CB600F HORNET(PC41後期) -since 2011-

PC41ホーネット後期

2011年にモデルチェンジを果たし実質三代目となった見慣れないホーネットシリーズ。

主な変更点はヘッドライトやメーターといった外見周りが中心。

2011ホーネット600

スペックは変わらずで欧州がメイン市場という事もあり先代にも増して日本車離れしたデザインへと生まれ変わりました。同じメーカー、同じ名前、同じコンセプトでも欧州ホンダとなるとここまで変わるってのは面白いですね。

ただ今回のモデルチェンジの目玉はCB600Fではなく始まりであったCBR600Fの復活。

CBR600F
(PC41)
-since 2011-

PC41

先に紹介したホーネットのフルカウルバージョンとして復活を遂げたCBR600F。

CBR600RRが一世を風靡する一方でFコンセプトのフルカウルミドルスポーツつまりF4の後継を望む声は少なからずあった。

2011年式CBR600Fメーター

CBR600RRを見ると分かるけどホンダとしては2007年からのCBR600RR(PC40)に可能な限りFコンセプトの要素を詰めてたけどそれでもSSはSS。

速さとスペックが求められるカテゴリだから限界がありFコンセプトを好むユーザーを納得させるほどのカバー力というか両立は無理だった。

そして2010年ごろになると過激さについて行けない消費者が目立ちだし代わりに等身大スポーツが流行りだした。

持て余すSSよりも普段使いから週末のレジャーまで使えるオールマイティなスポーツバイク・・・正に600Fの得意とするところ。

2011年式CBR600F

それをホンダも分かっていたのか見逃さなかったのか、待ってましたとばかりに2011年から発売。

エンジンは先に紹介したホーネットPC41と同じく600RRの物でスロットルボディなどの小径化で低速よりに調整されたもの。

CB600F

結果として欧州でヒットを飛ばしたんだけど、これまた日本では正規扱いされる事はありませんでした。

主要諸元
全長/幅/高 2150/740/1150mm
[2110/755//1145mm]
シート高 800mm
車軸距離 1437mm
車体重量 198kg(装)
[206kg(装)]
燃料消費率
燃料容量 18.4L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4バルブ四気筒
総排気量 599cc
最高出力 100ps/12000rpm
最高トルク 6.5kg-m/10500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTZ10S
または
FTZ10S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9EH-9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
交換時2.7L
フィルター交換時2.8L
スプロケ 前16|後43
チェーン サイズ525|リンク118
車体価格
※国内正規販売なしのため
系譜図
CBR600F Hurricane1987年
CBR600F Hurricane
(PC19/23)
CBR600F2(PC25)

1991年
CBR600F2
(PC25前期)

CBR600F3(PC25)1995年
CBR600F3
(PC25後期)
ホーネット6001998年
HORNET600
(PC34)
CBR600F4(PC35)1999年
CBR600F4
(PC35)
CBR600F4i(PC35)2001年
CBR600F4i
(PC35)
CB600F HORNET(PC36)2003年
CB600F HORNET
(PC36)
ホーネット600(PC41)2007年
CB600F HORNET
(PC41前期)
CB600F HORNET(PC41)2011年
CBR600F
CB600F HORNET
(PC41後期)
2014CBR600F(RC83)2014年
CBR650F
CB650F
(RC83)
2017CBR600F(RC83)2017年
CBR650F
CB650F
(RC83後期)
CBR650R2019年
CBR650R
CB650R
(RH03)

CB600F HORNET(PC41) -since 2007-

ホーネット600PC41

フルモデルチェンジしPC41となったホーネット600のPC41。

F4iがRRに置き換えられ消えてしまったのとは対照的に好評だった事からFの名を残し、実質的にCBR600Fの系譜を担うことになりました。

ただこのモデルからホーネットもエンジンは600RRのものを使っています。だからFの割には結構過激なホーネット。

ホーネット600

アルミフレーム化は勿論のこと外見もパッと見で分かる通り皆が知るそれまでのホーネットから大きく離れました。
でもタンク形状などを見ると皆の知るホーネットの面影がちゃんと残ってます。

ホーネット600プレスインフォメーション

しかし(しつこいようですが)これまた残念ながらこのモデルも国内で正規販売されることはなく・・・

ついでと言ったらちょっと可哀想で申し訳ないけど、向こうではホーネットの廉価版に近いバイクもありました。

それはCBF600Nとハーフカウルを付けたCBF600Sというバイク。パッセージ(ホンダ逆輸入業者)が少し入れてたみたいね。

CB600N/CBF600S

Fコンセプトと言っていいのか微妙だけどエンジンとフレームはこのホーネットの物を使用してます。

つまり見た目や足回りはオーソドックスだけど中身はSSエンジンとアルミバックボーンっていう一風変わったバイク。

話をCB600F ホーネットに戻しましょう。

日本では存在すら知られていないホーネット600ですが、欧州ではミドル直四が欲しいならコレ買っとけと言われるほど。歴代ホーネット600で一番評価が高いモデル。

CB600N/CBF600S

同じ600SSエンジンを積んだライバル勢を蹴落とすどころか刺して亡きものにしたわけです。

主要諸元
全長/幅/高 2090/740/1175mm
シート高 800mm
車軸距離 1435mm
車体重量 198kg(装)
燃料消費率
燃料容量 19L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4バルブ四気筒
総排気量 599cc
最高出力 102ps/12000rpm
最高トルク 6.4kg-m/10500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
推奨オイル
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
スプロケ
チェーン
車体価格
※国内正規販売なしのため
系譜図
CBR600F Hurricane1987年
CBR600F Hurricane
(PC19/23)
CBR600F2(PC25)

