FJ1100(36Y) -since 1984-

FJ1100

開発コンセプト「世界最速のツアラー」

最高速競争が始まりだした頃に出たヤマハのスポーツツアラーがFJ1100。

ヤマハはホンダやカワサキに対し四気筒のフラッグシップモデルで少し遅れを取っていた。それを挽回するために作られたヤマハの今でいうメガスポーツ車。

FJ1100の凄い所は空冷で125馬力もある事。

当時の空冷DOHCでは最高馬力。当然ながら最高速度も最高速は235km/hに達し、CB1100・1100S KATANA・GPz1100といったライバルである空冷イレブン達を抑え見事に最速に輝いた。

ただ知名度の無さから分かるように残念ながら売れませんでした。それはカタナや後に出るGPZ900Rといった性能だけでなく唯一無二なデザインまで与えられた歴史的な名車の存在があったから。

それに対し比較的オーソドックスな外見だったのに加え、水冷化の波に取り残されてしまったFJ1100は見向きもされなかった。

VMX1200

そしてトドメは翌年に同じヤマハから発売された145馬力V4エンジンのアルティメットマッスルVmax・・・性能だけでなくカタナやGPZに勝るとも劣らないデザインも完備。

そんなだったのでFJ1100は不運というか時代に恵まれなかった可哀想なバイクなわけです。ナナハン規制で逆輸入車もまだ珍しい時代なのもありましたしね。

主要諸元
全長/幅/高 2175/730/1230mm
シート高 780mm
車軸距離 1490mm
車体重量 252kg(装)
燃料消費率
燃料容量 24.5L
エンジン 空冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 1097cc
最高出力 125ps/9000rpm
最高トルク 9.8kg-m/8000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/80-V16
後150/80-V16
バッテリー YB14L
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DP8EA-9/DPR8EA-9
または
X24EP-U9/X24EPR-U9
推奨オイル 20W-40
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.2L
交換時3.0L
フィルター交換時3.35L
スプロケ 前17|リア41
チェーン サイズ530|リンク110
車体価格
※国内正規販売なしのため
系譜図
1984FJR11001984年
FJ1100
(36Y)
1991FJR12001986年
FJ1200/A
(4CC)
20012001年
FJR1300 /A
(5JW/5VS)
20062006年
FJR1300A/AS
(3P6/2D2)
20102010年
FJR1300A/AS
(1CY/1DA)
2014as2013年
FJR1300A/AS
(1MC/1MD)
20162016年
FJR1300A/AS
(B88/B95)

BOLT/R(BP6/BS5)-since 2017-

2018BOLT

「LESS IS MORE.」

2017年からのBOLT/BP6型とBOLT-R/BS5型。Cは廃盤みたいですね。

規制に伴いABSが標準化されたほか無印の方はスポークホイールに変更。

スポークホイールBOLT

そして先に紹介したSCR950と同じく溶接処理が目立たないフランジレスタンクの採用に伴い燃料容量も1Lアップして13Lとなりました。

さてさて、大きな変更点もなく既に苦しいのでまた長々と無駄話を・・・

青BOLT

実はBOLTには多くのリクエストを頂いていたんですが、クルーザーに明るくないので後回しにしていました。

では何故ここに来て書いたのかというとハーレー系ショップの方からいろいろと話を伺った事がキッカケ。

というのもBOLTについて少しお話を伺った所、大変失礼ながら一蹴させるのかと思ったら意外な事に評価が高かった。しかもそれは普段ハーレーに乗っている顧客の間でも。

ちなみにアメリカのYoutubeなどの比較動画コメント枠などを見ても似たような感じで意外と肯定的だったります。

BOLT LESS IS MORE

では一体どうしてクルーザー通の間でBOLTがそんなに高い評価を獲得しているのかという話なんですが、これがまた面白くて

「比較的安価でノントラブルだから」

とか

「デザインが良いから」

とかいう評価かと思いきやそうじゃなかった。

BOLTが好評を得た最大の要因は

ボルトのハンドリング

「ハンドリングが素晴らしい」

という事から。

もちろんこれは偶然ではなく開発においてデザインと共に徹底して追求されたもの。

初代のページでデザイン面しか話していませんでしたが、BOLTはフロントフォークを立ててブラケットとトップブリッジを何度も何度も作り直して剛性を最適化。

BOLTのフロント

更にアンダーステアやリアブレーキ主体などリアヘビーな事から後輪中心にならざるを得ないクルーザーながら、マスフォアードにしてフロントブレーキを積極的かつ有効的に使えるようにしてある。

