JOG CE50/D/P/ZR(3P3)-since 2007-

CE50

「ニューフレンドリーJOG」

4st化とFI化その両方を一気にやってきた八代目のCE50/3P3型。

まだまだ記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。

カタログ写真

こっちはキャストホイールとディスクブレーキを装備したデラックス/CE50D型。

もちろん一番人気のZRもモデルチェンジ。少し上品になったリアスポイラーと赤いキャリパーやクリアレンズが特徴です。

4st ZR

エンジンなどのスペックはノーマルと同じです。

さて、このJOGは最初にも言ったように、そして巷でも言われている通り環境規制による4st化で遅くなりました。

行程が二倍になって重くなるから仕方がない話なんですが、少しでも良くしようと考えられたのがヒシヒシと伝わってくる。

分かりやすいのが圧縮比で、このJOGは【12.0:1】と圧縮比がべらぼうに高い。これはYZF-R1/R6に次ぐ高さ。

モビスターカラー

狙いはもちろんわずか栄養ドリンク一本分しかない燃焼室で少しでもパワーを稼ぐため。そこに2バルブではなく3バルブを組み込んで充填効率を上げつつ、水冷化で圧縮比も上げてパワーを稼いでいる。

CE50ラインナップ

そのおかげで4stジョグは遅いと言われる4st50の中では速い方です。

更に2015年にはわずか0.3馬力上げるために排気系を見直して4.5馬力になった・・・んですが2017年にはまた排ガス規制で-0.2馬力の4.3馬力っていう。

泣けてきますね。

そんな八代目の4st JOGですが、晩年の2016年に初代ことペリカンジョグの復刻カラーが限定1500台で販売されました。

ジョグスペシャル

何故ここに来て復刻カラーを出したのか・・・その理由は次のモデルで分かります。

※CE50P/3P3|JOG プチ(ローシート仕様)

※CE50D/3P3|JOG デラックス(キャスト&ディスク)

※CE50ZR/3P3|JOG ZR(上位サスやスポイラー等)

主要諸元
全長/幅/高 1685/650/1035mm
シート高 725mm
車軸距離 1160mm
車体重量 78kg(乾)
燃料消費率 66.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 4.4L
エンジン 水冷4サイクルSOHC単気筒
総排気量 49cc
最高出力 4.2ps/8500rpm
最高トルク 0.40kg-m/6500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前後90/90-10(41J)
バッテリー GTX5L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR7E
推奨オイル ヤマルーブ エフェロ4ミニスクーター
MB規格10W-40
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量0.8L
交換時0.78L
スプロケ
Vベルト 5ST-E7641-00
車体価格 138,000円(税別)
※スペックはノーマルジョグ
系譜図
27V 1983年
CE50E/ES
(27V/48F/1KX/1RN/2EX)

CG50 1987年
CG50E/ED/ES/Z
(2JA/2TA/2TE/3CP)
CY50 1989年
CY50/D/H/HS/Z
(3KJ/3RY)
YG50 1991年
YG50/D/Z/ZS/EX
(3YJ/3YK)
YJ50 1994年
APRIO
YJ50/EX/S/R
(4JP/4LV/5AU)
YV50 1997年
YV50/C/Z/H
(5BM/5EM/5GD)
CV50 2001年
CV50/A/R/ZR
(5KN/5PT/5SU/5SW)
CE50 2007年
CE50/D/P/ZR
(3P3)
CEH50 2018年
CEH50/D
(B3K)

