250TR(BJ250K) -since 2007-

エストレヤBJ250J

2008年の排ガス規制に対応するためにFI化された250TR。

他にもハンドル幅を少し狭めて乗りやすさを向上。燃費が改善したぶん燃料タンクの容量が0.5Lほど減りました。

でも残念ながら250TRはこのモデルを最後に2013年で生産終了となってしまいました。

250TRカタログ

ストリートブームが去って専用のスポークホイールやフレームが重荷になっちゃったのかな。

再販を望む声も結構聞こえるんだけどね。

250TRの十八番だったブラックアウト化がエストレヤに引き継がれたのが唯一の救い・・・か?

主要諸元
全長/幅/高 2100/840/1095mm
シート高 775mm
車軸距離 1420mm
車体重量 136kg(乾)
燃料消費率 41.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 6.6L
エンジン 空冷4サイクルSOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 19ps/7500rpm
最高トルク 1.9kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前90/90-19(52P)
後110/90-18(61P)
バッテリー YTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DR8EA
または
X27ESR-U
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
SE~SG級SAE10W40
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.0L
交換時1.8L
フィルター交換時2.0L
スプロケ 前15|後38
チェーン サイズ520|リンク104
車体価格 388,000円(税別)
系譜図
BJ250B1950年
メグロ ジュニアシリーズ
BJ250B1992年
ESTRELLA
(BJ250B)
BJ250C1995年
ESTRELLA
CUSTOM/RS CUSTOM
(BJ250C/D/E/G/H)
BJ250F2002年
250TR
(BJ250F)
BJ250K2007年
250TR
(BJ250K)
BJ250J2007年
ESTRELLA
(BJ250J)
BJ250L2014年
ESTRELLA
(BJ250L)

250TR(BJ250F) -since 2002-

250TRキャブモデル

コンセプトは「フリースタイル」

高まるストリートブームに応える形で出たスクランブラーエストレヤこと250TR。いや復刻と言ったほうが正しいか。

知らない人も多いだろうけど250TRというバイクはずっと昔に存在してました。

その名は250TRバイソン

250TRバイソン

1970年に登場した2stオフローダー。

当時クラス最高の23馬力を発揮する凄いバイクだったんだけど、”バイソン”という名前が既に他の自動車メーカーに使われていた為に一年限りでバイソンというペットネームを取り上げられちゃったっていう可哀想なやつ。

ちなみにこの新世代の250TRはエストレヤのエンジンを使ってるわけだけど、スタイリングを際立たせるためにエンジンのメッキをやめてブラックアウト化。

更に実はホイールもインチアップした専用品にこれまた専用設計のキャラメルブロックタイヤを履かせてるっていう、実はこれまた結構お金とコダワリが入ってるモデルだったりする。

主要諸元
全長/幅/高 2100/870/1095mm
シート高 775mm
車軸距離 1420mm
車体重量 134kg(乾)
燃料消費率 43.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 7.0L
エンジン 空冷4サイクルSOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 19ps/7500rpm
最高トルク 1.8kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前90/90-19(52P)
後110/90-18(61P)
バッテリー YTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DR8EA
または
X27ESR-U
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
SE~SG級SAE10W40
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.0L
交換時1.8L
フィルター交換時2.0L
スプロケ 前15|後38
チェーン サイズ520|リンク104
車体価格 349,000円(税別)
系譜図
BJ250B1950年
メグロ ジュニアシリーズ
BJ250B1992年
ESTRELLA
(BJ250B)
BJ250C1995年
ESTRELLA
CUSTOM/RS CUSTOM
(BJ250C/D/E/G/H)
BJ250F2002年
250TR
(BJ250F)
BJ250K2007年
250TR
(BJ250K)
BJ250J2007年
ESTRELLA
(BJ250J)
BJ250L2014年
ESTRELLA
(BJ250L)