1991年
CBR600F2
(PC25前期)

CBR600F3(PC25)1995年
CBR600F3
(PC25後期)
ホーネット6001998年
HORNET600
(PC34)
CBR600F4(PC35)1999年
CBR600F4
(PC35)
CBR600F4i(PC35)2001年
CBR600F4i
(PC35)
CB600F HORNET(PC36)2003年
CB600F HORNET
(PC36)
ホーネット600(PC41)2007年
CB600F HORNET
(PC41前期)
CB600F HORNET(PC41)2011年
CBR600F
CB600F HORNET
(PC41後期)
2014CBR600F(RC83)2014年
CBR650F
CB650F
(RC83)
2017CBR600F(RC83)2017年
CBR650F
CB650F
(RC83後期)
CBR650R2019年
CBR650R
CB650R
(RH03)

HORNET 600(PC36) -since 2003-

HORNET600

順調に売れていたホーネットも2003年にモデルチェンジ。主要市場が欧州ということでデザインがアクの強い物になりました。

F4iが正立ままだったのに対しネイキッドタイプながら倒立サスを採用するというホンダとしては非常に珍しいバイク。

ホーネット600PC36

恐らく見慣れない人が多いでしょう。それもそのはずで、このホーネット600(PC36)は日本で正規販売されることはありませんでした。

ジャパニーズスタイルをベースとしつつも異型メーターに倒立サスは如何にもイタリアを始めとした欧州人が好みそうなデザイン。逆に日本人からしたら違和感を持つ人が多いでしょうね。

主要諸元
全長/幅/高 2125/750/1085mm
シート高 795mm
車軸距離 1460mm
車体重量 194kg(装)
燃料消費率
燃料容量 19L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4バルブ四気筒
総排気量 599cc
最高出力 95ps/12000rpm
最高トルク 6.4kg-m/10500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR9EH-9
推奨オイル
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
スプロケ 前15|後42
チェーン サイズ525|リンク110
車体価格
※国内正規販売なしのため
系譜図
CBR600F Hurricane1987年
CBR600F Hurricane
(PC19/23)
CBR600F2(PC25)

1991年
CBR600F2
(PC25前期)

CBR600F3(PC25)1995年
CBR600F3
(PC25後期)
ホーネット6001998年
HORNET600
(PC34)
CBR600F4(PC35)1999年
CBR600F4
(PC35)
CBR600F4i(PC35)2001年
CBR600F4i
(PC35)
CB600F HORNET(PC36)2003年
CB600F HORNET
(PC36)
ホーネット600(PC41)2007年
CB600F HORNET
(PC41前期)
CB600F HORNET(PC41)2011年
CBR600F
CB600F HORNET
(PC41後期)
2014CBR600F(RC83)2014年
CBR650F
CB650F
(RC83)
2017CBR600F(RC83)2017年
CBR650F
CB650F
(RC83後期)
CBR650R2019年
CBR650R
CB650R
(RH03)

HORNET 600(PC34) -since 1998-

ホーネット600 PC34

ここでFシリーズから少し脱線して紹介するのがCBR600Fのエンジンを積んだネイキッドモデルとして登場したホーネット600(PC34)

日本でホーネットといえば250のMC31(1996年)がメジャーだけど、欧州でホーネットといえばコッチ。

cb600f600カタログ

基本構造を250と共有化することでコストを抑えつつ、600Fのエンジンをより低速寄りに調整したエンジンを積んでます。

とはいうもののホンダも最初はソコまで売れると思ってなかったらしく、あくまでもCBR600Fのオマケの派生的なモデルだったんだけど、発売してみると欧州(特にイタリア)で思わぬヒットを飛ばす事に。

そして600フルカウルの情勢が変わっていった事もあってホンダも徐々にCBR600FからこのCB600F(ホーネット)へ軸足を切り替えていく事になったわけです。

ホーネット600タイプS

ちなみに調子に乗ってハーフカウルを付けたSモデルも後から出したけどソッチはダメだった模様。

日本でも一応売ってはいたんですが・・・まあ、600という事から人気は出ず。

PC34カタログ写真

『バイク選びの基準は「排気量」か「楽しさ」か。』

というキャッチが全てを物語っていますね。

ところでご存知かと思いますがホーネットといえば250と600そしてもう一つCB900 HORNET(SC48)がありますよね。

ホーネット900

最後発のホーネットだけどあっちは900RRのエンジンを積んでて系譜的にもcbr600fの方なのでまた次の機会に。

主要諸元
全長/幅/高 2040/740/1055mm
[2055/745/1190]
シート高 790mm
[760mm]
車軸距離 1430mm
車体重量 195kg(装)
燃料消費率 30.2km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 16L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4バルブ四気筒
総排気量 599cc
最高出力 69ps/11500rpm
最高トルク 5.3kg-m/7500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前130/70ZR16(61W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8EH-9
または
U24FER9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.2L
交換時3.5L
フィルター交換時3.8L
スプロケ 前15|後40
チェーン サイズ525|リンク110
車体価格 629,000円(税込)
[649,000円(税込)]
※[]内はホーネットS
系譜図
CBR600F Hurricane1987年
CBR600F Hurricane
(PC19/23)
CBR600F2(PC25)