ウェーブディスクなのはそれを示す狙いから。

XVS950CU

BOLTはこれらによりクルーザーながら非常に素直でメリハリあるハンドリングをしています。

これがクルーザー慣れした人にとって非常に好評というわけ・・・なんですが、恐らくこれだけでは言葉足らず。

BOLTは素晴らしいハンドリングを持っている事に加えて先代でも話した

・20km/L以上という低燃費性

・ノントラブルで遠出も怖くない

・不安を生まないスリムな車体

・モリモリな力強いエンジン

・スポーティなポジションと深いバンク角

という武器を持っている。

そしてこの一つ一つが一つ一つだけのメリットではなく、素晴らしいハンドリングというメリットと掛け合わされる事で

FASTER SONS BOLT

「走るのが楽しい」

という大きな魅力を生んでいる。

これがBOLTの最大の武器であり、高い評価を獲得している理由ではないかと。

だから最後に一つ個人的な事を言わせてもらうと、BOLTはクルーザーが好きじゃない人こそ乗ってみて欲しいと思います。

2018ボルト

「バガーとかミッドコンとか知らないし、アメリカンでスポーツとか罰ゲームでしょ」

なんて思ってる人こそ乗ってみて欲しいんです。

というのも大達リーダーいわくこのBOLTのハンドリングはクルーザーではなくネイキッドに近い。それが高評価に繋がっているんですが・・・ということはネイキッドは乗り慣れてるけどクルーザーは乗り慣れていない人がBOLTに乗ったらどうでしょう。

2019BOLT-R

ピストンがいまどう動いているか感じ取れてアイドリングまでもが楽しくなる鼓動感と、低域だろうと坂道だろうとゴリゴリ進む豊かなパワー。

そして両足ベッタリで乗れてる自分になれるポジション。

ヤマハ ボルト

ネイキッドの延長線上として何の戸惑いも違和感もなく、クルーザースタイルだからこそ出せる旨味を堪能できるという事でもある。

主要諸元
全長/幅/高 2290/830/1120mm
シート高 690mm
車軸距離 2570mm
車体重量 252kg(装)
燃料消費率 21.2km/L
※WMTCモード値
燃料容量 13.0L
エンジン 空冷4サイクルSOHC2気筒
総排気量 941cc
最高出力 54.0ps/5500rpm
最高トルク 8.2kg-m/3000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前100/90B19(57H)
後150/80B16(71H)
バッテリー YTZ14S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
推奨オイル ヤマルーブプレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.3L
交換時3.7L
フィルター交換時4.0L
スプロケ 前30|後70
Vベルト品番 1TP-46241-10
車体価格 961,200円(税込)
[1,006,560円(税込)]
※[]内はBOLT RスペックABS
系譜図
XVS9502009年
XVS950A
(26P/5S7)
ボルト2013年
BOLT/A/C/R
(1TP/2CY/2DX/B33)
SCR9502017年
SCR950
(BL3)
20192017年
BOLT/R
(BP6/BS5)

SCR950(BL3)-since 2017-

SCR950

「Tough Explorer」

BOLTのスクランブラースタイルとなるSCR950/BL3型。

・22.2mm径のクロスバー付きパイプハンドル

・ポジションの幅を広げる薄型ロングフラットシート

・専用リアフレーム

・フランジレスタンク

・ゼッケンプレート

・アルミリムスポークホイール

・ヘビーデューティータイヤ

・専用セッティングされたサス

などなどのカスタマイズが加わっています。

SCR950フューチャー

クルーザーベースのスクランブラーという珍しいスタイルなんですが・・・モリモリパワーなうえに車重が252kgもある事や最低地上高やホイールトラベルやクリアランスなどから

「スクランブラーじゃないだろ」

なんて声が結構聞かれました・・・世界中で。

アメリカトラックレース

ただアメリカではAFT(旧名GNC)という

『ダート版オートレース』

という大人気レースがあり日本メーカーも単気筒450cc部門などで参戦しています。

だからアメリカ人からするとSCR950はそこまで違和感がないのかも知れない。

SCR950アメリカ仕様

実際アメリカでは

『米ヤマハ×米メディア×有名ビルダー』

の協力でSCR950のトラックレーサーを製作しスーパーフーリガンというお祭りダートレースに参戦してたようですし。

SCR950スーパーフーリガン

SCR950が小さく見える・・・まあただこれはアメリカなので話を日本に戻すと、SCR950はやはり大きいのでプロモーションビデオみたいにダートをスタイリッシュに走るのは相当なテクニックがないと無理。

「ではSCR950の魅力は何処か」

と聞かれればBOLTの派生モデルらしく乗ってる姿が最高にキマっている事でしょう。

SCR950カタログ写真

というか別にスクランブラースタイルだからってダートや林道を走らなきゃいけないわけじゃないんですよ。

そもそもスクランブラーっていうのはオフロードバイクという正解がまだ存在しなかった60年代に(レースや公道などの)未舗装路を何とか走れるようにオンロードバイクを改造したのが始まり。

