GSX1300R HAYABUSA(GW71A)-since 1999-

SUZUKI GSX1300R HAYABUSA

「Ultimate Sport」

1.クラス最高の出力

2.操縦安定性に優れたバランスの良い車体

3.優れた空力特性

4.扱いやすさ

これらの追求により生まれたのが誰もが知る名車。市販車初の300km/hブレイカーとして有名ですね。

初代ハヤブサカタログ

面白い事にハヤブサの元々の狙いはCBR900RRやZX-9Rといったリッター未満のライトウェイトスポーツに対抗するバイクを作ることが始まりでした。

しかしそんなプロジェクトが始まるやいなや、一気にメガスポーツ熱を加熱させる事となったCBR1100XXブラックバードが出てきて大型バイクのメインは900からリッターオーバーに。

そんな中でスズキはGSX-R1100しかなく世代の差から苦戦。そこで開発を

“カテゴリ分け出来ないアルティメットスポーツ”

に変更し本格始動。

隼エンジン

GSX-R750(ファクトリーエンジン)ベースで耐久性と出力の限界いっぱいである1299ccに設定したエンジンが完成。1299cc/175馬力で最高時速312kmという文句なしの最速バイクが生まれたわけです。

ただそれも騒がれたけど、それを可能としたデザインも非常に騒がれました。

ハヤブサK6

何ともヌメヌメしてる不気味なデザイン。

これは開発者曰く

「HAYABUSAを開発するにあたって空気抵抗の低減に大変な時間を費やした結果」

という空力を追い求めていった結果こういう形になったとの事。

隼空力

厳密に言うと空力特化の顔を作ってボディ周りをそれに合わせて仕上げていったわけなんだけど、ハヤブサの場合それにもう一つ加えられました。それは空力に悪影響のない部分を膨らませる事。

これの意図は不気味な形になった顔を更に不気味にするため。分かりやすいのが鼻先の膨らみやモッコリしたフロントフェンダーやウィンカーレンズ等。

初代ハヤブサのパンフレット写真

そして満を持してモーターショーで発表したものの評価は好きと嫌いが綺麗に真っ二つに。

普通ならそんな評価では市販化されるわけないんだけど、スズキはイケると踏んで出したわけですね。何故ならKATANAの時もそうだったから。

だから発売当時は

「形が気持ち悪い」とか「名前(漢字)がダサい」

とか凄く否定的な意見も多かった。でもそれもスズキにとっては覚悟していた事というか思惑通り。

その狙い通りハヤブサは日欧米で年を追う毎にジワジワ人気が出始めたかと思うと、あっという間に大ヒットし大型バイクを代表する車種にまで上り詰めたわけです。

ハヤブサUK

あまりの人気とあまりの速さで危険性が欧州で問題視されるようになったことで

・300km/h以上スピードを出るようにしてはいけない

・メーターに300km/hという数字を書いてはいけない

という300km/h規制(一応自主規制)が引かれる事となり、ハヤブサもわずか二年でメーターが350km/hから300km/hへと変更されました。

フルスケールメーター

この300km/h規制を生んだのは間違いなくHAYABUSAの功績・・・じゃなくて影響。

ただこのおかげというか、この一件で

「世界最速の市販車はHAYABUSA(312km/h)」

という勝ち逃げの様な終止符を打つ事にもなったわけです。

才色兼備ならぬ才毒兼備で、性能競争の激しいメガスポーツ部門において八年も大きなモデルチェンジをすることなく大ヒットという偉業を成し遂げました。

ただ大きなモデルチェンジこそ無いものの毎年のように年次改良は入っています。

1999年モデル

99年モデル:初期型340km/hフルスケールメーター

2000年モデル

00年モデル:キャタライザー(触媒)の装着(※EU仕様のみ)

2001年モデル

01年モデル:280kmメーター(300km/h規制)、シートレールをアルミからスチールに、タンク容量1L減、フューエルポンプの変更

2002年モデル

02年モデル:ECUを16bitから32bitへ変更、O2センサー装着(※EU仕様のみ)

2003年モデル

03年モデル:サスペンションのアウターをゴールド、インナーチタンコートに変更

2004年モデル

04年モデル:ハザード&パッシングスイッチ標準装備(※US仕様のみ)

