GSR400(GK7EA)-since 2009-

GSR400後期

2006年に発売しておきながら2008年の排ガス規制に対応してなかったGSR400
いやいや・・・と思うけど、一度生産終了し規制に対応して出てきたかと思えば、なんと自主規制を突破して61馬力になって帰ってきました。

「テコ入れ=更なるスペックアップ」

っていうバンディット400と同じ流れ。

400ccで61馬力というハイスペック400ネイキッドが今の時代に出るなんて誰も想像してなかったから嬉しい事なんだけど、その結果としてただでさえ高かった車体価格が更に上がっちゃったっていう。

見た目の変更としてBandit1250の様なおまけ程度のバイザーが付いた。
更に現在はABSモデルのみ。Bandit1250でも言ったけどABSの単価を抑えるためだろう。義務化も視野に入れてるのかな。

ところでGSRは600という兄貴分が居る・・・いや居た。

GSR600/A

先に言ったけどイナズマと同じようにGSRもこのお兄さんと共有することであのクオリティを持つ400が可能だったわけだ。

600の方はEUやオーストラリアがメインターゲットで日本にもデビュー当初こそ正規逆輸入されてきたが、売れなかったためか数年で輸入されなくなり、遂には海外でもGSR750の登場とともに生産終了。

GSR600

つまり現在生産しているのは日本向けのGSR400のみでグローバル向けの600との兼用が破綻している事になる。マイナーチェンジの値段はそのせいもあるかもしれない。

じゃあまだ残ってる日本での販売台数はどうなのかというと、2015年で見るとGSR400は100台未満・・・ビッグスクーターブームの終わったスカイウェイブ400よりもイントルーダーよりも売れてない。

ここまで来ると正直なところ、生産終了も時間の問題かなとも思うというか何で存続できてるのか不思議な程。

GSR400ABS

バンディットもそうだけど、スズキは例え売れないと分かってても自分達の考えるネイキッドを貫いて認知させたいんだろうか。

だって売りたいならインパルスの名を復活させるでしょう。でも結局それをせず「新世代ネイキッド」としてGSR400を打って出して売り続けるという事はそういうことだよね。

スズキは400に力入れすぎ。そして売れなさすぎ。

主要諸元
全長/幅/高 2090/795/1075mm
シート高 785mm
車軸距離 1435mm
車体重量 210kg(装)
[215kg(装)]
燃料消費率 32.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 16.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 398cc
最高出力 61ps/12000rpm
最高トルク 4.0kg-m/10000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー FTX9-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR7EIA-9/CR8EIA-9/CR9EIA-9
または
IU22D/IU24D/IU27D
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.9L
交換時3.2L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前14|後47
チェーン サイズ520|リンク112
車体価格 790,000円(税別)
[820,000円(税別)]
※[]内はABSモデル
系譜図
GSX400F 1981年
GSX400F/F2/FW/FSインパルス
(GK71A/GK72A)
GSX400インパルス 1986年
GSX400XS/Xインパルス
(GK71E)
バンディット400 1989年
バンディット400/V
(GK75A)
GSX400Sカタナ 1992年
GSX400S KATANA
(GK77A)
GSX400インパルス 1994年
GSX400インパルス
(GK79A)
bandit400V 1995年
バンディット400/V/VZ/リミテッド
(GK7AA)
イナズマ400 1997年
イナズマ400
(GK7BA)
impulse400 2004年
インパルス400
(GK7CA)
前期 2006年
GSR400前期
(GK7DA)
後期 2009年
GSR400後期
(GK7EA)

【関連車種】

CB400の系譜XJR400Rの系譜ZRX/ZZR400の系譜

GSR400(GK7DA)-since 2006-

GSR400

スズキの新世代ネイキッドとして登場したGSR400。
エンジンはGSX-R600がベースの直四スポーツエンジン。
フレームは400では初となるアルミツインスパーにモノサス、サブフレーム一体型アルミスイングアームに120/70&180/55でセンターアップマフラー。

