ZX-6R(ZX600P) -since 2007-

2007ZX-6R

「RとRRの融合」

三代目となるZX-6R/600P型。

このモデルで事件が起きました・・・いや顔の話じゃないですよ。

ZX600Pセンター

確かにインパクトがあるというか可愛らしい顔と特徴的なマフラーですが。

ちなみにこのマフラーの形、薄くて容量が少なくパワーが稼げないと問題になったのですが

「この薄さが大事なんだ」

としてデザイナーが断固として譲らず、エンジン設計側が折れる形で採用された拘りのマフラーだったりします。

2007ZX-6Rマフラー

が、それより事件なのが+37ccのモデルが無くなった事です。

セールストーク的には

「600ccの円熟化が進み、600ccでも低速の問題が解決出来たため一本に絞った」

という話でしたが、実情としてはミドルの主戦場である欧州において600cc一本に絞ってほしいという意見が多かったのが主な理由。

ZX600Pcutmodel

信じられない話ですが向こうの人は公道で使いつつナンバーを付けたままレースでも使うのは珍しくないらしく、公道用636とレース用600を分けられるとそういう使い方が出来ないからだそう。

ZX-6R/ZX600P

そのためこのP型からはRRのSP(レーサー)をベースにする事になったわけですが一悶着ありました。

先代の不満点を聞き込みに回ったところ

「タイヤの減りが早い」

という声が多かった。

これはフレーム剛性が高すぎた事が原因で、その反省から最適な剛性のフレームを新設計することに。

そして形になった新作フレームをテストライダーが乗ったところ

「どうしたいのか、方向性が分からない・・・」

というZX-6R史上最低の評価を食らう事に。

これが何故か調べた所、剛性には問題が無かったものの過程の捻れ方に原因があると分かり形状や材質だけでなく溶接箇所や溶接ビードの一つに至るまで細かく見直し。

造って走っては見直して、造って走っては見直してという

『数値として表れない部分の改良』

に主軸を置いて改良する日々。

そうして完成したフレームは最低評価だったのが嘘のように非常に完成度が高いものに。

ZX600R

その改良の痕跡として分かりやすく現れているのがメインフレーム中央の溶接痕。

普通ここは直角に入っているんですがこのP型はもの凄く角度が付けられてる。

このフレームを担当した井高さんも

「理想的なフレームが出来た」

と自画自賛。

またこのモデルを含む歴代ZX-6Rのプロジェクトリーダーである岡部さんも傑作と言うほど本当によく出来たフレームで、その証拠にZX-6Rはこれ以降メインフレームに大きな変更は行われていません。

ZX600Pface

可愛い顔からは想像がつかないほど出来る子だったP型のお話でした。

主要諸元
全長/幅/高 2105/720/1125mm
シート高 820mm
車軸距離 1405mm
車体重量 167kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 17.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 599cc
最高出力 109ps/12000rpm
最高トルク 6.5kg-m/12000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9E
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量3.8L
交換時2.9L
フィルター交換時3.2L
スプロケ 前16|後43
チェーン サイズ520|リンク112
車体価格 1,092,000円(税込)
系譜図
ZX600F1995年
ZX-6R
(ZX600F)
ZX600G1998年
ZX-6R
(ZX600G)
ZX600J2000年
ZX-6R
(ZX600J/636A)
ZX636B2003年
ZX-6R
(ZX636B/600K)
ZX636C2005年
ZX-6R
(ZX636C/600N)
ZX600P2007年
ZX-6R
(ZX600P)
ZX600R2009年
ZX-6R
(ZX600R)
ZX600E/F2013年
ZX-6R
(ZX636E/F)
ZX600G2019年
ZX-6R
(ZX636G)

ZX-6R(ZX636C/ZX600N) -since 2005-

ZX636C

「より速く、よりスムーズに」

センターアップマフラーが目を引くC型。

最新の航空学により角が落とされNinjaシリーズ最高のCdA値(空気抗力係数)を叩き出したモデル。

これにより最高速である268km/hを出すために必要なパワーを従来モデルより約10馬力軽減。

ZX636Cカットモデル

と言われてもあまり恩恵が感じられないかも知れませんが、要するに空気抵抗が大幅に減ったわけで燃費向上に大きく貢献しているです。

しかしそんな外見以上に変わったのが中身の方。

ZX636Cカットモデル

・デュアルFI

・楕円スロットルバルブ(市販車初)

・ペタルディスク(市販車初)