JOG CV50/A/R/ZR/ZII(5KN/5SU/5SW)-since 2001-

CV50

「ヨベバ・コタエル・スクーター」

ディスクブレーキが標準装備となったリモコンジョグことCV50/R型。

カタログ写真

何がリモコンなのかとボタンが二つ付いた多機能リモコン(トランスミッター)です。

一つはアンサーバック機能といってボタンを押すとライト点灯で自車を知らせてくれ、おまけに先に紹介したG-LOCKも解除してくれる。

リモコン

そしてもう一つは上記に加えなんとシートオープンまでやってくれる親切さ。

この事からリモコンと名付けられたわけです。※CV50Rのみ

CV50Rカタログ

ちなみにカタログに起用されたのはユースケサンタマリアさん。

そしてこのリモコンジョグでもう一つ大きな出来事が、二代前がベースながら大好評だったZRもリモコンジョグベースにモデルチェンジされた事。

CV50ZR

先代からさらにイタリア製のキャストホイールを装備し、ハイマウントテールも更にカチ上げに。

リモコンジョグに+2万円でこれを選べるなら結構お買い得というか良心的ですよね。ただ排ガス規制の対応で6.8馬力と若干ダウンしています。

あとここで一つ紹介しておきたいのがBJ YL50と呼ばれるモデル。

ベーシックジョグ

ベーシックジョグ略してBJで、派生ではなく台湾から逆輸入されたJOG。

前後ドラムブレーキの廉価版的な立ち位置だったんですが、面白い事に原付一種には不要なある機能を備えています。

BJ

それはタンデムステップ。

これはベースが台湾のJOG90で、そのボディを持ってきたからタンデムステップがついてるわけ。もちろん二人乗りは出来ません。

一応ジョグとしてはこのモデルが最後の2stとなります。

※CV50ZR/6PT|リモコンJOG ZR

※CV50R-A/5SU|台湾生産モデル

※CV50ZR/5SW|台湾生産モデル

主要諸元
全長/幅/高 1670/640/1005mm
シート高 710mm
車軸距離 1160mm
車体重量 68kg(乾)
燃料消費率 63.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 5.7L
エンジン 空冷2サイクル単気筒
総排気量 49cc
最高出力 6.5ps/7000rpm
最高トルク 0.68kg-m/6500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前後90/90-10(40J)
バッテリー GT4B-5
[GT4L-BS]
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
BPR7HS
推奨オイル ヤマハ純正スーパーオイル
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
1.4L
スプロケ
Vベルト 4JP-17641-00
車体価格 159,000円(税別)
[167,000円(税別)]
※スペックはCV50
※[]内はCV50R
系譜図
27V 1983年
CE50E/ES
(27V/48F/1KX/1RN/2EX)

CG50 1987年
CG50E/ED/ES/Z
(2JA/2TA/2TE/3CP)
CY50 1989年
CY50/D/H/HS/Z
(3KJ/3RY)
YG50 1991年
YG50/D/Z/ZS/EX
(3YJ/3YK)
YJ50 1994年
APRIO
YJ50/EX/S/R
(4JP/4LV/5AU)
YV50 1997年
YV50/C/Z/H
(5BM/5EM/5GD)
CV50 2001年
CV50/A/R/ZR
(5KN/5PT/5SU/5SW)
CE50 2007年
CE50/D/P/ZR
(3P3)
CEH50 2018年
CEH50/D
(B3K)

