渋いモデルもありました。
そして1986年にモデルチェンジされMD20型に。

エンジンを若干ロングストロークにし加速ポンプ付キャブレターなどで中低速に厚みも持たせリアを18インチにアップさせたモデル。車重も2kgほど減っています。
最終となるのが1989年に出たMD22型。

リアブレーキのディスク化や整備性のアップなど痒かった部分を改良したモデル。翌90年からはスイングアームに付いてたタンデムステップをフレームマウントに変更されています。
そして忘れてはいけないのが1987年に出た派生モデルとなるXLR250BAJA(バハ)

オイルクーラー、大光量デュアルヘッドライトなどBAJAと名付けるだけあってXLR-Rよりも更にエンデューロ色が強いモデル。シートバッグも専用に大容量の物にされてます。
今更ですがエンデューロとかモトクロッサーとか分からない人は「オフロード|モタード系の特徴と歴史」をどうぞ。
ちなみにBAJA(バハ)というのはメキシコのバハ・カリフォルニア半島で開かれるレースBAJA1000から。

不眠不休で半島の端から端まで約1000マイル(1600km)を走り抜きタイムを競う下手をすると命を落としかねない過酷な世界最長のデザートレース。オフロードの耐久レースみたいなものです。
BAJAはインパクトのある顔からオフを知らない人でも覚えてる人は多いのではないでしょうか。

ただ何処かで見かけたのですが
「BAJAってこんな顔だったっけ?」
って思ってる人もいるかもしれませんね。恐らくそう思うのは次のBAJA(XR-BAJA)のイメージが強いからかと。XLR250BAJAも1987年と今となってはかなり昔のバイクですもんね。
ただ当時はその癖になる顔付きとエンデューロライクな造りから既に成功していたXLR250Rの上位モデル的な立ち位置で息の長いモデルとなりました。

XLR250R/BAJAは評判もセールスも申し分なく、XL系最終に相応しい有終の美を飾ったオフ車です。
主要諸元
| 全長/幅/高 | 2125/860/1210mm [2165/860/1210mm] 『2165/860/1210〈1190〉mm』 | 
| シート高 | 850mm [860mm] 『860mm』 | 
| 車軸距離 | 1385mm [1430mm] 『1430mm』 | 
| 車体重量 | 123kg(装) [121(装)] 『125〈126〉kg(装)』 | 
| 燃料消費率 | 53.0km/L 『[50.3km/L]』 ※定地走行テスト値 | 
| 燃料容量 | 10L 『[9L]』 | 
| エンジン | 空冷4サイクルOHC単気筒 | 
| 総排気量 | 249cc | 
| 最高出力 | 28ps/8500rpm | 
| 最高トルク | 2.5kg-m/7500rpm | 
| 変速機 | 常時噛合式6速リターン | 
| タイヤサイズ | 前3.00-21-4PR 後4.60-17-4PR [前3.00-21-4PR 後4.60-18-4PR] 『前3.00-21(51P) 後4.60-18(63P)』 | 
| バッテリー | YB3L-A | 
| プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 | DP8Z [DP7Z] 『DPR7Z』 | 
| 推奨オイル | Honda純正ウルトラG1(10W-30) | 
| オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに | 分解時1.6L 交換時1.4L | 
| スプロケ | 前16|後50 | 
| チェーン | サイズ428|リンク130 | 
| 車体価格 | 358,000円(税別) [389,000円(税別)] 『419000円(税別)』 「439,000円(税別)」 ※[]内はMD20 ※『』内はMD22 ※〈〉内はBAJA-MD22 | 
 
	









 
	





 
	





 
	




 
	











 
	










 
	

 
	



 
	