2005年モデル

05年モデル:ウインカーをクリアに変更、タンクデカールをSUZUKIからSロゴに変更、始動時ヘッドライト自動消灯化

2006年モデル

06年モデル:エキゾーストパイプを変更し2kg軽量

2007年モデル

07年モデル:フレームをブラックに変更

スロットルボディの汚れによるアイドリングが低下するという持病(バイク豆知識:電子制御のFI 正確過ぎるが故にアイドリングが苦手)があるものの、致命的な故障は無い。

これはユーザーにとって未経験だった300km/hという世界が開発者にとっても未経験の世界だったから。

300km/hを目指すからには300km/hに耐える十二分な耐久性、300km/hを出した後もケロッとしてないといけないのが市販車。だからこの耐久性にも非常に時間を掛けて絶対に安心だといえるレベルになるまで何度もテストを重ねたそうです。

ターボを付けたり変な改造が当たり前のようにあるのも300km/hでもまだ余裕のあるタフさがあってこそ。

ただ散々ここでも書いた後で言うのも何だけど、HAYABUSAで褒めるべきは見た目や最高速だけではないです。アルティメットスポーツというのは開発者の方も言っているように何も最高速だけを言ってるわけじゃない。

GSX1300R透視図

造りを見てもらえば分かるんだけど、HAYABUSAの中身は基本的にGSX-Rつまりスーパースポーツに非常に近い造りでGSX-Rをローロングにした感じ。

フレームもGSX-R750を基本に考えられたツインスパーフレームだし、エンジンも軽量コンパクト化の為に最低限の一軸一次バランサーしか付いていない。

だから寝かし込みも軽い上にバンク角も大きい、こう見えてコーナリングもSSほどではないにしろ結構得意な部類で決して苦手じゃない。

K0ハヤブサ

直線速い、コーナーも速い、そのわりには扱いやすい・・・まさにアルティメットスポーツ。

主要諸元
全長/幅/高 2140/740/1155mm
シート高 805mm
車軸距離 1485mm
車体重量 217kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 21.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1299cc
最高出力 175ps/9800rpm
最高トルク 14.1kg-m/7000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後190/50ZR17(73W)
バッテリー YTX12-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9E
または
U27ESR-N
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.0L
交換時3.1L
フィルター交換時3.3L
スプロケ 前17|後40
チェーン サイズ530|リンク112
車体価格 1,298,000円(税別)
※K4モトマップ価格
系譜図
GSX-R1100G1986年
GSX-R1100(GU74A)
GSX-R1100K1989年
GSX-R1100(GV73A前期)
GSX-R1100M/N1991年
GSX-R1100(GV73A後期)
GSX-R1100P/R1993年
GSX-R1100W(GU75A)
99GSX1300R 1999年
GSX1300R
(GW71A)
081300R2008年
HAYABUSA1300(GX72A前期)
2013HAYBUSA1300R2013年
HAYABUSA(GX72A後期)
2014HAYBUSA1300R2014年
隼 (GX72B)
2014HAYBUSA1300R2021年
HAYABUSA(EJ11A)

GSX-R1100(GU75A/P~R)-since1993-

GSX-R1100P/R

水冷化したGSX-R1100W/GU75Aの93年P型と94年のR型から車名の最後に水冷を表すWが付くようになりました。

今まで油冷へのコダワリを見せ油冷アピールしてきたのを撤回し後追いする事になったわけですが、素直に負けを認めないといいますか、タダでは起きないといいますか、量販車最高となる155馬力を叩き出し他社より遅れていた水冷において一発目から最速をマーク。

もちろん変更点はエンジンだけに留まらず、フレームも新設計、市販車初となる6ポットキャリパーを採用と足回りの強化にも余念がなかった。

GSX-R1100
(GU75A:S~V)
-since1995-

GSX-R1100水冷ファイナル

二年後に出たファイナルモデルになるGU75AのS/T/V型。

ずっとGSX-R750の一年遅れでモデルチェンジという足並みだったR1100でしたが最後の最後で足並みを揃えることを止めました。

というのもGSX-R750がアルミツインスパーフレームに変わったのにR1100は旧来のダブルクレードルフレームのままだったから。

翌年に先延ばしかと思えばカラーチェンジのみで気付けば98年に生産終了のアナウンスが流れるというオチ。

GSX-R1100W

これはHAYABUSAが控えていた事が大きいんだけど、GSX-R750の系譜の方で話した通りダブルクレードルフレームにこだわった面もあると思います。

レース車両としての役目も担っていたR750とは違いGSX-R1100は特性もポジションも易しく公道での走行を考えられた一般ライダーに少しだけ歩み寄っているGSX。