SCR950カタログ写真

だからもっと走れるモトクロッサーやオフロード車の誕生と共にスクランブラーは廃れていった。

つまり何が言いたいのかというと、今となってはスクランブラーはファッション性の意味合いが強いジャンルなんです。

ということはスクランブラーの正解は走破性よりも

「お洒落かどうか」

が重要なわけで、そう捉えて改めてSCR950を見てみれば大正解のスクランブラーと言えるでしょう。これだけキマってるんですから。

SCR950カタログ写真

昔を知る人なら250DTを思い出す人も多いかと。

車格の問題からか残念ながら人気も出ず僅か二年ほどで生産終了となってしまったんですが、これは逆に言うと新しくてノントラブルで乗れるお洒落な国産車であるにも関わらず

「カスタムせずとも他人と被らない」

というファッション性においてある意味では最も重要な要件を満たしているという事でもある。

主要諸元
全長/幅/高 2255/895/1170mm
シート高 830mm
車軸距離 1575mm
車体重量 252kg(装)
燃料消費率 21.2km/L
※WMTCモード値
燃料容量 13.0L
エンジン 空冷4サイクルSOHC2気筒
総排気量 941cc
最高出力 54.0ps/5500rpm
最高トルク 8.2kg-m/3000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前100/90R19(57H)
後140/80R17(69H)
バッテリー YTZ14S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
推奨オイル ヤマルーブプレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.3L
交換時3.7L
フィルター交換時4.0L
スプロケ 前30|後70
Vベルト品番 1TP-46241-10
車体価格 1,060,560円(税込)
系譜図
XVS9502009年
XVS950A
(26P/5S7)
ボルト2013年
BOLT/A/C/R
(1TP/2CY/2DX/B33)
SCR9502017年
SCR950
(BL3)
20192017年
BOLT/R
(BP6/BS5)

BOLT/A/C/R(1TP/2CY/2DX/B33)-since 2013-

XVS950CU

「Ultimate Purely Bobber」

2013年に登場したヤマハの新世代クルーザーことBOLT/1TP(初年度のみ)/2CY型と写真下のBOLT-R/2DX型。

BOLT-R

Rスペックの方は

・リザーブタンク付きリアサス

・バックスキン調黒表皮シート

・切削ホイール

が追加されてたスポーツモデルです。

更に2015年からはBOLT-C/B33型も登場。

BOLT-C

・アルミクリップオンハンドル

・バックステップ

・Rより6mm長い前後サス

・新デザインシート

・Vバンクカバー

・フォークブーツ

などの変更で少しリフトアップされたカフェレーサーモデル。

さてさて、XVS950CUという正式名称からも分かる通り

赤BOLT

『XVS950Aのボバー(余計な物を極力付けない)スタイル』

と言えるわけですが、それだけで片付けてしまうとBOLTにも開発者の方にも失礼なので長々と紹介。

エンジンベースこそXVS950Aと変わらないもののそれ以外の部分はほぼ別物になっています。

XVS950AとXVS950CU

見た目からも分かる通りXVS950Aが落ち着きあるレディのような特性なのに対しBOLTは元気モリモリな野郎という感じ。

そんなBOLTのイメージコンセプトは

「シンプルでありピュアでありクリーンであること」

なんですが、これが面白い事に従来の方式とはちょっと違う方法で開発された背景があります。

ボルトのコンセプトデザイン

通常コンセプト(企画)に沿ってデザイナーが全体のディティールを決めてそれに向かって車体各部の開発者と擦り合わせて開発するんですがBOLTはそうじゃなかった。

車体各部の開発者がコンセプトを自己解釈した形から始まってるんです。要するにデザインありきではなく皆でイメージコンセプトを擦り合わせて生まれたディティールが

「スリム&コンパクトなBOLT」

というわけ。

リアビュー

だからこそ

・タンクを細くするための小型燃料ポンプ

・リア周りを細くするために21mm幅のスリムなVベルト

・低さと性能と造形を兼ね備えたリアサス

など各所に各々のこだわりが専用開発という形で見え隠れしているわけですね。

Cスペック

「そもそもなんでスリム&コンパクトに拘ったのか」

という話ですが、これがまたよく考えられています。

スリム&コンパクトになったのは理由は主に二つで、一つはピュアである事をアピールするため。

ヤマハXVS950CU

ピュアということは即ち乗りやすいという事。それを視覚でもアピールする為にスリムでコンパクトにしたんです。

BOLTを見ても乗りにくそうに見えませんよね。でも一方でハミ出したエンジンは迫力があってパワフルに見える。

この

「見ただけBOLTがどんなバイクか理解してもらう」

というのが狙い。そしてその印象は乗り出しても決して変わらない。

もう一つの狙い・・・個人的にはこれがBOLTデザインの一番の唸りポイント。

ヤマハBOLT

何度も言いますがBOLTはスリムなのでクルーザーにありがちな

「シート高は低いんだけど幅があるから足つきが悪い」

というクルーザー特有の悩みがなく数値以上に足つきはベッタリ。

身長170cmでこれだけ膝が曲がる。

BOLTのポジション

信号待ちでバレリーナにならないし、よろつかないし、おっかなびっくりにならない。

日本人でも足を踵までドッシリ付けて構える様に停まることが出来る。

ボルトの足つき

そして青になって走り出すとコンパクトでミッドコントロール(足を前ではなく下に曲げるスタイル)な事から手足が伸び切らず、気持ち前傾のスポーティなポジションに自然となる。