・排気デバイス

・左右非対称異型スイングアーム

・バックトルクリミッター

・ラジアルマスターシリンダー

などなど。

2005ZX-6Rカタログ写真

でも一番はエンジンを見直して先代から一気に10馬力アップして128馬力(公道向け636C型)になったこと。

これほど馬力が上がったのは

「このエンジンの限界を求めよう」

というチームコンセプトがあったから。

2005ZX-6R壁紙

その結果が10年近く破られなかった128馬力。

ZX-6Rの中で一番野心的なモデル。

主要諸元
全長/幅/高 2065/715/1110mm
シート高 835mm
車軸距離 1390mm
車体重量 164kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 17.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 636cc
最高出力 123ps/12500rpm
最高トルク 7.2kg-m/11500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/65ZR17(56W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9E
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量4.0L
交換時3.4L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前15|後43
チェーン サイズ520|リンク108
車体価格 1,039,500円(税込)
系譜図
ZX600F1995年
ZX-6R
(ZX600F)
ZX600G1998年
ZX-6R
(ZX600G)
ZX600J2000年
ZX-6R
(ZX600J/636A)
ZX636B2003年
ZX-6R
(ZX636B/600K)
ZX636C2005年
ZX-6R
(ZX636C/600N)
ZX600P2007年
ZX-6R
(ZX600P)
ZX600R2009年
ZX-6R
(ZX600R)
ZX600E/F2013年
ZX-6R
(ZX636E/F)
ZX600G2019年
ZX-6R
(ZX636G)

ZX-6R/RR(ZX636B/600K) -since 2003-

2003ZX-6R

「目標はクラス最速」

スーパースポーツ選手権によってミドルの熱が最高潮に達した頃に発売された新世代ZX-6RことZX636B型。

ずっとメガスポーツ偏重だったカワサキとして初のスーパースポーツモデルなんですが

・FI化

・3~6速をクロス化

・前後分割式オールアルミフレーム

・市販車初となるラジアルマウントキャリパー

・41mm大径倒立フォーク

などなどコンセプト通りワインディングからサーキットまでのエキサイトメントに絞る形に。

ZX636Bカットモデル

ところで

「636って排気量オーバーなのでは」

という話ですが、実際その通りでレース向けはZX-6RR/600Kという別モデル。

ZX600K

カリカリなレース用と公道モデルの2モデル展開でした。

Kモデルの方は

・鋳造ピストン

・ステダン装着用ボス

・可変ピボット

・バックトルクリミッター

などなどを装備。

こう聞くとKモデルが豪華で本当の6Rの様に聞こえるかも知れませんがそれは違います。

ZX636B

+37ccというのはどうしても600という限られた排気量ではどうしても犠牲になってしまうトルクを稼ぐための物。

この恩恵は数値以上のもので、巷では卑怯者呼ばわりする声までありました。

2003ZX-6Rカタログ写真

これ要するに

「全域で使いやすい汎用性こそZX-6R」

という初代からある考えを継いでいる事の現れなんです。

主要諸元
全長/幅/高 2025/720/1110mm
シート高 835mm
車軸距離 1400mm
車体重量 161kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 636cc
最高出力 118ps/13000rpm
最高トルク 6.8kg-m/11000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/65ZR17(56W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9E
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量4.0L
交換時3.4L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前15|後43
チェーン サイズ520|リンク110
車体価格 1,029,000円(税込)
系譜図
ZX600F1995年
ZX-6R
(ZX600F)
ZX600G1998年
ZX-6R
(ZX600G)
ZX600J2000年
ZX-6R
(ZX600J/636A)
ZX636B2003年
ZX-6R
(ZX636B/600K)
ZX636C2005年
ZX-6R
(ZX636C/600N)
ZX600P2007年
ZX-6R
(ZX600P)
ZX600R2009年
ZX-6R
(ZX600R)
ZX600E/F2013年
ZX-6R
(ZX636E/F)
ZX600G2019年
ZX-6R
(ZX636G)

ZX-6R(ZX600J/ZX636A) -since 2000-

ZX600J

「You can’t lead from behind.」

第一世代最後となるZX-6R/ZX600J型。

ここでちょっとモデルチェンジの内容の前に当時のミドル情勢を説明します。

90年代にミドルの熱源というか火種であるCBR600Fが大ヒット、それに対抗すべく登場したスポーツ志向のZX-6Rによりミドルスポーツは更に人気となり一つのクラスとなりました。