これだけ挙げるとSSにしか思えない。

GSR400スイングアーム

「いやSSじゃないんだから要らないでしょそのスイングアーム・・・」と個人的に言いたくなる。

600との共有化によって可能にしている贅沢っぷりだけど、それにしたって400でここまでの装備をしたバイクはバイクブームとバブルが重なった時期ですらそうそう無い。

上で言った通りどう考えてもSSの作りだからサーキットだって余裕で走れちゃう。翌年の2007年にはABSモデルも追加。

2006GSR600

正に夢の400ネイキッドなんだけどあんまり売れなかった・・・同年CB400SFの販売計画台数は6000台に対しGSR400は1000台。

これほど走りに特化した400ネイキッドは過去のバイクを見ても無いのに何故かといえば、こだわり過ぎて車体価格が787,500円(当時)とCB400SFも真っ青な値段にまで跳ね上がったから。

GSR400カタログ写真

大型と同じ装備っていう事は、大型と同じコストという事ですからね。まして400は台数が出ないから本来なら大型よりもスケールメリットも無いわけだから。

ちなみにチョイノリ・スカイウェイブに続きスズキとしては数少ないグッドデザイン賞受賞バイクだったりします。

主要諸元
全長/幅/高 2090/795/1075mm
シート高 770mm
車軸距離 1435mm
車体重量 185kg(乾)
燃料消費率 35.5km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 16.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 398cc
最高出力 53ps/11000rpm
最高トルク 4.0kg-m/10000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー FTX9-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8EK
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.9L
交換時3.2L
フィルター交換時3.6L
スプロケ 前14|後47
チェーン サイズ520|リンク112
車体価格 750,000円(税別)
系譜図
GSX400F 1981年
GSX400F/F2/FW/FSインパルス
(GK71A/GK72A)
GSX400インパルス 1986年
GSX400XS/Xインパルス
(GK71E)
バンディット400 1989年
バンディット400/V
(GK75A)
GSX400Sカタナ 1992年
GSX400S KATANA
(GK77A)
GSX400インパルス 1994年
GSX400インパルス
(GK79A)
bandit400V 1995年
バンディット400/V/VZ/リミテッド
(GK7AA)
イナズマ400 1997年
イナズマ400
(GK7BA)
impulse400 2004年
インパルス400
(GK7CA)
前期 2006年
GSR400前期
(GK7DA)
後期 2009年
GSR400後期
(GK7EA)

インパルス400(GK7CA)-since 2004-

インパルス400

ホンダのCB400SF、ヤマハのXJR400、カワサキのゼファー、それらに対しスズキは気付けばイナズマ400だけになっていた。

そんな中で登場した三代目インパルスはGSXの頭文字を取りインパルス400とシンプルな名前になった。
歴史あるインパルスの名を冠し先代も成功したバイクなだけあって注目を浴び、他車に引けをとらない人気が出た。

IMPULSE400

ぱっと見では先代との違いが無いように見えるけど実は外装もエンジンも手が加えられている。ブレーキもちゃっかりブレンボに。

ただ旧世代のエンジンが仇となったのか2008の排ガス規制を通すことが出来ず、XJR400やゼファーと並んで生産終了となってしまった。

インパルス400スペシャル・エディション

最後の年にインパルスの伝統となっているカラーを纏ったインパルス400SPECIAL EDITIONを有終の美として発売。

主要諸元
全長/幅/高 2080/745/1105mm
シート高 760mm
車軸距離 1435mm
車体重量 177kg(乾)
燃料消費率 36.5km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 16.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 399cc
最高出力 53ps/11000rpm
最高トルク 3.8kg-m/9500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前110/70-17(54H)
後140/70-17(66H)
バッテリー YTX7A-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8EK
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.2L
交換時2.7L
フィルター2.9L
スプロケ 前14|後48
チェーン サイズ525|リンク116
車体価格 629,000円(税別)
系譜図
GSX400F 1981年
GSX400F/F2/FW/FSインパルス
(GK71A/GK72A)
GSX400インパルス 1986年
GSX400XS/Xインパルス
(GK71E)
バンディット400 1989年
バンディット400/V
(GK75A)
GSX400Sカタナ 1992年
GSX400S KATANA
(GK77A)
GSX400インパルス 1994年
GSX400インパルス
(GK79A)
bandit400V 1995年
バンディット400/V/VZ/リミテッド
(GK7AA)
イナズマ400 1997年
イナズマ400
(GK7BA)
impulse400 2004年
インパルス400
(GK7CA)
前期 2006年
GSR400前期
(GK7DA)
後期 2009年
GSR400後期
(GK7EA)