乗車デザイン

これらがBOLTデザインの唸りポイント。

BOLTがスリム&コンパクトに拘ったのは

「バイクを転がしてる」

という表現がピッタリな『乗っている』ではなく『走らせている』というシルエットを持たせる為にあるんです。

つまりBOLTが一番カッコよく見えるシーンは

boltのライディング

「自分が運転している時」

という事。

自分も含めて最高にカッコよく魅せてくれるというのがBOLTデザインの最大の唸りポイントなんです。

主要諸元
全長/幅/高 2290/830/1120mm
シート高 690mm
車軸距離 1570mm
車体重量 247kg(装)
[251kg(装)]
燃料消費率 21.5km/L
※WMTCモード値
燃料容量 12.0L
エンジン 空冷4サイクルSOHC2気筒
総排気量 941cc
最高出力 52.0ps/5500rpm
最高トルク 8.2kg-m/3000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前100/90-19(57H)
後150/80B16(71H)
バッテリー YTZ14S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
推奨オイル ヤマルーブプレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.3L
交換時3.7L
フィルター交換時4.0L
スプロケ 前30|後70
Vベルト品番 1TP-46241-00
車体価格

874,650円(税込)
{918,750円(税込)}
<977,400円(税込)>
※[]内ABSモデルは+50,000円
※{}内はBOLT-R
※<>内はBOLT-C

系譜図
XVS9502009年
XVS950A
(26P/5S7)
ボルト2013年
BOLT/A/C/R
(1TP/2CY/2DX/B33)
SCR9502017年
SCR950
(BL3)
20192017年
BOLT/R
(BP6/BS5)

XVS950A(26P/5S7)-since 2009-

XVS950A

「日常を抜け出し気ままに。どこまでも。」

海外向けミドルクルーザーとなるXVS950A/26P型。

北米ではV-STAR950という名前で日本にも同名のカナダ仕様/5S7型が2010年と2015~16年に入ってきています。

ミッドナイトスター

ちなみにミッドナイトスターというのはサブ(ファミリー)ネームで、元々80年代にヤマハがやってた黒金でお馴染みミッドナイトスペシャルが由来。

だから繋ごうと思えばXV750SPECIALやVIRAGO1100まで遡れるんですが主題がBOLTで話が散らかってしまうので割愛させてもらいますスイマセン。

このXVS950Aは兄貴分であるXVS1300Aの挟み角60度水冷Vツインエンジンをベースにボアを縮小したものなんですが、それに加えて振動を打ち消すバランサーを抜いているので鼓動感もアップしています。

XVS950Aエンジン

ボアも冷却方式もバランサーの有無も違うってもはや別エンジンですね。ちなみにローラーロッカーアーム式SOHCなので燃費も20km/Lを切らない優秀さ。

フレームの方はキャリーオーバーする形で

・リジット風リンク式モノサス

・ステップボード付きフォアコン

・ロー&ロングの流線ボディ

・タンクオンメーター

などなどクルーザーのツボを抑えたスタイルなんですが・・・その一方で特徴的なのがフロント周り。

XVS950Aのホイール

髭みたいなウィンカーステーや集合管も強烈ですが注目して欲しいのは中空キャスト70%偏平というクラスとしては比較的珍しいフロントホイール。

大きくも小さくもない軽量&高剛性なフロントなんですが、これはハンドリングを素直なものにするのが狙い。

そのためかXVS950Aは

「とにかく乗りやすい」

という声しか聞こえてこない本当に優秀なミドルクルーザーだったりします。

XVS950Aツアラー

ちなみにその素直さと低燃費性からアメリカでは各種装備を兼ね備えたツアラー仕様もありました。

今にして思えば長距離も熟せるツーリングBOLT、さしずめBOLT-Tスペックみたいなモデルですね。

XVS950A壁紙

ただ残念な事に逆輸入車扱いで宣伝の機会に恵まれなかったのも影響したのか2017年モデルをもって生産終了となりました。

主要諸元
全長/幅/高 2435/1000/1080mm
シート高 675mm
車軸距離 1685mm
車体重量 278kg(装)
燃料消費率
燃料容量 17.0L
エンジン 空冷4サイクルSOHC2気筒
総排気量 942cc
最高出力 53.5ps/6000rpm
最高トルク 7.8kg-m/3000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前130/70-18(63H)
後170/70B16(75H)
バッテリー YTZ14S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
推奨オイル ヤマルーブ
または
SAE 10W-30から20W-50
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.3L
交換時3.7L
フィルター交換時4.0L
スプロケ 前30|後70
Vベルト品番 5S7-46241-00
車体価格 960,000円(税別)
※プレスト価格
系譜図
XVS9502009年
XVS950A
(26P/5S7)
ボルト2013年
BOLT/A/C/R
(1TP/2CY/2DX/B33)
SCR9502017年
SCR950
(BL3)
20192017年
BOLT/R
(BP6/BS5)