MT-03(5YK/29D) -since 2006-

MT-03

日本ではほとんど馴染みのないMT-03(型式は海外のもの)
出た時は紹介されたから「あーこんなのあったネ」と思い出す人も居るかな。

といってもこのバイクはイタリアヤマハの発案で生産もイタリア。車名もMT-“03″なんだけど排気量は660ccと大型クラス。

エンジンのベースとなっているのはXT660の物。
近年では珍しいデュアル排気ポートでシングルエンジンながら二本出しマフラーでMT-01の流れを汲んでる。

MT-03コンセプト

でもこれまた残念ながら01に続き思うように販売台数が伸びず、2009年をもって欧州での生産は終了となりました。日本はハナから相手にせず未発売という見切りっぷり。

ブラジル向け(29D)は2013年まで売られていたとの事です。

MT-03カタログ写真

そんなこんなで01、03と二代続けてセールス失敗に終わったMTシリーズだったけどヤマハは何故か諦めなかった。

主要諸元
全長/幅/高 2070/860/1115mm
シート高 805mm
車軸距離 1420mm
車体重量 192kg(装)
燃料消費率
燃料容量 15.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC単気筒
総排気量 660cc
最高出力 45ps/6000rpm
最高トルク 5.73kg-m/5250rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70-17(58W/58H)
後160/50-17(69W/69H)
バッテリー GT9B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR7E
推奨オイル 10W30から20W50まで
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.4L
交換時3.0L
フィルター交換時3.1L
スプロケ 前15|リア47
チェーン サイズ520|リンク112
車体価格
※国内取扱いなしのため
系譜図
MT-01 2005年
MT-01/S
(5YU)
MT-03 2006年
MT-03
(5YK/29D)
MT-10 2017年
MT-10/SP
(B67/BW8)

MT-01(5YU)-since 2005-

MT-01

「ソウルビートVツインスポーツ」

MTシリーズは車名以外繋がりはほぼ無いんだけど、基本コンセプトは一緒だし紹介したかったので載せました。

新型発表で動画などのCMをバンバン打ってるからご存じの方も居るかと思いますが、車名のMTは元々これが始まりでMax Torque(マックストルク)という意味・・・と言われており信じていたんですが、いざ調べてみると実はそんな情報が見当たらない。

そこで調べてみたら少し前の特設サイトMTワールドに答えがあった

MT-01

『MEGA TORQUE』

こっちが正しい由来みたいですね。

さてそんな初代MTであり初代ダークサイドでもあるMT-01に積まれたVツイン1670ccエンジンはXV1700のエンジンをベースにしたもの。

XV1600

つまりアメリカンのエンジンを積んだスポーツネイキッド。

恐らくMT-01に興味のない人はヤマハの一代限りのマイナー車種という認識かもしれないけど、MT-01に対するヤマハの思いや作り込みは眼を見張るものがあります。

MT-01エンジン

エンジンはXV1600ベースとは言ったけど、メッキシリンダーや鍛造ピストン、FIやクランクなど90%近い部品が変更されていて、もはや別物エンジンとも言えるほどの改良。

さらにボルト締占式バックボーンフレーム、ハブが絞られている逆トラス式スイングアーム共にR1やR6と言ったフラグシップスポーツで採用されている溶接痕が無い綺麗なアルミダイキャスト製。

MT-01カットモデル

そしてブレーキもR1と同じ物(2007年R1と同時に6POT化)を装備しスポーツ性能を高め、更にリアショックの位置やエキゾーストパイプやチタンマフラー等の見た目までにもこだわっています。

鼓

ちなみにイメージテーマは鼓(つづみ)だそうです。

言われてみれば確かに。

でもやっぱり何と言っても一番は01のコンセプトである「鼓動(KODO)」

MT-01壁紙

Vツインエンジンのコレでもかというソウルビートというかパルス感を味わえる様にチューニングされている。

ピークが4750rpmなのを見ると分かる通り、走りだした瞬間からそりゃもう嫌ってほど。

鼓動

「SSでスポーツ走行するのはとても楽しい。でも現実は家を出た瞬間、前を走る車にブロックされストレスが溜まる。それは面白くない。だからそんな状況でも楽しめるスポーツバイクを作りたかった。」

その答えがこのMT-01・・・ただ実はこのMT-01を立案したのはヤマハの人ではありません。

このバイクの立案はヤマハ車のデザインを創業時からほぼ一手に担っているGKデザインによるもの。それをヤマハが承諾し形にしたというプロセスが逆のようなバイク。個性的なのも納得ですね。