イントルーダークラシック400(VK56A)ブルバード400(VK57A) -since 2008-

デスペラード400

2008年の排出ガス規制を機にFI化されたイントルーダークラシック400(VK56A)とブルバード400(VK57)

排ガス規制という壁を破り、遅れること無くFI化され存続した事から分かる通り実はコツコツ売れてるんですね。
イントルーダークラシック400でいうと2014年度は229台も売ってます。少ないと思われるかも知れませんが400市場に限って言うと第八位の販売台数です。なんとドラッグスター400に次ぐ人気。

それなのにオーナーの声を聞いていると「愛車はイントルーダー」と言っても分からない人が多いとか・・・ソコソコ売れてるのに知名度ないって悲しい。

2015ブルバード400

ブルバードの方はFI化の更に二年後の2010年にマイナーチェンジチェンジしてて兄貴分のM109Rに習いビキニカウルを付けてヌメヌメ感アップ。

ただどうもインクラ400程の人気は無いみたい。ビキニカウルに倒立フォーク、流れるような近未来感のあるLEDテールやキャストホイールといった独特さが好みの別れる所なのかな?スズキらしいと思うんだけどね。

イントルーダークラシック400ホワイト

こう言うと400クルーザー乗りに怒られるかもしれないんですが、400クルーザーって性能はほぼ団栗の背比べだからほぼ見た目が全てだと思うんですよね。

そんな中で水冷で車体価格が安いわけでもないのにソコソコ売れてるってのを見ると、実はスズキってクルーザーセンスに長けているのでは?と思うわけです。

2015ブルバード

私だけかもしれませんがイントルーダーやブルバードの知名度がこれだけ低いのはスズキは歴史から見てもとにかくスポーツのイメージが強くクルーザーのイメージが皆無に近いからではないでしょうか。

オーナーさんはもう少し声を上げてみてもいいのでは?

国産クルーザーの中では売れてる方ですよ。

主要諸元
全長/幅/高 2500/955/1110mm
[2370/920/1125mm]
シート高 700mm
車軸距離 1655mm
車体重量 275kg(装)
[265kg(装)]
燃料消費率 33.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 15.0L
エンジン 水冷4サイクルSOHC二気筒
総排気量 399cc
最高出力 33ps/8000rpm
最高トルク 3.4kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前130/90-16(67H)
後170/80-15(77H)
バッテリー FTX12-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9
または
X22EPR-U9
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.7L
交換時3.0L
フィルター3.4L
スプロケ
チェーン
車体価格 780,000円(税別)
※キャストホイールは+10,000円
※[]内はブルバード400
系譜図
VK511994年
イントルーダー400
(VK51)
VK521996年
デスペラード400/X/ワインダー
(VK52)
VK542001年
イントルーダークラシック400
(VK54)
VK552005年
ブルバード400
(VK55)
VK56|VK572008年
イントルーダークラシック
(VK56)
ブルバード400
(VK57A)

【関連車種】
Shadow400の系譜DragStar400の系譜REBEL250の系譜DragStar250の系譜

ブルバード400(VK55A) -since 2005-

ブルバード400

わずか二年の命で力尽きてしまったデスペラードの後継モデルとなるブルバード400。

ツインサスはやめたけど倒立サスはやめなかった・・・スズキのスポーツ魂は尽きることが無いのか。

あまりの知名度の無さから名前を日産のブルーバードと間違えてる人が結構居ますね。私もそうでしたゴメンナサイ。ブルバードが正しくて国によってはブールバードもしくはブールバールとも読むそうです。

ちなみに「大通り」という意味なんですが、クルーザーというのは非常にややこしくて国によって名前をコロコロ変えてるんですよね。

スズキで言えばデスペラードをマローダーという名で売ってた国もあれば、デスペラードもイントルーダーも全部ブルバードという名で売ってたりと色々。まあこれはスズキに限った話じゃないんですが。