そしてこの頃はまだGSX-Rといえばダブルクレードルフレームというイメージを持った人も多かった。

そういった要素を考えると、GSX-R1100が最後までダブルクレードルフレームだったのは伝統的を取った側面もあったのかもね。

主要諸元
全長/幅/高 2130/755/1190mm
シート高 815mm
車軸距離 1485mm
車体重量 231kg(乾)
[221kg(乾) ]
燃料消費率
燃料容量 22.0L
[21.0L]
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1074cc
最高出力 155ps/10000rpm
最高トルク 11.7kg-m/9000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17
後180/55ZR17
バッテリー YB14L-A2
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9E
または
U27ESR-N
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.9L
交換時3.0L
フィルター交換時3.3L
スプロケ 前15|後42
チェーン サイズ532|リンク114
車体価格 ※[]内は95年以降モデル
系譜図
GSX-R1100G1986年
GSX-R1100(GU74A)
GSX-R1100K1989年
GSX-R1100(GV73A前期)
GSX-R1100M/N1991年
GSX-R1100(GV73A後期)
GSX-R1100P/R1993年
GSX-R1100W(GU75A)
99GSX1300R 1999年
GSX1300R
(GW71A)
081300R2008年
HAYABUSA1300(GX72A前期)
2013HAYBUSA1300R2013年
HAYABUSA(GX72A後期)
2014HAYBUSA1300R2014年
隼 (GX72B)
2014HAYBUSA1300R2021年
HAYABUSA(EJ11A)

GSX-R1100(GV73A後期M/N)-since1991-

GSX-R1100M/N

油冷最終になる2馬力アップしたGV73A後期の91年M型と92年N型(厳密にいうと最終は調整が入ったN型のみ)の通称「ラストモンスター」

同年のR750と同じくライトをカバーで覆った顔つきに変わりスラントノーズ化されました。

油冷ファイナルGSX-R1100

N型は油冷GSX-R1100としても油冷ジクサーとしても最後のモデルなので油冷のゴリゴリ感に心を打たれた総からは今だに強い印象と人気を持っている。

「ラストモンスター」と言われているのはそういったことから。

SACS

なんで油冷を止めたのかというと高負荷時の冷却が水冷に比べ厳しいからというのが理由。

一番熱くなるエンジンヘッドにおいて熱を逃がすためのウォータージャケット(冷却水が通る道)がある水冷に比べ、オイルを吹き付ける油冷はどうしても劣ってしまった。

ただこれはGSX-R750における真夏レースという極限状態で初めて出た問題であってそれ以外は問題なかった。むしろウォータージャケットが要らないから小型軽量という武器もある。

ただレースで勝つためには熱ダレというのはあってはならない問題なので水冷化。そうなると同じエンジンをベースとしていたGSX-R1100も水冷にせざるを得ず、油冷ではなくなったっていう話。

主要諸元
全長/幅/高 2085/755/1150mm
シート高 815mm
車軸距離 1465mm
車体重量 226kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 22.0L
エンジン 油冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1127cc
最高出力 145ps/9500rpm
最高トルク 11.9kg-m/7250rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17
後180/55ZR17
バッテリー YB14L-A2
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
JR9B
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量5.1L
交換時4.0L
フィルター交換時4.2L
スプロケ 前15|後48
チェーン サイズ532|リンク118
車体価格
系譜図
GSX-R1100G1986年
GSX-R1100(GU74A)
GSX-R1100K1989年
GSX-R1100(GV73A前期)
GSX-R1100M/N1991年
GSX-R1100(GV73A後期)
GSX-R1100P/R1993年
GSX-R1100W(GU75A)
99GSX1300R 1999年
GSX1300R
(GW71A)
081300R2008年
HAYABUSA1300(GX72A前期)
2013HAYBUSA1300R2013年
HAYABUSA(GX72A後期)
2014HAYBUSA1300R2014年
隼 (GX72B)
2014HAYBUSA1300R2021年
HAYABUSA(EJ11A)