その影響で今までローカル止まりだった600レースが世界選手権に格上げ。

世界選手権になるということはつまり・・・土俵が出来たというわけで、GSX-R600やYZF-R6などZX-6Rよりも過激なライバルの登場は必然。

600ccクラス

更には我道を進んでいたCBR600Fもスポーツ性を高めたCBR600F4となり、今も続く四大ミドルが1999年に出揃いました。

これにより最初からスポーツ志向が強かったZX-6Rは追う立場から追われる立場へと引っくり返ったわけです。

ZX-6R

そんな中でのモデルチェンジとなったJ型はどんな変更をしているのかというと

・燃焼室を半球形へと改良するヘッド周りを新設計

・メッキシリンダー

・クランクウェブの形状変更

・ラムエアなどをの吸気効率最適化

・スイングアームの剛性アップ

・120/65R17を始めとした足回りの見直し

などなど。

エンジン

色々と改良されているんですがスペック的には+3.5馬力&-5kgと、追われる立場になったカワサキにしては大人しめのスペックアップ。

こうなった理由は

『このクラスに求められるモノは汎用性』

と考えていたから。

そもそも600というのは日常使いの延長線上にサーキットがある形で始まったカテゴリ。

だからこのクラスを買う人というのは見る目がとっても厳しく、サーキットだけでなく街乗りもツーリングも熟せるバイクじゃないといけない。

グラブバー

それが見て取れる典型的な装備が様々なシーンで活躍するグラブバー。

その路線はこのJ型でも変わらず、改良も単純に速さに磨きを掛けるわけではなく全域でパワーを出し、全域で気持ちよく走れてこそのZX-6R。

思ったほどスペックアップをしなかった理由はここにあります。

2001年ワールドスーパーバイクZX-6R

まあこのZX-6Rで世界選手権優勝してるんですけどね。

でも万能600だったのは事実です。

ZZR600-ZX6R

その証拠にZX-6R/J型は後継モデルが出た後も、北米ではZZR600として2006年まで万能スポーツツアラーとして発売されていたんですよ。

※お詫び

実はこのモデルは2002年に636ccとなったモデルがありました。

ZX636A

ZX-6R/636A型といってJ型のボアを2mm拡大しKLEEN(触媒)を搭載しています。

欧州向けに一年だけ販売された第一世代と第二世代の狭間の様なモデル。

全く知らず系譜から抜けていました申し訳ないです。

さてさて・・・スーパースポーツが当たり前な現代では、この旧世代ZX-6Rは装備もスペックも中途半端に見えるでしょう。

ZX-6Rカタログ写真

確かにこの第一世代ZX-6Rをスーパースポーツとは違うと思います。

この第一世代はサーキットだけでなく街乗りにもツーリングにも使える正統派ミドルスポーツという表現が正しいかと。

主要諸元
全長/幅/高 2030/730/1175mm
シート高 820mm
車軸距離 1400mm
車体重量 196kg(装)
[199kg(装)]
燃料消費率
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 599cc
[636cc]
最高出力 111ps/12500rpm
[118ps/13000rpm]
最高トルク 6.7kg-m/10000rpm
[6.8kg-m/11000rpm]
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/65ZR17(56W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9E
推奨オイル カワサキ純正オイル
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量4.0L
交換時3.4L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前15|後40
チェーン サイズ525|リンク108
車体価格 ※[]内はZX636A型
系譜図
ZX600F1995年
ZX-6R
(ZX600F)
ZX600G1998年
ZX-6R
(ZX600G)
ZX600J2000年
ZX-6R
(ZX600J/636A)
ZX636B2003年
ZX-6R
(ZX636B/600K)
ZX636C2005年
ZX-6R
(ZX636C/600N)
ZX600P2007年
ZX-6R
(ZX600P)
ZX600R2009年
ZX-6R
(ZX600R)
ZX600E/F2013年
ZX-6R
(ZX636E/F)
ZX600G2019年
ZX-6R
(ZX636G)

ZRX1200DAEG(ZR1200D) -since 2009-

ZRX1200DAEG

「Japanese Standard Naked」

排ガス規制に伴いフルモデルチェンジされたZRX1200DAEG/ZR1200D型。

FI化に伴いヘッド周りを始めとしたエンジンの見直しで自主規制突破の110馬力となり、ミッションもスムーズさに定評があったZZR1200ベースの6速に変更されスポーツ性を更に向上。