ヤマハMT-01

社外デザイナーが企画を立てて実際に形にするなんて普通あり得ない話ですが、ヤマハとGKという腐れ縁のような関係だからできたんでしょう。

ただそんなGKにヤマハが乗る形で作り上げたMT-01ですが、ご存知の通り受注生産ながらあまり売れず2009年をもって受注終了となってしまいました。

こだわる余り車体価格が150万円と高くなってしまった事とあまり認知されていないニッチなカテゴリだった事が理由かと・・・意欲的&威圧的過ぎて腰が引ける人が多かったのもあると思いますが。

ちなみにオーナーさん達の話によるとVMAXと間違われるそうです。それほど認知されてない。そりゃビューエルも捨てられるよって話ですよ。

ビーキングとMT-01

ちなみにネットでよく変態バイクとしてスズキのB-KINGがネタ扱いされていますが、海外ではそんなB-KINGと双璧を成すもうひとつの変態バイクとしてはMT-01は扱われています。

喜ばしいんだか何だか・・・

主要諸元
全長/幅/高 2185/790/1160mm
シート高 825mm
車軸距離 1525mm
車体重量 240kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 15.0L
エンジン 空冷4サイクルOHV2気筒
総排気量 1670cc
最高出力 90ps/4750rpm
最高トルク 15.3kg-m/3750rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17
後190/50ZR17
バッテリー GT14B-4B
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.1L
交換時3.7L
フィルター交換時4.1L
スプロケ 前16|リア43
チェーン サイズ530|リンク114
車体価格 1,399,000円(税別)
※プレスト価格
系譜図
MT-01 2005年
MT-01/S
(5YU)
MT-03 2006年
MT-03
(5YK/29D)
MT-10 2017年
MT-10/SP
(B67/BW8)

シグナスX/SR(28S)-since 2007-

五代目シグナス

シグナスX(5UA)の後期モデルに28S。

大きな違いは排出ガス規制に伴ってFI化されたこと。見た目の違いとしてはヘッドライトが尖ってウィンカーとテールライトがクリアタイプになったこと。

でもこのシグナスで偉いなと思うのはフロントディスクローターが大径化されたことかな。スクーターのブレーキって弱い事が当たり前な風潮がありますがアレ何なんでしょうね。まあコストカットなんでしょうけど。

シグナスX SR

この頃から俗にいう第二次原二ブームが巻き起こりだしたと記憶しています。写真はSR。

その中でもシグナスXは(重いことで)燃費がちょっとヨロシクナイ事を除けば王道のトップクラスって感じでしたね・・・値段もトップクラスだったから当たり前か。

台湾シグナスX

コッチは本場(?)の台湾シグナスで正式名称はシグナスX FI SPORTYといいます。

日本にも並行物が出まわってたりしますね。台湾仕様だけペタルディスクローターなんてズルい。

まあ出る台数が桁違いだから仕方ないのかな。

主要諸元
全長/幅/高 1855/685/1130mm
シート高 785mm
車軸距離 1295mm
車体重量 122kg(装)
燃料消費率 40.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 7.1L
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 124cc
最高出力 11ps/8500rpm
最高トルク 0.93kg-m/7500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前110/70-12(47L)
後120/70-12(51L)
バッテリー YT7B-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR7E
推奨オイル ヤマルーブ
スポーツ(10W-40)
または
ベーシック(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
定期交換時0.9L
スプロケ
Vベルト 5ML-E7641-00
車体価格 325,500円(税別)
[315,000円(税別)]
※[]内はSR
系譜図
XC1801982年
CYGNUS180
(25G)
XC1251984年
CYGNUS125
(2YM)
XC125D1995年
CYGNUS125
(4KP/4TG/5CY/5NN)
2003XC1252003年
CYGNUS X/SR
(5UA)
2007XC125X2007年
CYGNUS X/SR
(28S)
2013XC125X2013年
CYGNUS X/SR
(1YP)
2015XC125X2015年
CYGNUS X SR
(1YP後期)