MAJESTY250(4D9前期) -since 2007-

DT-1

フルモデルチェンジし四代目となったマジェスティ4D9の前期。

強化された排ガス規制に対応するためにFI化したんだけど、それだけじゃなくてメッキシリンダーやアルミ鍛造ピストンなどを採用した新設計エンジンを積んでる。

ところが実は馬力が先代から3馬力下がって19馬力。メーカーは「カタログスペックよりも街中キビキビを取った」とのこと。

更に電子制御トランスミッションのYCC-AT(Yamaha Chip Controlled-Automatic Transmission)を搭載。
これは要するに最近では珍しくなくなったモード切替スイッチで、ノーマルモードとエンブレが強くなる(若干引っ張るような)モードと、それに自動変速を加え加速を速くするモード。

プロジェクター式

外見もエアロデザインを進化させ、ライトがプロジェクター式になった。ツリ目って言っていいのかいいのか分からないくらいツリ目に。

どこかで見たことあると思ったらプロジェクターは同年代のYZF-R1(4C8)と同じものなんだね。そしてこの顔でもR1同様に賛否両論あった。

まあそれより何よりビッグスクーターブームが既に去リつつある中で、希望小売価格が70万2450円と高くなっちゃったもんだからどんどん販売台数は落ちていった。

主要諸元
全長/幅/高 2175/780/1185mm
シート高 700mm
車軸距離 1550mm
車体重量 188kg(装)
燃料消費率 38.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 12.0L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 19ps/6500rpm
最高トルク 2.2kg-m/5500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前110/90-13(55P)
後140/70-12(65L)
バッテリー YTZ10S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/ベーシック
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
1.7L
交換時1.5L
フィルター交換時1.7L
スプロケ
Vベルト 4D9-17641-00
車体価格 669,000円(税別)
系譜図
SG01J1995年
マジェスティ(4HC)
SG03J前期2000年
マジェスティ(5GM)
SG03J2002年
マジェスティ/C/ABS(5SJ)
SG15J2004年
グランドマジェスティ(5VG)
SG20J前期2007年
マジェスティ(4D9前期)
SG20J現行2012年
マジェスティ(4D9後期)

GRAND MAJESTY250(5VG) -since 2004-

グラマジェ

先に紹介した5SJと併売する形で登場したグランドマジェスティ250
ベースは欧州向けのMAJESTY400で250までスケールダウンした水冷DOHCエンジンをクラス初のアルミフレームに積んだ大人のマジェスティ。

既にマジェスティ(250)が居たんだけど、若者に人気が出過ぎて本来のターゲットであったハズの30歳オーバーのライダーが離れていっていた。
ホンダのフォルツァに流れていったと言った方が正しいか。

それに歯止めをかけるためにヤマハとしては異例の2モデルラインナップだったんだけど残念ながら歯止めは掛からなかった。
後に400cc版のグランドマジェスティ400も追加したんだけど思惑通りにはいかなかったみたい。

このグランドマジェスティ250は2007年の排ガス規制強化により終了しちゃったんだけど、同エンジンを積んだマグザムが今もなお存続中。

マグザム

ロー&ロングがコンセプトの言ってしまえば現代版フュージョン・・・フォルツァというマジェスティのパクリを出されたからやり返したんじゃないかと邪推してしまう。
ただこっちはグランドマジェスティやフュージョンと違いモロ若者向け。ヤマハはこういうの考えるの上手いな・・・

ヤマハの資料を読む限りグラマジェ250を三代目マジェスティとしている。若者向けをマグザムに託しマジェスティは30歳オーバー向けのビッグスクーターへと原点回帰させる思惑だったのかもしれない。