MT-07(B4C)-since 2018-

MT-07

「Dark Attraction」

2018年モデルにあたるMT-07のB4C型。

遂にヘッドライトレンズまでMT-09から拝借かという顔になり、サイドのタンクカバーやテールライトも合わせてスラント系に変更。

新旧MT-07

中身の方はサスペンションやタンク前まで伸びたシート形状などの小変更のみとなっています。

新旧MT-07リア

要するに化粧直しに近いから正直これと言って書くことが無いのでMT-07のコンセプトについて少しお話を。

MT-07は大型MTシリーズで唯一のスチールフレームバイク。XJR1300が生産終了になり今ではヤマハの大型スポーツバイクで唯一に。

これが何故かと言うとヤマハはアルミにとっても力を入れてるから。

CFアルミダイキャスト

ヤマハは大きい物も作れる大規模なアルミダイキャスト設備を自前で持っており、自動車のエンジンヘッドやサージタンクなど他業種にも供給している。

つまりヤマハにとってアルミというのは内製の強みを活かせる得意分野。だからスポーツバイクがアルミだらけなのは当たり前なわけ。

にも関わらずMT-07がスチールフレームなのはプロジェクトリーダーの白石さんが”絶対にスチールフレームで行く”と決めていたから。

MT-07プロジェクトリーダー

この白石さんは元々サンダーキャットやYZF-R6などガチガチアルミフレームなミドルSSを好んで乗っていたんですが、峠やサーキットなどでは最高のファンライドを味わった一方で、日常でファンライドを体感出来ないことに悩みを抱いていた。

それはモード切り替えや姿勢制御などが当たり前になりだした近年になると更に強く考えるように。

そんな時に任されたのがこのMT-07プロジェクト。

モヤモヤしていた思いを具現化させるチャンスだとして導き出した答えが

MT-07ブラック

「普通の人が普通に楽しめるバイク」

そうして誕生したのが、フロント荷重を重視していない車体バランスに、ハイテンスチールにも関わらずアルミの足元にも及ばないヘロヘロなフレームを持ったMT-07です。

MT-07メインフレーム

そんなヘロヘロフレームに対して

「剛性が低すぎる」

という声を聞いたりします・・・が、それこそMT-07が狙ったこと。当たり前ですがヘロヘロなのはわざとです。

2018MT-07ヘッドライト

そもそもフレームというのはアルミにしろスチールにしろ、適切なスポーツ走行をすると撓るもの。

つまりMT-07でフレームの撓りを感じるのは、慣れないレベルですら無意識の内に適切なスポーツ走行をしていた証。

そんな撓りに不安や不信を持つのは、簡単には撓らず、また弾くように戻る高剛性アルミフレームに慣れすぎて麻痺しているだけ。

2018FZ-07

大型バイクでフレームの撓りを感じ取れるほどスポーツ出来るバイクが、乗り手主導でスポーツ出来るバイクが今どれだけあるかって話。

その狙いは日本のみならず海外でも見事に当たり、MCNという英語圏最大のバイク情報誌の2014年最優秀バイクを筆頭に様々な賞を獲得しました。

国際サーキットで膝擦りながら

「MT-07は最高だ」

と評価されたわけじゃないですよ。

そんな高負荷に耐えられるフレームは持ち合わせていない。

山を幾つも越える旅をして

「MT-07は最高だ」

と評価されたわけでもない。

長距離を走れるほど落ち着いたハンドリングではありません。

2018MT07

そこらへんをテキトーに走って

「MT-07は最高だ」

と評価されたんです。

何が言いたいかというと、百戦錬磨のプロをも唸らせたMT-07のスイートスポットは

「普通の人が使う普通の中にある」

ということ。

そんな普通の人が普通に乗って最高に楽しめるMT-07ですが、高く評価された事はもう一つあります。

2018MT-07壁紙

「普通の人が買える値段で売っている」

という事です。

主要諸元
全長/幅/高 2085/745/1090mm
シート高 805mm
車軸距離 1400mm
車体重量 183kg(装)
燃料消費率 23.9m/L
※WMTCモード値
燃料容量 13.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC二気筒
総排気量 689cc
最高出力 73ps/9000rpm
最高トルク 6.9kg-m/6500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTZ10S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
LMAR8A-9
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.0L
交換時2.3L
フィルター交換時2.6L
スプロケ 前16|リア43
チェーン サイズ525|リンク108
車体価格 720,000円(税別)
※国内モデルは18年から
系譜図
MT-07 2014年
MT-07/A
(1WS/1XB/BU2)
XSR700 2016年
XSR700
(B34)
2018MT-07 2018年
MT-07
(B4C)