シグナスX/SR(5UA)-since 2003-

四代目シグナス

「タフネス コンフォート コミューター」

先代の失敗に加えマジェスティの台頭で地に落ちていたシグナスブランドを復活させたと言っても良いんではなかろうかと思う五代目シグナスのシグナスX。

先代でブーブー文句言われていた10インチを止め12インチへとインチアップ。

そしてエンジンはなんとOHCながら4バルブしかもメッキシリンダーという無駄に贅沢な物を積んでる。いや無駄って言ったらおかしいですね、そのおかげで10.4馬力/8500rpmというピークパワーを発揮するわけですから。

メットインスペース

他にもメットインスペースが27Lに拡大されたりリアがツインサスになって乗り心地が向上したりといった非常に行き届いた作りになりました。(写真は次モデル)

後ろ姿

まあでもシグナスXが大成功と言えるほど売れた一番の理由はやっぱりデザインでしょうね。オッサン臭さが全くと言って程なくなった。

ヘッドライトをアッパーではなくボディに、それも下の方に埋め込む斬新なスタイルは今となってはシグナスのトレードマーク。

SR

そして翌年にはお馴染みというか今ではメインに取って代わられたSRモデルも登場。

三段階調節機能付きリアサスと専用のカラーリングを施されたモデル。晩年にはキャリパーのレッド塗装も加わりました。

主要諸元
全長/幅/高 1855/685/1110mm
シート高 755mm
車軸距離 1295mm
車体重量 119kg(装)
燃料消費率 46.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 7.1L
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 124cc
最高出力 10.4ps/8500rpm
最高トルク 0.94kg-m/7500rpm
変速機 Vベルト式
タイヤサイズ 前110/70-12(47L)
後120/70-12(51L)
バッテリー YTX7A-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR7E
推奨オイル エフェロプレミアム(10W-40)
または
エフェロスポーツ(10W-40)
または
エフェロベーシック(20W-40|10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.1L
交換時0.9L
スプロケ
Vベルト 5ML-17641-00
[5ML-E7641-00]
※[]内は06以降
車体価格 309,000円(税別)
系譜図
XC1801982年
CYGNUS180
(25G)
XC1251984年
CYGNUS125
(2YM)
XC125D1995年
CYGNUS125
(4KP/4TG/5CY/5NN)
2003XC1252003年
CYGNUS X/SR
(5UA)
2007XC125X2007年
CYGNUS X/SR
(28S)
2013XC125X2013年
CYGNUS X/SR
(1YP)
2015XC125X2015年
CYGNUS X SR
(1YP後期)

XVS250 DragStar(5KR)-since 2000-

ドラッグスター250 5KR

恐らく和製クルーザーで一番の知名度を誇るであろうドラッグスターシリーズの250モデルとして登場したドラッグスター250。

ビラーゴと何が違うのかというと、キャスター角(フロントフォーク)を3度ほど更に寝かせホイールベースを伸ばし、全高も抑える事でロー&ロングさが強くなりました。更に細かい事を言うとエンジンのフィンやクランクケースカバーを肉厚にしボリュームを増加。

ビラーゴよりも更にクルーザーとしてのルックスに磨きを掛けたというわけです。中でもシリンダーフィンの造形はDSシリーズでは一番ではないかと。

XVS250 DragStar
(19D)
-since 2008-

ドラッグスター250 19D

こちらは2008年からの排ガス規制に対応した19D。

二本出しマフラーだったのが一本に纏められたんですが驚きな事にキャブのまま。SRや兄貴分の400ですらFI化されたのに。オーストラリアのViragoやアメリカのV-Star250との兼ね合いもあるんでしょうね。アッチもミクニキャブです。

クルーザーはあまり詳しくないので何を書けば良いか少し検索してみると、エントリークルーザーとして当然ですが

「DS400とDS250どっちが良いのか」

という永遠の課題ともいえる事についての内容が多い。

両車を比べてみると、意外と数値的な寸法は変わらなかったりします。ただこれはハンドルやウィンカーといった所で決まっているものなので実車見ると分かりますが250はスリムで400はマッチョ。これはフェンダーやカウルなどが排気量が上なだけあって厚みがあるから。