主要諸元
全長/幅/高 2230/780/1380mm
シート高 750mm
車軸距離 1565mm
車体重量 210kg(装)
燃料消費率 39.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 14.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 24ps/6500rpm
最高トルク 2.5kg-m/5500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前120/80-14(58S)
後150/70-12(64S)
バッテリー GT9B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/ベーシック
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.7L
交換時1.5L
フィルター交換時1.7L
スプロケ
Vベルト 5VG-17641-00
[1B7-17641-00※06以降]
車体価格 589,000円(税別)
系譜図
SG01J1995年
マジェスティ(4HC)
SG03J前期2000年
マジェスティ(5GM)
SG03J2002年
マジェスティ/C/ABS(5SJ)
SG15J2004年
グランドマジェスティ(5VG)
SG20J前期2007年
マジェスティ(4D9前期)
SG20J現行2012年
マジェスティ(4D9後期)

MAJESTY250/C/ABS(5SJ) -since 2002-

DT-1

マイナーチェンジと共にABSモデルとカスタムモデルのCが追加された5SJ型。
ご存知の通りこのモデルで1988年のCBR250R(MC17)以来となる年間販売台数二万台越えの大ヒットとなる。更にはマジェスティの対抗馬として登場したフォルツァまでもが二万台突破。

厳密に言うとこの中でもショートスクリーンやメッキバーハンドル等、ビッグスクーター定番のカスタムを施したC型が若者の間で沸々と沸き立っていたカスタムブームを一気に加熱させた。

どれだけこのブームが凄かったかというと、ピークの2005年には販売車種の実に50%をビッグスクーターが占めた。

YP250C

そもそも何故若者を中心としたビッグスクーターブームが起きたのか?
ちなみにビッグスクーターブームが起こる前はトラッカーブームで、発端は木村拓哉さん主演のドラマが事の発端。
じゃあビッグスクーターは何が発端かというと・・・諸説ある。

その一
楽チンで維持費も安い、言わば軽自動車の下位互換

その二
流行に敏感だったトリッカー乗りがビッグスクーターに乗り換えた(ビッグスクーターが売れだすとトリッカーが失速した)

その三
所ジョージさんの「世田谷ベース」という番組で当時マイナーだったビグスク(TMAX)のカスタムが企画&放送された事から

個人的には多分これら複合的要因が重なって最後は「みんな乗ってるから」になったと思うのですが、面白いのは欧州と日本のブームの違い。

というのも実は日本だけでなく欧州でも同年代にビッグスクーターブームは起きました。
ただ上記のようにアメリカンに近いカスタムが日本で流行ったのとは対照的に、欧州では初代マジェスティが国内でプチ成功を収めた40代前後の層への「快適・快速」によるもの。

MAXIスクーター

日本がショートスクリーンやメッキパーツやロンスイ等のカスタム系なのに対し、防風性の高いロングスクリーンやハンドルカバー&ヒーターやキャリアボックスなど完全な実用主義。(まあ向こうでも日本風なカスタムをする流行も少しあったみたいだけど)

文化の違いか環境の違いかは分かりませんが同じバイクでこうも対極的なのは考え深い物がありますね。

主要諸元
全長/幅/高 2140/770/1350mm
シート高 700mm
車軸距離 1535mm
車体重量 166kg(装)
[178kg(装)]
燃料消費率 41.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 12.0L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 21ps/6500rpm
最高トルク 2.4kg-m/5500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前110/90-12(64L)
後130/70-12(62L)
バッテリー GT9B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DR8EA
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/ベーシック
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.4L
交換時1.2L
スプロケ
Vベルト 5CG-17641-00
車体価格 559,000円(税別)
[599,000円(税別)]
※[]内はABSモデル
系譜図
SG01J1995年
マジェスティ(4HC)
SG03J前期2000年
マジェスティ(5GM)
SG03J2002年
マジェスティ/C/ABS(5SJ)
SG15J2004年
グランドマジェスティ(5VG)
SG20J前期2007年
マジェスティ(4D9前期)
SG20J現行2012年
マジェスティ(4D9後期)