GSX-R1100(GV73A/K)-since1989-

GSX-R1100K

初のフルモデルチェンジでライバルに対抗するため排気量を1127ccにまでスケールアップされたGV73AのK型。

前後ホイールが17インチになった他、フレームも見直され馬力が143馬力まで向上。時速300kmが現実味を帯びてきたのもこの頃から。

GSX-R1100
(GV73A/L)
-since1990-

GSX-R1100

翌年のL型ではR750と同様に倒立サスとリザーバータンク別体式リアサスという贅沢な足回りに。

ちなみにこのモデルからメーターが普通になりました。普通になったがどういう事かといえば先代までのメーターを見ればわかる話。

GSX-R1100meter

タコメーターに3000rpm以下が無い。つまり3000rpm以下で走ってもタコメーターはピクリとも動かない。これはもともと80年代の2stレプリカであるガンマでやってたレーサー演出の一環。でもやり過ぎと思ったのか不評と思ったのか止めました。

GSX-Rメーター

ただ最近のSSでまたそういう演出が流行りだしてる。さすがに3000rpmが無いって事は無いけど。

1990GSX-R1100

あとこの年からリアタイヤのサイズが160から180と現代の主流となる主流のサイズにまでワイド化されました。

主要諸元
全長/幅/高 2050/755/1150mm
[2080/755/1150mm]
シート高 810mm
車軸距離 1440mm
[1465mm]
車体重量 210kg(乾)
[215kg(乾) ]
燃料消費率
燃料容量 19.0L
エンジン 油冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1127cc
最高出力 138ps/9500rpm
[143ps/9500rpm]
最高トルク 11.4kg-m/7250rpm
[11.9kg-m/7250rpm]
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17
後160/60ZR17
[前130/60ZR17
後180/55ZR17]
バッテリー YB14L-A2
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
JR9B
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量5.1L
交換時4.0L
フィルター交換時4.2L
スプロケ 前15|後48
チェーン サイズ532|リンク118
車体価格 ※[]内は90年モデル
系譜図
GSX-R1100G1986年
GSX-R1100(GU74A)
GSX-R1100K1989年
GSX-R1100(GV73A前期)
GSX-R1100M/N1991年
GSX-R1100(GV73A後期)
GSX-R1100P/R1993年
GSX-R1100W(GU75A)
99GSX1300R 1999年
GSX1300R
(GW71A)
081300R2008年
HAYABUSA1300(GX72A前期)
2013HAYBUSA1300R2013年
HAYABUSA(GX72A後期)
2014HAYBUSA1300R2014年
隼 (GX72B)
2014HAYBUSA1300R2021年
HAYABUSA(EJ11A)

GSX-R1100(GU74A)-since1986-

GSX-R1100G

「世界最速のロードスポーツ」

スズキの初代モンスターことGSX-R1100のGU74A型。

当時大型のスーパースポーツは

「流行らないし、危ない」

と、どのメーカーも作らなかった中でスズキだけがスーパースポーツといえるGSX-R750を出したんだから、それはそれは大変な騒ぎになった。

案の定これが大ヒットしたんだけどその一年後、R750の熱が冷めやまぬ内に登場したのがこのGSX-R1100。誰もがGSX-R750が本命と思っていたから誰もが度肝を抜かれた。

ナナハンスーパースポーツですら未開拓だった時代でリッターオーバーのスーパースポーツを出してきたんだから当然な話で、真打はR750じゃなくてR1100だったと話題沸騰でてんやわんや。