1991年
CBR600F2
(PC25前期)

CBR600F3(PC25)1995年
CBR600F3
(PC25後期)
ホーネット6001998年
HORNET600
(PC34)
CBR600F4(PC35)1999年
CBR600F4
(PC35)
CBR600F4i(PC35)2001年
CBR600F4i
(PC35)
CB600F HORNET(PC36)2003年
CB600F HORNET
(PC36)
ホーネット600(PC41)2007年
CB600F HORNET
(PC41前期)
CB600F HORNET(PC41)2011年
CBR600F
CB600F HORNET
(PC41後期)
2014CBR600F(RC83)2014年
CBR650F
CB650F
(RC83)
2017CBR600F(RC83)2017年
CBR650F
CB650F
(RC83後期)
CBR650R2019年
CBR650R
CB650R
(RH03)

CB250R(MC52) -since 2018-

CB250R/MC52

「SPORTS ROADSTER」

新世代CBことCB-Rの250版として登場したCB250RのMC52型。

ただのネオレトロ250と思いきや長男坊であるcbr250rに負けないどころか勝ってるほど凄まじいので長々と。

コンセプトデザイン

エンジンは従来の水冷単気筒エンジンをほぼそのまま使っているものの車体回りは完全新設計。

何よりも目につくのはもちろん足回りでフロントフォークはCBR600RRに使われた物をベースとした軽量かつ超高剛性な250にあるまじき極太の倒立フォーク。

CB250R足回り

加えてラジアルマウント対向4POTキャリパーを装備。

リアの方もスイングアームは伝家の宝刀への字形状のガルアームを採用。

ガルアーム

そしてガス別室式の上等なリアサスペンションもCB-Rシリーズらしくダイレクト感重視のリンクレス。

ただこのCB250Rの場合フレームにダイレクトマウントするのではなくプレートに備え付けている面白い構造をしています。

フレーム

言うなればユニットプロリンクレス・・・なんか日本語がおかしいですね。

それよりも狙いですが、これは簡単に言うとリア(スイングアーム)のストレスをフロント(メインフレーム)に負わせない為です。

面白い部分は他にもあります。それはバッテリーの位置。

バッテリーの位置

本来ならばエアクリーナーボックスがある位置になんとバッテリーが鎮座しています。

これの狙いは主に2つで、一つはマスの集中化。

バッテリーってかなり重いのはご存知と思いますが、それを何とかシートよりもっと重心(エンジン側)に持ってこようとした結果ここになったんですね。

バッテリーの位置

マスフォワードな見た目からも分かる通りそれ以外にもマスの集中化への配慮が各部にあり、このおかげでCB250Rは

『前50:後50』

というSS並の重量配分になっています。

そしてもう一つの狙いがダイレクトなアクセルレスポンス。

バッテリーがタンクの下に納められているという事はシート下には何もない。

じゃあCB250Rのシート下には何が納められているのかというとエアクリーナーボックスを始めとした吸気系が納まっています。

インテーク

これまた何とも面白い形をしていますよね。

SSなど吸気管を真っ直ぐ下ろす『ダウンドラフト』というのを見たり聞いた事があると思いますが、あれは簡単に言うと管をストレートにすることで空気の引っかかりや渦を起こさせないようにしてスムーズな(高効率な)吸気をするのが狙い。

この見慣れないレイアウトはその効果を横で実現したものなんです。吸気系はバッテリーと違ってプラスチックで軽いからマスの集中化にもなる。

MC52赤

つまりCB250Rはバッテリーと吸気系が入れ替わった形になってる何とも面白い構造をしている。

そして忘れてはいけない凄まじさが150クラスのサイズ(150と共有)でそれを実現させたこと。

インテーク

これにより装備重量で僅か142kg、ABSモデルでも144kgという圧倒的な軽さを誇っています。

・・・が、大事なのは手段ではなく目的。

「何故それらの事をしたのか」

という事ですよね。

カタログ裏面

『日常の移動をアソビに変える SPORTS ROADSTER』

というCB250R/MC52のコンセプトを実現させる為にこれらの意匠が施されてるわけですが、じゃあどうなったのかというとCB250Rは

『ネイキッドでありながらスーパースポーツの様なハンドリング』

を持ったバイクになっています。

剛性に物を言わせて頭を突っ込んで曲がっていくハンドリングを完璧なほど再現している。

・徹底的なマスの集中化

・オーバースペックなフロント

・フロントと切り離されたリアサス

・ラジアルタイヤ指定

全てはこのハンドリングを実現させる為にやっているんです。

CB250R壁紙

ただしその一方で車体は150ベースで非常に軽く取り回しの良い250ネイキッドだから躊躇や億劫さはない。

つまりCB250Rは

「スーパースポーツのハンドリングと150の身軽さを持った250」

というわけ。

怒られるかもしれませんが正直に言うとCB250Rは250の中でも初心者のファーストバイク向きではないと思います。

軽すぎる上にハイグリップタイヤを履いても負けない車体とハンドリングを持っているから節操なく感じるかも知れないし、軽さ最優先でタンク容量も10Lと少ないネイキッドだから長距離などはかなり不向き。