ダエグメカニズム

ホイールも五本スポークタイプとなり、外装もシェイプアップされスリムさが更に増しました。

他にもフレームはもちろん足回りに至るまで改良が入っています。

ZRX1200DAEGで行われた改良の狙いというか目指したものというのは

『国内ベスト』

というのもこのZRX1200DAEGから国内のみの販売なんですね。何故そうなったのか少し説明します。

ローソンレプリカ

プロジェクトリーダーの山本さんいわく、ZRXは本当は先代で終わる予定だった。

これは欧州を中心に

「ネイキッドといえばストリートファイター」

という認識そして人気が広まっていたから。

だからカワサキも水冷Zに大きく舵を切る事となり、いわゆるスタンダードネイキッドはストリートファイターベースで行こうという話に。そのためZZR1400をベースにしたネイキッドや、Z1000ベースにしたネイキッドなどの案で進んでいました。今にして思えばZ900RSが正にソレですね。

しかしそれでは旧来のZRXオーナーを始めとした日本のビッグネイキッド層を満足させるものは造れない。

「日本のビッグネイキッドユーザーを満足させるビッグネイキッドを別に造ろう」

となったのがプロジェクトの始まり。

そして様々な車種を身をもってテストした結果

「日本の道を走って最も楽しいのはやはりZRX1200Rだ」

という結論になった。

操。爽。装。創。

ZRX1200DAEGが国内仕様のみだった事や、大変貌する事がなかった理由はここにあります。

開発リーダーの山本さんが無類のZRX好きというのもあるんでしょうけどね。ZRX1100に十年乗っているそうです。

ちなみに名前が”R”から

『DAEG(ダエグ)』

というルーン文字になった事にも胸を熱くさせる話があります。

japanese standard naked

「着実な成長」

「進歩」

「終わりと始まり」

「突破」

「新しい展開」

という前進的な意味なんですが、この名前を入れたのは開発チームじゃない。

「完成の域にあったZRX1200Rを少しでも良くしようと血眼になって開発に取り組んでいた開発チームの思いを車名に刻みたい」

と営業側からの申し出で付けられた名なんです。

GPZ900Rからずっと磨き続けてきた集大成、大好きなZRXの総仕上げという熱意が伝わったんでしょうね。

最後に開発リーダーを務められた山本さんが、生産終了となった際にRIDEのインタビューで仰っていた言葉を引用して締めたいと思います。

ZRX1200DAEGファイナルエディション

「GPZ900Rの伝統を汲む最後のモデルになりました。分かる人に大事に乗り続けていただきたいです。」

※2017年モデルをもって生産終了

主要諸元
全長/幅/高 2150/770/1155mm
シート高 795mm
[790mm]
車軸距離 1470mm
車体重量 246kg(装)
燃料消費率 25.8km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1164cc
最高出力 110ps/8000rpm
最高トルク 10.9kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX12-BS
プラグ CR9EK
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量3.5L
交換時2.7L
フィルター交換時3.0L
スプロケ 前18|後44
チェーン サイズ525|リンク112
車体価格 1,120,000円(税別)
※[]内はLIMITED
系譜図
GPz11001995年
GPZ1100
(ZX1100E/F)
ZRX11001996年
ZRX1100/II
(ZR1100C/D)
ZRX1200R前期2001年
ZRX1200R/S
(ZR1200A/B)
ZRX1000DAEG2009年
ZRX1200DAEG
(ZR1200D)

【関連車種】
CB1300の系譜XJR1300の系譜Bandit1250の系譜

ZRX1200R/S(ZR1200A/B) -since 2001-

ZRX1200R

「ワインディング エリート」

二代目となるZRX1200R/SのZR1200A/B型。

このモデル何が恐ろしいって一見すると排気量しか変わっていないように見えて実は大きく変わっている事。

ZR1200

ナンバリングにもなっている通りボアを3mm、ストローク1.4mm拡大され1164ccとなっているわけですが、これほぼ作り直したエンジン。

元々GPZ900Rにルーツがあるエンジンだったため、1100までは想定していたものの流石に1200まで上げるのは無理だった。

ZRX1200Rカタログ写真

そこでスリーブ(シリンダーの内張りみたいなもの)を取っ払ってメッキシリンダー化。それに伴いクランクケースに至るまで色々と手を加えたので実は先代とあまり互換性が無い。