初代GSX-R1100

1052cc/130psで最高速度265km/h(当時トップ)というスペックを見てもモンスターバイクであることが分かりますね。

ただどちらかと言うとR1100はホイールベースが少し長くポジションも少しだけ起きている事からスーパースポーツというよりもメガスポーツに近い存在。

そして当時は空冷から水冷への過渡期。そんな中でスズキだけ油冷を次世代の冷却方式と推し進めていた時代。

初代GSX-R1100ディメンション

優れているのは”水冷”か”油冷”と大いに盛り上がりました。

この恐らく一番冷却フィンのピッチが狭いエンジンはコレだと思います。本当に細かくて写真では潰れてしまっていますね。

カウルで隠れているのが少々勿体無いですが。

ちなみに合わせて紹介で申し訳ないのですが、GSX-R1100は毎年のように年次改良が入っていて年度によって多少の違いがあります。

GSX-R1100
(GU74A/H)
-since1987-

GSX-R1100H

翌年の1987年のH型ではフレームとサスペンションが見直され、フロントフェンダーがR750と同じものへ変更。

GSX-R1100
(GU74A/J)
-since1988-

GSX-R1100J

更に1988年のJ型ではオイルクーラーの容量強化やホイールがよりスポーティな三本スポークが主な変更点。

リアタイヤが150/70から主流になりつつあった160/60に。ちなみに前後18インチなのはこのモデルまで。

主要諸元
全長/幅/高 2115/745/1215mm
シート高 810mm
車軸距離 1460mm
車体重量 197kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 19.0L
エンジン 油冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1052cc
最高出力 130ps/9500rpm
最高トルク 10.5kg-m/8500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前110/80R18
後140/70R18
[前110/80R18
後150/70R18]
{前110/80R18
後160/60R18}
バッテリー YB14L-A2
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
JR9B
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.7L
交換時3.4L
フィルター交換時3.7L
スプロケ 前14|後47
チェーン サイズ532|リンク114
車体価格 ※[]内は87年モデル
※{}内は88年モデル
系譜図
GSX-R1100G1986年
GSX-R1100(GU74A)
GSX-R1100K1989年
GSX-R1100(GV73A前期)
GSX-R1100M/N1991年
GSX-R1100(GV73A後期)
GSX-R1100P/R1993年
GSX-R1100W(GU75A)
99GSX1300R 1999年
GSX1300R
(GW71A)
081300R2008年
HAYABUSA1300(GX72A前期)
2013HAYBUSA1300R2013年
HAYABUSA(GX72A後期)
2014HAYBUSA1300R2014年
隼 (GX72B)
2014HAYBUSA1300R2021年
HAYABUSA(EJ11A)