DS4の武器はズバリ重厚さ。クラシックモデルとなるとなおさら重厚になる。(写真左が400、右が250)

ドラッグスター400/250

じゃあ250の武器は何かというと軽薄さ・・・言ってることが矛盾しているように聞こえるかもしれないけどコレがDS250の武器。

クルーザーはその見た目通り、重く大きい事から取り回しが大変なのが当たり前。街乗りでクルーザーをあまり見かけないのはこういう理由もあるからなんだけど、250はビラーゴの後継なだけあってパワーこそ無いけど乾燥重量で159kgとクルーザーでは最軽量の類。

これが無理ならもうクルーザーは無理と言えるくらい軽い。そのためか250cc層だけでなく、女性クルーザー層にも非常に人気が高いようですね。

ドラッグスター250

DS250は乗ってる時も降りた時もクルーザーとは思えないくらいヒョイヒョイ動かせる。

“非日常性”が強く求められるクルーザーにおいて気兼ねなく毎日乗れる「日常系クルーザー」なのがXVS250DragStar。

主要諸元
全長/幅/高 2320/915/1075mm
[2320/935/1070mm]
シート高 670mm
車軸距離 1530mm
車体重量 159kg(乾)
[160kg(乾) ]
燃料消費率 55.0km/L
[51.0km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 11.0L
エンジン 空冷4サイクルOHC2気筒
総排気量 248cc
最高出力 23ps/8000rpm
[20ps/8000rpm]
最高トルク 2.2kg-m/6000rpm
[1.9kg-m/6000rpm]
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前80/100-18(47P)
後130/90-15(66P)
バッテリー YTZ7S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR6HSA
または
U20FSR-U
推奨オイル ヤマルーブプレミアム
または
スポーツ
または
スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.8L
交換時1.4L
フィルター交換時1.6L
スプロケ 前20|後56
チェーン サイズ428|リンク146
車体価格 499,000円(税別)
[577,500円(税別)]
※[]内は19D型
系譜図
XV250ビラーゴ1988年
XV250/SPECIAL
Virago
(3DM)
SRV2501992年
SRV250/S
(4DN)
ルネッサ1996年
RENAISSA
(4DN)
ドラッグスター2502000年
XVS250 DragStar
(5KR/19D)

【関連車種】
Shadow400の系譜DragStar400の系譜インクラ/ブルバ400の系譜REBEL250の系譜

FJR1300A/AS(3P6/2D2) -since 2006-

二代目FJR1300

二代目FJRは2006年から。

このモデルチェンジでグレード分けがAとASに。この時から既にABSが標準化されました。

AはABSモデル、そしてAS(国によってはES)はABSに加えてYCC-S(Yamaha Chip Controlled Shift)を搭載したモデル。

YCC-Sというのはまあ要するにクラッチを電子制御することでクラッチレスになってるセミMTの事。

クラッチレスMT

ご覧のようにクラッチレバーがありません。代わりにパドルシフトが加わってます。このパドルシフトでギアを上げ下げ出来るわけですね。

もちろんシフトペダルもちゃんと付いてます。つまりハンドルでも足でもシフトチェンジが可能な。

シフトペダル

面白いのはAS(クラッチレス)モデルはシフトチェンジが”1→N→2→3….”ではなくN→1→2→3…とボトムニュートラルになってること。これは長距離走行時の疲労を少しでも和らげるためなんだって。走行中に間違ってNに入れてしまわない様に停止時以外はNに入らないようになってます。

ところで何故ATではなくセミMTというのかというと、クラッチは無いけどシフトチェンジは自分でしないといけないから。

例えば三速で走ってて信号で止まったとしてもギアは三速のまま。発進する時は自分で一速に入れないといけないし、アクセルをどれだけ開けても勝手にシフトを上げたりしない。