恐らくこのバイクの魅力が分かりにくいかと。

CB250R壁紙

じゃあどういう人がこのバイクに向いているのかと言えば

「スーパースポーツのハンドリングと150の身軽さを持った250」

という言葉に反応せずにはいられない人たち。

ピンポイントで言うならば

「スーパースポーツの良し悪しを知っている経験者」

です。

ホンダMC52

CB250Rはスーパースポーツに乗ると誰もが感じるであろう

『楽しいんだけど乗せられている感覚』

というフラストレーションを解消してくれるバイク。

まだ大型を知らず排気量コンプレックスを抱いていた一方で

『何の気兼ねもなく乗り回していたあの頃の付き合い方』

をスーパースポーツの鋭いハンドリングのままもう一度出来るバイク・・・早い話が

CB250Rカタログ写真

「大型に乗ると250の良さを痛感する」

というバイクあるあるを突き詰めた様なモデルという事です。

主要諸元
全長/幅/高 2020/805/1050mm
{2020/805/1045mm}
シート高 800mm
{795mm}
車軸距離 1355mm
車体重量 142kg(装)
[144kg(装)]
{144kg(装)}
燃料消費率 33.7km/L
※WMTCモード値
燃料容量 10.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4バルブ単気筒
総排気量 249cc
最高出力 27ps/9000rpm
最高トルク 2.3kg-m/8000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前110/70R17(54H)
後150/60R17(66H)
バッテリー YTZ8V
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
SIMR8A9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.8L
交換時1.4L
フィルター交換時1.5L
スプロケ 前14|後36
チェーン サイズ520|リンク108
車体価格 466,000円(税別)
[513,760円(税別)]
{513,000円(税別)}
※[]内はABS仕様
※{}内は19年モデル
系譜図
MC141986年
CBR250FOUR
(MC14)
MC171987年
CBR250R
(MC17)
MC191988年
CBR250R
(MC19)
MC221990年
CBR250RR
(MC22)
MC231991年
JADE
(MC23)
MC311996年
HONET
(MC31)
MC412011年
CBR250R
(MC41)
MC41後期2014年
CBR250R
(MC41後期)
MC432014年
CB250F
(MC43)
2017CBR250RR2017年
CBR250RR
(MC51)
CB250R/MC522018年
CB250R
(MC52)

【関連車種】
YZF-R25/3の系譜GSX250R/GSR250の系譜Ninja250/Z250の系譜

CB250F(MC43) -since 2014-

MC43

CBR250Rの派生として登場したネイキッド(ストファイ)モデルのMC43ことCB250F

基本的に中身はCBR250Rと一緒で違うのは

・車重が3kg軽い
・大柄なサイドカバー装着で幅が4cm増
・ポジションのアップライト化
・カウルがないぶん3万5000円ほど安い

ポジションがアップライトになり、重量配分がリア寄りになった事でハンドリングの軽快さはCBR250Rより増しているとのこと。

CB250Fイラスト

さて、それだけ載せて終わると寂しいので少し小言を言わせてもらうと、このCB250F(MC43)は御存知の通りCBR250R(MC41後期)と併売されています。

で、ですね。重ねて言いますがCB250FとCBR250Rの違いはほぼカウルの有無と値段が3万円ほど違うだけ。それなのに販売台数を見てみるとCBR250Rはソコソコ売れてるのに対してCB250Fは初動(初期需要)の頃からビックリするくらい売れてない。これにはデザインに対する好みやライバル車なども関係していると思うんですが、それにしたってCBRとCBの乖離が大きい。