XJ6/D/DF(20S/36B/36C/36D/1CW/1DG)-since 2009-

XJ6N

開発コンセプト「気軽に操れるプレジャースポーツ」
市街地でのフィット感を重視して設計されたモデル。

先述してたけど欧州では90年代にロングセラーとなったXJ600&900Sディバージョンがあった。(日本にも入ってきてたけど不人気過ぎて覚えてる人はそんなに居ないと思う)

XJ900Sディバージョン

規制も相まって空冷だった古いエンジンが通用しなくなったのでFZ6をその後継としてきたんだけど、低速寄りにデチューンしたとはいえ元がSSのエンジンだからそれでも高回転型エンジンに変わりはなかった。

そこでFZ6よりさらに低速寄りにデチューンし、過度な装飾や品質を取っ払ってコストも抑えたのがXJ6。肩肘張らずに街乗りからツーリングまで何でも御座れのオールラウンダー600。でもまあ欧州でにおいてA2免許向けというのが本音だろう。

※欧州のバイク事情&免許制度についてザックリ説明

ヨーロッパ免許制度

日本では排気量によって免許区分がされてるけど、欧州では馬力で区分される。
だから向こうの人はバイクの免許を取っても二年間はハイパワーなバイクには乗れない(A2免許という)ようになってる。最近話題のCBR500RやNC700Xなんかが出たのもその制度に対応するため。
日本の免許で例えるならAMは原付・A1は小型二輪・A2が普通自動二輪の初心者・Aが限定解除といったところ。

だからメーカーもA2で乗れるバイクにはちゃんとA2で乗れますよとこんな感じでアピールしてる。

A2ライセンス

さらに向こうでは保険料が馬力毎に段階設定されていて100馬力overになると保険料だけで年30万を超えるとか何とか・・・

話を戻してXJ6には、ネイキッドの無印・ハーフカウルのディバージョン・フルカウルのディバージョン Fと3バージョンがある。

XJ6ディバージョン
XJ6DF

それにしてもヤマハなのに一つ目バイクって珍しいですよね。一眼フェイスと言えばスズキの専売特許だったと思うんですけど、最近じゃホンダも一眼が増えてきたし。R1から始まった二眼もいい加減飽きられてきたのかな?

どちらにしろ直四でこのルックスで724,500円~ってのは安いですよね。

主要諸元
全長/幅/高 2120/770/1085mm
[2120/770/1210mm]
{2120/770/1185mm}
シート高 785mm
車軸距離 1440mm
車体重量 205kg(装)
[211kg(装) ]
{215kg(装) }
燃料消費率
燃料容量 17.3L
エンジン 水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 600cc
最高出力 78ps/10000rpm
最高トルク 6.1kg-m/8500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後160/60ZR17(69W)
バッテリー GT12B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9E
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.4L
交換時2.5L
フィルター交換時2.8L
スプロケ 前16|リア46
チェーン サイズ520|リンク118
車体価格 690,000円(税別)
[750,000円(税別)]
{790,500円(税別)}
※プレスト価格
※[]内はDiversion(36C)
※{}内はDiversion F(1CW)
※ABS(36B/36D/1DG)は+5kg&50,000円
系譜図
FZS6001998年
FZS600 FAZER
(5DM/5RT)
FZ62004年
FZ6-N/R
(1B3/5VX)
FZ6S22006年
FZ6-N S2
(13B/5S5)
FZ6FAZER S2
(5S2/4S8)
XJ6/FZ6R2009年
XJ6N/D/F
(20S/36B/36C/36D/1CW/1DG)
FZ8/FAZER82011年
FZ8
(39P/59P)
FAZER8
(42P/1BD)

FZ6&FAZER S2(13B/5S5&5S2/4S8) -since 2006-

XJ6N-S2

2年が経った頃にS2に変更。S2とはSPEC2という意味。

主要市場である欧州で2006年に免許制度が改定され、免許を取得してから2年以内は34馬力以下のバイクしか乗れなくなってしまった。
エントリーモデルとして人気だったFZ6にとってこれは死活問題。そこでヤマハが取った手段は34馬力のFZ6の投入だった。600ccの直四で34馬力・・・どんなのか気になるがそのモデルを無印とし、フルパワーの98馬力をSPEC2へバージョンアップして併売。