GSX-R750(L1~)-since 2011-

11R750

「Truly A Class Of Its Own」

三年ぶりにフルモデルチェンジした十一代目GSX-R750のL1~型。

ビッグピストンフォークやBremboキャリパーなど豪華な装備が目に付きますが、一番凄いのはここに来て-8kgという大幅なダイエットをしたこと。

2013GSX-R750

重いバイクで-8kgならまだしも、既に軽く設計が古いわけでもないGSXでこれだけの減量は凄いの一言。

内約としては

・外装で3.5kg

・エンジン&フレーム&マフラーで各1kg

・その他ハーネスの長さ1mm単位でグラム単位の軽量化

などなど。

sketch

装備重量で190kgは初代より軽いんではなかろうか。

そしてもう一つ大事というか激変したのがホイールベースです。

フレーム

GSX-R750はもともとホイールベースが長く、モデルチェンジの度に短くなっていったんですが、それでも長く安定志向だった。

それが今回フレームを新設計し、スイングアームではなくメインフレームを短くする事で15mmも短縮。

ライバル並の短さになったことで、パッタンパッタン寝るクイックさが向上しました。

それともう一つ挙げておきたいのがエンジン。

L1エンジン

エンジンにも手直しが入ってるんですが、GSX-R750は軽くなった車重とは対照的に馬力トルク共にスペックは先代と変わっていません。

これはGSX-R750の場合、ピークパワーよりも中低域を重視したらチューニングを行ったからなんです。

規格外SSらしいなんとも渋い改良。

少し話がそれますが、数々のGSXシリーズに携わられたチーフエンジニアの飯尾さんが

「GSXとなるとサプライヤー(部品メーカー)の眼の色が変わる」

と面白いことを言っていました。

スズキという会社は内製の割合が小さく、多くの部品メーカーと連携するモノづくりをしています。

スズキ会長

「スズキは中小企業」

と鈴木会長が言うのはこれが理由。

スズキは入るお金も大きいけどそれだけ出て行く(サプライヤーに払う)お金も大きいんです。

しかしGSX-Rの場合これが良い方向に働いているんだそう。

なんでもサプライヤーが

「自慢の製品なので是非ともGSX-Rに」

と色んな物を持ってくるそう。

これが何故かと言うと、スズキには内製グループなどの縛りが無いから。部品選定が実力主義なんです。

だから

「そんな良いものを出してくれるのか」

と感動することが何度もあるほどGSX-Rのプロジェクトというのはプロジェクトメンバーだけでなくサプライヤーまで燃えるのが恒例だそうです。

GSX-R30周年

GSX-Rが常にトップパフォーマーだったのはこういった事も理由の一つなんでしょうね。

スズキのエンジニアが新製品発表の際にサプライヤーへの感謝の言葉を忘れないのもこれがあるから。

さて・・・2015年でGSX-R750は30年を迎えました。

30周年GSX-R750

比較的モデルライフの短い車種が多いスズキにおいて30年は文句なしの最年長。

日本ではもう600の副産物の様な扱いだけどアメリカでは

「GSX-Rといえば750だ」

という懐古的な考えを持ってる人が今でも少なくない。

ナナハンなんて日本だけの規格なのに日本よりアメリカの方がナナハンにこだわりを持ってるなんておかしな話ですよね。

歴代GSX-R750

代を重ねる毎に進化し続けるGSX-R750。

もう初代と現行では全く別のバイクになっていると思ってる人も多いでしょう。

見た目も違うしフレームも違う。油冷でもないしレースバイクでもなくなった。

2011GSX-R750

もはや初代から変わらない所なんて名前だけだと・・・でもそれは間違いです。そんなことはありません。

このGSX-R750が1985年に出てきたGSX-R750の血を引いてる事を表す部分があります。

しかもその部分はSSにとっては最重要な部分であり、変わらない事など本来なら有り得ない部分。

GSX-R750

それはボアストローク比。

初代GSX-R750は70mm×48.7mm、そしてこの十一代目GSX-R750も70mm×48.7mmです。

主要諸元
全長/幅/高 2030/710/1135mm
シート高 810mm
車軸距離 1390mm
車体重量 190kg(装)
燃料消費率
燃料容量 17.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 749cc
最高出力 150ps/13200rpm
[149ps/12200rpm]
最高トルク 8.8kg-m/11200rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー FTX12-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9EIA
または
IU27D
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.9L
交換時2.2L
フィルター交換時2.5L
スプロケ 前17|後45
チェーン サイズ525|リンク116
車体価格 1,310,000円(税別)
[1,210,000円(税別)]
※モトマップ価格
※[]内はUS仕様
系譜図
85 1985年
GSX-R750
(F/G/H)
88 1988年
GSX-R750
(J/K/RK)
90 1990年
GSX-R750
(L/M)
92 1992年
GSX-R750
(WN/WP/SPR)
96 1996年
GSX-R750
(T/V)
98 1998年
GSX-R750
(W)
00 2000年
GSX-R750
(Y)
04 2004年
GSX-R750
(K4/K5)
06 2006年
GSX-R750
(K6/K7)
08 2008年
GSX-R750
(K8/K9/L0)
11 2011年
GSX-R750
(L1~)

【関連車種】
CBR600RRの系譜YZF-R6の系譜ZX-6Rの系譜DAYTONA675の系譜

GSX-R750(K8/K9/L0)-since 2008-

08GSX-R750

「More than sportbike」

顔が突然変異した十代目GSX-R750のK8/K9/L0型。

GSX-Rのトレードマークとも言える縦二眼から横三眼(中央プロジェクターLOW/左右マルチリフレクターHIGH)に。

K8

この大変貌を遂げた時の反応が両極端だったを非常に覚えています。

伝統となりつつあった縦目二眼のヒール顔がアイデンティティだと思ってる人には不評でした。

でも一方でスズキとしては珍しいイケメン顔に心打たれた人も多かった。

正に意見が真っ二つ。スズキはそういうデザインが得意ですよね。

2010GSX-R750

中身の方は出力モードが選べるS-DMSが追加され、更に電子制御ステアリングダンパーも追加と順当な進化。

そしてこれは25周年記念モデル。

25周年

レギュレーションから外れようとも絶対に止めない。

その事を表す意志表示みたいですね。

主要諸元
全長/幅/高 2040/715/1125mm
シート高 810mm
車軸距離 1405mm
車体重量 167kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 17.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 749cc
最高出力 150ps/12200rpm
最高トルク 8.8kg-m/10600rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー FTX12-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9EIA
または
IU27D
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.9L
交換時2.2L
フィルター交換時2.5L
スプロケ 前17|後45
チェーン サイズ525|リンク116
車体価格 1,270,000円(税別)
※モトマップ価格
系譜図
85 1985年
GSX-R750
(F/G/H)
88 1988年
GSX-R750
(J/K/RK)
90 1990年
GSX-R750
(L/M)
92 1992年
GSX-R750
(WN/WP/SPR)
96 1996年
GSX-R750
(T/V)
98 1998年
GSX-R750
(W)
00 2000年
GSX-R750
(Y)
04 2004年
GSX-R750
(K4/K5)
06 2006年
GSX-R750
(K6/K7)
08 2008年
GSX-R750
(K8/K9/L0)
11 2011年
GSX-R750
(L1~)