これは間違いなく”若者(エントリー層)の間でフルカウルブームが起きてる”という事ですね。

MC43

ほんのちょっと前まで

「カウル付きなんてレーサーみたいでダサいし恥ずかしい」

なんて言われててフルカウルが絶滅寸前だったのが嘘のよう。ブームは繰り返すってこの事なんだろうか。

ただマーケティングの関係もあると思いますけどね。

例えばCB250Fのイメージを訪ねたら多くの人は「CBR250Rのネイキッドバージョン」と言うでしょう。何故なら既にCBR250Rという存在があったから。

CBR250Rが先に出てた時点でCB250Fは派生モデル。例え開発の段階から2モデルなのは決まってた話だとしても。

MC43

だからもしCB250Fが先に出てたら今度はCBR250Rが”CB250Fのフルカウル”って認識になるわけで売れ行きも多少は変わってたんだろうなと思う。

マーケティングというか消費者心理というのは面白い。

主要諸元
全長/幅/高 2035/760/1045mm
シート高 780mm
車軸距離 1380mm
車体重量 158kg(装)
[161kg(装)]
燃料消費率 32.1km/L
※WMTCモード値
燃料容量 13L
エンジン 水冷4サイクルDOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 29ps/9000rpm
最高トルク 2.3kg-m/7500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前110/70-17(54S)
後140/70-17(66S)
バッテリー YTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
SIMR8A9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.8L
交換時1.4L
フィルター交換時1.5L
スプロケ 前14|後36
チェーン サイズ520|リンク108
車体価格 464,400円(税込)
[515,160円](税込)
※[]内はABS仕様
系譜図
MC141986年
CBR250FOUR
(MC14)
MC171987年
CBR250R
(MC17)
MC191988年
CBR250R
(MC19)
MC221990年
CBR250RR
(MC22)
MC231991年
JADE
(MC23)
MC311996年
HONET
(MC31)
MC412011年
CBR250R
(MC41)
MC41後期2014年
CBR250R
(MC41後期)
MC432014年
CB250F
(MC43)
2017CBR250RR2017年
CBR250RR
(MC51)
CB250R/MC522018年
CB250R
(MC52)

HORNET(MC31) -since 1996-

MC31

「クラスを超えたインパクティブネイキッドロードスポーツ」

ジェイドの後継として1996年に登場し若者に絶大な人気を誇ったホーネット/MC31型。

レーサーレプリカブームの後を担った直4ネイキッド勢として2007年まで発売された非常に長寿モデルだった事もあり、最近までよく見かけてはいたんですがそれも昔の話で今ではプレミアが付くように。

そんなホーネットはこう見えてCB400SFやCB1000SFと同じ

『PROJECT BIG-1』

の流れで開発された一台だったりします。

ホーネットコンセプトスケッチ

エンジンは先代にあたるJADEに続きCBR250RRをベースに中低速に改良した突き抜けるのようなカムギアトレインのDOHC四気筒。

ボディの方はアップマフラーに加えて

Fタイヤ:130/70R16

Rタイヤ:180/55R17

という大型バイク並というかCBR900RRと同じ極太タイヤ。このタイヤに惚れ・・・このタイヤに泣いた若者は数知れず。
※銘柄が少なくタイヤ代も高い

MC31壁紙

まあでもそのおかげでこれだけの迫力を出せている訳なので・・・。

本当にPROJECT BIG-1の流れを受け継いでいるのか少し疑問に思うほど変わっているホーネットなんですが、変わっているのはタイヤだけではなく隠されているフレームもそう。

王道である囲い込むようなダブルクレードルフレームではなく背骨が一本通っているようなバックボーンタイプで、サスペンションもモノサスになっています。

ホーネット

「バックボーンにカムギア四気筒ってRC161みたいだ」

・・・と言ってもわからない人が多いと思うので簡単に説明すると、RC161はWGP250(世界最高峰レース250部門)でホンダが初めて表彰台に上がった250ファクトリーマシンの事。

RC161

こうやって見るとホーネットってRC161と色んな意味で通ずるものを持ってたんですね。時代の進化って凄い。

話が脱線したので戻しますが、ホーネットがホーネットたる所以も実はこのフレームによるものが大きい。

ホーネットといえばどうしても先に話した通り極太タイヤのイメージが先行しがちなんですが、ホーネット特有のグラマラスなボディはこの見えないフレームによって可能になっているんです。

白ホーネット

ホーネットは

「楽しいライディングの中に、インパクトのある迫力を」

という2つを掛け合わせた欲張りな開発テーマでした。

楽しいライディングの方はいま話した通りBIG-1というよりネイキッドらしさより、カムギア直4にバックボーンフレームとモノサスというRC161に通ずる部分で表現。

でもそれだけなら何もスズメバチに例えなくてもいい気がしますよね・・・そこで出てくるのが車名です。

「なんでホーネット(スズメバチ)なのか」

という名前の由来にも繋がるのがもう一つのテーマであるインパクトのある迫力。

スズメバチ

ホーネットはスズメバチの太い上半身と下半身を持ちつつも腰がキュッとくびれている

『ボン・キュッ・ボン(死語)』

というボディラインを表現しているんです。どうしてタンクが張り出しているんだと悔やむオーナーも多いと思いますがそれもこれが理由。

コンセプトスケッチ

その意図を共有するために普通ならまず描かれないトップビューアングルのコンセプトスケッチまで用意されました。

ホーネットの特徴に貢献しているのはバックボーンフレームという根拠はこれ。

太いタイヤを履いている事が特徴ではなく、太いタンクタイヤとスリムな腰が織りなす

MC31カタログ写真

「スズメバチのようなグラマラスボディ」

というのがホーネットの特徴であり、これが出来たのは一本柱のようなバックボーンフレームだったからという話。

主要諸元
全長/幅/高 2045/740/1055mm
シート高 760mm
[745mm]
車軸距離 1415mm
車体重量 166kg(装)
燃料消費率 32.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 16L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4バルブ四気筒
総排気量 249cc
最高出力 40ps/13000rpm
最高トルク 2.4kg-m/11000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前130/70ZR16(61W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー YTX7L-BS
[YTZ7S]
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8EH-9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.7L
交換時2.2L
フィルター交換時2.4L
スプロケ 前14|後45
チェーン サイズ520|リンク110
車体価格 464,400円(税別)
[529,000円(税別)]
※[]内は2003年以降モデル

