ここでちょっとご紹介しておきたいのがこのXTZ850RとXTZ850TRXというラリー専用のファクトリーマシン・・・と見せかけて実は市販車なマシン。
ヤマハはXTZ750SUPER TÉNÉRÉをベースにしたファクトリーマシンで戦っていたんですが、あまりの強さからレース運営側が
「もうファクトリーマシンは出場禁止。15台以上売った市販車だけにします。」
となった。
そこでヤマハが造ったのがほぼワークスマシン仕様のまま市販化したスーパーを通り越してウルトラテネレと言える様な300万円のスペサルマシン。
300万円というと高く思えるけどパリダカを第一線で戦えるワークスマシンと考えれば破格。
ヤマハがどれだけラリーを重要視してたかが分かりますね。まあ運営もそうやって第三の参加者(プライベーター)を募るが狙いだったわけですが。
更に1996年モデルからはXTZ850TRXというモデルに。
これは270度相違クランクのエンジンを積んだモデルで、ヤマハはパリダカ四連覇という偉業を成し撤退することになりました。
ちなみにパリダカに出場しようと思ったら1000万円以上必要だと言われています。
エントリーフィー(入場料)だけで200万円ほど取られます。これは保険料みたいなもので、そのかわりどんな怪我をしても治療を現地で受け続ける限り無料。※治るまで帰れないという意味でもある
ただし優勝しても賞金はありません。貰えるのはトロフィーと名誉ある肩書だけですが、それでも大人気。
オンのマン島、オフのダカールといった所ですかね。
あとダカールラリーをパリダカと言ってますが、今は治安などの問題からアルゼンチン~ボリビアという南米コースになっており全然パリからダカールではなかったりします。
主要諸元
※ファクトリーマシンのため不明