GSX-R750(K6/K7)-since 2006-

06R750

「No Competition」

残念ながら国内には入ってこなかった九代目GSX-R750のK6/K7型。

第三世代としては初のフルモデルチェンジ。

新設計エンジン&フレームで恐ろしいほどコンパクト化されたわけですが、これはGSX-R600をベースに750を造るようになった事が大きな要因。

こう聞くとGSX-R750は

”ついでに出されたGSX-R”

と思いがちですがそれは全然違います。

GSX-R750はレースというレギュレーションから解き放たれた事で大きく生まれ変わりました。

その象徴となるのがバランサーの装着です。

バランサー

バランサーというのは簡単に言うとエンジンの振動を消す錘。

これを組み込むと目に見えて振動が減ります・・・が、同時にクランクのエネルギーを削ぐ事にもなるので馬力が少し落ちる。

これこそがGSX-R750が生まれ変わった証。

バランサー付きって簡単に言いますがギチギチ設計なうえにオイルを叩いて撹拌しないようにするために複雑化して大きなコスト増になるし、単純な速さだけを求めるならば要らない装備。

K6壁紙

じゃあなんで入れたのかって言えばGSX-R750が

「No Competition(規格外)」

になったから。

とにかく速さだった状況から、粗のない上質なエンジンフィールと加速を持つSSに生まれ変わらせるため。

本当に面白いですよね。

これによってレースをするならGSX-R750と言われていたのが、レースに使わないならGSX-R750となったんですから。

主要諸元
全長/幅/高 2040/715/1125mm
シート高 810mm
車軸距離 1400mm
車体重量 163kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 16.5L
エンジン 水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 749cc
最高出力 150ps/13200rpm
最高トルク 8.8kg-m/11200rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YT12A-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9E
または
U27ESR-N
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.9L
交換時2.2L
フィルター交換時2.5L
スプロケ 前17|後45
チェーン サイズ525|リンク116
車体価格
※国内販売なし
系譜図
85 1985年
GSX-R750
(F/G/H)
88 1988年
GSX-R750
(J/K/RK)
90 1990年
GSX-R750
(L/M)
92 1992年
GSX-R750
(WN/WP/SPR)
96 1996年
GSX-R750
(T/V)
98 1998年
GSX-R750
(W)
00 2000年
GSX-R750
(Y)
04 2004年
GSX-R750
(K4/K5)
06 2006年
GSX-R750
(K6/K7)
08 2008年
GSX-R750
(K8/K9/L0)
11 2011年
GSX-R750
(L1~)