年次改良

1998年
エンブレム変更と荷掛けフックの採用

1998年
排ガス規制に伴いエアインジェクションと触媒を採用

2003年
メッキミラー
サスペンション変更
シート形状変更(シート高-15mm)
タンクエンブレムをWINGマークへ

2005年
マルチリフレクターヘッドライトの採用

系譜図
MC141986年
CBR250FOUR
(MC14)
MC171987年
CBR250R
(MC17)
MC191988年
CBR250R
(MC19)
MC221990年
CBR250RR
(MC22)
MC231991年
JADE
(MC23)
MC311996年
HONET
(MC31)
MC412011年
CBR250R
(MC41)
MC41後期2014年
CBR250R
(MC41後期)
MC432014年
CB250F
(MC43)
2017CBR250RR2017年
CBR250RR
(MC51)
CB250R/MC522018年
CB250R
(MC52)

ジェイド(MC23) -since 1991-

ジェイド

キーワードは「自然体スポーツ」

JADE(ジェイド)の意味は日本語で翡翠。

ゼファー(1989年)の登場によりレプリカブームが失速し始め、再びネイキッドがブームとなりつつありました。せっかくお金を掛けて作ったエンジンを「ブームが去ったからポイ」なんて出来るはずもなく、「ネイキッドがブームならネイキッドに積んで売ればいいじゃん」という流れに。

89年のGSX-R250のエンジンを積んだネイキッドのバンディット250を皮切りにカワサキからはZXR250のエンジンを積んだバリオス、ヤマハからはFZR250のエンジンを積んだジール、と続々登場。そんな中でホンダが出したのがこのCBR250RRのエンジンを積んだジェイドというわけ。

MC23

ただジェイドはそんな四車の中でも異質でした。

というのもその四車を並べてみると分かるんだけど、各社ともスポーツエンジンを積んでいるスポーツネイキッドという事からネイキッドはネイキッドなんだけど、火付け役のゼファーとは違いスポーティさを感じさせるデザインをしてた。

それに対してJADEは見て分かる通りオーソドックスというか非常に地味な形。タンクはどう見てもCBなのにCBに見えない地味さはサイドカバーとシートカウルが繋がってる事が原因かな。

JADEカタログ写真

地味な見た目に反するカムギア直四250って一部の好き者にはたまらないんだろうけど・・・まあ売れるバイクではないよね。ただこの失敗が次に生きるわけです。

主要諸元
全長/幅/高 2060/710/1095mm
シート高 780mm
車軸距離 1420mm
車体重量 161kg(装)
燃料消費率 38.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 16L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4バルブ四気筒
総排気量 249cc
最高出力 40ps/14000rpm
最高トルク 2.4kg-m/11000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前100/80-17(52S)
後140/70-17(66S)
バッテリー YTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8EH-9/CR9EH-9
または
U24FER9/U27FER9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.7L
交換時2.2L
フィルター交換時2.4L
スプロケ 前14|後42
チェーン サイズ520|リンク112
車体価格 479,000円(税別)
系譜図
MC141986年
CBR250FOUR
(MC14)
MC171987年
CBR250R
(MC17)
MC191988年
CBR250R
(MC19)
MC221990年
CBR250RR
(MC22)
MC231991年
JADE
(MC23)
MC311996年
HONET
(MC31)
MC412011年
CBR250R
(MC41)
MC41後期2014年
CBR250R
(MC41後期)
MC432014年
CB250F
(MC43)
2017CBR250RR2017年
CBR250RR
(MC51)
CB250R/MC522018年
CB250R
(MC52)

X11(SC42)-since 1999-

X11

「次世代ネイキッド」

CBR1100XXが二代目にモデルチェンジしたのを機に発売されたX11/SC45型。

不人気だったので知られていないのですが、一部の国では『X11 CB1100SF』という名前で2002年まで販売されていた一方で国内では限定車(限定1000台)でした。

ホンダX11

ちなみに闘牛がイメージでプロジェクトリーダーは原さん、デザイナーは伴さんでした。

『X4/SC38』『CB1300SF/SC40』と同じですね。

そもそも何故ブラバをネイキッド化しようと思ったのかと言うとブラバを造った山中さんに理由があるかと思います。

X11デザイン案

というのも山中さんはブラバを造る際にボルト一本、パイピング一本に至るまで徹底的にこだわったから。

カウルを取っ払っても恥ずかしくないディティールを持っていたからX11という企画が誕生したんじゃないかと。

「じゃあそのサイドシュラウドは何だ」

と突っ込まれそうですが、これはツインチューブフレーム特有のエンジンハンガーを隠すため。

X11サイドシュラウド

もちろんそれだけではなくラジエーターガードやスポイラーとしての役割も担っています。

サイドシュラウドが目立つのでついついコレばっかりに目が行きがちなんですが、X11は実は単純にブラバのカウルを取ってアップライトなポジションにしただけではなく中身も大きく変更されています。