ちなみにフルパワーの98馬力にも意味があって、欧州では98馬力を超えると保険料が跳ね上がるんですねー。更にヤマハとしては数少ないABSも追加。

実はカウルもS2と無印では違ってたりする。SPEC2はよりアグレッシブでスポーティなイメージを出すために小型カウルに変更、足回りも強化された。

上がS2で下が無印の34馬力版。

S2違い

よくよく考えるとセンターアップマフラーのフェーザーって600だけなんですよね。今はもうXJ6とFZ8にバトンタッチしてFZ6自体は無くなってしまった。
でもトップの画像を見てもらえれば分かるけど、海外では和名:XJ6Diversion FをFZ6Rとして売っている。
それだけFZ6というネームブランドが海外では確立しているんでしょうね。欧州のCB的な。

主要諸元
全長/幅/高 2095/755/1085mm
[2095/750/1210mm]
シート高 795mm
車軸距離 1440mm
車体重量 180kg(乾)
[186kg(乾) ]
燃料消費率
燃料容量 19.4L
エンジン 水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 600cc
最高出力 98ps/12000rpm
最高トルク 6.4kg-m/10000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー GT12B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9EK
推奨オイル ヤマルーブ
SAE 10W-30から20W-40まで
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.4L
交換時2.5L
フィルター交換時2.8L
スプロケ 前16|リア46
チェーン サイズ530|リンク118
車体価格 810,000円(税別)
[840,000円(税別)]
※プレスト価格
※[]内はFAZER(5S2)
※ABSモデル(5S5/4S8)は+5kg&50,000円
系譜図
FZS6001998年
FZS600 FAZER
(5DM/5RT)
FZ62004年
FZ6-N/R
(1B3/5VX)
FZ6S22006年
FZ6-N S2
(13B/5S5)
FZ6FAZER S2
(5S2/4S8)
XJ6/FZ6R2009年
XJ6N/D/F
(20S/36B/36C/36D/1CW/1DG)
FZ8/FAZER82011年
FZ8
(39P/59P)
FAZER8
(42P/1BD)

FZ6-N/R(1B3/5VX) -since 2004-

FZ6N

開発コンセプト「Next Generation Fazer」

日本でフェーザーと言えばFZ1だけど、メインの欧州でフェーザーと言えば600。年号を辿ると分かるけどFZ6の派生がFZ1という立ち位置になる。

向こうは125cc以上の排気量制限が無いから日本で例えるなら欧州のCB400SFといった所かな。

特筆すべきはヤマハの十八番であるCFアルミダイキャスト技術で作られたフレームだろう。R1やR6のスイングアームなどに使われている製法で、簡単に言うと大きい物も鋳造で作る事が出来る技術。

R1やR6などのフラッグシップモデルでさえスイングアーム止まりな製法なんだけど、FZ6はなんとメインフレームをアルミダイキャストで作ってる。

CFアルミ ダイキャストフレーム

溶接跡の無い綺麗なダイヤモンドフレームが実に美しい。
このメインフレームをアルミダイキャストで作っているバイクは当時としてはこのFZ6とTMAXだけ。ちなみにTMAXも欧州では既に五万台以上売れてる超売れ筋モデル。