フレームの方もヘッド周りの剛性を上げ、スイングアームも剛性を大幅に上げつつホイールベースを13mm延長すると共にピボット位置も5mm下げ。

ZRX1200Rカタログ写真

足回りもリアショックの受け側を下げ180/55にワイド化し、フロントフォークのオフセットやセッティングを見直しなどなど。

「まさかそこまで変更されていたとは・・・」

と思った人が多いと思います。そう思うのも当たり前な話。見た目はほとんど変えていないんですから。

ZRX1200Rカタログ写真

この二代目を託された企画の真田さんいわく

「先代を踏襲し正常進化」

というのがコンセプト。ザックリ言うとより懐の広いモデルにするためのモデルチェンジ。

そんな中でもパッと見で大きく変わったのが、丸目のIIに変わって登場したZRX1200S/ZR1200B型。

ZRX1200S

丸目同様に国内では1000台弱しか売れなかった様なので知らない人も多いかと。

まあこれは日本向けというより当たり前の様に何泊もするツーリングをする欧州向けに造られた意味合いが強いモデルですしね。

ZR1200B

その際にビキニカウルのRはどうしても不向きな所があり、もっと長距離ツーリングに使えるようにしてほしいという強い要望があったから造られたモデルなのがこのS型。サスペンションのセッティングも変えてあります。

更にマイナーなのがZRX1200/ZR1200C型というモデル。

ZR1200C

1200にも丸目モデルあったんですね。欧州のみで販売されていたようです。

一方でこのモデルからアメリカにも輸出されるようになったんですが向こうはRモデルだけ。

北米版ZRX1200R

元ネタである伝説のローソンはアメリカだから当然か。

ちなみにローソンレプリカも古い歴史なので少しだけ解説すると1981年に北米カワサキの要望によりAMAで勝つためにベースマシンとしてZ1000Jを造ったのが始まり。

Z1000J

それをベースにカスタマイズしたのが初のライムグリーンZことKZ1000J改で、このモデルでAMAチャンピオンに輝いたのがエディー・ローソンという方。

初代ローソンレプリカ

この快挙を記念して出されたのがローソンのJ改レプリカであるR型ことKZ1000RとKZ1100Rになります。

これがローソンレプリカの始まりなんですが、意外なことに当時の車体設計を担当していた山崎さんいわく社内でローソンレプリカといえばR型ではなくS型の方だったそう。

ローソンレプリカS1

S型というのはこのKZ1000SというモデルでAMA連覇を狙って補強を始めとしたフルチューニングが予め施された今で言うホモロゲーションモデル。製造はレギュレーションで定められた規約の最低台数である30台のみ。

つまりホモロゲ(S型)の方をローソンレプリカと呼んでいて、ローソンレプリカ(R型)をローソンレプリカと呼んでいたわけじゃなかった・・・頭がこんがらがる。

ただZRXも正確に言うとR1のレプリカというよりこのS1のレプリカと言ったほうが正しいかと思います。

ZR1200A

写真では分かりにくいんですが採用前提で開発されたトラス構造パイプスイングアームやエキセントリック式チェーンアジャスターはS型のものですしね。

社内の人間にとってはSの方がローソンレプリカだったという驚愕の事実だったんですが、もう一つ驚きなのが

「ローソンレプリカがこれほどの人気ブランドになるとは誰も思っていなかった」

という事。

当時はZ人気に陰りが見え始めていた頃だったのに加え、少し経つとGPZ(第二世代Z)への世代交代に成功していたから。

GPZの時代

更にその後もZZRやZX-9Rなどカワサキのフラッグシップがどんどん出た。

・・・にも関わらずローソンレプリカの人気はカワサキの意向に反するように一向に衰えなかったんです。

でもだからこそこうやって再び日の目を見る事が出来た。元祖ローソンモデルに携わられてた山崎さんもこう仰られていました。

ZRX1200Rローソンレプリカ

「ローソンレプリカはZやGPZとは全く違う。ユーザーの皆さんが育ててくれた幸運なブランドですね。」

※2004年:給排気の見直しとピボット位置の調整

主要諸元
全長/幅/高 2120/780/1150mm
[2120/780/1230mm]
シート高 790mm
車軸距離 1465mm
車体重量 223kg(乾)
[227kg(乾)]
燃料消費率 25.5km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1164cc
最高出力 100ps/8000rpm
最高トルク 10.4kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー FTZ14-BS
{TYX14-BS1※04以降}
プラグ CR9EK
または
U27ETR
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量3.5L
交換時2.7L
フィルター交換時3.0L
スプロケ 前17|後42
チェーン サイズ530|リンク110
車体価格 960,000円(税別)
[990,000円(税別)]
※[]内はZRX1200S(ZR1200B)
系譜図
GPz11001995年
GPZ1100
(ZX1100E/F)
ZRX11001996年
ZRX1100/II
(ZR1100C/D)
ZRX1200R前期2001年
ZRX1200R/S
(ZR1200A/B)
ZRX1000DAEG2009年
ZRX1200DAEG
(ZR1200D)