先ず一点目は何といってもメインフレーム。

CBR1100XXとX11

X11はCBR929RRやVTR1000Fでホンダが推していたフレームの下半分が無いピボットレスフレームにされた・・・かと思いきやそうではなくセンターピボットフレームと呼ばれる聞き慣れないフレームになっています。

スイングアームを挟むわけでも、スイングアームをエンジンに直接付けるわけでもなく、スイングアームでフレームを挟む形。

X11フレーム

前半分はツインチューブフレームなんだけど後ろ半分はバックボーンフレームというハイブリットなフレーム。

トラスフレームでピボット周りの剛性を上げるために使われる事は良くあるんだけど、過多気味なアルミツインチューブの剛性を落とすために取り入れたバイクなんてコレくらいではなかろうか。

X11ディティール

見た目は完全にピボットレスなのがまた面白い。

ちなみにこれの狙いは下半分の剛性を敢えて落とし捻れやすくする事でストリートにおける手応え感を出すため。

でもX11がブラバと違う所はまだあります・・・なんとエンジンも違うんです。

X11エンジン

バルブタイミングやマッピングの変更で低中速重視にセッティングされた上に5速化されているんですが、本当に驚きなのはそんな些細な事ではない。

これ先に紹介した二軸バランサーを一本抜いてるんです。つまり一軸バランサーエンジン。

X11壁紙

苦労して入れた二本バランサーの一本取るという何とも勿体無い気がするわけですが、もちろんこれも敢えてやっていること。

先代で話したと思いますがバランサーを完全な位置ではなく少しズラして決してジェントル過ぎない絶妙な振動を残していたのに、そこから一本抜くと当然ながら振動が大きくなる。

SC42

だからX11というのは端から見ると軽やかに走る様に見えるけど実際はそうでもない。

排気量が排気量なだけあって直四らしい回すほどビリビリ来る感覚をライダーに遠慮なく伝えてくる。

それに加えて

『低中速から蹴り飛ばしてくるパワーの感覚』

『クビレた腰のようなフレームによる捻れの感覚』

も伝えてくるんだからエキサイトメントこの上ないビッグネイキッド。

X11カタログ写真

端的にいうならシート高795mmとカウルレスも相まって乗り手に容赦ない正に『闘牛』と言えるモデルでした。

主要諸元
全長/幅/高 2145/750/1115mm
シート高 795mm
車軸距離 1510mm
車体重量 253kg(装)
燃料消費率 22km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 22L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 1137cc
最高出力 100ps/8500rpm
[135.8ps/8500rpm]
最高トルク 10.0kg-m/6500rpm
[11.8kg-m/6500rpm]
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17(58W)
後180/55ZR17(73W)
バッテリー FTX12-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8EHVX-9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.6L
交換時3.8L
フィルター交換時3.9L
スプロケ 前17|後42
チェーン サイズ530|リンク110
車体価格 920,000円(税別)
系譜図
SC211987年
CBR1000F
(SC21)
sc241989年
CBR1000F
(SC24)
sc311993年
CBR1000F
(SC31)
sc351996年
CBR1100XX
(SC35前期)
sc35-21999年
CBR1100XX
(SC35中期)
X111999年
X11
(SC42)
sc35-32001年
CBR1100XX
(SC35後期)

CB400SF&CB400SB Revo(NC42後期) -since 2014-

2014年式CB400SF

「CB相伝・継承の外観進化」

CB1300でお馴染み伝統の日の丸カラー(CB1100R参照)を纏った2014年からのCB400SFとSB。ちなみにNC42後期とか書いてますけど分かりやすいように暫定として勝手に言ってるだけです。

ボルドールの方はCB1300と同じようにカウル形状がスラント化されLEDヘッドライトを搭載。ライトの枠が高級車みたいにラインで光るライン付き。

2014年式CB400SB

残念ながらスーパーフォアはハロゲンのまま。

先代からそうだけどこれでも価格差は+3万円のままなら増々みんなボルドールに傾くじゃないかな。

なんて言ってたら2017年モデルからSFもLED化されました。

2017年式CB400SF

LEDヘッドライトの恩恵は大きいですよ。

球切れしないし明るいし・・・ちなみに最近ハロゲンのH4ヘッドライトをバルブ交換だけでLEDにできるものが出回り流行っていますが、安物はノイズが酷くそのノイズでバイクの脳であるECUを壊してしまう恐れがあり、実際そういう故障が増えているそうなのでご注意を。

ON/OFF時、HI/LOW切替時に逝ってしまうそうです。LEDヘッドライトの新しいバイクが恨めしい気持ちは痛いほどわかりますが、ECUをやってしまう事を考えるとリスクが大きいです。

話をCBに戻します。

クリアテールライト

その他の変更点としてはグラブレールがセパレートタイプに変更されテールカウル形状も1300に習ってハネが若干抑えられクリアテールライト化。

更にシートフレームとハンドルも見直されポジションがアップライトになりました。

ポジション

更に更にホイールが他のホンダ車の様に社外顔負けの新しいデザインのものになったほか、シフトインジケータ付きの多機能メーターで兄貴分の1300とほぼ変わらない装備に。