主要諸元
全長/幅/高 2095/755/1085mm
[2095/750/1215mm]
シート高 795mm
車軸距離 1440mm
車体重量 200kg(装)
[207kg(装) ]
燃料消費率
燃料容量 19.4L
エンジン 水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 600cc
最高出力 98ps/12000rpm
最高トルク 6.44kg-m/10000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー GT12B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9EK
推奨オイル ヤマルーブ
SAE 10W-30から20W-40まで
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.4L
交換時2.5L
フィルター交換時2.8L
スプロケ 前16|リア46
チェーン サイズ530|リンク118
車体価格 800,000円(税別)
[830,000円(税別)]
※プレスト価格
※[]内はFAZER(5VX)
系譜図
FZS6001998年
FZS600 FAZER
(5DM/5RT)
FZ62004年
FZ6-N/R
(1B3/5VX)
FZ6S22006年
FZ6-N S2
(13B/5S5)
FZ6FAZER S2
(5S2/4S8)
XJ6/FZ6R2009年
XJ6N/D/F
(20S/36B/36C/36D/1CW/1DG)
FZ8/FAZER82011年
FZ8
(39P/59P)
FAZER8
(42P/1BD)

FZ1&FAZER(2D1/1EC&3C3/1CA/2DV)-since 2008-

国内仕様FZ1

「1:1(ワン・バイ・ワン)」

実は2006年にフルモデルチェンジして2007年に逆車取扱終了となってしまったFZ1とFAZER。つまり一年しか正規逆輸入車が入ってきていない。

流石にデビューしたてのホヤホヤ新設計なもんだから国内仕様が出ることは大方の予想がついてた。しかも自主馬力規制が撤廃された年だから何馬力になるのかという期待もあった。
でも蓋を開けてみたら何とビックリ自主規制の100馬力どころか94馬力しかない。

FZ1F

これについてヤマハの弁解を個人的に解釈すると
欧州ではアクセルを捻った以上の加速する感覚が好まれる。でも日本ではそういう環境がなく低速がメイン。
そういう環境だとデメリットが多いから低速での扱いやすさを優先した。捻ったら捻った分だけリニアに加速する順応なレスポンス。

それが「1:1(ワン・バイ・ワン)」

テンプレートの様な謳い文句に正直ただ規制で骨抜きにしただけなんじゃないかと思ってた。
でも翌年に国内仕様のR1が145馬力という初代R1なみの馬力で規制をクリアし登場したことを考えると、言い訳ではなく本当に馬力よりも乗り易さを優先・・・したんだろうけど、突っ込みどころがある。

YSP限定カラー

まず第一の突っ込み所としてサスペンションがタダでさえ硬すぎると評判である逆車セッティングのままだということ。
アウトバーンも余裕で走れると謳っている強靭な足だが日本にそんな道は無いし、むしろ飛び跳ねまくって乗り易さもクソも無い話。
国内の公道向けなら少しくらい柔らかくセッティングして出してくれてもバチは当たらないでしょうに・・・(勿論自分で調整は出来る。)
フレームも150馬力に耐えられる高剛性だから尚の事。オマケに元はエクストリームバイクなのでシートも結構固め。

FZ1エンジン

そして二点目は単純に上が無いエンジン特性。
これは国内仕様全般でFZ1に限った話じゃないんだけど、本当に高回転域が回るだけで加速しない。ある意味で不思議な感覚。

FZ1のエンジンは前も言ったけど、SSの中でも最もショートストロークで高回転が美味しいR1のエンジンなんだから高回転が無くなったら元も子もない。

でも幸いな事にFZ1は一昔前の国内仕様の様に配線や吸気口などをチョチョイとするだけで簡単にセミフルパワー位にはなるみたい。(細部が違うのでフルパワーの150馬力まではいかない)
150馬力の逆車は正規で扱ってないのでレッドバロンや並列輸入取扱店などでしか買えない。