XSR700(B2G)-since 2016-

XSR700

「Urban Casual Retro-ster」

MT-07のスポーツヘリテイジ(伝承)版となるXSR700。

基本的にはMT-07そのままで、アルミのワイドテーパーハンドル採用でハンドルを手前の高い位置に設定。

シートも質感とボリュームのあるレーザーダブルシートとなりシート高が3cmアップ。

MT-07とXSR700

ハンドリングに落ち着きを持たせる為にキャスター角を若干寝かせてあるのでホイールベースも5mmですが伸びています。

見た目の方も各部ステーやカバーをアルミ製、タンクカバーに至っては職人手作業によるバフ仕上げの物を付ける等など

XSR700カタログ写真

「金が無いぶん知恵を出そう」

というMT-07の裏テーマは何だったのかと思うのような造りに・・・まあその分89万9,640円と20万円近く値段も上がってるわけですが。

ところでXSRもMTと同じように兄貴分のXSR900が居るんだけど、これまた似て非なるヘリテイジに仕上げています。

XSR900がカフェスタイルなのに対し、XSR700はスクランブラースタイル。

XSR700

というのが公式の説明なんだけど、正直それほど違いが・・・でも似て非なるのは確かです。似て非なるのは見た目ではなく中身のほう。

これはベースのMTに依存している事が由来なんだけど、XSR900は見た目に反してアルミフレームにトラコンやモード切り替え等の最先端技術が散りばめられた俗にいうネオレトロ。

イギリス版XSR700

対してXSR700はMT-07を見ても分かる通り、特に変わった物は付いておらず何の変哲も無いスチールフレームというオーソドックスな作り。

これが何を意味するのかというと

「カスタムベースにもってこい」

ということ。

だからメーカーも色々と考えて造っているんですね。その最もたる部分がシートフレーム。

XSR700のフレーム

メインフレームが中途半端な所で終わっており、シートフレームを被せるようにボルトオンする形になっている。これはMT-07にも付いていないXSR700だけの構造。

何でわざわざこんな事をしているのかというと、カスタムの定番ながら後には引けなくなるシートフレームのぶった斬りをしなくてもいいように。

XSR700シートフレーム

つまりシートフレームが脱着式になってるんです。

XSR700は見た目だけでなく中身までもヘリテイジであり、カスタム事情に最大限配慮した最新カスタムベースというわけ。

主要諸元
全長/幅/高 2075/820/1130mm
シート高 835mm
車軸距離 1405mm
車体重量 186kg(装)
燃料消費率 23.9m/L
※WMTCモード値
燃料容量 13.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC二気筒
総排気量 689cc
最高出力 73ps/9000rpm
最高トルク 6.9kg-m/6500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58V)
後180/55ZR17(73V)
バッテリー YTZ10S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
LMAR8A-9
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.0L
交換時2.3L
フィルター交換時2.6L
スプロケ 前16|リア43
チェーン サイズ525|リンク108
車体価格 833,000円(税別)
※国内モデルは18年から
系譜図
2014年
MT-07/A
(1WS/1XB/BU2)
XSR7002016年
XSR700
(B34)
20182018年

MT-07(B4C)

MT-07(1WS/1XB/BU2) -since 2014-

MT-07

「COOL URBAN SPORT」

兄貴分であるMT-09から少し遅れて登場したMT-07。

ABS無しが1WSで、ABS有りが1XBとカラーコード枯渇から2017年のみBU2。

ちなみに09と07は統括する人こそ同じだったものの、開発チームは別々だったから

「”今までにない面白い物(※MTのテーマ)”を具現化させるのはウチだ」

と互いに火花を散らしながら開発していたんだとか。

MT-07

MT-09の方が先に出た上に珍しい三気筒だった事から話題を持っていかれた感がありますが、このMT-07も負けず劣らずな物を持っている。

何よりまず挙げられるのが新開発のクランク角270度並列二気筒エンジンですね。

CP2エンジン

ヤマハ自身もCP2(クロスプレーン二気筒)と言っている通り、YZF-R1のCP4(クロスプレーン四気筒)を真っ二つにしたようなエンジンで点火タイミングはVツインと同じ。

まあクランクとか点火タイミングについては「二気筒エンジンが七変化した理由|バイク豆知識」で書いたので割愛しますが

270度クランクのトルク

”二気筒=ガサツに回る”という先入観を持って乗ると、点火タイミングはもちろんクロスプレーンによる慣性トルク(回転ムラ)の無いスムーズなトルクに肩透かしを喰らいます。

