ホモロゲと同じ996ccが標準となったのは1999年の事。
「851SPが888になって916CORSAが996で・・・」
と混乱している人もいると思うので説明するとドゥカティのスーパーバイクシリーズというのは
STRADAや無印:公道向けモデル
S:ハイパフォーマンスモデル
SP/SPS:先行ホモロゲモデル
大体がこんな感じで松竹梅展開といえばそうなんだけど、ホモロゲは公道走行をあまり鑑みていないレースのためのモデルだから一概に松とは言えなかったり。
ちなみにCORSAっていうモデルがあるんですが、それはDUCATI CORSAというワークスが手がけたモデルの事です。
なぜグレードで排気量が違うのに同じナンバリングだったりするのかというとホモロゲ取得やセールスアピールの都合。
しかしレースで培ったものは必ずフィードバックするのがドゥカティ。
先行モデルのワークスチューンで培ったノウハウをSTRADA/無印へ下ろす事で(排気量が合わせられる事で)ナンバリングが新しくなるというわけ。
無印モデル発売
↓
豪華なホモロゲも発売
↓
レースで活躍
↓
無印モデルへフィードバック
↓
以下繰り返し
つまりこの996で言えば、これは916CORSA(996cc)で培った技術がフィードバックされたマシンという事。
見た目こそ916とさほど変わらないものの、デュアルインジェクターやエンジンまわりの補強など大きく改良。
ちなみに二年目からブレンボがマルケジーニを買収したことでマルケホイールとなり、先代ではSPSだけだったチタンコンロッドを竹モデルであるSから装備。
ホモロゲのSPSは更にオーリンズ倒立サスを装備。
そしてSPSの後釜として2001年に登場した996Rは
『テスタストレッタ』
という元フェラーリのエンジニアであるジュリアーノ氏が造った新エンジンを搭載。
これで一度は奪われたSBKチャンピオンの地位を見事に奪還しました。
秘訣はトリプルインジェクター・・・ってそんなの市販車じゃない。
エンジン:水冷4サイクルDOHC L型二気筒
排気量:996cc
最高出力:112ps/8500rpm
最大トルク:9.5kg-m/8000rpm
車体重量:198kg(乾)
※スペックはEU仕様のMonoposto