ちなみにクルーザーの本場アメリカではブルバードで統一してるみたいです。

主要諸元
全長/幅/高 2370/920/1125mm
シート高 700mm
車軸距離 1655mm
車体重量 240kg(乾)
燃料消費率 36.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 17.0L
エンジン 水冷4サイクルSOHC二気筒
総排気量 399cc
最高出力 33ps/8000rpm
最高トルク 3.4kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前130/90-16(67H)
後170/80-15(77H)
バッテリー FTX12-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9
または
X22EPR-U9
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.7L
交換時3.0L
フィルター3.4L
スプロケ
チェーン
車体価格 699,000円(税別)
系譜図
VK511994年
イントルーダー400
(VK51)
VK521996年
デスペラード400/X/ワインダー
(VK52)
VK542001年
イントルーダークラシック400
(VK54)
VK552005年
ブルバード400
(VK55)
VK56|VK572008年
イントルーダークラシック
(VK56)
ブルバード400
(VK57A)

イントルーダークラシック(VK54A) -since 2001-

イントルーダークラシック400

コンセプトは「LONG, LOW & BASIC」

デスペラードの反省から再びイントルーダーに戻ったVK54。

造りはデスペラードの事もあってかリジット風のスイングアームにカバー付き正立フォークにシャフトドライブと非常にオーソドックスな造りに。

イントルーダーC800

先代イントルーダーと同じく車体を800と共有してるからトンデモなくデカい。このバイクを見て400だと思う人はまず居ないと思う。それくらいデカいし重厚感が凄い。

数字でいうと全長2.5mもある。隼より40cmも長い。ゴールドウィングより数センチ短いだけ。とても400とは思えない存在感。

多分そこがウケたんだろうね。スティードやドラッグスターほどの大ヒットとは言えないけどスズキクルーザーとしては唯一のヒット車と言っていい。

主要諸元
全長/幅/高 2510/985/1100mm
シート高 700mm
車軸距離 1655mm
車体重量 244kg(乾)
燃料消費率 36.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 17.0L
エンジン 水冷4サイクルSOHC二気筒
総排気量 399cc
最高出力 33ps/8000rpm
最高トルク 3.4kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前130/90-16(67H)
後170/80-15(77H)
バッテリー FTX12-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9
または
X22EPR-U9
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.7L
交換時3.0L
フィルター3.4L
スプロケ
チェーン
車体価格 659,000円(税別)
系譜図
VK511994年
イントルーダー400
(VK51)
VK521996年
デスペラード400/X/ワインダー
(VK52)
VK542001年
イントルーダークラシック400
(VK54)
VK552005年
ブルバード400
(VK55)
VK56|VK572008年
イントルーダークラシック
(VK56)
ブルバード400
(VK57A)

Address V125G/LTD(CF4EA K9~)-since 2009-

アドレスV125後期

2008年の排ガス規制で数多くのバイクがバタバタと倒れゆく中でもV125は健在でした。既にインジェクションだったからね。

このモデルからは暫くはV125Gに一本化されたんですが、勿論そのままというわけではなくO2センサーやマッピングの変更などで規制前モデルと比べて1.5馬力ほどパワーダウン。

これが50馬力も100馬力もある大排気量バイクならそれくらい誤差の範囲なんだけど小排気量にとっては結構致命的で「通勤特急」の異名も少し薄れてしまった。とはいうもののそれは規制前と比べた時の話。遅くなったと言われる規制後のV125でも他の原二と比べると速い方。

もちろんただパワーダウンしただけでなく細部に調整が入って乗り心地や安定性が増してる。
しかもアドレス最大の武器である「安い・コンパクト・速い」は変わらなかったので売れ行きに影響はなく原二王者の地位は不落だった。

主要諸元
全長/幅/高 1750/635/1030mm
[1750/720/1030mm]
シート高 740mm
[750mm]
車軸距離 1235mm
車体重量 98kg(装)
[100kg(乾)]
燃料消費率 52.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 6.0L
エンジン 空冷4サイクルSOHC単気筒
総排気量 124cc
最高出力 9.9ps/7500rpm
最高トルク 1.0kg-m/6000rpm
変速機 Vベルト
タイヤサイズ 前90/90-10(50J)
後100/90-10(56J)
バッテリー YTX7A-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR6HSA
推奨オイル スズキ純正オイル
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.1L
交換時0.95L
フィルター交換時1.0L
ベルト 27601-33G00
車体価格 245,950円(税別)
[265,000円(税別)]
※[]内はLTD
系譜図
アドレス501987年
Address50/チューン(CA1CA/B)
アドレスV501990年
Address V50/Vチューン(CA1FA)
アドレスV1001991年
Address V100/S(CE11A/CE13A)
アドレス110