昔を知っている人は市販車初の270度クランクパラレルツインのTRX850やTDMを思い出す人も多いかと。

TRX850

「現代パラツインスポーツのパイオニアTRX850|系譜の外側」

ただこれらのバイクとMT-07は点火タイミングが同じだけで全く違うエンジンです。

シリンダーのB/S比や前傾や材質も勿論そうなんだけど一番分かりやすいのが振動を打ち消すバランサーで、TRXやTDMが二本だったのに対しMT-07は一本になっています。

MT-07エンジン

簡単に言うと二本だと振動を完全に消せるけど、一本にすると少し残る。

なんでわざわざ一本減らしたのかというと、MT-07の開発においての最重要項目が

”徹底的に軽く作ること”

だったから。

MT-07サイド

つまり軽さを取るためにバランサーを一本抜いたわけ。

当たり前ですが抜いた事によって消せなかった振動もそのままではなく、クランクとのバランスを計算し心地よく残すよう調整。

こうするためにヤマハが定めたクランクの最低重量より軽くすることになり猛反対にあったそう。結局は押し通したみたいですけどね。

2014YAMAHAMT-07

だからMT-07は予想を遥かに超えるほどタコメーターがビュンビュン動きます。

バランサーを抜いた理由は軽量化のためと開発者(小林さん)も言っているんですが、当然これはコスト面もあると思います。

実際MT-07は装備重量で179kgという圧倒的な軽さだけでなく

「税込69万9840円(※初年度)」

という破格のような安さも持っていた。このおかげで2015年の大型部門で販売台数一位を記録しています。

1WS

なんでMT-07がコレほど安いのかというと、トラクションコントロールや電子スロットルや走行モード切り替え等の最先端デバイスを付けなかった事。

そしてもう一つはアルミやチタンなどの高価な素材を極力使っていない事です。

2016年カラー

・・・しかしここで疑問に思う人も多いと思います。

何故アルミやチタンを使うかというと

「軽くする事が出来るから」

ですよね。

にも関わらずMT-07は装備重量で179kgとかなり軽い。これには”今までに無いもの”というテーマとは別の裏テーマが関係しています。

ヘッドライトとテールライト

それは車体価格を抑えないといけない事から生まれた

「金が使えないぶん知恵を使おう」

という要するに創意工夫でコストを抑えようというテーマ。

マウントプレート

それが見て取れるのが例えば公式でも説明されているサス、マフラー、ピボット部のマウントプレートの一体化。

MT-07ハンドル周り

他にもスイッチボックスなど流用できるものはMT-09から拝借し、デコンプ(圧縮を少し逃がすことで始動性を上げる)機能を設けることでバッテリーとセルモーターをダウンサイジングなどなど。

単に安物にグレードダウンするのではなく知恵と工夫を用いることで、軽く且つ安く造ることが出来たわけ。もちろんグローバル展開によるスケールメリットも大きいですけどね。

2015年カラー

車体価格の割に安っぽく見えないのが何よりの証拠なんですが、実はこれにもちゃんと配慮があるです。

その配慮が特に現れている部分が、アルミ素材の凝った形をしたピボットカバーやクランクケースカバー。

MT-07リアビュー

そして明らかに不相応なスイングアームと180/55というワイドタイヤ。

これらはハッキリ言ってデザイン有りきの物。

これらを採用しなければ車体価格はもっと抑えられたし知恵を絞り出す苦労も緩和されるのに譲らなかった。

MT07

「眺める楽しさも絶対に必要だ」

とプロジェクトリーダーの白石さんが考えていたからです・・・が、少し別の効果も持ったと思うんですよ。

MT-07がなんで売れたかって言うとやっぱり乗って楽しかったから。

長くなったので2018年型で話しますがMT-07が誰のために作られたバイクかというと

「何処にでも居る普通のライダー」

です。

MT07のターゲット

でもだからといって見るからに安っぽいと”普通のライダー”は乗る前から安物バイクという結論を出し選択肢から外してしまう。

MT-07は価格を少し上げてでもデザインを取ったから門前払いされることなく、実際に乗ってくれて感動する普通のライダーが多かった。

だからこれだけ売れたんではないかと。

主要諸元
全長/幅/高 2085/745/1090mm
シート高 805mm
車軸距離 1400mm
車体重量 179kg(装)
[182kg(装)]
燃料消費率 24.1m/L
※WMTCモード値
燃料容量 13.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC二気筒
総排気量 689cc
最高出力 73.4ps/9000rpm
最高トルク 6.9kg-m/6500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTZ10S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
LMAR8A-9
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.0L
交換時2.3L
フィルター交換時2.6L
スプロケ 前16|リア43
チェーン サイズ525|リンク108
車体価格 648,000円(税別)
[694,000円(税別)]
※[]内はABSモデル(1XB/BU2)
系譜図
2014年
MT-07/A
(1WS/1XB/BU2)
XSR7002016年
XSR700
(B34)
20182018年

MT-07(B4C)

MAJESTY250(4D9後期) -since 2012-

DT-1

現行の4D9後期

ものすごく釣り上がった眼は影を潜めブラックアウトされた比較的大人しめな二眼に戻った。
アジャスターレバーになったこと以外は機能的に目立った変更点はなく、その分うなぎ登りだった価格も据え置き。ビッグスクーターブームが去った事の影響かな?