新型メーター

2017年からはマフラーも見直され音質アップと57馬力化が施されています。

さて先のページで

「CB400が売れてない」

という話の続きをしようと思うのですが、CB400は2016年時点でずっとクラストップセールスを記録する400の王者なんですが、それは日本の400部門という世界的に見ると本当に小さな市場での話。

CB400購入車

そしてWパンチのように若者のバイク離れと少子高齢化で20-30代の層が消え去ってる

よくCB400SF/SBに対して

「400なのに高すぎる」

という声を聞きます。

車体価格

2017年モデル時点で761,400円。

ETCやグリップヒーターまでついたEパッケージのボルドールはついに100万円超えです。

どうしてこれほど高いのかというと今話した様にCB400がガラパゴスバイクだからという事があります。このオーソドックスな俗に言うジャパニーズネイキッドというのは基本的に日本以外で受け入れられない。

REVOエンジン

スタイルを除いたとしても400ccながら53馬力とハイパワーだから欧州でもA2免許(日本でいう普通二輪)では乗れない。

アメリカの方も馬力よりトルク、開け始めからドンッとくるスタイルじゃないと受け入れられない。

アジアでもメイドインジャパンのこんな高価なバイクは売れない。

CB400SF/SBというのは本当に日本人にしかウケないバイクなんです。

2014CB400

だから数が出ずにドンドン値段が上がっていく・・・一時期はあれほど競い合っていたライバルたちが居なくなったものそれが理由。

なんか状況がヨンフォアの時と酷似してますよね。

でもこれ捉えようによっては本当に凄い事なんですよ。

言ってしまえばこのCB400SF/SBというのは本当に正真正銘の日本専用設計バイク。

・免許制度

・デザイン

・道路事情

全て日本が基準。

2018年式CB400SF/CB400SB

もう何年も売ってるのに不満が聞こえず、いつまで経っても人気が衰えないのもそれが理由。

だから正直なところCB400は色々と好き勝手に書いている系譜の中でも一二を争うほどオススメはしたくないバイクです。

ハンドリングも良い、ブレーキも良い、取り回しも良い、所有感もある・・・そして何よりVTEC。

2017CB400スペシャルエディション

CB400はVTECのおかげで大型スポーツバイクなどの二次曲線的な加速のフィーリングに近いものがあります。

つまりコレを知るとコレを大きく上回る感動や買い換えたくなるほどの感動を得にくくなる。ストレートに言うと大型を知った時の感動が薄くなる。

「CB400に乗る人はずっとCB400に乗る」

と言われているのもこの為でしょう。

それほどCB400SF/SBというのは本当に完璧なんです。完璧過ぎて浮気心が湧かなくなるからオススメしない。

なんでここまで完璧なのかといえば何度も言いますがCB400SF/SBは

2017CB400

「日本人の日本人による日本人のためのバイクだから」

です。

日本で一番贅沢なバイクはこのCB400SUPERFOURとCB400SUPER BOL D’ORじゃないかな。

主要諸元
全長/幅/高 2080/745/1080mm
[2080/745/1160mm]
シート高 755mm
車軸距離 1410mm
車体重量 199kg(装)
[205kg(装)]
燃料消費率 21.2km/L
※WMTCモードテスト値
燃料容量 18L
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 399cc
最高出力 53ps/10500rpm
[56ps/11000rpm]
最高トルク 3.9kg-m/9500rpm
[4.0kg-m/9500rpm]
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/60ZR17(55W)
後160/60ZR17(69W)
バッテリー YTZ10S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8EH-9/CR9EH-9
U24FER9/U27FER9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.8L
交換時3.0L
フィルター交換時3.2L
スプロケ 前15|後44
チェーン サイズ525|リンク108
車体価格 740,250円(税込)
[834,750円(税込)]
※ABSは+3kg&49,350円
※[]内は2018年モデル
※2018年モデルは+25,800円
系譜図
CB350FOUR1972年
DREAM CB350FOUR
(CB350)
CB400FOUR1974年
DREAM CB400FOUR
(CB400/F)
CBX400F1981年
CBX400F
(NC07)
CB-11989年
CB-1
(NC27)
cb400sf1992年
CB400SF
(NC31)
CB400SF ver.R1995年
CB400 ver.R
(NC31)
CB400SF ver.S1996年
CB400SF ver.S
(NC31)
CB400FOUR1997年
CB400FOUR
(NC36)
CB400SF HYPER VTEC1999年
CB400SF
HYPER VTEC
(NC39前期)
CB400SF SPEC2

2002年
CB400SF
HYPER VTEC SPEC2
(NC39中期)

CB400SF SPEC32003年
CB400SF
HYPER VTEC SPEC3
(NC39後期)
CB400Sb2005年
CB400SF/SUPER BOL D’OR
(NC39後々期)
NC422007年
CB400SF
CB400SB
HYPER VTEC Revo
(NC42)
NC42後期2014年
CB400SF
CB400SB
HYPER VTEC Revo
(NC42後期)

【関連車種】
XJR400Rの系譜GSR400の系譜ZRX/ZZR400の系譜