1998年
Address110(CF11A)

アドレスV125/G規制前モデル2005年
Address V125/G(CF46A K5~K7)
アドレスV125規制後モデル2009年
Address V125/G(CF4EA K9~)
アドレスV125S2010年
Address V125/S/SS(CF4EA/CF4MA L0~)
2015アドレス1102015年
Address110(CE47A)
2017アドレス1252017年
Address125(DT11A)

Address V125/G(CF46A K5~7)-since 2005-

ADDRESS V125

ここに来て登場するのが今だ現役でビュンビュンと街中を色んな意味で走り回ってるアドレスV125

ぶっちゃげると名前はアドレスだけどヴェクスター125(CF42A)の後継とも言えなくもない。

V125はあまりのメジャーさに気付かれないけど実はクラス初となるインジェクション車。そしてクラス最軽量でもあったりする。

アドレスV125

しかもただ単にFI化しただけじゃなく、先代の動力性能を超えることが至上命題だったからFI化された。

その言葉通りV125は原二らしからぬ加速力を持っている。この事で「通勤快速」という異名から「通勤特急」に格上げ。

実は数々のリコールがあってるんだけどその速さ欲しさに今でもこの年式のモデルは人気だったりする。

原二スクーターとしては最速の部類のバイク。

主要諸元
全長/幅/高 1750/635/1030mm
シート高 740mm
車軸距離 1235mm
車体重量 85kg(乾)
[88kg(乾)]
燃料消費率 56.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 6.0L
エンジン 空冷4サイクルSOHC単気筒
総排気量 124cc
最高出力 11.4ps/7500rpm
最高トルク 1.2kg-m/6000rpm
変速機 Vベルト
タイヤサイズ 前90/90-10(50J)
後100/90-10(56J)
バッテリー YTX7A-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR6HSA
推奨オイル スズキ純正オイル
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.1L
交換時0.95L
フィルター交換時1.0L
ベルト 27601-33G00
車体価格 208,950円(税込)
[229,950円(税込)]
※[]内はG
系譜図
アドレス501987年
Address50/チューン(CA1CA/B)
アドレスV501990年
Address V50/Vチューン(CA1FA)
アドレスV1001991年
Address V100/S(CE11A/CE13A)
アドレス110

1998年
Address110(CF11A)

アドレスV125/G規制前モデル2005年
Address V125/G(CF46A K5~K7)
アドレスV125規制後モデル2009年
Address V125/G(CF4EA K9~)
アドレスV125S2010年
Address V125/S/SS(CF4EA/CF4MA L0~)
2015アドレス1102015年
Address110(CE47A)
2017アドレス1252017年
Address125(DT11A)

KSR110(KL110E前期)-since 2002-

KL110E

KSR-1/2の生産終了から二年後にデビューしたKSR110

見た目は殆ど変わらずエンジンを空冷4stの110cc一本化し50ccモデルは残念ながら廃止。更にミッションをそれまでのマニュアル式から自動遠心クラッチ式に変更。

「走りのモデルでクラッチレスとはどういうこっちゃ」

と言われまくった。
恐らく4st化でパワーダウンは避けられない。それならいっそAT限定でも乗れるトコトコ楽ちん仕様に・・・という思惑。。。か?

足回りは相変わらず一級品なのにクラッチレスというのがちょっとチグハグな印象。

KL110

しかしエンジンレイアウトを見るに(いま話題のGROMもそうだけど)

「パワー不足を感じる人は自己責任でボアアップして下さい」

と言わんばかりのレイアウト。
まあ「ボアアップに優るチューン無し」という名言もあるくらいだからそういう事なんだろう。ミッションのマニュアル化も幸いな事にアフターメーカーの物があるので逃げ道はある。

「ところでこの110ccはどこから来たの?」

と鋭い人は思うかもしれない。だってカワサキに110ccのバイクなんて他にないもんね。答えはこれ

KLX110

本場競技用のモトクロッサーであるKLX110のエンジンを使ってる。つまりKSR110はモタードでありながらモトクロッサーの血が流れている。しかも元のこっちはマニュアルクラッチ。

今の時代4miniに速さを求めちゃいけないのは仕方ないけど、でもホントに何で自動遠心クラッチにしたんだろうね・・・タイの影響かなあ?