ココらへんがホンダのDCTとの違いだね。ホンダのDCTは自動でシフトチェンジをするからアッチはAT。いやDCTなんだけど。

メーター周り

なんで自動でしないの?って話だけど、これには実にヤマハらしいというかFJRらしい理由がある

それはあくまでもFJRは”スポーツツアラー”であり”ツアラー”じゃないから。

クラッチだけでなくシフトチェンジまで自動でやってくれると疲労は減るんだけど、それではファンライディングが楽しめない。だからシフトチェンジというバイクを操る要素を残したんだって。

2007壁紙

もちろんこのYCC-S以外にもリアフレーム、ラジエーターなどに変更が加わっています。

ちなみに2008年モデルからパニア別売り化で価格も下がっています。

主要諸元
全長/幅/高 2230/750/1450mm
シート高 800~820mm
車軸距離 1545mm
車体重量 264kg(乾)
[268kg(乾)]
燃料消費率
燃料容量 25L
エンジン 水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 1297cc
最高出力 144ps/8000rpm
最高トルク 13.7kg-m/7000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58WW)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー GT14B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8E
または
U24ESR-N
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.9L
交換時3.8L
フィルター交換時4.0L
スプロケ
チェーン
車体価格 1,430,000円(税別)
[1,670,000円(税別)]
※プレスト価格
※[]内はFJR1300AS(2D2)
系譜図
1984FJR11001984年
FJ1100
(36Y)
1991FJR12001986年
FJ1200/A
(4CC)
20012001年
FJR1300 /A
(5JW/5VS)
20062006年
FJR1300A/AS
(3P6/2D2)
20102010年
FJR1300A/AS
(1CY/1DA)
2014as2013年
FJR1300A/AS
(1MC/1MD)
20162016年
FJR1300A/AS
(B88/B95)

FJR1300/A(5JW/5VS) -since 2001-

初代FJR1300

「タンデムで10日間3,000kmが可能なバイク」

その目標を掲げ、一から作り直され名前にRが付いたFJR1300。

新設計の水冷エンジンをこれまた新設計のアルミツインスパーフレームに搭載したスポーツツアラーのパイオニアです。

2001FJR1300

新設計の1298cc水冷直四エンジンにアルミツインスパーフレームにフューエルインジェクション・・・

FJR1300フレーム

これだけ書くとメガスポーツかと思うけど、ヤマハはメガスポーツの可能性よりもツアラーの可能性を求めた。

これ日本ではツアラー扱いだけど海外ではスーパースポーツツアラーとか言われててるわけで、同じバイクでも国によってジャンルが変わるなんて非常に面白いですね。

んでまあその選択は大正解だったわけです。

日本ではハヤブサやZZRといったメガスポーツが人気でツアラーはあんまりだから実感が無いかもしれないけど、コレが欧州で出た時はそれはもう注目の的でした。

アクセルを捻れば捻った分だけ猛々しく回り加速旋回するSSの様なスポーツさを備えつつ、タンデムでも優雅に流せるツアラーの要素も持っている欲張りなバイクだと。

FJR1300パニアケース

更にはパニアケースが標準装備だった事が旅好きのハートを鷲掴み。

こういうバイクを求めていたとヒットを飛ばし、仕舞にはベストツアラー賞まで受賞しました。

主要諸元
全長/幅/高 2195/760/1420mm
シート高 805mm
車軸距離 1515mm
車体重量 275kg(装)
[282kg(装)]
燃料消費率
燃料容量 25L
エンジン 水冷4サイクルDOHC四気筒
総排気量 1297cc
最高出力 144ps/8000rpm
最高トルク 13.7kg-m/7000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58WW)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー GT14B-4
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8E
または
U24ESR-N
推奨オイル ヤマルーブ
プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.9L
交換時3.8L
フィルター交換時4.0L
スプロケ
チェーン
車体価格 1,380,000円(税別)
[1,430,000(税別)]
※プレスト価格
※[]内はFJR1300A(5VS)
系譜図
1984FJR11001984年
FJ1100
(36Y)
1991FJR12001986年
FJ1200/A
(4CC)
20012001年
FJR1300 /A
(5JW/5VS)
20062006年
FJR1300A/AS
(3P6/2D2)
20102010年
FJR1300A/AS
(1CY/1DA)
2014as2013年
FJR1300A/AS
(1MC/1MD)
20162016年
FJR1300A/AS
(B88/B95)