Z1000(ZR1000B) -since 2007-

Z1000B

「テーラーメイド・スーパーネイキッド」

水冷Z1000の二代目になるZR1000B通称B型。

デザインが更にマッシブかつワル(これも重視された要素)になったんですが、中身の方も大幅に改良されました。

具体的には

・フレームを作り直し

・エンジン出力をスムーズに

・エンジンを後方に下げ重量配分を変更

・エンジンマウントを兼ねたアルミサブフレーム

・キャスター角を寝かせ気味にしホイールベースを延長

・ラジアルマウントキャリパー

Z1000B

要するに先代よりも安定志向に振っており、デザインも更に凝ったものに。

ちなみにモチーフになったのは『虎』だそうです。

ZR1000B

細かいことをいうとライトだけではなくウィンカーでもそれを彷彿させるようにしている拘りのビルドインウィンカーだったりします。

このZR1000Bは125馬力という相変わらず猛烈な物を持っている一方で、先に話したとおり少しジェントルにする変更を加えたことで

「カワサキらしくない素行の良さだ」

という褒めてるのか蔑んでるのがよくわからない声が多方から聞かれました。

ZR1000B

でも非常に良く出来ていたのは事実で、そのおかげでこのZ1000は非常にシビアでオールマイティさが求められる欧州ミドルクラスへのZ750Rへの転生を果たし成功(非常に高評価でロングセラー)を獲得しミドルZを確立することになります。

主要諸元
全長/幅/高 2090/780/1065mm
シート高 820mm
車軸距離 1445mm
車体重量 205kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 18.5L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 953cc
最高出力 125ps/10000rpm
最高トルク 10.1kg-m/8200rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後190/50ZR17(73W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9EIA-9
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4/T4
または
MA適合品10W-40
オイル容量 全容量3.8L
交換時3.1L
フィルター交換時3.3L
スプロケ 前15|後40
チェーン サイズ525|リンク110
車体価格 1,050,000円(税込)
系譜図
Z11972年
900Super4
(Z1/A/B)
Z900
(A4)
Z1000A1976年
Z1000
(Z1000A1/2)
Z1-R1977年
Z1-R/2
(Z1000D)
Z1000MK2
(Z1000A3~)
Z1000J1981年
Z1000J
(Z1000J)
Z1000R
(Z1000R)
Z1100GP1981年
Z1100GP
(Z1100B)
Z1100R
(Z1100R)
GPz11001983年
GPZ1100
(ZX1100A)
ZR1000A2003年
Z1000
(ZR1000A)
ZR1000B2007年
Z1000
(ZR1000B)
ZR1000D2010年
Z1000
(ZR1000D)
Ninja10002011年
Ninja1000
(ZX1000G/H)
ZR1000L/M2014年
Z1000
(ZR1000F/G)
Ninja1000
(ZX1000L/M)
ZX1000W2017年
Z1000/R
(ZR1000H/J)
Ninja1000
(ZX1000W)
ZX1002K2020年
Ninja1000SX
(ZX1002K)

Z1000(ZR1000A) -since 2003-

ZR1000A

「世界最高のロードスポーツモデル」

Z1と全く同じコンセプトを持つ新生ZことZ1000/ZR1000A型。

Zというとどうしても空冷2バルブ四気筒のジャパニーズスタイルネイキッドというイメージが強いので、これが出たときに色々と物議を醸したのが記憶に新しい人も多いかと。

ザンザス900で出す予定だったもののZ1000の商標が期限切れを迎えそうだったので更新を兼ねてZ1000に変更した・・・というエピソードがまことしやかに囁かれていますが、確実に言えるのは新生カワサキの第一弾としてかなり力の入ったモデルだったという事。

ZR1000Aのディメンション

肉薄なハイテンスチールのダイヤモンドフレームで400cc並のホイールベースなボディに、低中速に厚みを持たせたZX-9Rベースのエンジンを突っ込んだ形。

だから127馬力/197kg(乾)というポテンシャルを持っており、簡単にウィリー出来るというかウィリーしてくれと言わんばかりの今でいうストリートファイター系になります。