GSX-R750(K4/K5)-since 2004-

04R750

「The Winning Balance」

八代目GSX-R750のK4/K5型。

GSX-R750が復活すると誰が予想したでしょう。

それもフロントラジアルマウントキャリパーにチタンバルブの採用で148馬力と全力のモデルチェンジ。

1985年からという老舗のプライドがそうさせたとしか思えませんね。

ところで皆さんGSXというと

「GSXは海外で大人気」

とか

「スズキはアメリカで人気」

とか聞いたことありませんか。

GSX-R750カタログ写真

残念ながらスズキやGSXが海外で大人気かと言われればそうとも言えません。基本的に国内シェアと似たり寄ったりな状況。

じゃあ嘘なのかと言えばそうでもない。

GSX-R750が絶大な一部で人気を誇っていたのは本当なんです・・・それはアメリカのプライベーターやアマチュアレーサーという人たちに。

アメリカンモーターサイクルアソシエーション

アメリカのバイクレースと言えばAMAが有名ですが、それ以外にも色んなアマチュアレースが各地で行われています。

アマチュアレースは日本でもそれほど珍しくはないのですが、アメリカの素晴らしい所はアマチュアレースといえど企業がガッチリ協賛している事。

つまり優勝したら賞金が出るんです。規模にもよりますが、優勝したら1000ドル前後ほど貰える。

しかもアマチュアレースなので国際レースなどと違い何十周もしないので、場合によっては1時間もかからずに1000ドル稼げたりする。

レギュレーションは後軸馬力で定められていたりもしますが、基本的にAMAと同じ四気筒750cc(当時)まで。

そんなレースでベストなバイクは何かといえばGSX-R750だったわけです。

2004R750

各メーカーが高価なホモロゲモデルというアマチュアを振り落とす様な手段に出たのに対し、スズキだけは誰でも買えるスーパースポーツとしてGSX-R750を出していた。

だからアメリカのレーサーにおいてGSX-R750というのは

「速くて安くて壊れない上に、人気があるから売る時も高い」

という完璧なバイクだった。

このため系列の垣根が無いチームはほぼ全てといっていいほどGSX-R750でした。

GSX-R750というのはアマチュアレーサーの夢を支えるスーパースポーツだったわけです。

ケビン・シュワンツ

レジェンドであるケビン・シュワンツ

MotoGP王者に輝いたニッキー・へイデン

AMAで何度も優勝したベン・スピーズ

歴史に名を刻んだアメリカ出身のライダー達は例外がないと言っていいほど皆GSX-R750で勝った事で成り上がった人たち。

勝てるバイク、アメリカンドリームを掴むためのバイクだったGSX-R750。

そんなもんだからレースでも何処のバイクが勝ったかなんて聞かれない。

アメリカのレース

「今日は誰が勝ったんだ?」

たったこれだけで全てが分かるんです。

主要諸元
全長/幅/高 2055/715/1150mm
シート高 825mm
車軸距離 1400mm
車体重量 163kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 17.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 749cc
最高出力 148ps/12800rpm
最高トルク 8.8kg-m/10800rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YT12A-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9E
または
U27ESR-N
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.6L
交換時2.8L
フィルター交換時3.1L
スプロケ 前17|後43
チェーン サイズ525|リンク110
車体価格 1,130,000円(税別)
※モトマップ価格
系譜図
85 1985年
GSX-R750
(F/G/H)
88 1988年
GSX-R750
(J/K/RK)
90 1990年
GSX-R750
(L/M)
92 1992年
GSX-R750
(WN/WP/SPR)
96 1996年
GSX-R750
(T/V)
98 1998年
GSX-R750
(W)
00 2000年
GSX-R750
(Y)
04 2004年
GSX-R750
(K4/K5)
06 2006年
GSX-R750
(K6/K7)
08 2008年
GSX-R750
(K8/K9/L0)
11 2011年
GSX-R750
(L1~)

GSX-R750(Y)-since 2000-

00R750

「Racer Replica Redefined」

第三世代となった七代目GSX-R750のY型。

長男坊として登場したGSX-R1000とほぼ同じ形だから見覚えのある人も多いのではないかと。

これからしばらくGSX-Rシリーズは1000・750・600とデザイン(開発チーム)統一して行くことになります。

GSX-R750Y

さてこの七代目ですが、141馬力の166kgと期待を裏切らないどこか腰が抜けるほどの性能を引き下げ、JSB(全日本ロードレース選手権)で、も当たり前のように優勝。

”サーキットといえばGSX-R750”

という勇姿を誇示したわけです・・・

2000GSXR750

・・・わけですが、残念なことに数年後からレース規格が四気筒1000ccに拡大する事が決定。

つまりこのGSX-R750は完全に要らない子になってしまった。

この事から巷でも

「GSX-R750はお役御免」

という声が殆どを占めました。

そして悲しいことに名残を惜しまれるどころか

GSX-R1000

「ナナハンなんて時代遅れ」

とみんなGSX-R1000の方に夢中に。

もうレースにも市場にも居場所が無くなってしまったわけですね。

サイド

ただそれでもスズキはGSX-R750を止めませんでした。

主要諸元
全長/幅/高 2040/715/1135mm
シート高 830mm
車軸距離 1135mm
車体重量 166kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 749cc
最高出力 141ps/12500rpm
最高トルク 8.4kg-m/10500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YT12A-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9E
または
U27ESR-N
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.4L
交換時2.8L
フィルター交換時3.1L
スプロケ 前17|後42
チェーン サイズ525|リンク110
車体価格
系譜図
85 1985年
GSX-R750
(F/G/H)
88 1988年
GSX-R750
(J/K/RK)
90 1990年
GSX-R750
(L/M)
92 1992年
GSX-R750
(WN/WP/SPR)
96 1996年
GSX-R750
(T/V)
98 1998年
GSX-R750
(W)
00 2000年
GSX-R750
(Y)
04 2004年
GSX-R750
(K4/K5)
06 2006年
GSX-R750
(K6/K7)
08 2008年
GSX-R750
(K8/K9/L0)
11 2011年
GSX-R750
(L1~)