先述の4D9前期からそうだけどマジェスティは他社のビッグスクーターに比べ非常に地味なメーターをしてる。

メーター周り

若くなりすぎた客層年齢を上げる目的だろう。元々がマジェスティは「大人のスポーツセダン」というコンセプトだったしね。

でもまあ、だとすると個人的に解せない部分がある。それはマフラー。

現行マジェスティ

もうなんか「自分で好きなのに換えてね」って言ってるような原付並みの貧弱さ。グラマラスなボディに対しマッチしてない・・・

ビッグスクーターが他のバイク乗りに嫌われる原因はATだからとかじゃなく、JMCA非認定マフラーを始めとする違法改造率の高さだと個人的には思う。

爆発的に人口が増えモラルハザードが起こってしまったのは仕方のない事なのかもしれない。
でもその問題に対しホンダもヤマハもスズキも販売優先で見て見ぬふりをしてきた感は否めない。(警察もそうけどね)
そんな違法マフラー問題を放棄してると言われても仕方ない作り。
少なくともビッグスクーターのパイオニアであるマジェスティがすることじゃないと思うんだけどなあ。コストの兼ね合いもあるんだろうけど、もうちょっと何とかならなかったものか。

と、まあ個人的見解はここまでにして。最後に数字で語るとマジェスティはもはや後から追ってきたフォルツァに販売台数で負けてしまっています。

ヤマハはビッグスクーターというジャンルを生み出したマジェスティをどうするでしょうね。

主要諸元
全長/幅/高 2175/770/1185mm
シート高 700mm
車軸距離 1550mm
車体重量 188kg(装)
燃料消費率 37.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 12.0L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 19ps/6500rpm
最高トルク 2.2kg-m/5500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前110/90-13(55P)
後140/70-12(65L)
バッテリー YTZ10S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/ベーシック
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.7L
交換時1.5L
フィルター交換時1.7L
スプロケ
Vベルト 4D9-17641-00
車体価格 669,000円(税別)
系譜図
SG01J1995年
マジェスティ(4HC)
SG03J前期2000年
マジェスティ(5GM)
SG03J2002年
マジェスティ/C/ABS(5SJ)
SG15J2004年
グランドマジェスティ(5VG)
SG20J前期2007年
マジェスティ(4D9前期)
SG20J現行2012年
マジェスティ(4D9後期)

【関連車種】
フォルツァの系譜スカイウェイブ250の系譜

MAJESTY250(4D9前期) -since 2007-

DT-1

フルモデルチェンジし四代目となったマジェスティ4D9の前期。

強化された排ガス規制に対応するためにFI化したんだけど、それだけじゃなくてメッキシリンダーやアルミ鍛造ピストンなどを採用した新設計エンジンを積んでる。

ところが実は馬力が先代から3馬力下がって19馬力。メーカーは「カタログスペックよりも街中キビキビを取った」とのこと。

更に電子制御トランスミッションのYCC-AT(Yamaha Chip Controlled-Automatic Transmission)を搭載。
これは要するに最近では珍しくなくなったモード切替スイッチで、ノーマルモードとエンブレが強くなる(若干引っ張るような)モードと、それに自動変速を加え加速を速くするモード。

プロジェクター式

外見もエアロデザインを進化させ、ライトがプロジェクター式になった。ツリ目って言っていいのかいいのか分からないくらいツリ目に。

どこかで見たことあると思ったらプロジェクターは同年代のYZF-R1(4C8)と同じものなんだね。そしてこの顔でもR1同様に賛否両論あった。

まあそれより何よりビッグスクーターブームが既に去リつつある中で、希望小売価格が70万2450円と高くなっちゃったもんだからどんどん販売台数は落ちていった。

主要諸元
全長/幅/高 2175/780/1185mm
シート高 700mm
車軸距離 1550mm
車体重量 188kg(装)
燃料消費率 38.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 12.0L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 19ps/6500rpm
最高トルク 2.2kg-m/5500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前110/90-13(55P)
後140/70-12(65L)
バッテリー YTZ10S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/ベーシック
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
1.7L
交換時1.5L
フィルター交換時1.7L
スプロケ
Vベルト 4D9-17641-00
車体価格 669,000円(税別)
系譜図
SG01J1995年
マジェスティ(4HC)
SG03J前期2000年
マジェスティ(5GM)
SG03J2002年
マジェスティ/C/ABS(5SJ)
SG15J2004年
グランドマジェスティ(5VG)
SG20J前期2007年
マジェスティ(4D9前期)
SG20J現行2012年
マジェスティ(4D9後期)