ZR1000A2

それで何が新生カワサキの第一弾なのかって話ですが、それはこの見た目を見れば分かる通り性能ではなくデザインに関すること。

ちょうどこの頃からカワサキは初代ロードスターのNAをデザインされた田中俊治さんをヘッドハンティングしてデザインプロセスを大幅に見直してるんですね。簡単に言うとデザイナーのヒエラルキーを高める改革。

そしてその第一弾となったのがZX-6Rと、このZ1000。共通点はシートカウルだけじゃなかった。

ZR1000Aコンセプトスケッチ

ただ両車の違いとしてZ1000はZX-6R以上にデザインを最優先に開発されたモデルというか

『デザイナーが思い描いた形が絶対』

で開発された経緯があります。それをエンジニアが再現していく開発プロセス。

2003年式Z1000

更に凄いのが重役の人間も口出し無用だったこと。このZ1000は完成まで市販化の是非を問う重役にすら一切見せず、カワサキのデザイナーが全権限を持った形で開発されてるんです。※KMB39より

ZR1000Aコンセプトスケッチ

そんな背景があったからこそ、このコンセプトデザインを忠実に再現出来た。

ちなみにデザインコンセプトを要約すると

『とにかくフリーダムでパワフルでマッシブで見飽きないバイク』

という感じ。

Z1000A

もちろん性能もインプレッションでSSに迫るほどのラップタイムを叩き出して話題になるほどの物を持っていたんですが、4-2-4マフラーや切削&バフのホイールなど明らかに既存のバイクとは違う、逸脱しているとさえ言えてしまうこの出で立ちは新生カワサキの意欲の現れだったという話。

ある意味ではデザイナーが我を通しきった新生Zとも言えますね。デザインに割く時間がほとんど無かったZ1とは対極的で面白い。

主要諸元
全長/幅/高 2080/770/1055mm
シート高 820mm
車軸距離 1445mm
車体重量 198kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 953cc
最高出力 123ps/10000rpm
最高トルク 9.7kg-m/8000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後190/50ZR17(73W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9E
または
U27ESR-N
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4/T4
または
MA適合品10W-40
オイル容量 全容量3.8L
交換時3.1L
フィルター交換時3.3L
スプロケ 前16|後42
チェーン サイズ525|リンク112
車体価格 1,029,000円(税込)
系譜図
Z11972年
900Super4
(Z1/A/B)
Z900
(A4)
Z1000A1976年
Z1000
(Z1000A1/2)
Z1-R1977年
Z1-R/2
(Z1000D)
Z1000MK2
(Z1000A3~)
Z1000J1981年
Z1000J
(Z1000J)
Z1000R
(Z1000R)
Z1100GP1981年
Z1100GP
(Z1100B)
Z1100R
(Z1100R)
GPz11001983年
GPZ1100
(ZX1100A)
ZR1000A2003年
Z1000
(ZR1000A)
ZR1000B2007年
Z1000
(ZR1000B)
ZR1000D2010年
Z1000
(ZR1000D)
Ninja10002011年
Ninja1000
(ZX1000G/H)
ZR1000L/M2014年
Z1000
(ZR1000F/G)
Ninja1000
(ZX1000L/M)
ZX1000W2017年
Z1000/R
(ZR1000H/J)
Ninja1000
(ZX1000W)
ZX1002K2020年
Ninja1000SX
(ZX1002K)

Z750(ZR750L) -since 2007-

2007年式Z750

水冷Zとなって二代目のZ750(ZR750L)

先代から質感が大幅に上がり倒立サスを奢ってもらえた。
これは先代がコストパフォーマンスの優秀さなどで欧州でそこそこ好評だったからにほかならない。

先代もそうだけど基本的な構造はZ1000に倣ってるいるのでモデルチェンジも合わせて行われたんだけど、意外と専用品がチョコチョコあったりする。

そしてこのモデルからZ1/Z2から続く兄と弟という関係が明確に変わり始めました。

Z1000とZ750

というのもZ1000が年を追う毎にスペックが上がっていくのに対し、Z750は逆にスペックが下がっていった。
この理由についての正式な理由はカワサキからは何もないけどその後の経緯から見ても、Z1000とZ750の方向性の違いが最大の要因だと思う。