XVS950A(26P/5S7)-since 2009-

XVS950A

「日常を抜け出し気ままに。どこまでも。」

海外向けミドルクルーザーとなるXVS950A/26P型。

北米ではV-STAR950という名前で日本にも同名のカナダ仕様/5S7型が2010年と2015~16年に入ってきています。

ミッドナイトスター

ちなみにミッドナイトスターというのはサブ(ファミリー)ネームで、元々80年代にヤマハがやってた黒金でお馴染みミッドナイトスペシャルが由来。

だから繋ごうと思えばXV750SPECIALやVIRAGO1100まで遡れるんですが主題がBOLTで話が散らかってしまうので割愛させてもらいますスイマセン。

このXVS950Aは兄貴分であるXVS1300Aの挟み角60度水冷Vツインエンジンをベースにボアを縮小したものなんですが、それに加えて振動を打ち消すバランサーを抜いているので鼓動感もアップしています。

XVS950Aエンジン

ボアも冷却方式もバランサーの有無も違うってもはや別エンジンですね。ちなみにローラーロッカーアーム式SOHCなので燃費も20km/Lを切らない優秀さ。

フレームの方はキャリーオーバーする形で

・リジット風リンク式モノサス

・ステップボード付きフォアコン

・ロー&ロングの流線ボディ

・タンクオンメーター

などなどクルーザーのツボを抑えたスタイルなんですが・・・その一方で特徴的なのがフロント周り。

XVS950Aのホイール

髭みたいなウィンカーステーや集合管も強烈ですが注目して欲しいのは中空キャスト70%偏平というクラスとしては比較的珍しいフロントホイール。

大きくも小さくもない軽量&高剛性なフロントなんですが、これはハンドリングを素直なものにするのが狙い。

そのためかXVS950Aは

「とにかく乗りやすい」

という声しか聞こえてこない本当に優秀なミドルクルーザーだったりします。

XVS950Aツアラー

ちなみにその素直さと低燃費性からアメリカでは各種装備を兼ね備えたツアラー仕様もありました。

今にして思えば長距離も熟せるツーリングBOLT、さしずめBOLT-Tスペックみたいなモデルですね。

XVS950A壁紙

ただ残念な事に逆輸入車扱いで宣伝の機会に恵まれなかったのも影響したのか2017年モデルをもって生産終了となりました。

主要諸元
全長/幅/高 2435/1000/1080mm
シート高 675mm
車軸距離 1685mm
車体重量 278kg(装)
燃料消費率
燃料容量 17.0L
エンジン 空冷4サイクルSOHC2気筒
総排気量 942cc
最高出力 53.5ps/6000rpm
最高トルク 7.8kg-m/3000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前130/70-18(63H)
後170/70B16(75H)
バッテリー YTZ14S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CPR7EA-9
推奨オイル ヤマルーブ
または
SAE 10W-30から20W-50
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.3L
交換時3.7L
フィルター交換時4.0L
スプロケ 前30|後70
Vベルト品番 5S7-46241-00
車体価格 960,000円(税別)
※プレスト価格
系譜図
XVS9502009年
XVS950A
(26P/5S7)
ボルト2013年
BOLT/A/C/R
(1TP/2CY/2DX/B33)
SCR9502017年
SCR950
(BL3)
20192017年
BOLT/R
(BP6/BS5)