主要諸元
全長/幅/高 1670/705/995mm
シート高 750mm
車軸距離 1165mm
車体重量 84kg(乾)
燃料消費率 -km/L
※定地走行テスト
燃料容量 7.3L
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 111cc
最高出力 8.4ps/8500rpm
最高トルク 0.83kgf-m/6500rpm
変速機 常時噛合式4速リターン
タイヤサイズ 前後100/90-12(48J)
バッテリー FTH4L-BS
プラグ CR6HSA
推奨オイル カワサキ純正オイルR4/S4
または
MA適合品SAE10W-40
オイル容量 全容量1.0L
交換時0.8L
フィルター交換時0.9L
スプロケ 前15|後31
チェーン サイズ420|リンク100
車体価格 249,000円(税別)
系譜図
90SS/S1968年
90S/SS
(G8)
KH901977年
KH90
(KH90C)
AR50-801981年
AR50/80
(AR50/AR80)
KS-1/21987年
KS-1/2
(MX50A/80A)
KSR-1/21990年
KSR-1/2
(MX50B/80B)
KSR110国内モデル2002年
KSR110
(KL110A)
KSR110後期モデル2012年
KSR110
(KL110D)
KSR110プロ2014年
KSR PRO
(KL110E)
2016年
Z125/PRO
(BR125H)

VTR1000SP-2(SC45後期)-since 2003-

SC45後期

「THE REAL-WORLD SUPERBIKE」

VTR1000SP/SC45の後期モデルとなる通称SP-2。

・ツインインジェクション化
・スクリーンの高さを30mm延長
・ステム/キャスター&トレール角の変更
・スイングアームピボット変更
・スロットルボディ径の拡大
・6kgの軽量化
・フレームの全般的な見直し

などなど書ききれない程の数々の変更が加えられていますが、SP-2における最大の狙いはフレーム剛性を少し柔らかく(捻じれやすく)見直してハンドリングを向上させたこと。

SC45後期

これによって乗りやすくなったんですが、乗りやすくなったといってもそれは街乗りとかそういうレベルではなく・・・なんでって結局はこれらの変更もHRCがレースしながら改良してきたワークスマシンのフィードバックだから。

市場を考慮してモデルチェンジしたわけではなくHRCが

「こうしたほうが勝てるマシンになるよね」

っていう改良を市販車の段階から実装させたモデル。

SP-2/SC54カタログ

どんだけHRC(レース)しか見てないんだって話。

このSP-2が出るまでの2002年時点でVTR1000SPは

・WSB
・鈴鹿8耐(4連覇)
・ルマン24時間
・マン島TT
・デイトナ200マイル

などなど名だたるレースで勝利をあげタイトル総ナメに近い状態。にも関わらず更なる改良SP-2で鬼に金棒と化した・・・わけですが不運が訪れます。

レース協会がWSBで使うタイヤをピレリのワンメイクにすると発表したんです。

ブラックフレームSP2

レースでミシュランを好んで使っていたホンダはこれに猛反対。

どうもVTR1000SPWはタイヤとのマッチングにシビアな面があったようなので飲むわけにはいかなかったんでしょう。

そしてもう一つの要素がこれまで
『四気筒750cc、二気筒1000cc』
という二気筒優遇だったレギュレーションが
『四気筒1000cc、二気筒1200cc』
へと改定され二気筒1000ccの優位性が無くなるどころか使い物にならなくなった事。