Z750はZ1000と違い、スペックよりもオールマイティに何でも熟せるバイクへとより大きく舵を切った。

ZR750L

例えるなら無鉄砲な兄のZ1000を冷めた目で見る器用な弟・・・的な。

でも結果的にコレが日常でバイクを使う欧州人に「日常で楽しめるストリートファイター」としてウケた。

Z750カタログ写真

結果として兄であるZ1000を凌ぐ販売台数を記録。

750ccで100馬力もある直四のバイクが「チョウドイイ」と思える欧州人の感覚は日本とはかけ離れてる気がしないでもないですね。

主要諸元
全長/幅/高 2085/805/1440mm
シート高 815mm
車軸距離 1440mm
車体重量 203kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 18.5L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 748cc
最高出力 100ps/9000rpm
最高トルク 8.0kg-m/8300rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9EK
または
U27ETR
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4/T4
または
MA適合品10W-40
オイル容量 全容量3.8L
交換時3.1L
フィルター交換時3.3L
スプロケ 前15|後43
チェーン サイズ520|リンク112
車体価格 880,000円(税別)
系譜図
Z21973年
750RS
(Z2/Z2A)
Z750FOUR1976年
Z750FOUR
(Z750A4/A5/D1)
Z750FX1979年
Z750FX
(Z750D2/D3/E)
Z750GP1982年
Z750GP
(Z750R)
ZR750J2004年
Z750/S
(ZR750J/K)
ZR750L2007年
Z750
(ZR750L)
ZR750N2011年
Z750R
(ZR750N/P)
ZR800B2012年
Z800
(ZR800A)
ZR900B2017年
Z900
(ZR900B)
ZR900B2017年
Z900RS/CAFE
(ZR900C/E)

Z750/S(ZR750J/K) -since 2004-

2004年式Z750

「新世代Zパフォーマンス」

実に20年ぶりに復活したZ750。

Z1000の一年遅れで登場という奇しくもZ1/Z2と全く同じ登場の仕方になったZ750(ZR750J)の通称J型。過去のZ750と区別するために水冷Z750とか言われたりもしてますね。

ただそれまでのZ1/Z2と大きく違うのはZ1/Z2が世界戦略車と国内向けだったのに対し、Z750も世界戦略車ということ。

Z750リア

基本的な構造はZ1000に準ずるもののサスペンションを正立にしスイングアームも簡略的な物になりマフラー四本出しから集合管へと変わっている。

これは海外市場において750ccという存在が日本で言う400ccのミドルクラスに近い存在でコストパフォーマンスが要求されるから。

エンジンも尖ったZ1000の物だけどストローク幅はそのままボアを縮小し748ccまでダウン。これによりZ1000よりも広域で扱いやすい性格になっています。

それでも最高出力はZ1000が127馬力なのに対し109馬力と750にしてはかなり高い方だけどね。

更にその一年後には大型のハーフカウルを付けたSモデルが登場。

Z750S

恐らく多くの人が

「あーあったねこんなの」

ぐらいに思ってるかと。なんでこんなの出したのか疑問に思う人も多いのではないかと。

その理由はZRX1200Sもそうだけど

「日本人の言うネイキッド≠欧米のネイキッド」

だから。

海外でネイキッドと言えば(国によるんだけど)Sモデルみたいなバイク。でもその海外でも無印ばかりが売れてSモデルは余り売れなかったみたいですけどね・・・

まあしかしそのおかげでZ1000もZ750もヘッドライトはオマケ程度でも良いと分かりストファイブームに一役買った事は間違いないです。

主要諸元
全長/幅/高 2080/780/1055mm
[2080/780/1180mm]
シート高 815mm
車軸距離 1425mm
車体重量 195kg(乾)
[199kg(乾)]
燃料消費率
燃料容量 18.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 748cc
最高出力 109ps/11000rpm
最高トルク 7.6kg-m/8200rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX9-BS
プラグ CR9EK
または
U27ETR
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4/T4
または
MA適合品10W-40
オイル容量 全容量3.8L
交換時3.1L
フィルター交換時3.3L
スプロケ 前15|後43
チェーン サイズ520|リンク112
車体価格 850,000円(税別)
[860,000円(税別)]
系譜図
Z21973年
750RS
(Z2/Z2A)
Z750FOUR1976年
Z750FOUR
(Z750A4/A5/D1)
Z750FX1979年
Z750FX
(Z750D2/D3/E)
Z750GP1982年
Z750GP
(Z750R)
ZR750J2004年
Z750/S
(ZR750J/K)
ZR750L2007年
Z750
(ZR750L)
ZR750N2011年
Z750R
(ZR750N/P)
ZR800B2012年
Z800
(ZR800A)
ZR900B2017年
Z900
(ZR900B)
ZR900B2017年
Z900RS/CAFE
(ZR900C/E)