国内仕様は逆車より安く、一昔前みたいに国内と逆車どっちも味わえるというメリットがあるし、逆車より乗り易くもあるから悩ましい選択ですね。

主要諸元
全長/幅/高2140/770/1060mm [2140/770/1205mm]
シート高815mm
車軸距離1460mm
車体重量219kg(装) [225kg(装) ]
燃料消費率21.0km/L
※定置走行テスト値
燃料容量18.0L
エンジン水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量998cc
最高出力94ps/9500rpm
{94ps/9000rpm}
最高トルク8.2kg-m/7500rpm
変速機常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ前120/70ZR17(58W)
後190/50ZR17(73W)
バッテリーYTZ14S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9EK
{CR9E}
推奨オイルヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.7L
交換時2.9L
フィルター交換時3.1L
スプロケ前17|リア45
チェーンサイズ530|リンク122
車体価格997,500円(税別)
[1,050,000円(税別)]
※価格は08モデル
※[]内はFZ1FAZER
※{}内は2012年以降モデル(1EC/2DV)
系譜図
FZS1000 2001年
FZS1000FAZER
(5LV)
FZ1フェーザー 2006年
FZ1 FAZER
(3C3)
FZ1 2006年
FZ1
(2D1)
ZRX1200R前期 2008年
FZ1/FAZER
国内仕様
(2D1/1EC&3C3/1CA/2DV)

【関連車種】
VTR1000の系譜GSX-S1000/Fの系譜Z1000/Ninja1000の系譜

FZ1FAZER(3C3) -since 2006-

FZ1FAZER

R1のエンジンを使っているということはR1と運命共同体なわけで、R1がモデルチェンジする度にFZS1000もモデルチェンジの噂が絶えなかったけど、R1が五代目に差し掛かろうとする頃になってモデルチェンジ。

開発コンセプトは「MONOLITE」~様々なパーツを組み合わせて一つの塊にするという造語~

先代は2001年のR1の5JJベースだったのに対し、2004年の四代目R1の5VYというクラス1のショートストロークエンジンを搭載。それを待望のアルミ製ダイヤモンドフレームに積んで、倒立サスやR1と同じ軽量5本スポークホイールを採用。

そしてR1が5バルブを諦めたのに対し現役で5バルブ。ヤマハはどんだけ5バルブにこだわるんだ・・・

FZ1北米仕様

FZ1&FAZERのデザインコンセプト「獰猛なR1」で、デザインにおいて一番気をつけた事は「隙間を作らない事」
インジェクションやタンク下、ラジエーター裏などに向こう側が見えるような隙間があると貧弱に見えてしまう。(90年前後の古いキャブ車や小型車が正にそう)

だから隙間を作らないためにダイヤモンドフレームはタンクを鷲掴みしたような形でFI周りを隠し、タンク形状も前方が盛り上がった特殊な形でヘッド周りを隠し、ラジエーターサイドカバーも干渉しないギリギリを沿った形の物にしてラジエーター周りを隠した。

FZ1コンセプト

デビュー当時ちょっと話題になった独特なヘキサゴンマフラーはマスの集中化とバンク角を取るために考えだされた画期的なマフラー形状だとヤマハは自慢してる。けど、その割にはFZ1以外に採用されていないような・・・

そんなこだわりの中でも一番アッパレなのはエキゾーストパイプ。

エキパイ

一番と四番のエキゾーストパイプが先代と比べ大きく湾曲している。これも上記と同じく凝縮感、肉厚感、骨太感を出すために行った演出。
コストが嵩むだろうに細部の細かい造形まで手を抜かず、全体を綺麗に纏める辺りはさすがデザインのヤマハと言われる所為だね。整備泣かせとも言えるけど。

主要諸元
全長/幅/高 2140/770/1205mm
シート高 815mm
車軸距離 1460mm
車体重量 199kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 998cc
最高出力 150ps/10000rpm
最高トルク 10.8kg-m/8000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後190/50ZR17(73W)
バッテリー YTZ14S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9EK
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.7L
交換時2.9L
フィルター交換時3.1L
スプロケ 前17|リア45
チェーン サイズ530|リンク122
車体価格 1,050,000円(税別)
※プレスト価格
系譜図
FZS1000 2001年
FZS1000FAZER
(5LV)
FZ1フェーザー 2006年
FZ1 FAZER
(3C3)
FZ1 2006年
FZ1
(2D1)
ZRX1200R前期 2008年
FZ1/FAZER
国内仕様
(2D1/1EC&3C3/1CA/2DV)