SP2とSPW

まるでVTR1000SPをレースから追い出すような環境に急変したわけです。

これらによりホンダは怒ってワークス撤退を表明。CBR1000RRがこの後を担うようになるわけですが、よっぽど腹が立ったのかワークス参戦はずっとしませんでした。

つまり話を戻すとSP2は登場と同時に余命一年の宣告を受けたという話。

SP2の顔

なんとも悲しい運命・・・かと思いきや実はそうとも言い切れなかったりする。

というのもこのSP2なんと北米では2006年までRVT1000/RC51(SP3~SP6)として非常に人気だったんです。

なぜ北米で人気だったのかというと一つは『デイトナ200マイル』というアメリカで一番人気のある伝統レースで2002年にポールトゥウィンという完璧な勝利をあげ、全米シーズンチャンピオンにも輝いたから。

VTR1000SPとニッキー・ヘイデン

ちなみにその時のライダーは後にMotoGP王者となるニッキー・ヘイデンです。

そしてもう一つはVTR1000Fプロトタイプのくだりを読まれているならおわかりかと思います。

VTR1000SPとニッキー・ヘイデン

「自分たちが欲したVツインスポーツだったから」

ですね。

アメリカン人ライダーがデイトナ200を完勝し性能を証明した自分たち好みのバイク

『名実ともに完璧なVツインスポーツ』

となればそりゃ人気も出ますよね。

VTR1000SPとニッキー・ヘイデン

ただ一方で日本は直4が好まれる上に空前のSSブームが起こっていたので消えたことすら話題になりませんでした・・・まあ広告もほとんど打たずカタログもペライチだった事から見ても、ホンダも数を売るつもりは無かったみたいですから仕方のない話なんですけどね。

そんな登場からわずか4年足らずで消える事となったVTR1000SPですが、このバイクが登場しレースで猛威を奮えば奮うほど界隈からは

「ホンダ大人げないぞ」

という声が聞かれました。

VTR1000SP-2センター

理由は最初に話した通り、二気筒の優遇が顕著になった事でそれまで培ってきたV4を捨ててV2にしたから。要するにプライドは無いのかって話なんですがVTR1000SPWのエンジン設計PLだった野村さんいわく

「抵抗はあったがそれよりも勝ちたかった」

との事・・・SP-1でも言いましたがVTR1000SPって結局これなんですよね。

VTR1000SPはワークス技術を多くの人に提供する意味合いが強かったRVF/V4と違い、自分たちが勝つためのマシンとして造られた意味合いが非常に強い。レースでも今のホンダからは想像がつかないほど貪欲に勝利を取りに行くワークス体勢だった。

ホンダVTR1000SP-2ブローシャ―

当時のホンダは本当に勝利に飢えてたんだと思います。

だからこのVTR1000SPというバイクは多くの人に夢を与え続けてきたホンダが

「自分達も夢を見たい」

とマーケットもブランドもフィロソフィーも、優等生キャラもかなぐり捨て自身の飢えを満たす為だけに造り上げた

『わがままボディのスーパーバイク』

と言えるんじゃないかと。

VTR1000SP-2カタログ

だってVTR1000SP関係の資料をどれだけ調べても勝つ為のこだわりや苦労だけでセールストークが一切見当たらないんですよ。

「いやあ大変でした」

ってニコニコしながら言ってる話しかない。

参考文献:RACERS41

主要諸元
全長/幅/高 2060/725/1145mm
シート高 825mm
車軸距離 1420mm
車体重量 194kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 18L
エンジン 水冷4サイクルDOHC2気筒
総排気量 999cc
最高出力 136ps/9500rpm
最高トルク 10.7kg-m/8000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70-17(58W)
後190/50-17(73W)
バッテリー YTZ12S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
IFR9H11(標準)/IFR8H11
または
VK27PRZ11(標準)/VK24PRZ11
推奨オイル ウルトラGP(10W-40)
オイル容量 全容量4.3L
交換時3.5L
フィルター交換時3.9L
スプロケ 前16|後40
チェーン サイズ530|リンク106
車体価格
※国内正規販売なしのため
系譜図
VTR1000F前期1986年
VTR1000F
Prototype
VTR1000F前期1997年
VTR1000F
(SC36前期)
VTR1000F後期2001年
VTR1000F
(SC36後期)

VTR1000SP-12000年
VTR1000SP-1
(SC45前期)
VTR1000SP-22003年
VTR1000SP-2
(SC45後期)

【関連車種】
VFRの系譜YZF-R1の系譜GSX-R750の系譜ZX-10Rの系譜