「キング・オブ・スクーター」
スペイシーの最上位モデルとして登場した今はなきスペイシーの250。
当時のホンダとしては最大最上位スクーターとして登場しただけあってこの時代にもかかわらず最初からいきなり水冷エンジンを積んでる。
もちろん無段階変速のVマチックで驚きなのは車重が118kgと激軽なこと。これは今の250ビッグスクーターと違ってメットインなどもなくコンパクトなのが理由。
今で言うとPCXと同じくらいの小ささ。
つまり
水冷20馬力250ccエンジン+無段階変速+118kg=とっても速い
ただし足回りが・・・まあこの頃のスクーターは全部こんな感じだったんだけどね。
まだメットインもない頃だし。
じゃあシート下はどうなってるの?って思う人もいるかもね。
シート下にはエンジンがあります。スクーターのエンジンを見たことがある人なら分かると思うけど今時のスクーターのエンジンはこうなっています。
シリンダーが前方に大きく傾いて駆動まで一体となってます。こうやって高さを抑える事でメットインのスペースを確保しているわけですね。これをスイングユニット式といいます。
それに対しこのスペイシーがどうなっているのかというとこうなっています。
今見るとなんだかシリンダーの方向が間違ってるような気がしますが、当時はこれがメジャーでした。
この形はメットインの普及と同時に廃れたけどね。ただその分だけ足元のスペースが開くからタンクも大きく取れてサイズの割には8.6Lも入るほどの大きさだった。
FREEWAY
(MF03)
-since 1989-
少し飛んじゃうんだけどマイナーチェンジがあってて五年後の1989年にはスペイシーの文字が取れてFREEWAYというペットネームだけになりました。
これがホンダが250ccでは初となるメットイン機能を備えた250スクーター。当然ながらエンジンからフレームに至るまで全てが変わっている。上で消化したようなスイングユニット式になりました。だから別物バイクといえば別物バイク。
みんな知ってるMF02は次のページで紹介します。
主要諸元
全長/幅/高 | 1920/715/1115mm [1840/730/1095mm] |
シート高 | 780mm [760mm] |
車軸距離 | 1260mm [1300mm] |
車体重量 | 126kg(装) [145kg(装)] |
燃料消費率 | 50.0km/L 40.1km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 8.6L [9.2L] |
エンジン | 水冷4サイクルOHC単気筒 |
総排気量 | 244cc |
最高出力 | 20ps/7500rpm [20ps/7000rpm] |
最高トルク | 2.2kg-m/5500rpm |
変速機 | Vマチック |
タイヤサイズ | 前後4.00-10-4PR [前110/90-10(61J) 後120/90-10(65J)] |
バッテリー | FTX12-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DP6EA-9 |
推奨オイル | Honda純正ウルトラE1(10W-30) |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量1.0L 交換時0.8L [全容量0.9L|交換時0.8L] |
スプロケ | – |
Vベルト | 23100-KM1-003 |
車体価格 | 338,000円(税別) [399,000円(税別)] ※[]内はフリーウェイ/MF03 |